SharePointにアクセスしようとした際に「401 Unauthorized」というエラーが表示されることがあります。
このエラーは認証に失敗したことを意味しており、SharePointが提供した認証情報を受け入れなかったことを示しています。
本記事では、SharePoint 401 Unauthorizedエラーが発生する主な原因と、それぞれの具体的な解決方法を解説します。
- 401 Unauthorizedエラーとは
- 主な発生原因
- 解決方法
- 1. 認証情報の確認
- 2. アクセス権限の確認と付与
- 3. Modern Authentication(OAuth 2.0)への移行
- 4. ブラウザのキャッシュとクッキーのクリア
- 5. SharePoint Online Management Shellでの権限付与
- 6. OAuth アクセストークンのリフレッシュ
- 7. IIS認証設定の確認(SharePoint On-Premises)
- 8. Alternate Access Mappingの設定(SharePoint On-Premises)
- 9. DisableCustomAppAuthenticationの設定確認
- 10. Azure ADアプリの再設定
- エラーが解決しない場合
- まとめ
401 Unauthorizedエラーとは

401 Unauthorizedエラーは、HTTPステータスコードの一つで「認証されていない」という意味です。
SharePointにアクセスする際、ユーザーの身元確認ができなかった場合に表示されます。
エラーメッセージは以下のような形で表示されることが一般的です。
- 「401 – Unauthorized: Access is denied due to invalid credentials.」
- 「Access denied. You do not have permission to perform this action or access this resource.」
- 「Http request failed with status code 401 Unauthorized」
主な発生原因
SharePoint 401 Unauthorizedエラーは、以下のような状況で発生します。
認証情報の問題
パスワードやアクセストークンが間違っている、または期限切れになっている場合に発生します。
アプリパスワードやAPIキーを使用している場合、それらの有効期限が切れていることもあります。
アクセス権限の不足
ユーザーアカウントまたはアプリケーションに、SharePointサイトへのアクセス権限が付与されていない場合に発生します。
SharePointの権限設定は細かく管理されているため、適切な権限レベルが必要です。
認証方式の問題
Microsoftは基本認証(Basic Authentication)を段階的に廃止しています。
古い認証方式を使用しているツールやスクリプトでは、エラーが発生する可能性があります。
URLエンドポイントの誤り
接続先のURLが間違っている、またはサイトパスが正しくない場合に発生します。
特にSharePoint On-Premisesでは、Alternate Access Mappingの設定が必要な場合があります。
ブラウザのキャッシュとクッキー
ブラウザに保存された古い認証情報やクッキーが原因で、エラーが発生することがあります。
期限切れのトークンがキャッシュされている可能性があります。
Azure ADアプリの設定ミス
Azure ADアプリを使用してSharePointにアクセスする場合、アプリの設定や権限が正しくないとエラーになります。
特にApp IDやClient Secretの設定ミスが多く見られます。
多要素認証(MFA)のブロック
多要素認証が有効になっている場合、適切な認証フローを経ないとアクセスが拒否されます。
解決方法
1. 認証情報の確認
最も基本的な確認事項です。
以下の手順で認証情報を確認してください。
- SharePointポータルに直接ログインできるか確認
- ユーザー名とパスワードが正しいか再確認
- アプリパスワードやAPIキーの有効期限を確認
- Microsoft 365のパスワードを更新した場合、接続しているすべてのアプリとPowerShellセッションで更新
多要素認証(MFA)が有効な場合は、MFAによってアクセスがブロックされていないか確認してください。
2. アクセス権限の確認と付与
SharePointサイトへの適切な権限が付与されているか確認します。
SharePoint管理センターでの確認
- SharePoint管理センターにアクセス
- 「アクティブなサイト」を選択
- 「アクセス許可」から権限を確認
- 必要に応じてサイト所有者またはフルコントロール権限を付与
Azure ADアプリの権限確認
Azure ADアプリを使用している場合は、以下の権限が承認されているか確認してください。
- Sites.ReadWrite.All
- Sites.Read.All
- Sites.Write.All
- User.Read.All
3. Modern Authentication(OAuth 2.0)への移行
基本認証は廃止が進んでいるため、Modern Authenticationへの移行が必要です。
廃止スケジュール
- SharePoint Online: 2026年1月31日からレガシー認証のブロック開始、2026年5月1日に完全廃止
- SharePoint Server Subscription Edition: 2026年7月14日まで基本認証をサポート
移行方法
スクリプトやツールで基本認証を使用している場合は、OAuth 2.0ベースのModern Authenticationに更新してください。
MicrosoftはMicrosoft Authentication Library(MSAL)の使用を推奨しています。
証明書ベースの認証を使用する場合、Secret IDではなく証明書を使用してアクセストークンを取得する必要があります。
4. ブラウザのキャッシュとクッキーのクリア
古い認証情報が原因の場合は、以下の手順で解決できます。
- ブラウザのキャッシュとクッキーをクリア
- シークレットモード(プライベートブラウジング)でアクセスを試す
- Windows資格情報マネージャーから保存された認証情報を削除
PowerShellやアプリケーションを使用している場合は、キャッシュされたトークンや保存されたセッションを削除してください。
5. SharePoint Online Management Shellでの権限付与
SharePoint管理者アカウントに適切な権限がない場合、SharePoint Online Management Shellを使用して権限を付与できます。
SharePoint Online Management Shellのインストール
Microsoft公式サイトからSharePoint Online Management Shellをダウンロードしてインストールします。
基本認証での接続
Connect-SPOService -Url https://contoso-admin.sharepoint.com -credential admin@contoso.com
contosoを実際のテナント名に、admin@contoso.comを管理者アカウントに置き換えてください。
Modern Authenticationでの接続
Connect-SPOService -Url https://contoso-admin.sharepoint.com
このコマンドを実行すると、ブラウザが開いてサインインを求められます。
コマンド実行後は、変更が反映されるまで少なくとも5分間待機してください。
6. OAuth アクセストークンのリフレッシュ
移行ツールや自動スクリプトでエラーが発生する場合は、以下を試してください。
- OAuthアクセストークンをリフレッシュ
- 適切なスコープ(例:
Sites.FullControl.All)を指定 - キャッシュされたトークンや保存されたセッションをすべて削除
7. IIS認証設定の確認(SharePoint On-Premises)
SharePoint On-Premisesを使用している場合、IISの認証設定を確認してください。
- IISマネージャーを開く
- 認証機能に移動
- Windows認証が有効になっているか確認
- 必要に応じて匿名認証の設定を確認
- 変更後はIISを再起動(
iisresetコマンドを実行)
ワークフローマネージャーを使用している場合、「ワークフロー管理サイト」IIS仮想サーバーで匿名認証が有効になっている必要があります。
8. Alternate Access Mappingの設定(SharePoint On-Premises)
SharePoint On-Premisesで完全修飾ドメイン名(FQDN)を使用してアクセスする場合、Alternate Access Mappingの設定が必要です。
- SharePoint サーバーの全体管理を開く
- 「アプリケーション構成の管理」を選択
- 「代替アクセス マッピングの構成」を選択
- 使用するURLを追加
DNSレコードが正しく設定されているか、またはHostsファイルにエントリが存在するか確認してください。
9. DisableCustomAppAuthenticationの設定確認
SharePoint Onlineでアプリ認証を使用している場合、テナント設定を確認してください。
PowerShellで以下のコマンドを実行します。
Set-SPOTenant -DisableCustomAppAuthentication $false
この設定がTrueになっていると、カスタムアプリ認証がブロックされます。
10. Azure ADアプリの再設定
Azure Data FactoryやPower AppsなどでSharePointコネクタを使用している場合は、以下を試してください。
- SharePointコネクタをアンインストールして再インストール
- Azure ADアプリを再作成し、権限を再度承認
- 証明書ベースの認証への切り替えを検討
エラーが解決しない場合

