ニュースサイトやブログを読んでいるとき、こんな経験はありませんか?
「記事を読みたいのに、広告だらけで見にくい…」
「どこからが本文なのかわからない…」
「文字が小さくて読みづらい…」
実は、iPhoneやiPad、MacのSafariには、こうした悩みを一発で解決する「リーダー表示」という便利な機能が標準で搭載されています。
リーダー表示を使えば、広告やデザイン要素を取り除いて、テキストと必要な画像だけのシンプルな画面で記事を読むことができます。
この記事では、Safariのリーダー表示の使い方から、カスタマイズ方法、便利な活用テクニックまで、わかりやすく解説します!
Safariの「リーダー表示」とは?

リーダー表示は、ウェブページから本文と関連画像だけを抽出して表示する機能です。
リーダー表示で非表示になるもの
- 広告:バナー広告、記事中の広告など
- サイドバー:メニューやウィジェット
- SNSシェアボタン:TwitterやFacebookのアイコン
- デザイン要素:背景画像、装飾、アニメーション
- ナビゲーションメニュー:ヘッダーやフッター
リーダー表示で残るもの
- 本文のテキスト
- 記事内の画像(内容に関連するもの)
- 見出し
つまり、「読むために必要な情報だけ」がシンプルに表示されるんです!
リーダー表示を使うメリット
メリット1:広告に邪魔されず集中して読める
まとめサイトやニュースサイトなど、広告が多いページでも快適に記事を読めます。
記事の途中に挿入される大きな広告画像も表示されないので、「これは記事の画像?広告?」と迷うこともなくなります。
メリット2:読み込みが速い
不要な要素を読み込まないため、ページの表示が速くなります。
通信環境が悪い場所でも、ストレスなく記事を読めますよ。
メリット3:文字サイズやフォントをカスタマイズできる
リーダー表示では、文字サイズを12段階で調整できます。
また、フォント(ゴシック体・明朝体など)や背景色も変更可能なので、自分にとって最も読みやすい環境を作れます。
メリット4:複数ページの記事を1ページにまとめられる
複数ページに分割されている記事も、リーダー表示なら1ページにまとめて表示されます。
いちいち「次へ」をタップする必要がないので、読書がスムーズです。
iPhone・iPadでリーダー表示を使う方法
それでは、実際の使い方を見ていきましょう。
ステップ1:リーダー表示対応ページにアクセス
まず、Safariで記事ページを開きます。
リーダー表示に対応しているページの場合、アドレスバーの左側に「ぁあ」または四本線のアイコンが表示されます。
このアイコンが表示されていれば、リーダー表示が使えます!
ステップ2:リーダー表示をオンにする
方法1:アイコンをタップ(簡単!)
- アドレスバー左側の「ぁあ」アイコンをタップ
- メニューが表示される
- 「リーダーを表示」または「リーダー表示を表示」をタップ
これだけで、リーダー表示に切り替わります!
方法2:長押しで素早く切り替え(iOS11以降)
「ぁあ」アイコンを長押しすると、メニューを開かずに直接リーダー表示のオン・オフを切り替えられます。
頻繁に使う方は、こちらの方法が便利です。
ステップ3:通常表示に戻す
リーダー表示から通常表示に戻したいときも同じ操作です。
- アドレスバー左側の「ぁあ」アイコンをタップ(リーダー表示中は黒くなっています)
- 「リーダーを非表示」をタップ
または、アイコンを長押しすれば即座に切り替わります。
リーダー表示のカスタマイズ方法
リーダー表示は、自分好みにカスタマイズできます!
