Safariのアドレスバーで検索しようとすると、検索候補の下に「その他の検索結果」や「○○で検索」というボタンが表示されますよね。でも、このボタンをタップしても反応しない。何度押しても検索が始まらない。そんな困った状況になっていませんか?
急いで調べ物をしたいのに、検索候補からしか選べない。直接キーワードで検索したいのに、ボタンが機能しない。これでは思い通りに検索できなくて、イライラしてしまいますよね。
実は、この「その他の検索結果」ボタンが押せなくなる問題には、いくつかの原因があります。多くの場合、簡単な操作で解決できるんです。
この記事では、Safariの「その他の検索結果」が押せない原因と、デバイス別の具体的な解決方法を分かりやすく解説していきます。
「その他の検索結果」とは?

まず、この機能について簡単に説明しましょう。
Safariのアドレスバーに文字を入力すると、以下のような候補が表示されます:
- 検索候補:よく検索されるキーワード
- Safari の候補:ブックマークや閲覧履歴からの候補
- その他の検索結果:入力したキーワードで実際に検索するボタン
この「その他の検索結果」をタップすると、入力した内容そのままで検索エンジンの結果ページが開きます。
表示される場所:
- iPhone・iPad:検索候補リストの一番下
- Mac:検索候補リストの下部
表示される文言:
- 「その他の検索結果」
- 「”○○”をGoogleで検索」
- 「”○○”を検索」
検索エンジンの設定(Google、Yahoo!など)によって、表示される文言が変わります。
押せない症状のパターン
パターン1:タップしても全く反応しない
- ボタンをタップしても何も起きない
- 画面が動かない
- 他のボタンは正常に機能する
- 検索候補の項目は選択できる
パターン2:タップすると別の候補が選ばれる
- 「その他の検索結果」を押したつもりが、上の候補が選択される
- タップ位置がずれているように感じる
- 何度試しても意図した場所をタップできない
パターン3:ボタン自体が表示されない
- 検索候補は表示される
- でも「その他の検索結果」が出てこない
- 以前は表示されていた
パターン4:ボタンが一瞬表示されてすぐ消える
- 入力中はボタンが見える
- タップしようとすると消える
- 候補リストが勝手に更新される
Safariの「その他の検索結果」が押せない7つの原因
原因1:iOS/macOSのバグ
特定のバージョンのiOSやmacOSに、検索インターフェースのバグが存在することがあります。
Appleは定期的にアップデートでこうした問題を修正していますが、新しいバージョンで新たなバグが発生することもあります。
原因2:タッチ反応の問題(iPhone・iPad)
画面のタッチ反応に問題があると、正確にボタンを押せなくなります。
よくある状況:
- 画面保護フィルムの影響
- 画面の汚れ
- 指が濡れている
- タッチパネルの一時的な不具合
原因3:Safari設定の問題
検索候補や検索エンジンの設定に問題があると、ボタンが正しく機能しないことがあります。
特に、複数の設定が競合している場合に起こりやすい問題です。
原因4:キャッシュやデータの破損
Safariの一時ファイルやキャッシュが破損していると、様々な不具合が発生します。
キャッシュとは、ウェブサイトのデータを一時的に保存しておく仕組みです。本来は表示を速くするためのものですが、古いデータが残ると問題を引き起こします。
原因5:検索候補の読み込みエラー
検索候補を取得する際にエラーが発生すると、インターフェース全体が正しく動作しなくなることがあります。
インターネット接続が不安定な場合に起こりやすい問題です。
原因6:画面サイズやレイアウトの問題
デバイスの画面サイズや向き(縦・横)によって、ボタンの表示位置がずれることがあります。
特に、iPadで画面分割(Split View)を使っている場合や、拡大表示設定をしている場合に発生しやすくなります。
原因7:一時的なソフトウェアの不具合
アプリやシステムに一時的な不具合が発生している場合です。
メモリ不足や長時間の連続使用が原因で起こることがあります。メモリとは、デバイスが作業に使う一時的な記憶領域のことです。
iPhone・iPadでの解決方法
方法1:キーボードのEnterキーを使う【すぐできる代替手段】
「その他の検索結果」ボタンを使わずに検索する方法です。
手順:
- アドレスバーに検索キーワードを入力
- 検索候補が表示される
- キーボード右下の「検索」または「Go」ボタンをタップ
- 入力した内容がそのまま検索される
この方法なら、ボタンが押せなくても検索できます。
方法2:画面を少し下にスクロールしてからタップ
タッチ位置がずれている場合の対処法です。
手順:
- 検索候補リストを軽く下にスワイプ
- 「その他の検索結果」がリスト内で少し上に移動する
- その状態でタップしてみる
- 反応する位置を探す
位置のずれが原因の場合、これで押せるようになります。
