「Safariで検索しようとしたら、見られたくない候補が表示されてしまった…」
そんな経験、ありませんか?
家族や友人にiPhoneやMacを見せるとき、検索候補に表示される過去の検索履歴や予測変換が気になることってありますよね。
この記事では、Safariに表示される変換候補や検索候補を削除する方法を、iPhone・iPad・Mac別にわかりやすく解説していきます。プライバシーを守りながら快適にSafariを使うためのテクニックをマスターしましょう!
Safari変換候補の種類を理解しよう

まず、Safariで表示される「候補」には、いくつかの種類があります。それぞれの違いを理解しておくと、削除方法も選びやすくなります。
①検索エンジン候補
Googleなどの検索エンジンが提案する、よく検索されているキーワードです。
あなたの検索履歴とは関係なく、多くの人が検索している人気のワードが表示されます。
②Safari候補
Appleが提供する候補機能で、天気予報やニュース記事、Wikipedia、App Store、映画の上映時間などのプレビューが表示されます。
検索バーに文字を入力すると、美しくデザインされたコンテンツプレビューが表示されることがあります。
③検索履歴・閲覧履歴に基づく候補
あなた自身が過去にSafariで検索したキーワードや、訪問したウェブサイトに基づいて表示される候補です。
これが一番「見られたくない」と感じる候補かもしれません。
④キーボードの予測変換
Safari以外でも表示される、iPhoneやiPadのキーボード自体が学習した予測変換です。
文字入力時にキーボードの上に表示される単語の候補がこれにあたります。
【iPhone・iPad】Safari検索候補を削除する方法
それでは、具体的な削除方法を見ていきましょう。まずはiPhoneとiPadでの操作方法です。
方法1:Safari候補と検索エンジン候補をオフにする
検索バーに表示される候補自体を非表示にしたい場合は、この方法が効果的です。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「Safari」をタップ
- 「検索エンジンの候補」をオフ(グレーに)
- 「Safari の候補」もオフ(グレーに)
これで、検索バーに文字を入力しても、外部からの候補は表示されなくなります。
ただし、この方法では過去の検索履歴に基づく候補は消えません。履歴を消したい場合は、次の方法を試しましょう。
方法2:検索履歴と閲覧履歴を削除する
過去の検索履歴や訪問したウェブサイトの履歴を完全に削除する方法です。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 下にスクロールして「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 確認画面で「履歴とデータを消去」をタップ
これで、Safari内の以下の情報がすべて削除されます。
- 検索履歴
- 閲覧したページの履歴
- Cookie
- その他のブラウジングデータ
注意点
- iCloudでSafariを同期している場合、すべてのAppleデバイスから履歴が削除されます
- ログイン状態だったウェブサイトからログアウトされる可能性があります
- ブックマークとパスワードは削除されません
方法3:Webサイトデータだけを削除する
閲覧履歴は残したいけど、Cookieやキャッシュなどのデータだけ削除したい場合の方法です。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「詳細」をタップ
- 「Webサイトデータ」をタップ
- 画面下部の「全Webサイトデータを削除」をタップ
この方法なら、訪問したページの履歴は残しながら、検索候補に影響を与えるデータだけを削除できます。
方法4:キーボードの予測変換を削除する
Safari以外でも表示される、キーボード自体の予測変換を削除する方法です。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
- 「リセット」をタップ
- 「キーボードの変換学習をリセット」をタップ
- パスコードを入力(求められた場合)
- 確認画面で再度「辞書をリセット」をタップ
これで、iPhoneが学習したすべての予測変換がリセットされます。
ただし、この方法は Safari だけでなく、メッセージアプリやメモアプリなど、すべてのアプリで学習した予測変換が消えるので注意しましょう。
方法5:英語の予測表示だけをオフにする
日本語の予測変換は残したいけど、英語入力時の予測だけ非表示にしたい場合の方法です。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「キーボード」をタップ
- 下にスクロールして「予測」をオフ(グレーに)
残念ながら、日本語入力時の予測変換だけを非表示にすることはできません。日本語の予測も消したい場合は、上記の「キーボードの変換学習をリセット」を行う必要があります。
【Mac】Safari検索候補を削除する方法
続いて、MacでSafariの検索候補を削除する方法を見ていきましょう。
方法1:Safari候補をオフにする
手順
- Safariを開く
- メニューバーから「Safari」→「設定」(または「環境設定」)をクリック
- 「検索」タブをクリック
- 「Safari の候補を含める」のチェックを外す
- 「検索エンジンの候補を含める」のチェックも外す(必要に応じて)
これで、検索バーに文字を入力しても、候補は表示されなくなります。
方法2:閲覧履歴を削除する
手順
- Safariを開く
- メニューバーから「履歴」をクリック
- 「履歴を消去」をクリック
- 消去する期間を選択(直近1時間/今日/今日と昨日/すべての履歴)
- 「履歴を消去」ボタンをクリック
iCloudでSafariを同期している場合、すべてのAppleデバイスから履歴が削除されます。
方法3:Siri Suggestionsをオフにする
Safariの候補がSiriの提案によって表示される場合もあります。これをオフにする手順は以下の通りです。
手順
- Appleメニューから「システム設定」(または「システム環境設定」)を開く
- 「Siri と Spotlight」をクリック
- 「Siri の提案とプライバシー」をクリック
- アプリのリストから「Safari」を選択
- 「Safari で Siri の提案を表示」をオフ
- 「このアプリケーションから学習」もオフ
Touch IDまたはMacのパスワードで認証が求められる場合があります。
プライベートブラウズモードを活用しよう
一時的に検索履歴を残したくない場合は、「プライベートブラウズ」モードが便利です。
iPhone・iPadでプライベートブラウズを使う
手順
- Safariアプリを開く
- 右下のタブボタン(2つの四角が重なったアイコン)をタップ
- 画面下部の「プライベート」をタップ
- 「+」をタップして新しいタブを開く
プライベートブラウズモードでは、以下の情報が保存されません。
- 検索履歴
- 閲覧履歴
- 自動入力された情報
- Cookie
検索候補の学習対象にもならないので、他人に見られたくない検索をするときに便利です。
Macでプライベートウインドウを使う
手順
- Safariを開く
- メニューバーから「ファイル」→「新規プライベートウインドウ」をクリック
- または、「Command + Shift + N」のキーボードショートカット
プライベートウインドウは、タブバーが濃い色で表示されるので、通常のウインドウと見分けがつきます。
削除できないときのトラブルシューティング

