「記事を読みたいけど、目が疲れている…」
「通勤中や料理中に、Webページの情報を聞きたい」
そんなときに便利なのが、Safariの読み上げ機能です。この機能を使えば、Webページのテキストを音声で聞くことができ、両手をフリーにして情報を得られます。
この記事では、Mac、iPhone、iPadそれぞれのSafari読み上げ機能の使い方、設定方法、便利な活用シーンまで、初心者にもわかりやすく徹底解説していきます!
Safariの読み上げ機能とは?

基本的な機能
Safari の読み上げ機能(テキスト読み上げ、Text-to-Speech)とは、Webページ上のテキストをAI音声(Siri の声)で自動的に読み上げてくれる機能です。
主な特徴:
- Webページの本文を自然な音声で読み上げ
- 再生速度の調整が可能
- 一時停止・早送り・巻き戻し機能
- バックグラウンド再生対応
- 無料で利用可能(追加アプリ不要)
2つの読み上げ方法
Safariには、主に2つの読み上げ方法があります。
1. ページ全体の読み上げ(iOS 17以降)
- iOS 17、iPadOS 17以降で利用可能
- ワンタップでページ全体を読み上げ
- リーダー機能と連動
- 最も簡単で便利
2. 選択テキストの読み上げ
- すべてのデバイスで利用可能
- 読みたい部分だけを選択して読み上げ
- より細かいコントロールが可能
どんな人におすすめ?
こんな方に最適:
- 長文記事を読むのが苦手な方
- 目を休めたい方
- 運転中や料理中など、画面を見られない方
- 英語学習中の方(発音確認に)
- 視覚障害のある方
- マルチタスクをしたい方
- 読書障害(ディスレクシア)のある方
iPhone・iPad版Safari:読み上げ機能の使い方(iOS 17以降)
iOS 17以降では、Safariに「ページの読み上げ」という新機能が追加され、驚くほど簡単に使えるようになりました。
基本的な使い方
手順:
- Safariでページを開く
- 読み上げたいWebページを表示
- 「ぁあ」アイコンをタップ
- アドレスバー左端にある「ぁあ」(テキストサイズ)アイコンをタップ
- 「ページの読み上げを聞く」を選択
- メニューから「ページの読み上げを聞く」をタップ
- 読み上げ開始!
- すぐに音声でページの読み上げが始まります
- アドレスバー左端のアイコンが「スピーカー」マークに変わります
コントロール方法
読み上げ中は、様々な操作ができます。
基本操作:
- スピーカーアイコンをタップ
- 読み上げコントローラーが表示される
- 利用可能な操作:
- 再生/一時停止:音声の停止・再開
- 少し戻る:15秒巻き戻し
- 少し進む:15秒早送り
- 速度変更:読み上げスピードの調整
- リーダーを表示:シンプルな表示に切り替え
- ページの読み上げを開く:読み上げているページの切り替え
読み上げ速度の調整
調整できる速度:
- 0.75倍
- 1.0倍(標準)
- 1.25倍
- 1.5倍
- 1.75倍
- 2.0倍
かなり細かく調整できるので、自分に合った速度を見つけられます!
その他の便利な操作
ロック画面からの操作
- ロック画面にコントロールが表示される
- 再生・一時停止などの基本操作が可能
- 曲の再生と同じような感覚で操作できる
コントロールセンターからの操作
- コントロールセンターを開く
- 音楽コントロールと同様に操作可能
AirPodsなどのイヤホンから
- イヤホンのボタンで再生・一時停止
- ハンズフリーで操作できる
リーダー機能との連動
Safariの「ページの読み上げ」機能は、リーダー機能と密接に連動しています。
リーダー機能とは?
