Safariを使っていて、突然画面が暗くなって困ったことはありませんか?
「明るさを最大にしているのに暗い」「ダークモードにした覚えがないのに黒くなった」「特定のサイトだけ暗く表示される」など、Safariの表示が暗くなる問題にはさまざまなパターンがあります。
実は、iPhoneやMacには画面の明るさや色に関する設定がたくさんあり、意図せずオンになっていることも多いんです。また、iOS/macOSのアップデート後に発生する不具合や、Safari拡張機能の影響も考えられます。
この記事では、Safariが暗くなる原因を徹底的に解説し、それぞれの対処法を分かりやすく紹介します。iPhone・Mac両方に対応した完全ガイドです!
Safariが暗くなる主な原因

原因の分類
Safariが暗くなる問題は、大きく4つに分類できます:
1. システム設定の問題
- ダークモード
- Night Shift
- True Tone
- 明るさの自動調整
- 低電力モード
- 低照度設定
- ホワイトポイント
2. Safari固有の設定
- リーダー表示
- プライベートブラウズモード
- サイト別の設定
3. 拡張機能の影響
- 広告ブロッカー
- ダークモード拡張機能
- その他の拡張機能の競合
4. システムの不具合
- iOS/macOSアップデート後のバグ
- キャッシュの蓄積
- 一時的なエラー
iPhone:Safariが暗くなる原因と解決方法
原因1:ダークモードがオン
症状
- Safari全体が黒い背景になる
- 設定画面も黒い
- アプリ全体が暗い配色
確認方法
方法A:コントロールセンターで確認
- 画面右上から下にスワイプ(またはホームボタンがある機種は画面下から上にスワイプ)
- 明るさ調整バーを長押し
- 左下に「ダークモード」ボタンが表示される
- 黒くなっていればダークモードがオン
方法B:設定アプリで確認
- 「設定」アプリを開く
- 「画面表示と明るさ」をタップ
- 外観モードで「ライト」または「ダーク」を確認
解決方法
コントロールセンターから
- コントロールセンターを開く
- 明るさ調整バーを長押し
- 「ダークモード」ボタンをタップしてオフ
設定アプリから
- 「設定」→「画面表示と明るさ」
- 外観モードで「ライト」を選択
自動切り替えをオフにする
- 「設定」→「画面表示と明るさ」
- 「自動」スイッチをオフ
これで時間帯によって自動的にダークモードになることを防げます。
原因2:Night Shift(ナイトシフト)がオン
症状
- 画面全体が黄色っぽい、オレンジっぽい
- 夕方から夜にかけて暗く見える
- 暖色系の表示になる
Night Shiftとは?
ブルーライトを軽減して目の疲れを和らげ、良質な睡眠を促す機能です。画面の色温度を暖色にするため、暗く見えることがあります。
確認・解決方法
コントロールセンターから
- コントロールセンターを開く
- 明るさ調整バーを長押し
- 右下の「Night Shift」ボタンを確認
- オレンジ色になっていればオン→タップしてオフ
設定アプリから
- 「設定」→「画面表示と明るさ」
- 「Night Shift」をタップ
- 「時間指定」または「手動で明日まで有効にする」をオフ
- 色温度スライダーで調整も可能
原因3:True Tone(トゥルートーン)がオン
症状
- 環境によって画面の色が変わる
- 室内の照明に合わせて黄色っぽくなる
- 場所を移動すると暗さが変わる
True Toneとは?
