SharePointの容量制限を徹底解説:確認方法から追加・節約術まで

プログラミング・IT

SharePointを使っていて、突然「容量不足でファイルがアップロードできない」という経験はありませんか。

SharePointには複数の容量制限があり、その仕組みを理解していないとトラブルの原因になります。

本記事では、SharePointの容量制限の種類、確認方法、追加方法、そして効果的な節約術まで詳しく解説します。

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  1. SharePointの容量制限の基本
    1. テナント全体の容量
    2. サイトコレクション(サイト)ごとの容量
    3. ファイルサイズの制限
    4. ファイル数の制限
    5. その他の重要な制限
  2. SharePoint容量の確認方法
    1. 個別サイトの容量確認方法
    2. 組織全体の容量確認方法(管理者向け)
    3. ストレージ管理モードの確認
  3. SharePoint容量が不足した場合の影響
    1. ファイルのアップロードができない
    2. サイトが読み取り専用モードになる
    3. 新しいサイトの作成が失敗する
    4. OneDrive同期が停止する
    5. 警告メッセージの表示
  4. SharePoint容量を追加する方法
    1. 方法1:ごみ箱を空にする(一時的対処)
    2. 方法2:ストレージアドオンを購入する
    3. 方法3:ライセンスを追加する
  5. SharePoint容量を節約する効果的な方法
    1. 1. 不要なファイルの定期削除
    2. 2. バージョン履歴の制限
    3. 3. 画像ファイルの圧縮
    4. 4. 大容量ファイルの別保管
    5. 5. 個人ファイルはOneDriveへ
    6. 6. 重複ファイルの削除
    7. 7. ZIPファイルの制限に注意
    8. 8. 定期的な容量監視
  6. サイトごとの容量制限の設定方法
    1. 自動モードから手動モードへの変更
    2. 個別サイトの容量上限設定
  7. よくある質問と回答
    1. Q1: テナント全体の容量はどのように計算されますか?
    2. Q2: ライセンスを削除すると容量はどうなりますか?
    3. Q3: サイトに25TBを割り当てることはできますか?
    4. Q4: SharePointとOneDriveの容量は別々ですか?
    5. Q5: 容量追加とライセンス追加、どちらがお得ですか?
    6. Q6: 削除したファイルはいつ完全に削除されますか?
    7. Q7: SharePointのストレージとOneDrive同期の関係は?
  8. まとめ

SharePointの容量制限の基本

SharePointの容量制限は、階層構造になっており、それぞれ異なる制限値が設定されています。

テナント全体の容量

テナント全体で使用できる容量は、契約しているプランとライセンス数によって決まります。

基本的な計算式は以下の通りです。

テナント全体の容量 = 1TB + (ライセンス数 × 10GB)

例えば、100人のユーザーライセンスを持っている組織の場合、以下のようになります。

1TB + (100人 × 10GB) = 1TB + 1TB = 2TB

この容量は、すべてのSharePointサイトとOneDriveで共有されます。

サイトコレクション(サイト)ごとの容量

個々のSharePointサイトには、最大25TBまでの容量制限を設定できます。

ただし、これは理論上の上限値であり、実際にはテナント全体の容量を超えることはできません。

例えば、テナント全体の容量が2TBの場合、1つのサイトに25TBを割り当てることはできません。

ファイルサイズの制限

SharePointにアップロードできる1ファイルの最大サイズは250GBです。

この制限は、同期、ダウンロード、アップロードのすべての操作に適用されます。

ただし、クロスジオ操作(異なる地域間でのコピーや移動)では、1ファイルあたり15GBまでに制限されます。

ファイル数の制限

SharePointでは、合計で最大3,000万個のファイルを保存できます。

ただし、パフォーマンスの観点から、OneDrive同期クライアントで同期するファイル数は30万個以下に抑えることが推奨されています。

単一のドキュメントライブラリで5,000個以上のアイテムがある場合、表示や操作が遅くなる可能性があります。

その他の重要な制限

パス長制限

ファイルのフルパス(サイトURL + フォルダ + ファイル名)は400文字以内に制限されています。

使用禁止文字

ファイル名やフォルダ名に以下の文字は使用できません。

~ " # % & * : < > ? / \ { | }

バージョン履歴

1つのドキュメントにつき、最大50,000のメジャーバージョンと511のマイナーバージョンを保持できます。

SharePoint容量の確認方法

個別サイトの容量確認方法

サイトの管理者または所有者であれば、以下の手順で容量を確認できます。

  1. 容量を確認したいSharePointサイトにアクセス
  2. 右上の歯車アイコンをクリック
  3. 「サイトの設定」を選択
  4. 「すべてのサイト設定を表示」をクリック
  5. 「サイトコレクションの管理」セクションで「記憶域メトリックス」をクリック