- Webページから広告や装飾を取り除く
- 本文と画像だけをシンプルに表示
- 読みやすいレイアウトに自動変換
連動の仕組み:
- 読み上げ機能は、リーダー表示できるテキストを読み上げる
- つまり、リーダー対応ページのみ読み上げ可能
- リーダー非対応ページでは「ページの読み上げを聞く」がグレーアウト
リーダー対応の見分け方:
- ページを開いた瞬間、アドレスバーに「リーダーを使用できます」と一瞬表示される
- 表示されない場合は非対応
対応していないページの対処法
一部のページでは読み上げ機能が使えない場合があります。
原因:
- ページの構造がリーダー機能に対応していない
- 本文が折りたたまれている
対処法:
1. 見出しを展開する
- 折りたたまれている見出しがある場合
- 「すべての見出しを開く」をタップ
- 本文が展開されれば読み上げ可能に
2. デスクトップ用サイトを表示
- 「ぁあ」アイコン > 「デスクトップ用Webサイトを表示」
- PC版ページの方が対応している場合がある
3. 選択テキストの読み上げを使う
- 後述する「選択項目の読み上げ」機能を利用
- どんなページでも読み上げ可能
iPhone・iPad:選択項目の読み上げ機能
iOS 17以前や、リーダー非対応ページでも使える方法です。
設定方法
手順:
- 設定アプリを開く
- アクセシビリティをタップ
- 読み上げコンテンツをタップ
- 以下の設定をオンにする:
- 選択項目の読み上げ:選択したテキストを読み上げ
- 画面の読み上げ:画面全体を読み上げ(オプション)
- 内容を強調表示:読み上げ中のテキストをハイライト
使い方
選択項目の読み上げ:
- Safariでテキストを選択(長押しして範囲を指定)
- メニューから「読み上げ」をタップ
- 選択した部分が読み上げられる
画面の読み上げ:
- 画面上部から2本指で下にスワイプ
- 画面全体のテキストが読み上げられる
- コントローラーが表示され、操作可能
カスタマイズ設定
設定 > アクセシビリティ > 読み上げコンテンツで調整できます。
調整項目:
1. 読み上げ速度
- スライダーで調整
- 遅く〜速くまで自由に設定
2. 声の種類(System Voice)
- Siri(最も自然)
- 様々な言語・アクセント
- 追加の音声をダウンロード可能
3. 強調表示のカスタマイズ
- スタイル:下線、背景色、下線と背景色
- 色:読み上げ中のテキストの色
- 単語/文:単語単位または文単位で強調
言語の自動検出
言語を検出をオンにすると:
- 複数の言語が混在するページも自動判別
- 英語と日本語が混在していても適切に読み上げ
- 語学学習に最適
Mac版Safari:読み上げ機能の使い方
Mac版Safariにも強力な読み上げ機能があります。
方法1:メニューから読み上げ
最も簡単な方法です。
手順:
- Safariでテキストを選択
- 読みたい部分をマウスでドラッグして選択
- 右クリック(Control + クリック)
- 選択した部分で右クリック
- スピーチ > 読み上げを開始
- メニューから選択
- 読み上げ開始
- 選択したテキストが読み上げられる
停止方法:
- メニューバーから編集 > スピーチ > 読み上げを停止
方法2:キーボードショートカット(推奨)
最も効率的な方法です。
デフォルトのショートカット:
- Option + Esc:読み上げ開始
- Option + Shift + Esc(または再度 Option + Esc):読み上げ停止
使い方:
- 読みたいテキストを選択
- Option + Escを押す
- すぐに読み上げが始まる
読み上げ機能の詳細設定
より快適に使うための設定を行いましょう。
設定手順:
- システム設定を開く
- Appleメニュー > システム設定
- アクセシビリティをクリック
- 読み上げコンテンツ(またはSpoken Content)をクリック
- 選択項目の読み上げをオンにする
カスタマイズオプション
1. システムの声(System Voice)
- 音声の種類を選択
- 日本語音声:Kyoko、Otoya など
- 英語音声:Samantha、Alex など
- 「音声を管理」から追加音声をダウンロード可能
2. 読み上げ速度(Speaking Rate)
- スライダーで調整
- 試聴しながら好みの速度を設定
3. キーボードショートカット
- 「選択項目の読み上げ」横の「オプション」をクリック
- 好きなキーの組み合わせに変更可能
- 例:Option + Tabなど
4. 内容を強調表示
