iPhoneやiPadでSafariを使っていると、突然「ページを開けません。ネットワーク接続が切れました」というエラーメッセージが表示されることがあるんです。他のアプリは普通に使えるのに、Safariだけインターネットに繋がらない…そんな状況に困っていませんか?
この記事では、Safariで「ネットワーク接続が切れました」と表示される原因と、すぐに試せる14の対処法を詳しく解説します。基本的な確認から上級者向けの設定変更まで、順番に試していけば必ず解決できますよ!
Safari「ネットワーク接続が切れました」エラーが出る主な原因

まず、このエラーが表示される原因を理解しておきましょう。原因が分かれば、適切な対処法を選べるんです。
1. インターネット接続の問題
最も多いのが、Wi-Fiやモバイルデータ通信そのものに問題があるケースなんですよね。電波が弱かったり、ルーターに不具合があったりすると、Safariが正常に動作しません。
2. Safari自体のキャッシュやデータの蓄積
Safariは閲覧したウェブサイトの情報を一時的に保存しているのですが、これが溜まりすぎると動作に支障が出ます。キャッシュやCookieと呼ばれるデータが原因になることが多いんです。
3. Safariのモバイルデータ通信設定がオフ
意外と見落としがちなのが、Safari専用のモバイルデータ通信設定です。これがオフになっていると、Wi-Fi環境以外ではSafariが使えなくなってしまうんですよね。
4. DNS(ドメインネームシステム)の問題
DNSとは、ウェブサイトのアドレスをコンピューターが理解できる数字に変換するシステムのこと。このDNSサーバーに問題があると、正しいアドレスを入力してもページが開けません。
5. iOS自体の不具合やバグ
iOSのバージョンによっては、Safari特有のバグが存在することがあります。特にアップデート直後は、一時的な不具合が発生しやすいんです。
6. ウェブサイト側のサーバー問題
あなたのiPhoneではなく、アクセスしようとしているウェブサイト側のサーバーがダウンしていたり、メンテナンス中だったりする可能性もあるんですよ。
7. SSL証明書エラー
httpsで始まる安全な接続を必要とするサイトで、SSL証明書に問題があると「ネットワーク接続が切れました」と表示されることがあります。
【基本編】まず試すべき6つの対処法
それでは、すぐに試せる基本的な対処法から見ていきましょう。これらの方法で、多くの場合は解決できるんです!
対処法1:インターネット接続を確認する
まずは本当にインターネットに接続されているか確認しましょう。
確認手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「Wi-Fi」または「モバイル通信」をタップ
- Wi-Fiがオンになっているか、モバイルデータがオンになっているか確認
- Wi-Fi接続の場合、ネットワーク名の横にチェックマークがあるか見る
Wi-Fiに接続していても実際にはインターネットに繋がっていないこともあるので、Safari以外のアプリ(LINEやYouTubeなど)が正常に動作するかも確認してくださいね。
対処法2:別のウェブサイトにアクセスしてみる
特定のサイトだけ開けない場合は、ウェブサイト側の問題かもしれません。
確認方法:
- Yahoo! JAPANやGoogleなど、確実に動いているはずのサイトを開いてみる
- 他のサイトが開ければ、最初のサイト側に問題がある
- 全てのサイトが開けない場合は、iPhone側に問題がある
他のサイトが開けるなら、少し時間を置いてから再度アクセスしてみましょう。
対処法3:iPhoneを再起動する
シンプルですが、驚くほど効果的なのが再起動なんです。一時的な不具合の多くは、これで解決します。
iPhone X以降(iPhone 11、12、13、14、15など)の再起動方法:
- サイドボタンと音量ボタン(上または下)を同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライダーをドラッグ
- 電源が切れたら30秒ほど待つ
- サイドボタンを長押しして電源を入れる
iPhone SE(第2世代・第3世代)、iPhone 8以前の再起動方法:
- サイドボタン(または上部ボタン)を長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたら、スライダーをドラッグ
- 電源が切れたら30秒ほど待つ
- サイドボタンを長押しして電源を入れる
再起動後、もう一度Safariでウェブサイトを開いてみてください。
対処法4:Safariの履歴とWebサイトデータを消去する
溜まったデータを削除することで、Safariの動作が改善されることが多いんですよ。
削除手順:
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「Safari」をタップ
- さらに下にスクロールして「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 確認画面で「履歴とデータを消去」をタップ
注意点:
この操作を実行すると、ログイン状態が解除されます。よく使うサイトのパスワードを確認してから実行しましょう。
対処法5:機内モードのオン・オフを切り替える
機内モードを一度オンにしてからオフにすることで、ネットワーク接続がリセットされるんです。
切り替え方法:
方法1:コントロールセンターから