文字サイズを変更する
手順:
- リーダー表示中に、画面上部の「ぁあ」アイコンをタップ
- メニューが表示される
- 「A」の大小アイコンで文字サイズを調整
文字サイズは12段階から選べます。
小さい文字が読みにくい方は、大きめに設定すると快適ですよ。
フォントを変更する
選べるフォント:
- ヒラギノ角ゴシック体(ゴシック体)
- ヒラギノ明朝(明朝体)
- 游ゴシック体
- 游明朝体
ニュース記事を読むなら、新聞でよく使われる明朝体がおすすめです。
小説や長文を読むなら、ゴシック体の方が疲れにくいという方も多いです。
背景色を変更する
選べる背景色:
- 白:標準の背景色
- セピア:目に優しい暖色系
- グレー:コントラストを抑えた柔らかい印象
- ブラック:ダークモード風
夜間の読書にはセピアやブラックがおすすめです。
目の疲れを軽減できますよ。
自動リーダー表示の設定方法
特定のサイトで常にリーダー表示にしたい場合は、自動リーダー表示を設定できます。
特定サイトで自動的にリーダー表示にする
手順:
- リーダー表示にしたいサイトにアクセス
- 「ぁあ」アイコンを長押し
- 「このWebサイトでリーダーを自動的に使用」をタップ
これで、次回からそのサイトを開くと自動的にリーダー表示になります。
例えば、Wikipediaで常にリーダー表示を使いたい場合は、Wikipedia上でこの設定をすればOKです。
すべてのサイトで自動リーダー表示にする
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「リーダー」をタップ
- 「すべてのWebサイト」をオンにする
ただし、すべてのサイトで有効にすると、ページによっては情報が欠落することがあるので注意が必要です。
特定のサイトだけに設定するのがおすすめです。
自動リーダー表示を解除する
手順:
- 自動リーダー表示になっているサイトで「ぁあ」アイコンをタップ
- 「”サイト名”で使用を中止」をタップ
または、設定アプリから:
- 「設定」→「Safari」→「リーダー」
- サイト一覧から解除したいサイトを左にスワイプして削除
iOS18の新機能「気をそらす項目を非表示」
iOS18からは、リーダー表示に加えて「気をそらす項目を非表示」という新機能が追加されました。
リーダー表示との違い
- リーダー表示: ページ全体を自動的に整形
- 気をそらす項目を非表示: 特定の要素を手動で削除
リーダー表示がうまく機能しないページでも、この機能を使えば邪魔な広告を個別に削除できます。
使い方
手順:
- Safariでページを開く
- 「ぁあ」アイコンをタップ
- 「気をそらす項目を非表示」を選択
- 消したい広告やバナーをタップ
- 青い枠で囲まれたら「非表示」ボタンをタップ
削除した要素は、風に吹き飛ばされるようなアニメーションで消えます。
ただし、この設定はページごと、広告ごとに毎回手動で行う必要があります。
MacのSafariでリーダー表示を使う方法

Macでも同じようにリーダー表示が使えます!
リーダー表示をオンにする
方法1:アイコンをクリック
アドレスバーの左側に表示される「リーダー表示」アイコンをクリックするだけです。
方法2:メニューから
メニューバーの「表示」→「リーダーを表示」を選択
方法3:ショートカットキー
Shift + Command + Rを押すと、素早く切り替えられます。
Macでの自動リーダー表示設定
- リーダー表示にしたいサイトで、アドレスバーの「リーダー表示」アイコンをクリック
- アイコンが青くなる(リーダー表示中)
- もう一度クリックすると、自動リーダー表示の設定オプションが表示される
リーダー表示ができないページとその理由
すべてのページでリーダー表示が使えるわけではありません。
リーダー表示ができないページ
- トップページ・一覧ページ:記事ページではないため
- 動画メインのページ:テキストコンテンツが少ないため
- ECサイトの商品ページ:構造が複雑なため
- SNSのタイムライン:フィード形式のため
- 文字数が少ないページ:約600文字未満のページ
リーダー表示が使える条件
Appleは具体的な条件を公開していませんが、以下の条件を満たすページで使えることが多いです:
- 記事ページである