周囲の光に合わせて、ディスプレイの色温度を自動調整する機能です。暖色系の照明下では画面も暖色になるため、暗く感じることがあります。
解決方法
コントロールセンターから
- コントロールセンターを開く
- 明るさ調整バーを長押し
- 「True Tone」ボタンをタップしてオフ
設定アプリから
- 「設定」→「画面表示と明るさ」
- 「True Tone」スイッチをオフ
原因4:明るさの自動調整がオン
症状
- 明るさを最大にしても勝手に暗くなる
- 場所を移動すると明るさが変わる
- 日光の下でも暗いまま
解決方法
- 「設定」→「アクセシビリティ」をタップ
- 「画面表示とテキストサイズ」を選択
- 一番下までスクロール
- 「明るさの自動調整」スイッチをオフ
原因5:低電力モードがオン
症状
- バッテリーアイコンが黄色
- 画面が通常より暗い
- 全体的にパフォーマンスが制限される
解決方法
コントロールセンターから
- コントロールセンターを開く
- 「低電力モード」ボタン(バッテリーアイコン)をタップしてオフ
設定アプリから
- 「設定」→「バッテリー」
- 「低電力モード」スイッチをオフ
原因6:低照度がオン
症状
- 明るさを最大にしても異常に暗い
- 通常の最低輝度よりもさらに暗い
低照度とは?
通常の明るさ調整よりもさらに暗くできる設定です。暗い場所での使用に便利ですが、オンのままだと明るい場所で見づらくなります。
解決方法
- 「設定」→「アクセシビリティ」
- 「画面表示とテキストサイズ」を選択
- 「低照度」スイッチをオフ
原因7:ホワイトポイントを下げる設定
症状
- 画面全体が暗く、くすんで見える
- 白い部分がグレーっぽい
解決方法
- 「設定」→「アクセシビリティ」
- 「画面表示とテキストサイズ」を選択
- 「ホワイトポイントを下げる」スイッチをオフ
- またはスライダーを左(0%)に移動
原因8:プライベートブラウズモード
症状
- Safariのツールバーが黒または濃いグレー
- 「○個のタブ」ボタンが濃い色
確認・解決方法
- Safariを開く
- 右下の「○個のタブ」ボタンをタップ
- 左下の「プライベート」をタップ
- 「完了」をタップ
通常のブラウズモードに戻ります。
原因9:特定サイトがダークモード対応
症状
- 特定のサイトだけ黒い背景
- GoogleやYouTubeなどが黒い
解決方法
サイトごとに設定が異なります。
Googleの場合
- Google検索ページを開く
- 左下の「ダークモード」ボタンをタップしてオフ
YouTubeの場合
- YouTubeアプリまたはサイトを開く
- 右上のプロフィールアイコン→「設定」
- 「全般」→「外観」
- 「ライト」を選択
Mac:Safariが暗くなる原因と解決方法

原因1:macOSのダークモードがオン
症状
- Safari全体が黒い背景
- システム全体が暗い配色
解決方法
方法A:コントロールセンターから
- メニューバー右上のコントロールセンターアイコンをクリック
- 「ディスプレイ」セクションで「外観」をクリック
- 「ライト」を選択
方法B:システム環境設定から
- Appleメニュー→「システム設定」(または「システム環境設定」)
- 「外観」をクリック
- 「ライト」を選択
自動切り替えをオフ
「自動」のチェックを外すと、時間帯による自動切り替えを防げます。
原因2:ディスプレイの明るさ設定
症状
- 画面全体が暗い
- Safari以外も暗い
解決方法
キーボードから
- 「F2」キー(または輝度を上げるキー)を押す
- 明るさが最大になるまで連打
コントロールセンターから
- メニューバー右上のコントロールセンターをクリック
- 「ディスプレイ」の明るさスライダーを右に移動
Touch Bar搭載Macの場合
Touch Barの「☀」アイコンで明るさを調整
原因3:Night Shift(ナイトシフト)がオン
症状
- 画面が黄色っぽい、オレンジっぽい
- 夕方から夜に暗く見える
解決方法
- Appleメニュー→「システム設定」
- 「ディスプレイ」をクリック
- 「Night Shift」タブを開く
- 「スケジュール」を「オフ」に設定
- 「手動」のチェックを外す
原因4:True Tone(トゥルートーン)がオン
症状
- 環境光に応じて色が変わる
- 室内で黄色っぽくなる
解決方法
- Appleメニュー→「システム設定」
- 「ディスプレイ」をクリック
- 「True Tone」のチェックを外す
原因5:自動明るさ調整がオン
症状