方法3:Safariを強制終了して再起動
アプリの一時的な不具合を解消します。
手順(Face ID搭載モデル):
- 画面下部から上にスワイプして途中で止める
- アプリ一覧が表示される
- Safariを上にスワイプして終了
- ホーム画面からSafariを再起動
手順(ホームボタン搭載モデル):
- ホームボタンを2回素早く押す
- Safariを上にスワイプして終了
- ホームボタンを押してホーム画面に戻る
- Safariを再起動
方法4:デバイスを再起動する
システム全体をリフレッシュします。
iPhone X以降:
- 音量ボタン(上または下)とサイドボタンを同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」をスライド
- 完全に電源が切れるまで待つ
- サイドボタンを長押しして起動
iPhone 8以前:
- 上部またはサイドのボタンを長押し
- 「スライドで電源オフ」をスライド
- 電源ボタンを長押しして起動
方法5:Safari設定をリセットする
検索関連の設定を初期状態に戻します。
手順:
- 設定アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 下にスクロールして「検索エンジン」を確認
- 一度別の検索エンジンに変更
- Safariアプリを開いて動作確認
- 問題が解決したら、元の検索エンジンに戻す
さらに徹底的にリセット:
- 設定→Safari
- 「検索エンジンの候補」をオフにする
- 「Safari の候補」もオフにする
- Safariで検索を試す
- 動作したら、設定を一つずつ戻していく
方法6:履歴とWebサイトデータを消去する
キャッシュの問題を解消します。
手順:
- 設定→Safari
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 確認画面で「履歴とデータを消去」をタップ
- Safariを開いて検索を試す
注意点:
- ログイン状態が解除される
- 閲覧履歴が削除される
- 保存されたフォーム入力が消える
方法7:画面の向きを変える
画面の向きによって表示が変わる場合があります。
手順:
- デバイスを横向きにする
- 検索を試す
- 縦向きに戻す
- 再度検索を試す
画面の向きを変えることで、レイアウトが修正されることがあります。
方法8:アクセシビリティ設定を確認する
表示設定が影響している可能性があります。
確認項目:
- 設定→アクセシビリティ→ディスプレイとテキストサイズ
- 「さらに大きな文字」がオンの場合、一時的にオフにする
- 「文字を太くする」の設定も確認
- Safari で検索を試す
- 問題が解決すれば、設定を調整して最適な状態を見つける
方法9:iOSをアップデートする
最新版にすることで、既知のバグが修正されます。
手順:
- 設定→一般→ソフトウェアアップデート
- 利用可能なアップデートがあれば「ダウンロードしてインストール」
- Wi-Fi接続と十分な充電が必要
- アップデート完了後、問題が解決しているか確認
方法10:画面をクリーニングする
物理的な問題を解消します。
手順:
- デバイスの電源を切る
- 柔らかい布で画面を拭く
- 特にアドレスバー周辺を丁寧に
- 画面保護フィルムの気泡やずれも確認
- 電源を入れて試す
Macでの解決方法

方法1:Returnキーを使う【代替手段】
マウスクリックを使わずに検索する方法です。
手順:
- アドレスバーに検索キーワードを入力
- 検索候補が表示される
- キーボードのReturnキー(Enterキー)を押す
- 入力した内容で検索される
最もシンプルで確実な方法です。
方法2:Safariを再起動する
アプリの一時的な問題を解消します。
手順:
- Command + Qキーを押してSafariを終了
- DockまたはアプリケーションフォルダからSafariを起動
- 検索を試す
完全に終了してから起動することが重要です。
方法3:Safariを強制終了する
通常の終了で解決しない場合です。
手順:
- Command + Option + Escキーを同時に押す
- 「アプリケーションの強制終了」ウインドウが開く
- 「Safari」を選択
- 「強制終了」をクリック
- Safariを再起動
方法4:Macを再起動する
システム全体をリフレッシュします。
手順:
- Appleメニュー→「再起動」
- 開いているドキュメントを保存
- 確認画面で「再起動」
- 再起動後、Safariで検索を試す
方法5:Safari設定を確認する
検索関連の設定を見直します。
手順:
- Safari→環境設定
- 「検索」タブを選択
- 検索エンジンを確認
- 一度別の検索エンジンに変更
- 動作を確認
- 元に戻す
検索候補の設定も確認:
- 同じ「検索」タブで以下を確認:
- 「検索エンジンの候補を含める」
- 「Safari の候補を含める」
- すべてのチェックを外す