記憶域メトリックスの画面右上に、全体の容量と空き容量が表示されます。

この画面では、どのドキュメントライブラリやリストが容量を消費しているかも確認できます。

組織全体の容量確認方法(管理者向け)

Microsoft 365管理者またはSharePoint管理者の権限があれば、組織全体の容量を確認できます。

  1. Microsoft 365のアプリ起動ツール(左上の9つの点)をクリック
  2. 「管理者」タイルを選択してMicrosoft 365管理センターを開く
  3. 左側メニューで「すべてを表示」をクリック
  4. 「管理センター」セクションから「SharePoint」を選択
  5. SharePoint管理センターの左側メニューで「サイト」→「アクティブなサイト」をクリック

画面右上に、使用中のストレージと合計ストレージ容量がグラフと共に表示されます。

この画面では、各サイトの使用容量も一覧で確認でき、容量を多く消費しているサイトを特定できます。

ストレージ管理モードの確認

SharePointのストレージ管理には、「自動」と「手動」の2つのモードがあります。

自動モード(デフォルト)

すべてのサイトがテナントの共有ストレージプールから必要に応じて容量を使用します。

各サイトは25TBまで自動的に拡張できますが、テナント全体の容量は超えられません。

管理者が個別にサイトごとの容量を設定する必要はありません。

手動モード

管理者が各サイトに個別に容量制限を設定します。

部門単位やプロジェクト単位で容量を厳密にコントロールしたい場合に使用します。

サイトの容量追加リクエストがあった場合、管理者が手動で調整する必要があります。

SharePoint容量が不足した場合の影響

容量制限に達すると、以下のような問題が発生します。

ファイルのアップロードができない

新しいファイルをアップロードしようとすると、エラーメッセージが表示されます。

既存のファイルの編集や保存もできなくなります。

サイトが読み取り専用モードになる

容量が上限に達したサイトは、読み取り専用モードに移行します。

ユーザーはファイルを閲覧することはできますが、新規作成や編集はできません。

新しいサイトの作成が失敗する

テナント全体の容量が不足している場合、新しいSharePointサイトの作成ができなくなります。

OneDrive同期が停止する

SharePointライブラリを同期している場合、同期が停止することがあります。

ローカルで行った変更がクラウドに反映されなくなります。

警告メッセージの表示

容量が上限に近づくと、サイトの上部に以下のような警告メッセージが表示されます。

「空き領域がありません。このサイトはストレージ領域が不足しており、変更を保存できません。」

サイト所有者には、事前に警告メールが送信されます(通知設定を有効にしている場合)。

SharePoint容量を追加する方法

容量不足を解消するには、以下の3つの方法があります。

方法1:ごみ箱を空にする(一時的対処)

SharePointで削除したファイルは、すぐには完全に削除されません。

まずサイトのごみ箱に移動し、その後第2段階のごみ箱に移動します。

ごみ箱内のアイテムは、削除から93日間保持され、その間は容量を消費し続けます。

サイトのごみ箱を空にする手順

  1. SharePointサイトにアクセス
  2. 左側メニューから「サイトコンテンツ」を選択
  3. 「ごみ箱」をクリック
  4. 左上の「ごみ箱を空にする」を選択

これにより、ごみ箱内のすべてのアイテムが完全に削除されます。

第2段階のごみ箱を空にする(管理者のみ)

