「子供のiPhoneでSafariの使用時間を制限したい」
「設定したはずなのに、Safariの制限が効かない!」
「Safariの機能制限を解除したいけど、パスコードが分からない…」
iPhoneやiPadのSafariには、スクリーンタイム機能を使って様々な制限をかけることができます。子供のスマホ利用管理や、自分自身の使いすぎ防止に非常に便利な機能です。
ただし、設定方法を間違えると制限が効かなかったり、逆に制限を解除できなくて困ったりすることがあります。
この記事では、Safariの機能制限(スクリーンタイム)の設定方法、制限できない場合の対処法、そして解除方法まで、完全網羅して解説します!
- Safariの機能制限(スクリーンタイム)とは?
- Safariの使用時間を制限する方法
- 休止時間を設定する方法
- Webコンテンツを制限する方法
- Safariアプリを無効化する方法
- Safariが制限できない!よくある原因と対処法
- 「新しいWebサイトを開くたびに制限される」問題の解決法
- Safariの機能制限を解除する方法
- ファミリー共有で子供のiPhoneを管理
- よくある質問
- Q1. Safariの制限時間は何時間がおすすめですか?
- Q2. Safariを制限しても、Chromeなど他のブラウザは使えますか?
- Q3. 「使用制限終了時にブロック」をオンにしないとどうなりますか?
- Q4. 休止時間中もSafariを使えるようにできますか?
- Q5. スクリーンタイム・パスコードを変更する方法は?
- Q6. 子供がスクリーンタイムを勝手に変更できないようにするには?
- Q7. ファミリー共有を使わずに子供のiPhoneを管理できますか?
- Q8. Safari が制限時間に達する前に警告を表示できますか?
- Q9. 学習アプリの制限時間とSafariの制限時間を別々に設定できますか?
- Q10. スクリーンタイムを設定すると、iPhone全体が遅くなりますか?
- まとめ
Safariの機能制限(スクリーンタイム)とは?

スクリーンタイムの基本
スクリーンタイムは、iOS 12以降に搭載された機能で、アプリの使用時間やWebサイトへのアクセスを管理できます。
旧名称:
- iOS 11以前: 「機能制限」
- iOS 12以降: 「スクリーンタイム」
基本的な機能は同じですが、名称と設定場所が変更されました。
Safariで設定できる制限の種類
Safariには主に4つの制限をかけることができます。
1. 使用時間の制限
最も基本的な制限です。
できること:
- 1日の使用時間を設定(例: 1日1時間まで)
- 曜日ごとに異なる時間設定
- 制限時間になったらブロック
例:
- 平日: 1時間まで
- 週末: 2時間まで
2. 休止時間の設定
特定の時間帯にSafariを使えなくします。
できること:
- 就寝時間中の利用をブロック
- 勉強時間中の利用をブロック
例:
- 21:00〜翌7:00: Safari使用不可
- 18:00〜20:00: Safari使用不可(夕食・宿題時間)
3. Webコンテンツの制限
アクセスできるWebサイトを制限します。
できること:
- 成人向けWebサイトのブロック
- 特定サイトのみ許可
- 特定サイトのブロック
3つの制限レベル:
- 制限なし: すべてのサイトにアクセス可能
- 成人向けWebサイトを制限: 自動的に不適切なサイトをブロック
- 許可されたWebサイトのみ: 指定したサイトのみアクセス可能
4. Safariアプリ自体を無効化
Safari自体を使えなくします。
できること:
- Safariアイコンを非表示にする
- Safari を完全に使用不可にする
注意:
この場合、別のブラウザ(Chrome、Edgeなど)は使える可能性があります。
Safariの使用時間を制限する方法
最も一般的な「使用時間の制限」を設定する方法を解説します。
手順1: スクリーンタイムを有効にする
ステップ1: iPhoneの「設定」アプリを開く
ステップ2: 「スクリーンタイム」をタップ
ステップ3: まだ有効にしていない場合、「スクリーンタイムをオンにする」をタップ
ステップ4: 「これは自分用のiPhoneです」または「これは子供用のiPhoneです」を選択
ステップ5: 画面の指示に従って設定を完了
手順2: スクリーンタイム・パスコードを設定(重要!)