「手順通りにやってみたけど、候補が消えない!」そんなときは、以下をチェックしてみましょう。
チェック1:スクリーンタイムの制限を確認
スクリーンタイムで機能制限がかかっていると、履歴の削除ができないことがあります。
確認手順(iPhone・iPad)
- 「設定」→「スクリーンタイム」
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
- パスコードを入力(求められた場合)
- 「コンテンツ制限」をタップ
- 「Webコンテンツ」の設定を確認
制限がかかっている場合は、一時的にオフにしてから履歴削除を試してみましょう。
チェック2:管理プロファイルの確認
会社や学校から支給されたデバイスの場合、管理プロファイルによって履歴削除が制限されている可能性があります。
この場合は、IT管理者に問い合わせる必要があります。
チェック3:デバイスを再起動
設定が反映されない場合は、デバイスを再起動してみましょう。
- iPhone・iPad:電源ボタンを長押しして「スライドで電源オフ」
- Mac:Appleメニューから「再起動」
再起動後、設定が正しく反映されることがあります。
チェック4:iCloudの同期を確認
iCloudでSafariを同期している場合、他のデバイスから履歴が再度同期されることがあります。
すべてのデバイスで履歴削除を行う必要があるかもしれません。
チェック5:最新のOSにアップデート
古いバージョンのiOSやmacOSを使っている場合、一部の機能が正しく動作しないことがあります。
設定アプリ(またはシステム設定)から、最新のアップデートを確認してインストールしましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1:削除した履歴は復元できますか?
いいえ、一度削除した履歴は復元できません。重要な履歴がある場合は、削除前にブックマークに保存しておくことをおすすめします。
Q2:Safari候補をオフにしても不便ではありませんか?
Safari候補は便利な機能ですが、プライバシーを優先したい場合はオフにすることをおすすめします。必要に応じて、いつでもオンに戻せます。
Q3:プライベートブラウズモードはどんなときに使うべき?
- プレゼント検索など、検索履歴を残したくないとき
- 共用のデバイスでログインせずにブラウジングしたいとき
- 広告のターゲティングを避けたいとき
Q4:キーボードの変換学習をリセットすると、ユーザー辞書も消えますか?
いいえ、ユーザー辞書(自分で登録した単語)は消えません。ユーザー辞書は別の設定項目として管理されています。
Q5:Google検索の候補だけを消すことはできますか?
Safari内でのGoogle検索候補は、「検索エンジンの候補」をオフにすることで非表示にできます。ただし、これはすべての検索エンジンの候補に適用されます。
プライバシーを守るための追加テクニック
検索候補の削除に加えて、さらにプライバシーを強化したい場合は、以下の設定も検討してみましょう。
位置情報サービスの管理
Safari候補やSiri提案は、あなたの位置情報を使ってより関連性の高い候補を表示します。
これをオフにする手順(iPhone・iPad):
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」
- 下にスクロールして「システムサービス」をタップ
- 「位置情報に基づく提案」をオフ
トラッキングを防ぐ
Safariには、ウェブサイトによるトラッキングを防ぐ機能があります。
設定手順
- 「設定」→「Safari」
- 「サイト越えトラッキングを防ぐ」がオン(グリーン)になっているか確認
- 「プライバシーレポート」で、ブロックされたトラッカーを確認可能
広告主によるトラッキング制限
設定手順(iPhone・iPad)
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」
- 「トラッキング」をタップ
- 「Appからのトラッキング要求を許可」をオフ
まとめ
Safariの変換候補や検索候補を削除する方法について解説してきました。
この記事のポイントをおさらいしましょう
- Safari候補と検索エンジン候補は設定からオフにできる
- 検索履歴・閲覧履歴は「履歴とWebサイトデータを消去」で削除
- キーボードの予測変換は「キーボードの変換学習をリセット」で削除
- プライベートブラウズモードを使えば履歴が残らない
- iPhone・iPad・Macでそれぞれ手順が異なる
プライバシーは現代のデジタル生活において非常に重要です。
この記事で紹介した方法を使って、安心してSafariを使えるようになりましょう。定期的に履歴を削除したり、必要に応じてプライベートブラウズを活用することで、より安全なブラウジング環境を維持できます。
家族や友人にデバイスを貸す前には、特に「履歴とWebサイトデータを消去」と「キーボードの変換学習をリセット」の2つを実行しておくと安心ですよ!

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