iPhoneでWebサイトを見ているとき、
「スマホなのにパソコン版が表示される」
「文字が小さくて読みにくい」
と感じたことはありませんか?
また、Macを使っているときに「スマホ版のシンプルな表示で確認したい」という場面もあるでしょう。
実は、Safariにはモバイル表示とデスクトップ表示を自由に切り替える機能があります。
iPhone・Macどちらでも簡単に設定できるので、この記事で詳しく説明します。
この記事でわかること
- Safariでモバイル用Webサイトを表示する方法
- PC表示との切り替え方法
- 表示されない場合の対処法
- 使い分けのコツ
モバイル版とPC版の違いを理解しよう

モバイル版の特徴
- スマホの縦長画面に最適化されたレイアウト
- 大きな文字で読みやすい
- シンプルなメニュー構成
- 指でタップしやすいボタンサイズ
PC版(デスクトップ版)の特徴
- 横幅を広く使った情報量の多いレイアウト
- 詳細なナビゲーションメニュー
- 複数のカラムで情報を整理
- マウス操作を前提とした細かいボタン
通常、Webサイトはデバイスの種類を自動で判別して、最適な表示を選びます。
しかし、時々うまく判定されず、意図しない表示になることがあります。
そんなときに、手動で表示を切り替える方法を知っていると便利です。
iPhoneでモバイル用Webサイトを表示する方法

基本的な切り替え手順
iPhone版Safariでは、とても簡単にモバイル表示とPC表示を切り替えられます。
手順1:PC表示からモバイル表示に切り替える
- Safariでサイトを開く
- 画面下部のアドレスバー左側にある「ぁあ」ボタンをタップ
- メニューから「モバイル用Webサイトを表示」を選択
これだけで、PC表示からモバイル表示に切り替わります。
手順2:モバイル表示からPC表示に切り替える
- 同じく「ぁあ」ボタンをタップ
- 「デスクトップ用Webサイトを表示」を選択
うまく切り替わらない場合の対処法
モバイル表示に切り替えても変化がない場合は、次の方法を試してみてください。
方法1:ページを再読み込みする
- 「ぁあ」ボタンをタップ
- 「再読み込み」を選択
方法2:キャッシュをクリアする
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」を選択
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
方法3:サイトごとの設定を確認する
- 「ぁあ」ボタンをタップ
- 「Webサイトの設定」を選択
- 「デスクトップ用Webサイトを要求」がONになっている場合はOFFにする
よくある質問と回答
Q:「ぁあ」ボタンが見つからない A:iOS 15以降では、アドレスバーの左側にあります。古いバージョンでは、画面下部の共有ボタンから同じ機能にアクセスできます。
Q:特定のサイトだけモバイル表示されない A:一部のサイトは、モバイル版を提供していない場合があります。その場合は、PC版のみの表示になります。
Macでモバイル用Webサイトを表示する方法

Mac版Safariの基本的な仕組み
Mac版Safariは、標準でPC版(デスクトップ版)のWebサイトを表示します。モバイル版を表示したい場合は、ユーザーエージェントという設定を変更する必要があります。
ユーザーエージェントとは、「どのブラウザ・デバイスからアクセスしているか」をWebサイトに伝える情報のことです。これを変更することで、MacからでもiPhoneでアクセスしているように見せることができます。
開発メニューを使った切り替え方法
手順1:開発メニューを有効にする
- Safariのメニューバーから「Safari」→「設定」を選択
- 「詳細」タブをクリック
- 一番下の「メニューバーに開発メニューを表示」にチェックを入れる
手順2:ユーザーエージェントを変更する
- メニューバーに「開発」が表示されるのでクリック
- 「ユーザーエージェント」を選択
- 「Safari – iOS 15(iPhone)」など、iPhone版を選択
これで、MacのSafariでもモバイル版のWebサイトを表示できます。
元に戻したい場合
PC版に戻したい場合は、同じ手順で「デフォルト(Safari)」を選択すれば元に戻ります。
注意点
- すべてのWebサイトでモバイル版が表示されるわけではありません
- 一部の機能が制限される場合があります
- 開発メニューは開発者向けの機能なので、他の設定は変更しないよう注意してください
モバイル表示とPC表示の使い分けのコツ

モバイル版がおすすめの場面
読みやすさを重視したいとき
- ニュース記事やブログを読む
- 長文のコンテンツを集中して読む
- 電車内など、片手で操作したい
シンプルな表示が欲しいとき
- 広告やサイドバーが多くて見づらい
- 必要な情報だけに集中したい
- 画面の小さなデバイスで見る
PC版がおすすめの場面
詳細な情報が必要なとき
- 商品の詳細ページを比較検討する
- 管理画面や設定画面を操作する
- 複数の情報を同時に確認したい
フル機能が必要なとき
- オンラインツールを使う
- 表やグラフなどの詳細データを見る
- ファイルのアップロードやダウンロード
使い分けの判断基準
- 画面サイズ:小さな画面ならモバイル版
- 操作方法:タッチ操作ならモバイル版、マウス操作ならPC版
- 目的:読むことが中心ならモバイル版、操作が中心ならPC版
- 情報量:シンプルに見たいならモバイル版、詳細が欲しいならPC版
トラブルシューティング:表示されない場合の対処法

よくある問題と解決法
問題1:切り替えても表示が変わらない
- ページを再読み込みする
- キャッシュをクリアする
- 一度Safariを終了して再起動する
問題2:特定のサイトだけうまくいかない
- そのサイトがモバイル版を提供していない可能性
- サイトの仕様により切り替えに対応していない場合
問題3:設定が元に戻ってしまう
- Safariの設定で「デスクトップ用Webサイトを要求」が有効になっている
- サイトごとの設定を確認する
根本的な解決方法
どうしても解決しない場合は、以下の方法を試してください。
- Safariの設定をリセット
- 「設定」→「Safari」→「詳細」→「Webサイトデータ」→「全Webサイトデータを削除」
- 別のブラウザを試す
- Chrome、Firefox、Edgeなど他のブラウザでも同じ問題が起きるか確認
- デバイスの再起動
- iPhone・Macを再起動して、一時的な不具合を解消
まとめ:Safariでモバイル表示を活用して快適なWeb体験を
Safariの表示切り替え機能を使えば、どんなデバイスでも最適なWeb体験ができます。
重要なポイント
- iPhoneでは「ぁあ」ボタンから簡単に切り替え可能
- Macでは開発メニューのユーザーエージェント変更を活用
- 目的に応じてモバイル版とPC版を使い分ける
- うまくいかない場合は、キャッシュクリアや再読み込みを試す
実践のコツ
- よく使うサイトは、どちらの表示が使いやすいか確認しておく
- 作業内容に応じて表示を切り替える習慣をつける
- 問題が起きたときの対処法を覚えておく
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