非常に重要な手順です。これを設定しないと、簡単に制限を解除できてしまいます。
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」
ステップ2: 「スクリーンタイム・パスコードを使用」をタップ
ステップ3: 4桁のパスコードを入力
ステップ4: 確認のため、もう一度同じパスコードを入力
ステップ5: Apple IDとパスワードを入力(パスコードを忘れた時の復旧用)
重要:
- 子供が知らないパスコードを設定する
- 忘れないようにメモしておく(安全な場所に)
- Apple IDは必ず設定する(パスコード忘れ対策)
手順3: Safariの使用時間を制限
方法1: アプリ使用時間の制限から設定
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」
ステップ2: 「App使用時間の制限」をタップ
ステップ3: 「制限を追加」をタップ
ステップ4: カテゴリ一覧から「Webブラウザ」を探してタップ
- または、検索バーに「Safari」と入力
ステップ5: 「Safari」にチェックを入れる
ステップ6: 右上の「次へ」をタップ
ステップ7: 時間を設定
- 例: 1時間0分
ステップ8: 「使用制限終了時にブロック」をオンにする(非常に重要!)
ステップ9: 曜日ごとに異なる時間を設定する場合:
- 「曜日別に設定」をオンにする
- 各曜日の時間を個別に設定
ステップ10: 右上の「追加」をタップ
方法2: Safari から直接設定
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」
ステップ2: 「すべてのアクティビティを確認する」をタップ
ステップ3: 「よく使われたもの」セクションを確認
ステップ4: 「Safari」をタップ
- 表示されない場合は「表示を増やす」をタップ
ステップ5: 「制限を追加」をタップ
ステップ6: スクリーンタイム・パスコードを入力
ステップ7: 時間を設定(例: 1時間0分)
ステップ8: 「使用制限終了時にブロック」をオンにする
ステップ9: 右上の「追加」をタップ
制限がかかるとどうなる?
制限時間に達すると:
- Safariを開こうとすると「制限時間」画面が表示される
- 「制限を無視」または「あと1分」の選択肢が表示される
- スクリーンタイム・パスコードを入力しないと使えない
「使用制限終了時にブロック」がオフの場合:
- 「制限を無視」をタップするとパスコードなしで使える
- これでは意味がないので、必ずオンにしてください!
休止時間を設定する方法
特定の時間帯にSafariを含むすべてのアプリを制限します。
手順:
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」
ステップ2: 「休止時間」をタップ
ステップ3: 「休止時間」のスイッチをオンにする
ステップ4: 「スケジュール」をタップ
ステップ5: 開始時刻と終了時刻を設定
- 例: 21:00〜翌7:00
ステップ6: 曜日ごとに設定する場合:
- 「曜日別に設定」をオンにする
ステップ7: 設定を保存
休止時間中の動作:
- 「常に許可」に設定したアプリ以外は使用不可
- Safariもデフォルトでは使用不可
- 通話は可能
注意:
休止時間を設定すると、毎回Safariを開くたびに制限がかかるという現象が起きることがあります。これを防ぐには、Safariを「常に許可」に追加するか、休止時間をオフにしてください。
Webコンテンツを制限する方法

アクセスできるWebサイトを制限します。
方法1: 成人向けWebサイトを制限
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」
ステップ2: 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
ステップ3: スクリーンタイム・パスコードを入力
ステップ4: 「コンテンツ制限」をタップ
ステップ5: 「Webコンテンツ」をタップ
ステップ6: 「成人向けWebサイトを制限」を選択
この設定でできること:
- Appleが自動的に不適切なサイトをブロック
- 常に許可するサイトを追加可能
- 常に許可しないサイトを追加可能
サイトを追加する方法:
常に許可:
- 「常に許可」セクションの「Webサイトを追加」をタップ
- URLを入力(例: www.apple.com)
- 「完了」をタップ
常に許可しない:
- 「常に許可しない」セクションの「Webサイトを追加」をタップ
- URLを入力
- 「完了」をタップ
方法2: 許可されたWebサイトのみ
最も厳しい制限です。指定したサイトのみアクセス可能になります。
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」
ステップ2: スクリーンタイム・パスコードを入力
ステップ3: 「コンテンツ制限」→「Webコンテンツ」
ステップ4: 「許可されたWebサイトのみ」を選択
ステップ5: デフォルトで登録されているサイト一覧が表示される
- Apple
- CBeebies
- PBS Kids
- National Geographic Kids
- Smithsonian