- 検索を試す
- 成功したら、一つずつチェックを戻す
方法6:Safariのキャッシュをクリアする
一時ファイルを削除します。
手順:
- Safari→環境設定→詳細
- 「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェック
- メニューバーに「開発」が追加される
- 「開発」→「キャッシュを空にする」
- Safariを再起動
- 検索を試す
方法7:Safariのデータをリセットする
より徹底的にデータを削除します。
手順:
- Safari→環境設定→プライバシー
- 「Webサイトデータを管理」をクリック
- 「すべてを削除」をクリック
- 確認画面で「今すぐ削除」
- Safariを再起動
- 検索を試す
方法8:マウスやトラックパッドを確認する
入力デバイスに問題がある可能性があります。
確認項目:
- マウスのクリックが正常に機能するか
- トラックパッドのタップが反応するか
- 別のアプリで正常にクリックできるか
対処法:
- マウスの電池を交換(ワイヤレスの場合)
- トラックパッドの表面を拭く
- Bluetooth接続を確認(ワイヤレスの場合)
- USBマウスで試す
方法9:macOSをアップデートする
最新版で既知の問題が修正されます。
手順:
- Appleメニュー→システム設定
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- 利用可能なアップデートがあればインストール
- 完了後、Macが再起動される
- 問題が解決しているか確認
方法10:別のユーザーアカウントで試す
ユーザー固有の問題かを確認します。
手順:
- Appleメニュー→システム設定→ユーザとグループ
- 新しいユーザーアカウントを作成(テスト用)
- そのアカウントでログイン
- Safariで検索を試す
- 動作すれば、元のアカウントの設定に問題がある
問題が特定の状況でのみ発生する場合
iPadのSplit Viewで発生する
画面分割機能を使っている時だけ問題が起きる場合です。
対処法:
- Split Viewを解除する
- Safari全画面で検索を試す
- 正常に動作すれば、Split Viewのサイズを調整
- Safariに十分な画面幅を確保
特定のウェブサイトでのみ発生
あるサイトを開いている時だけ問題が起きる場合です。
対処法:
- 問題のサイトのタブを閉じる
- 新しいタブで検索を試す
- 正常なら、そのサイトに問題がある
- 必要なら、サイトの運営者に報告
外部キーボード接続時にのみ発生(iPad)
外部キーボードを使っている時だけ問題が起きる場合です。
対処法:
- 外部キーボードを切断
- iPadの画面キーボードで試す
- 正常なら、外部キーボードの設定を確認
- Bluetooth接続を再設定
代替の検索方法
方法A:検索候補から選ぶ
「その他の検索結果」を使わずに検索する方法です。
手順:
- キーワードを入力
- 表示された検索候補の中から最も近いものを選ぶ
- 検索結果ページで、必要に応じてキーワードを修正
方法B:検索エンジンのサイトに直接アクセス
手順:
- ブックマークやURLから検索エンジンのサイトを開く
- google.co.jp
- yahoo.co.jp
- サイト内の検索ボックスに入力
- 検索ボタンをクリック
確実に検索できる方法です。
方法C:音声入力を使う(iPhone・iPad)
手順:
- アドレスバーをタップ
- キーボードのマイクアイコンをタップ
- 検索キーワードを話す
- 「検索」をタップ
タッチ操作の問題を回避できます。
方法D:Spotlight検索から検索する(iPhone・iPad・Mac)
Safariを使わずに検索する方法です。
iPhone・iPad:
- ホーム画面で下にスワイプ
- Spotlightが表示される
- キーワードを入力
- 「Webを検索」をタップ
Mac:
- Command + Spaceキーを押す
- Spotlightが表示される
- キーワードを入力
- 検索結果からWeb検索を選択
開発者向けの確認方法(上級者向け)
Safariのデバッグコンソールを確認
Webインスペクタを使って、エラーを確認できます。
Mac:
- Safari→環境設定→詳細
- 「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェック
- 「開発」→「JavaScriptコンソールを表示」
- 検索を試みた際のエラーメッセージを確認
エラーメッセージから原因が特定できることがあります。
ネットワークの通信を確認
検索候補の取得に問題があるか確認できます。
手順:
- 「開発」メニュー→「Webインスペクタを表示」
- 「ネットワーク」タブを選択
- アドレスバーに入力を開始
- 通信ログを確認
- エラーがあればメモ
よくある質問
Q1:キーボードの「検索」ボタンで検索できるなら問題ない?