- 読み上げ中のテキストをハイライト
- 単語、文、または両方を選択可能
- 色やスタイルもカスタマイズ可能
5. コントローラーを表示
- 読み上げ中にコントロールパネルを表示
- 常に表示、使用中に表示、表示しないから選択
- コントローラーで速度変更や一時停止が可能
コントローラーの使い方
コントローラーを「常に表示」または「使用中に表示」にすると、読み上げ時に小さなパネルが表示されます。
コントローラーの機能:
- 再生/一時停止ボタン
- 前へ/次へ:前後の文にジャンプ
- 速度調整スライダー:その場で速度変更
- 停止ボタン
メニューバーからの操作
Macでは、多くのアプリでメニューバーから読み上げを操作できます。
Safari の場合:
- 編集 > スピーチ > 読み上げを開始
- 編集 > スピーチ > 読み上げを停止
実用的な活用シーン

読み上げ機能は、様々な場面で役立ちます。
1. 運転中・通勤中
シーン:
車の運転中や電車での通勤中に、ニュースや記事を聞きたい。
活用方法:
- iPhoneでSafariを開き、読みたい記事を表示
- 「ページの読み上げを聞く」を開始
- AirPodsで聴きながら移動
- 目を使わずに情報収集が可能
メリット:
- 安全運転を保ちながら情報収集
- 移動時間を有効活用
- ハンズフリーで操作
2. 家事をしながら
シーン:
料理や掃除をしながら、レシピや記事を聞きたい。
活用方法:
- iPadやiPhoneで記事を開く
- 読み上げを開始
- 作業しながら聴く
メリット:
- 両手が自由になる
- 画面を何度も見る必要がない
- マルチタスクで効率アップ
3. 就寝前のリラックスタイム
シーン:
寝る前に記事を読みたいが、目が疲れている。
活用方法:
- ベッドで横になりながら読み上げを開始
- 暗い部屋でも画面を見なくてOK
- リラックスして情報を得る
メリット:
- 目の疲れを軽減
- ブルーライトの影響を減らせる
- 快適に情報収集
4. 英語学習
シーン:
英語の記事を読みながら、正しい発音を確認したい。
活用方法:
- 英語のWebページを開く
- Siri(英語音声)で読み上げ
- テキストを見ながら聴く
設定のポイント:
- 設定 > Apple IntelligenceとSiri > 言語 > English
- Safari で英語ページを開く
- 読み上げを開始
メリット:
- ネイティブ発音で聴ける
- リーディングとリスニングを同時学習
- 速度調整で自分のペースで学習
5. 長文記事の読破
シーン:
数千文字の長文記事を読むのが億劫。
活用方法:
- 読み上げ機能で「聴く」スタイルに切り替え
- 1.5倍速などで効率的に内容を把握
- 重要な部分だけテキストで確認
メリット:
- 長文への心理的ハードルが下がる
- 速聴で時間短縮
- 疲労軽減
6. プレゼン資料の推敲
シーン:
作成した文章やプレゼン資料をチェックしたい。
活用方法:
- Macで文章を選択
- 読み上げ機能で聴く
- 不自然な箇所を発見
メリット:
- 誤字脱字の発見
- 文章のリズムを確認
- 客観的な視点でチェック
7. 視覚疲労の軽減
シーン:
一日中パソコン作業で目が疲れている。
活用方法:
- 画面を見続けずに情報収集
- 目を休めながら読み上げを聴く
- 適度な休憩を取る
メリット:
- 眼精疲労の予防
- 健康的な情報収集
- 生産性の維持
8. アクセシビリティの向上
シーン:
視覚障害や読字障害(ディスレクシア)がある。
活用方法:
- 読み上げ機能を常時活用
- 視覚に頼らず情報を得る
- 学習や仕事に活用
メリット:
- 情報へのアクセスが平等に
- 学習機会の拡大
- QOL(生活の質)の向上
トラブルシューティング
よくある問題と解決方法を紹介します。
Q1. 「ページの読み上げを聞く」が表示されない
原因:
- ページがリーダー機能に対応していない
- または、Siriの言語設定が合っていない
解決方法:
方法1:言語設定を確認
- 設定 > Apple IntelligenceとSiri > 言語
- ページの言語と一致させる
- 日本語ページなら「日本語」に設定
方法2:リーダー表示を試す
- 「ぁあ」アイコンをタップ
- 「リーダーを表示」を選択
- リーダー表示できれば読み上げも可能に
方法3:選択項目の読み上げを使う
- リーダー非対応でも、選択したテキストは読み上げ可能
Q2. 読み上げ速度が速すぎる/遅すぎる
解決方法:
iPhone/iPad:
- 読み上げコントローラーの速度ボタンをタップ
- 0.75〜2.0倍の中から選択