ステップ6: サイトを追加する場合:
- 「Webサイトを追加」をタップ
- タイトルとURLを入力
- 「完了」をタップ
ステップ7: 不要なサイトを削除する場合:
- サイトを左にスワイプ
- 「削除」をタップ
この設定の効果:
- リストにないサイトはすべてブロック
- 検索もできなくなる
- 非常に厳しい制限なので、必要なサイトをすべて登録する必要がある
Safariアプリを無効化する方法
Safari自体を使用不可にします。
手順:
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」
ステップ2: 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
ステップ3: スクリーンタイム・パスコードを入力
ステップ4: 「許可されたApp」をタップ
ステップ5: 「Safari」のスイッチをオフにする
効果:
- Safariアイコンがホーム画面から消える
- Safariを完全に使用不可になる
注意:
- 別のブラウザ(Chrome、Edgeなど)はインストールできる
- 別のブラウザも制限したい場合は、App Storeへのアクセスも制限する必要がある
Safariが制限できない!よくある原因と対処法
設定したはずなのに、Safariの制限が効かない場合、以下の原因が考えられます。
原因1: 「使用制限終了時にブロック」がオフ
最も多い原因です!
確認方法:
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」→「App使用時間の制限」
ステップ2: 「Safari」をタップ
ステップ3: 「使用制限終了時にブロック」がオンになっているか確認
オフになっている場合:
- 制限時間になっても「制限を無視」で簡単に解除できてしまう
- 必ずオンにしてください!
対処法:
「使用制限終了時にブロック」をオンにする
原因2: 「常に許可」にSafariが入っている
「常に許可」に設定されているアプリは、使用時間制限や休止時間の影響を受けません。
確認方法:
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」→「常に許可」
ステップ2: アプリ一覧を確認
ステップ3: Safariが含まれているか確認
含まれている場合の対処法:
ステップ1: 「常に許可」画面でSafariをタップ
ステップ2: 「削除」をタップ
ステップ3: これでSafariが「常に許可」から除外される
原因3: 休止時間が設定されていない
使用時間制限だけでは、制限時間外は自由に使えてしまいます。
対処法:
- 休止時間も併用する
- または、使用時間を細かく設定
原因4: スクリーンタイム・パスコードが設定されていない
パスコードがないと、簡単に設定を変更できてしまいます。
対処法:
「設定」→「スクリーンタイム」→「スクリーンタイム・パスコードを使用」
原因5: 「すべてのAppとカテゴリ」で制限している
「すべてのAppとカテゴリ」で一括制限すると、個別設定が効かない場合があります。
対処法:
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」→「App使用時間の制限」
ステップ2: 「すべてのAppとカテゴリ」のチェックを外す
ステップ3: Safariを個別に選択して制限を設定
原因6: スクリーンタイムの設定が同期されていない
複数のデバイスを使っている場合、設定が同期されていない可能性があります。
対処法:
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」
ステップ2: 「デバイス間で共有」がオンになっているか確認
ステップ3: オフの場合、各デバイスで個別に設定
原因7: iOSのバージョンが古い
古いiOSではスクリーンタイム機能に不具合がある場合があります。
対処法:
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で最新版に更新
原因8: スクリーンタイムの不具合
まれに、スクリーンタイム自体に不具合が発生することがあります。
対処法:
- iPhoneを再起動
- スクリーンタイム・パスコードを変更
- すべての設定をリセット
「新しいWebサイトを開くたびに制限される」問題の解決法
「休止時間」を設定している場合、Safariで新しいWebサイトを開くたびに制限がかかることがあります。
原因:
休止時間中は、Webサイトが個別に制限される仕様です。
解決法1: 休止時間をオフにする(推奨)
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」→「休止時間」
ステップ2: 「休止時間」のスイッチをオフにする
ステップ3: 代わりに「App使用時間の制限」でSafariの使用時間を制限
解決法2: Safariを「常に許可」に追加(非推奨)
この方法は、Safariの制限自体が無効になってしまうため、おすすめしません。
Safariの機能制限を解除する方法
制限を解除したい場合の手順です。
方法1: スクリーンタイム・パスコードが分かる場合
使用時間制限を解除
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」→「App使用時間の制限」