  1. SharePointサイトで「サイトの設定」を開く
  2. 「サイトコレクションの管理」セクションで「ごみ箱」をクリック
  3. 「第2段階のごみ箱」を選択
  4. 削除したいアイテムを選択して「削除」をクリック

ごみ箱の整理だけで、数十GBから数百GBの容量を解放できることがあります。

方法2:ストレージアドオンを購入する

Microsoft 365では、追加ストレージを1GB単位で購入できます。

価格

追加ストレージの費用は、1GBあたり月額約20円です。

例えば、1TB(1,000GB)の追加ストレージは、月額約20,000円になります。

購入手順

  1. Microsoft 365管理センターにアクセス
  2. 「課金」→「サービスを購入する」を選択
  3. 「Office 365 Extra File Storage」を検索
  4. 必要な容量を選択して購入

追加したストレージは、テナント全体の容量プールに加算されます。

方法3:ライセンスを追加する

ユーザーライセンスを追加することで、自動的にストレージ容量も増加します。

1ライセンスあたり10GBが追加されるため、10ライセンス追加すれば100GBの容量が増えます。

ただし、この方法は実際にユーザーが増える場合に限られます。

容量目的だけでライセンスを購入するのはコスト効率が悪い可能性があります。

SharePoint容量を節約する効果的な方法

容量を追加する前に、まず既存のストレージを効率的に使う方法を検討しましょう。

1. 不要なファイルの定期削除

プロジェクト完了後や古くなったファイルは、定期的に見直して削除します。

ドキュメントライフサイクルの設定

ファイルの作成から廃棄までのサイクルを明確にします。

作成 → 伝達 → 活用 → 保管 → 保存 → 廃棄

保管・保存の期間を定め、期限が来たら自動的に削除またはアーカイブする仕組みを作ります。

2. バージョン履歴の制限

SharePointは、ファイルが更新されるたびに新しいバージョンを保存します。

更新頻度が高いファイルでは、バージョンが数百個になることもあります。

バージョン数の制限設定

  1. ドキュメントライブラリの「設定」を開く
  2. 「バージョン設定」を選択
  3. 「保存するバージョン数」を設定(例:メジャーバージョン10個まで)

これにより、古いバージョンが自動的に削除され、容量を節約できます。

3. 画像ファイルの圧縮

デジカメやスマートフォンで撮影した画像は、1枚あたり2〜6MBになることがあります。

画像編集ソフトやオンラインツールを使って、アップロード前に圧縮しましょう。

画質を大きく損なわずに、50〜70%程度のサイズ削減が可能です。

4. 大容量ファイルの別保管

SharePointは文書管理やコラボレーションに適していますが、大容量ファイルのアーカイブには向いていません。

代替保存先の検討

長期保管が必要な動画ファイルや3Dデータは、Azure Blob Storageなどの専用ストレージサービスへの移行を検討します。

頻繁にアクセスしないファイルは、ローカルのアーカイブサーバーに移動することも選択肢です。

5. 個人ファイルはOneDriveへ

共有の必要がない個人的なファイルは、SharePointではなくOneDriveに保存します。

OneDriveはユーザーごとに1TB(E3以上のプランでは5TBまで拡張可能)の容量が割り当てられています。

SharePointは本当にチームで共有する必要があるファイルだけに使用しましょう。

6. 重複ファイルの削除

同じファイルが複数のライブラリやフォルダに保存されていないか確認します。

SharePointの検索機能やPowerShellスクリプトを使って、重複ファイルを見つけることができます。

7. ZIPファイルの制限に注意

20GB以上のファイルが圧縮されているZIPファイルは、アップロードやダウンロードができません。

大きなZIPファイルは分割するか、個別にアップロードすることを検討してください。

8. 定期的な容量監視

PowerShellスクリプトを使って、定期的に各サイトの容量使用状況をレポート化します。

容量が急増しているサイトを早期に発見し、対策を講じることができます。

サイトごとの容量制限の設定方法

管理者は、特定のサイトに容量上限を設定できます。

自動モードから手動モードへの変更

  1. SharePoint管理センターにアクセス
  2. 左側メニューで「設定」を選択
  3. 「サイトのストレージ制限」をクリック
  4. 「手動」を選択して「保存」をクリック

これにより、各サイトの容量を個別に管理できるようになります。

個別サイトの容量上限設定

  1. SharePoint管理センターで「アクティブなサイト」を開く
  2. 容量を設定したいサイトを選択
  3. 「全般」タブで「記憶域の制限」の「編集」をクリック
  4. 最大記憶域容量をGB単位で入力(1〜25,600GB)
  5. 通知設定を有効にし、閾値をパーセンテージで設定
  6. 「保存」をクリック

通知設定を有効にすると、設定した容量の何%に達したときにサイト所有者にメールが送信されます。

よくある質問と回答

Q1: テナント全体の容量はどのように計算されますか?