Mac:
- システム設定 > アクセシビリティ > 読み上げコンテンツ
- 読み上げ速度のスライダーを調整
Q3. 音声が聞こえない
確認ポイント:
1. 音量を確認
- デバイスの音量が適切か
- ミュートになっていないか
2. オーディオ出力を確認
- Bluetooth機器に接続されていないか
- イヤホンの接続状態を確認
3. アプリを再起動
- Safariを完全に終了
- もう一度起動して試す
Q4. 英語の発音がおかしい
原因:
日本語の音声設定で英語を読んでいる
解決方法:
一時的な対処(Mac):
- 英語部分だけを選択
- システム設定で英語音声を選択して読み上げ
根本的な対処:
- 「言語を検出」機能をオンにする
- 複数言語を自動判別して適切な音声で読み上げ
Q5. 読み上げが途中で止まる
原因:
- 電話の着信
- 他のアプリの音声
- バッテリー節約モード
解決方法:
- 読み上げコントローラーから再生ボタンをタップ
- 中断した場所から再開される
Q6. Macでショートカットが効かない
原因:
- 読み上げコンテンツが有効になっていない
- ショートカットが競合している
解決方法:
- システム設定 > アクセシビリティ > 読み上げコンテンツ
- 「選択項目の読み上げ」がオンか確認
- ショートカットキーの競合を確認
- 必要に応じて別のキーに変更
Q7. 日本語と英語が混在すると変な読み方
原因:
混在テキストの自動判別がうまくいっていない
解決方法:
- 完璧な解決は難しいが、以下で改善
- 設定 > アクセシビリティ > 読み上げコンテンツ > 「言語を検出」をオン
- または、日本語部分と英語部分を別々に選択して読み上げ
サードパーティアプリとの比較
Safari標準機能以外にも、読み上げアプリがあります。
Speechify
特徴:
- 非常に自然な音声
- 多言語対応
- Safari拡張機能として利用可能
- ブックマーク機能
メリット:
- 音声のクオリティが高い
- より細かい設定が可能
- 様々なブラウザで利用可能
デメリット:
- 有料版が必要(高度な機能)
- Safari標準機能で十分な場合が多い
Voice Dream Reader
特徴:
- 読書用に特化
- PDF、ePub対応
- 高品質な音声
メリット:
- 電子書籍の読み上げに最適
- 様々なファイル形式に対応
デメリット:
- 有料アプリ
- Webページ読み上げにはSafari標準で十分
標準機能との比較
Safari標準機能がおすすめの理由:
- 完全無料
- 追加アプリ不要
- OS統合で動作が安定
- プライバシー保護
- Siri音声の品質向上
サードパーティがおすすめの場合:
- より自然な音声を求める
- 詳細なカスタマイズが必要
- PDFや電子書籍も読み上げたい
まとめ:Safariの読み上げ機能を活用しよう
Safariの読み上げ機能について詳しく見てきました。最後にポイントをまとめます。
iPhone/iPad(iOS 17以降):
- 「ぁあ」アイコン > 「ページの読み上げを聞く」
- ワンタップで簡単に読み上げ開始
- リーダー機能との連動
- 速度調整・コントロールも充実
iPhone/iPad(従来の方法):
- 設定 > アクセシビリティ > 読み上げコンテンツ
- 選択項目の読み上げ/画面の読み上げ
- どんなページでも利用可能
Mac:
- テキスト選択 > 右クリック > スピーチ > 読み上げを開始
- またはOption + Escのショートカット
- システム設定で詳細カスタマイズ
- コントローラーで便利に操作
主な活用シーン:
- 運転中・通勤中の情報収集
- 家事をしながらの学習
- 目の疲労軽減
- 英語学習の発音確認
- 長文記事の効率的な読破
- アクセシビリティ向上
設定のポイント:
- 読み上げ速度は1.25〜1.5倍が快適
- Siri音声が最も自然
- 言語検出をオンで多言語対応
- 強調表示で読んでいる箇所を可視化
トラブル時:
- リーダー対応を確認
- 言語設定を確認
- 選択項目の読み上げを代替手段に
Safariの読み上げ機能は、情報収集の方法を大きく変えてくれる便利な機能です。「読む」だけでなく「聴く」という選択肢が増えることで、より柔軟で効率的な学習・情報収集が可能になります。
目を休めながら、両手をフリーにしながら、そして移動しながら——Safariの読み上げ機能を活用して、快適なWeb体験を実現しましょう!

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