ステップ2: 「Safari」をタップ
ステップ3: スクリーンタイム・パスコードを入力
ステップ4: 「制限を削除」をタップ
Webコンテンツ制限を解除
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」
ステップ2: スクリーンタイム・パスコードを入力
ステップ3: 「コンテンツ制限」→「Webコンテンツ」
ステップ4: 「制限なし」を選択
Safari を再度有効化
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」
ステップ2: スクリーンタイム・パスコードを入力
ステップ3: 「許可されたApp」をタップ
ステップ4: 「Safari」のスイッチをオンにする
スクリーンタイム自体をオフ
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」
ステップ2: 「スクリーンタイムをオフにする」をタップ
ステップ3: スクリーンタイム・パスコードを入力
方法2: パスコードを忘れた場合(Apple ID で復旧)
iOS 13.4以降では、Apple IDで復旧できます。
手順:
ステップ1: 「設定」→「スクリーンタイム」
ステップ2: 「スクリーンタイム・パスコードを変更」をタップ
ステップ3: もう一度「スクリーンタイム・パスコードを変更」をタップ
ステップ4: 「パスコードをお忘れですか?」をタップ
ステップ5: Apple IDとパスワードを入力
ステップ6: 新しいパスコードを設定
注意:
- パスコード設定時にApple IDを登録していない場合、この方法は使えません
方法3: すべての設定をリセット
パスコードが分からず、Apple IDでも復旧できない場合、最終手段として設定をリセットします。
警告:
- すべての設定がリセットされる(Wi-Fi、壁紙、通知設定など)
- データ(写真、メッセージなど)は削除されない
- 必ずバックアップを取ってから実行
手順:
ステップ1: 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
ステップ2: 「リセット」をタップ
ステップ3: 「すべての設定をリセット」をタップ
ステップ4: iPhoneのパスコードを入力
ステップ5: 「すべての設定をリセット」を再度タップして確認
ステップ6: リセットが完了するまで待つ(数分)
ステップ7: iPhoneが再起動する
ステップ8: Wi-Fiなどの設定を再度行う
ステップ9: スクリーンタイムの設定も最初からやり直す
方法4: iPhoneを初期化(最終手段)
本当に最後の手段です。
警告:
- すべてのデータが削除される
- 必ずバックアップを取る
- バックアップを復元すると、スクリーンタイム・パスコードも復元される場合がある
手順:
ステップ1: 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」
ステップ2: 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
ステップ3: iPhoneのパスコードを入力
ステップ4: Apple IDのパスワードを入力
ステップ5: 「iPhoneを消去」を確認
ステップ6: 初期化が完了したら、新しいiPhoneとして設定
方法5: 専用ソフトを使用(有料)
パスコードが分からない場合、専用のソフトウェアを使う方法もあります。
主なソフト:
- PassFab iPhone Unlocker
- Tenorshare 4uKey
- Dr.Fone – iPhone画面ロック解除
メリット:
- データを失わずにパスコードを解除できる
- 初期化不要
デメリット:
- 有料(数千円)
- パソコンが必要
- 100%成功する保証はない
注意:
これらのソフトは、正当な理由(自分のiPhone、親が子供のiPhoneを管理など)でのみ使用してください。
ファミリー共有で子供のiPhoneを管理

子供用のiPhoneを管理する場合、ファミリー共有機能が便利です。
ファミリー共有のメリット
- ✅ 親のiPhoneから子供のスクリーンタイムを管理できる
- ✅ 子供がパスコードを知らなくても大丈夫
- ✅ リアルタイムで使用状況を確認できる
- ✅ リモートで制限を変更できる
子供用Apple IDの作成
ステップ1: 「設定」→ 画面上部の自分の名前(Apple ID)
ステップ2: 「ファミリー共有」をタップ
ステップ3: 「子供用アカウントを追加」をタップ
ステップ4: 「子供用アカウントを作成」を選択
ステップ5: 子供の生年月日を入力
ステップ6: 画面の指示に従って設定を完了
ステップ7: 子供用のApple IDとパスワードを作成
子供のスクリーンタイムを管理
ステップ1: 親のiPhoneで「設定」→「スクリーンタイム」
ステップ2: 画面上部で子供の名前をタップ
ステップ3: 子供のスクリーンタイム設定を行う
- App使用時間の制限
- 休止時間
- コンテンツとプライバシーの制限
ステップ4: 設定は自動的に子供のiPhoneに反映される
よくある質問
Q1. Safariの制限時間は何時間がおすすめですか?