- 明るさが勝手に変わる
- 環境に応じて暗くなる
解決方法
- Appleメニュー→「システム設定」
- 「ディスプレイ」をクリック
- 「明るさを自動調整」のチェックを外す
原因6:Safari拡張機能の影響
症状
- 特定のページやサイトが暗い
- 黒いフィルターがかかったような表示
- ページ全体が突然暗転する
解決方法
ステップ1:拡張機能を確認
- Safariを開く
- メニューバーで「Safari」→「設定」(または「環境設定」)
- 「拡張機能」タブをクリック
ステップ2:ダークモード系拡張をオフ
名前に以下が含まれる拡張機能を探す:
- “Dark”
- “Night”
- “Black”
- “Theme”
チェックを外して無効化する
ステップ3:広告ブロッカーを確認
以下の拡張機能も影響する可能性があります:
- AdBlock
- AdGuard
- 280Blocker
- その他の広告ブロッカー
一時的にオフにして確認
ステップ4:すべての拡張機能をオフ
問題が解決しない場合:
- すべての拡張機能のチェックを外す
- Safariを再起動
- 明るさが戻れば、拡張機能が原因
- 1つずつオンにして原因を特定
原因7:リーダー表示
症状
- 記事ページが白黒のシンプルな表示
- 背景が黒または白一色
確認・解決方法
アドレスバー左側の「リーダー」アイコン(4本の横線)をクリックして解除
原因8:外部ディスプレイの問題
症状
- 外部ディスプレイに接続すると暗くなる
- Mac本体は正常だが外部ディスプレイが暗い
解決方法
- 外部ディスプレイの明るさ設定を確認
- ディスプレイのケーブル接続を確認
- Macのディスプレイ設定で外部ディスプレイを選択
- カラープロファイルを確認・変更
システムの不具合への対処法
対処法1:Safariを再起動
iPhone
- ホーム画面で画面下から上にスワイプ(またはホームボタン2回押し)
- Safariを上にスワイプして終了
- Safariを再度開く
Mac
- Command + Q でSafariを終了
- Safariを再度開く
対処法2:デバイスを再起動
iPhone
iPhone X以降
- 音量ボタン(どちらか)とサイドボタンを同時に長押し
- スライダーをドラッグして電源オフ
- 電源ボタンを押して再起動
iPhone 8以前
- サイドボタン(または上部のボタン)を長押し
- スライダーをドラッグ
- 同じボタンを押して再起動
Mac
- Appleメニュー→「再起動」
- または、電源ボタンを短く押して「再起動」を選択
対処法3:Safariのキャッシュをクリア
iPhone
- 「設定」→「Safari」
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 「履歴とデータを消去」で確認
Mac
- Safari→「設定」→「プライバシー」タブ
- 「Webサイトデータを管理」をクリック
- 「すべてを削除」をクリック
注意:ログイン情報やCookieも削除されます。
対処法4:Safariの設定をリセット
iPhone
- 「設定」→「一般」
- 「転送またはiPhoneをリセット」
- 「リセット」→「すべての設定をリセット」
Mac
- Safariを終了
- Finderで「移動」→「フォルダへ移動」
- 以下を入力:
~/Library/Safari/ - 「Preferences.plist」ファイルをデスクトップに移動(バックアップ)
- Safariを再起動
対処法5:iOSまたはmacOSを更新
古いバージョンにはバグがある可能性があります。
iPhone
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- 利用可能な更新があればインストール
Mac
- Appleメニュー→「システム設定」
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」
- 利用可能な更新があればインストール
よくある質問

Q1. 明るさを最大にしても暗いのはなぜ?
A. 複数の設定が影響している可能性があります。
確認すべき設定:
- 低電力モード→オフ
- 低照度→オフ
- ホワイトポイントを下げる→オフ
- 明るさの自動調整→オフ
- True Tone→オフ(好みで)
- Night Shift→オフ(好みで)
これらすべてをオフにすれば、最大の明るさになります。
Q2. ダークモードだけSafariを明るくできる?