- 一定の文字数がある(約600〜2000文字以上)
- 本文がdivタグなどで明確に区切られている
つまり、ニュース記事、ブログ記事、Wikipedia、レビュー記事などでは使えることが多いです。
リーダー表示の活用シーン
シーン1:ニュースサイトでの情報収集
複数のニュースサイトを巡回するとき、リーダー表示を使えば広告に邪魔されずに効率よく記事を読めます。
特に、記事中に大きな広告が挿入されるサイトでは効果絶大です。
シーン2:長文記事の読書
小説やエッセイなどの長文記事を読むときは、リーダー表示で背景色をセピアに変更すると、目が疲れにくくなります。
フォントも明朝体にすれば、より読書に集中できます。
シーン3:レシピサイトでの料理
料理レシピサイトは、レシピにたどり着くまでに大量の広告や写真があることが多いですよね。
リーダー表示を使えば、材料と手順だけをスッキリ表示できます。
シーン4:調べ物・リサーチ
複数のサイトを比較しながら調べ物をするとき、すべてリーダー表示にすれば、サイトのデザインに惑わされず内容に集中できます。
シーン5:通信環境が悪いとき
地下鉄やビルの中など、電波が弱い場所では、リーダー表示を使うことで読み込みが速くなります。
広告や画像を読み込まない分、データ通信量の節約にもなります。
リーダー表示の注意点
注意点1:情報が欠落することがある
ページの構造によっては、リーダー表示にすると必要な情報が表示されないことがあります。
特に、デザイン性の高いサイトや、本文以外に重要な情報があるページでは注意が必要です。
注意点2:リンクが正常に機能しないことがある
リーダー表示では、一部のリンクが機能しなくなることがあります。
リンクをクリックする必要がある場合は、通常表示に戻しましょう。
注意点3:すべてのサイトで使えるわけではない
前述の通り、リーダー表示が使えないページも多くあります。
アドレスバーに「ぁあ」アイコンが表示されない場合は、そのページでは使えません。
よくある質問(FAQ)
Q1. リーダー表示にすると画像も消えますか?
いいえ、記事内の重要な画像は表示されます。
ただし、装飾的な画像や広告画像は非表示になります。
Q2. リーダー表示中に共有すると、どうなりますか?
リーダー表示中にURLをメールで共有すると、記事のテキストも一緒に添付されます。
便利な機能ですが、著作権には注意してください。
Q3. リーダー表示の設定は他のデバイスと同期されますか?
はい、同じApple IDでサインインしているiPhone、iPad、Macでは、自動リーダー表示の設定が同期されます。
Q4. リーダー表示中も音声読み上げ機能は使えますか?
はい、使えます。
リーダー表示にしてから、「ぁあ」アイコンをタップして「Webサイトを聴く」を選択すれば、音声で読み上げてもらえます。
これは、移動中や作業中に記事を「聴く」のに便利です。
Q5. リーダー表示が勝手にオンになってしまいます
自動リーダー表示が設定されている可能性があります。
「設定」→「Safari」→「リーダー」で、「リーダーを自動的に使用」の設定を確認してください。
不要なサイトの設定を削除すれば解決します。
Q6. リーダー表示中も検索はできますか?
はい、できます。
リーダー表示中でも、Command + F(Mac)またはページ内検索機能を使って、テキストを検索できます。
まとめ:リーダー表示で快適な読書体験を!
Safariのリーダー表示は、広告や装飾を取り除いてテキストと画像だけをシンプルに表示する便利な機能です。
リーダー表示のポイントまとめ:
- 使い方は簡単: アドレスバーの「ぁあ」アイコンをタップするだけ
- カスタマイズ可能: 文字サイズ、フォント、背景色を自由に変更
- 自動設定もできる: 特定サイトで常にリーダー表示を使える
- iOS18では新機能追加: 「気をそらす項目を非表示」で個別に広告削除
- Mac版も便利: ショートカットキーで素早く切り替え
ニュースサイトやブログを頻繁に読む方、長文記事をじっくり読みたい方には、特におすすめの機能です。
まだ使ったことがない方は、ぜひ一度試してみてください。
広告に邪魔されない、快適な読書体験があなたを待っていますよ!

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