はい、実用上は問題ありません。「その他の検索結果」ボタンは便利な機能ですが、必須ではありません。キーボードから検索できれば十分に使えます。
Q2:この問題はいつから起こっている?
多くの場合、iOSやmacOSのアップデート後に発生します。特定のバージョンで起こりやすい不具合である可能性があります。
Q3:他のブラウザでも同じ問題が起こる?
Safari固有の問題なので、ChromeやEdgeなど他のブラウザでは起こりません。
Q4:Appleに報告すべき?
頻繁に起こる場合は、Appleのフィードバックアシスタントから報告することをおすすめします。バグ修正に役立ちます。
Q5:画面保護フィルムが原因になることはある?
はい、特に厚手のフィルムや気泡があるフィルムは、タッチ反応に影響を与えることがあります。
Q6:一時的な問題か、永続的な問題か見分ける方法は?
デバイスを再起動して解決すれば一時的、何度再起動しても同じなら永続的な問題です。
予防策:同じ問題を防ぐために

キーボードショートカットを覚える
「その他の検索結果」に依存しない使い方を身につけましょう。
覚えておきたいショートカット:
- iPhone・iPad:キーボードの「検索」ボタン
- Mac:Returnキー(Enter)
これらを使えば、ボタンの問題を回避できます。
定期的なメンテナンス
週1回:
- Safariのキャッシュをクリア
- 履歴を整理
- 不要なタブを閉じる
月1回:
- ソフトウェアアップデートの確認
- デバイスの再起動
- ストレージの空き容量確認
検索エンジンは安定したものを選ぶ
GoogleやYahoo!など、大手の検索エンジンを使うことで、トラブルが少なくなります。
画面の保護とメンテナンス
推奨事項:
- 質の良い画面保護フィルムを使う
- 定期的に画面をクリーニング
- 水濡れに注意
- タッチパネルの動作を定期確認
それでも解決しない場合
Appleサポートに問い合わせる
自力での解決が難しい場合は、公式サポートを利用しましょう。
問い合わせ方法:
- support.apple.comにアクセス
- 「Safari」を選択
- 問題を説明
- いつから起こっているか
- 試した解決方法
- エラーメッセージの内容
- チャット、電話、または予約来店を選択
フィードバックアシスタントでバグ報告
Appleに直接バグを報告できます。
手順:
- フィードバックアシスタントアプリを開く
- iPhoneの場合は「フィードバック」アプリ
- Macの場合はAppleのウェブサイトから
- 「新しいフィードバック」を作成
- カテゴリで「Safari」を選択
- 問題を詳しく説明
- スクリーンショットを添付
- 送信
Genius Barを予約する
直接サポートを受けたい場合です。
予約方法:
- Apple Storeアプリを開く
- 「サポート」タブを選択
- デバイスを選択
- 問題を説明
- 来店日時を予約
まとめ:代替手段を活用しながら解決を試そう
Safariの「その他の検索結果」ボタンが押せない問題は、不便ですが致命的ではありません。
すぐに使える代替手段:
- キーボードの「検索」またはReturnキーを使う
- 検索候補から選ぶ
- 検索エンジンのサイトに直接アクセス
- Spotlight検索を活用
試すべき解決方法(簡単な順):
- Safariを再起動(1分)
- デバイスを再起動(3分)
- Safari設定を確認・リセット(5分)
- キャッシュとデータを消去(5分)
- ソフトウェアをアップデート(15〜30分)
問題の特定方法:
- 別のデバイスで試す
- 画面の向きを変える
- 別のユーザーアカウントで試す
- 外部機器を切断して試す
予防策:
- キーボードショートカットを使う習慣
- 定期的なメンテナンス
- ソフトウェアを最新に保つ
- 画面の清潔を保つ
重要なポイント:
- ボタンが押せなくても検索は可能
- 多くの場合、再起動で解決する
- キャッシュクリアが効果的
- 最終手段は代替手段の利用
この問題は、iOS/macOSのバージョンによって発生しやすさが変わります。アップデートで解決することも多いので、ソフトウェアを最新に保つことをおすすめします。
それまでは、キーボードの「検索」ボタンやReturnキーを使う方法が最も確実です。慣れてしまえば、こちらの方が素早く検索できることもあります。
問題が頻繁に起こる場合は、Appleサポートへの相談やフィードバックの送信を検討してください。あなたの報告が、将来のアップデートでの修正につながります!

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