A. 基本的にはできません。
ダークモードはシステム全体の設定なので、Safariだけを明るくすることはできません。
ただし:
- macOSでは、一部のアプリは個別に設定可能
- サイトによっては独自のライト/ダークモード切り替えがある
Q3. 特定のサイトだけ暗く表示される
A. そのサイトがダークモードに対応している可能性があります。
対処法
- サイト内の設定でライトモードに変更
- システムのダークモードをオフにする
- Safari拡張機能を確認
Q4. Night ShiftとTrue Toneの違いは?
A. 目的が異なります。
Night Shift
- ブルーライトを軽減
- 睡眠の質を向上
- 画面を暖色(黄色・オレンジ)に変更
- 時間指定で自動オン/オフ可能
True Tone
- 周囲の光に合わせて色温度を調整
- 自然な見え方を実現
- 環境光センサーで自動調整
両方オンでも問題ありませんが、色温度が過度に暖色になる可能性があります。
Q5. iOS/macOSアップデート後に暗くなった
A. アップデート時に設定が変更された可能性があります。
確認すべきこと
- ダークモードがオンになっていないか
- Night Shiftの設定
- 明るさの自動調整
- Safariの拡張機能の互換性
アップデート直後は設定を一通り確認することをおすすめします。
Q6. 拡張機能を無効にしたくない
A. 設定を調整できる場合があります。
多くのダークモード拡張機能には:
- ホワイトリスト機能
- 特定サイトを除外
- 明るさレベルの調整
- オン/オフの簡単切り替え
拡張機能の設定画面で調整してみましょう。
Q7. Safariだけ暗くて他のアプリは正常
A. Safari固有の問題の可能性があります。
確認すべきこと
- Safari拡張機能
- プライベートブラウズモード
- リーダー表示
- Safariのキャッシュ
これらを確認して、問題が解決しない場合はSafariの設定をリセットしてみましょう。
おすすめの設定
日中用の明るい設定
iPhone/iPad
- ダークモード:オフ
- Night Shift:オフ
- True Tone:オン(好みで)
- 明るさの自動調整:オン
- 低電力モード:オフ
Mac
- 外観:ライト
- Night Shift:オフ
- True Tone:オン(好みで)
- 明るさの自動調整:オン
夜間用の目に優しい設定
iPhone/iPad
- ダークモード:オン
- Night Shift:オン(スケジュール設定)
- True Tone:オン
- 明るさ:50%程度
- 低照度:好みでオン
Mac
- 外観:ダーク
- Night Shift:オン(スケジュール設定)
- True Tone:オン
- 明るさ:50%程度
バッテリー節約設定
iPhone/iPad
- ダークモード:オン(OLED画面の場合特に効果的)
- 明るさ:30〜50%
- 明るさの自動調整:オン
- 低電力モード:オン
まとめ
Safariが暗くなる問題について、重要なポイントをまとめます。
主な原因
iPhone/iPad
- ダークモード
- Night Shift
- True Tone
- 明るさの自動調整
- 低電力モード
- 低照度設定
- ホワイトポイントを下げる
Mac
- macOSのダークモード
- ディスプレイの明るさ
- Night Shift
- True Tone
- 自動明るさ調整
- Safari拡張機能
- リーダー表示
基本的な解決手順
- ダークモードを確認
- コントロールセンターまたは設定でオフ
- 明るさ関連の設定を確認
- Night Shift、True Tone、自動調整
- Safari拡張機能を確認
- ダークモード系拡張をオフ
- キャッシュをクリア
- Safari の履歴とデータを消去
- デバイスを再起動
- 一時的なエラーをリセット
予防策
- iOS/macOSアップデート後は設定を確認
- 拡張機能は信頼できるものだけインストール
- 定期的にキャッシュをクリア
- 自動切り替え設定を理解して使う
設定のバランス
- 明るさ:目に優しい明るさと見やすさのバランス
- ダークモード:好みとバッテリー節約のバランス
- Night Shift:睡眠の質と色の正確さのバランス
Safariが暗くなる問題は、ほとんどの場合、設定を見直すことで解決できます。この記事で紹介した方法を順番に試して、快適なブラウジング環境を取り戻しましょう!
それでも解決しない場合は、AppleサポートやApple Storeに相談することをおすすめします。

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