A. 年齢や用途によって異なりますが、一般的な目安: (1)小学生: 30分〜1時間/日、(2)中学生: 1〜2時間/日、(3)高校生: 2〜3時間/日、(4)大人(自己管理): 1〜2時間/日。ただし、学習や調べ物で使う場合は柔軟に調整しましょう。休日は平日より長めに設定するのもおすすめです。曜日別に設定できるので活用してください。
Q2. Safariを制限しても、Chromeなど他のブラウザは使えますか?
A. はい、Safariの制限は他のブラウザには適用されません。Chromeを使えば制限を回避できてしまいます。対策: (1)App Storeへのアクセスを制限して、新しいブラウザをダウンロードできないようにする、(2)すでにインストールされているブラウザも個別に制限を設定、(3)「Webブラウザ」カテゴリ全体を制限する(Safari、Chrome、Edgeなどすべてが対象)。完全に制限したい場合は、Safariを無効化し、他のブラウザもインストールさせないことが重要です。
Q3. 「使用制限終了時にブロック」をオンにしないとどうなりますか?
A. 制限がほぼ無意味になります。オフの場合: (1)制限時間になると「制限時間」画面が表示される、(2)しかし「制限を無視」ボタンをタップするだけで継続使用可能、(3)パスコードも不要。つまり、子供が簡単に制限を解除できてしまいます。必ずオンにしてください! これをオンにすることで、制限時間後はパスコードを入力しないと使えなくなります。
Q4. 休止時間中もSafariを使えるようにできますか?
A. はい、「常に許可」に追加すればできます。手順: (1)「設定」→「スクリーンタイム」→「常に許可」、(2)「許可されたApp」欄の「+」をタップ、(3)「Safari」を選択。これで休止時間中もSafariが使えます。ただし、これをすると使用時間制限も無効になるため注意。Safari を使いたいが制限も効かせたい場合は、休止時間ではなく「App使用時間の制限」のみを使うことをおすすめします。
Q5. スクリーンタイム・パスコードを変更する方法は?
A. 手順: (1)「設定」→「スクリーンタイム」、(2)「スクリーンタイム・パスコードを変更」をタップ、(3)もう一度「スクリーンタイム・パスコードを変更」をタップ、(4)現在のパスコードを入力、(5)新しいパスコードを2回入力、(6)Apple IDとパスワードを入力(オプションだが推奨)。パスコードを忘れた場合: 「パスコードをお忘れですか?」→ Apple IDとパスワードで復旧できます(iOS 13.4以降)。
Q6. 子供がスクリーンタイムを勝手に変更できないようにするには?
A. 以下の対策が重要: (1)スクリーンタイム・パスコードを必ず設定する、(2)子供に絶対にパスコードを教えない、(3)Apple IDも子供に教えない(パスコード復旧に使われる)、(4)「設定」アプリ自体に制限をかける: 「コンテンツとプライバシーの制限」→「許可されたApp」→「設定」をオフ(これで設定アプリが非表示になる)。ただし、設定アプリを完全に非表示にすると、親も不便になるため注意してください。
Q7. ファミリー共有を使わずに子供のiPhoneを管理できますか?