上記の方法を試してもエラーが解決しない場合は、以下を確認してください。
エラーログの確認
SharePoint On-Premisesの場合、ULSログを確認してより詳細なエラー情報を取得できます。
SharePoint Onlineの場合は、Azure ADのサインインログを確認してください。
ネットワーク設定の確認
プロキシサーバーやファイアウォールが通信をブロックしていないか確認してください。
特に企業ネットワークでは、SharePoint Onlineへの接続が制限されている場合があります。
別のデバイスからのアクセステスト
同じネットワーク内の別のデバイスからアクセスできるか確認してください。
SharePointサーバー上で直接アクセスすると、予期しない動作をすることがあります。
Microsoft サポートへの問い合わせ
複雑なシナリオや特定の環境に関する問題の場合は、Microsoftサポートに問い合わせることをおすすめします。
まとめ
SharePoint 401 Unauthorizedエラーは、認証情報の問題、アクセス権限不足、古い認証方式の使用など、さまざまな原因で発生します。
エラーを解決するためには、以下の点を確認してください。
- 認証情報が正しく、有効期限内であること
- 適切なアクセス権限が付与されていること
- Modern Authentication(OAuth 2.0)を使用していること
- ブラウザのキャッシュとクッキーをクリアすること
- Azure ADアプリの設定が正しいこと
基本認証は2026年に完全廃止されるため、早めにModern Authenticationへ移行することが重要です。
これにより、多要素認証などのセキュリティ機能も利用できるようになります。
定期的にアクセストークンを更新し、セキュリティ設定を最新の状態に保つことで、401エラーを防ぐことができます。

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