基本計算式は「1TB + (ライセンス数 × 10GB)」です。

例えば、Microsoft 365 E3を200ライセンス契約している場合、以下のようになります。

1TB + (200 × 10GB) = 1TB + 2TB = 3TB

追加でストレージアドオンを購入している場合は、その容量も加算されます。

Q2: ライセンスを削除すると容量はどうなりますか?

ライセンスを削除すると、テナント全体の利用可能容量も減少します。

1ライセンス削除ごとに10GBの容量が減ります。

既に使用している容量が新しい上限を超える場合、サイトが読み取り専用になる可能性があります。

ライセンス削減を検討する際は、事前に容量使用状況を確認してください。

Q3: サイトに25TBを割り当てることはできますか?

理論上は可能ですが、実際にはテナント全体の容量が25TB以上ある場合のみです。

多くの組織では、テナント全体の容量が25TBに満たないため、実質的には不可能です。

例えば、テナント全体が5TBの場合、1つのサイトに最大5TBまでしか割り当てられません。

Q4: SharePointとOneDriveの容量は別々ですか?

いいえ、SharePointとOneDriveは同じテナント全体の容量プールを共有します。

ただし、個人用OneDriveには別途ユーザーごとに1TB(または5TB)の容量が割り当てられています。

この個人用OneDrive容量は、SharePointサイトとは独立してカウントされます。

Q5: 容量追加とライセンス追加、どちらがお得ですか?

ケースバイケースですが、一般的な目安は以下の通りです。

ストレージアドオンが適している場合

実際のユーザー数は増やさずに容量だけ必要な場合
少量の追加容量(100GB〜1TB程度)が必要な場合

ライセンス追加が適している場合

実際にユーザーが増える予定がある場合
大量の追加容量が必要な場合(ライセンス追加の方がコスト効率が良い可能性)

Q6: 削除したファイルはいつ完全に削除されますか?

ファイルを削除すると、まずサイトのごみ箱に93日間保存されます。

その後、第2段階のごみ箱に移動し、さらに93日間保持されます。

合計で最大93日間は復元可能ですが、その間は容量を消費し続けます。

即座に容量を解放したい場合は、ごみ箱を手動で空にする必要があります。

Q7: SharePointのストレージとOneDrive同期の関係は?

OneDrive同期クライアントを使ってSharePointライブラリを同期すると、ローカルにもファイルが保存されます。

これは、SharePoint側の容量とは別に、パソコンのローカルストレージも消費します。

ファイルオンデマンド機能を有効にすれば、ローカルストレージの消費を最小限に抑えられます。

まとめ

SharePointの容量制限について、重要なポイントをまとめます。

容量の基本

テナント全体の容量は「1TB + (ライセンス数 × 10GB)」です。
個別サイトは最大25TBまで設定可能ですが、実際はテナント全体の容量が上限です。
1ファイルの最大サイズは250GBです。

容量の確認方法

個別サイトは「サイトの設定」→「記憶域メトリックス」で確認できます。
組織全体はSharePoint管理センターの「アクティブなサイト」で確認できます。

容量不足の対処法

ごみ箱を定期的に空にすることで、即座に容量を解放できます。
ストレージアドオンは1GBあたり月額約20円で購入可能です。
ライセンス追加で1つあたり10GBの容量が増加します。

容量節約のベストプラクティス

不要なファイルの定期削除とドキュメントライフサイクルの設定
バージョン履歴を10〜50個程度に制限
画像ファイルの圧縮とアップロード前の最適化
個人ファイルはOneDriveに保存
大容量アーカイブファイルは別ストレージへ移行

運用のポイント

ストレージ管理モードは、基本的に「自動」のままで問題ありません。
部門単位で厳密に管理したい場合のみ「手動」モードを使用します。
定期的に容量使用状況をモニタリングし、早期に対策を講じることが重要です。

SharePointの容量制限を正しく理解し、適切に管理することで、快適な運用環境を維持できます。

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