A. はい、直接子供のiPhoneで設定すればできます。ただし、デメリット: (1)設定変更のたびに子供のiPhoneを手に取る必要がある、(2)リモートで管理できない、(3)リアルタイムで使用状況を確認できない。ファミリー共有のメリット: (1)親のiPhoneから遠隔管理できる、(2)使用状況をいつでも確認、(3)設定変更が簡単。13歳未満の子供の場合は、ファミリー共有を使わないとApple IDを作成できません。可能であれば、ファミリー共有の利用をおすすめします。
Q8. Safari が制限時間に達する前に警告を表示できますか?
A. はい、iOS標準機能で可能です。制限時間の5分前に自動的に通知が表示されます。追加設定は不要で、自動的に機能します。通知内容: 「Safariの制限時間まであと5分です」。これにより、急に使えなくなることを防げます。さらに細かい警告が欲しい場合は、タイマーやリマインダーアプリを併用すると良いでしょう。
Q9. 学習アプリの制限時間とSafariの制限時間を別々に設定できますか?
A. はい、アプリごとに個別設定が可能です。手順: (1)「設定」→「スクリーンタイム」→「App使用時間の制限」、(2)「制限を追加」をタップ、(3)Safariと学習アプリを別々に選択して個別に制限を設定。例: Safari 1時間、学習アプリ(Duolingoなど)3時間。また、「カテゴリ」で制限すると、そのカテゴリ内のすべてのアプリが対象になります。個別に管理したい場合は、アプリを1つずつ選択してください。
Q10. スクリーンタイムを設定すると、iPhone全体が遅くなりますか?
A. いいえ、正常に動作します。スクリーンタイムは非常に軽量な機能で、iPhoneのパフォーマンスにはほとんど影響しません。ただし、以下の場合は注意: (1)古いiPhone(iPhone 6以前)では、わずかに動作が遅く感じることがある、(2)iOSのバグが原因で一時的に遅くなることがある(最新版にアップデート)、(3)多数のアプリで複雑な制限を設定している場合、ごくわずかに影響する可能性。通常の使用では問題ありません。
まとめ
Safariの機能制限(スクリーンタイム)について、重要なポイントをまとめます。
設定できる4つの制限:
- ✅ 使用時間の制限 – 1日の使用時間を制限
- ✅ 休止時間 – 特定の時間帯にブロック
- ✅ Webコンテンツ制限 – アクセスできるサイトを制限
- ✅ Safari自体を無効化 – アプリを完全にブロック
使用時間制限の設定手順:
- スクリーンタイムを有効化
- スクリーンタイム・パスコードを設定(重要!)
- 「App使用時間の制限」でSafariを選択
- 時間を設定
- 「使用制限終了時にブロック」をオン(必須!)
制限が効かない主な原因:
- ❌ 「使用制限終了時にブロック」がオフ
- ❌ 「常に許可」にSafariが入っている
- ❌ スクリーンタイム・パスコードが未設定
- ❌ 「すべてのAppとカテゴリ」で制限している
解除方法:
- パスコードが分かる: 設定から直接解除
- パスコードを忘れた: Apple IDで復旧(iOS 13.4以降)
- どうしても無理: すべての設定をリセット、または初期化
子供のiPhone管理のベストプラクティス:
- ✅ ファミリー共有を活用
- ✅ スクリーンタイム・パスコードは絶対に教えない
- ✅ 定期的に使用状況を確認
- ✅ 子供と話し合って適切な制限時間を決める
- ✅ 他のブラウザ(Chrome)も制限する
重要な注意点:
- スクリーンタイム・パスコードは忘れないようにメモ
- Apple IDも必ず設定(復旧用)
- 「使用制限終了時にブロック」は必ずオン
- バックアップから復元すると、パスコードも復元される場合がある
Safariの機能制限は、適切に設定すれば非常に強力なツールです。子供のスマホ利用管理だけでなく、大人の自己管理にも役立ちます。この記事の手順を参考に、ぜひ活用してください!

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