- 画面を上から下(iPhone X以降)または下から上(iPhone 8以前)にスワイプ
- 飛行機マークのアイコンをタップしてオン(オレンジ色)にする
- 10秒ほど待つ
- もう一度タップしてオフにする
方法2:設定アプリから
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の「機内モード」をタップしてオン
- 10秒ほど待つ
- もう一度タップしてオフ
対処法6:URLを正確に入力し直す
手動でURLを入力している場合、小さなタイプミスがエラーの原因になることがあります。
確認ポイント:
- httpとhttpsの違い(sの有無)
- スペルミス(特にハイフンやアンダースコア)
- .com、.jp、.netなどのドメインの種類
- www.の有無
ブックマークから開くか、検索エンジンで検索してからアクセスする方が確実ですよ。
【中級編】それでも解決しない場合の5つの対処法
基本的な対処法で解決しなかった場合は、以下のより詳しい設定変更を試してみましょう。
対処法7:Safariのモバイルデータ通信を確認する
Wi-Fi以外でSafariが使えない場合、モバイルデータ通信の設定を確認してください。
設定確認手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「モバイル通信」をタップ
- 下にスクロールして「Safari」を探す
- Safariの横のスイッチがオン(緑色)になっているか確認
- オフになっていたらタップしてオンにする
この設定がオフだと、Wi-Fi環境でしかSafariが使えなくなってしまうんです。
対処法8:Wi-Fiルーターを再起動する
Wi-Fi接続でエラーが出る場合、ルーター側に問題があるかもしれません。
ルーターの再起動手順:
- ルーターの電源ケーブルを抜く
- 60秒間待つ(これが重要!)
- 電源ケーブルを差し込む
- ランプが安定するまで2〜3分待つ
- iPhoneでSafariを開いて確認
ルーターを再起動することで、一時的な通信障害が解消されることが多いんですよね。
対処法9:DNS設定を変更する
信頼性の低いDNSサーバーが原因の場合、Googleの公開DNSに変更すると改善します。
DNS設定変更手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「Wi-Fi」をタップ
- 接続中のWi-Fiネットワーク名の横にある「i」マークをタップ
- 「DNSを構成」をタップ
- 「手動」を選択
- 既存のDNSサーバーを削除(左にスワイプして削除)
- 「サーバを追加」をタップ
- 「8.8.8.8」と入力(Googleの公開DNS)
- もう一度「サーバを追加」をタップ
- 「8.8.4.4」と入力(バックアップ用)
- 右上の「保存」をタップ
GoogleのDNSは世界中で使われている信頼性の高いサービスなので、安心して利用できますよ。
対処法10:ネットワーク設定をリセットする
様々な設定を試しても解決しない場合、ネットワーク設定を初期化してみましょう。
リセット手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
- 「リセット」をタップ
- 「ネットワーク設定をリセット」を選択
- パスコードを入力
- 確認画面で「ネットワーク設定をリセット」をタップ
重要な注意点:
この操作を実行すると、保存されているWi-Fiパスワード、VPN設定、モバイルデータ通信の設定が全て削除されます。再設定が必要になるので、Wi-Fiパスワードを事前に確認しておいてくださいね。
対処法11:VPNを一時的にオフにする
VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用している場合、それが原因で接続できないことがあります。
VPNオフ手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「VPNとデバイス管理」をタップ
- VPNがオンになっていたらオフにする
- Safariで再度アクセスを試す
VPNをオフにして問題が解決した場合、VPNの設定や接続先サーバーに問題がある可能性が高いです。
【上級編】最終手段として試す3つの対処法

ここまでの方法で解決しなかった場合の、最終的な対処法をご紹介します。
対処法12:iOSを最新バージョンにアップデートする
古いiOSバージョンにはバグが存在することがあり、アップデートで解決することがあります。
アップデート手順:
- Wi-Fiに接続する(モバイルデータでは大容量のダウンロードができません)
- iPhoneを充電する(バッテリー残量が50%以上推奨)
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェアアップデート」をタップ
- アップデートが利用可能な場合、「ダウンロードしてインストール」をタップ
アップデートには時間がかかるので、時間に余裕があるときに実行してください。
対処法13:すべての設定をリセットする
Safari以外のアプリも含めて全体的に調子が悪い場合、すべての設定をリセットしてみましょう。
リセット手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
- 「リセット」をタップ
- 「すべての設定をリセット」を選択
- パスコードを入力
- 確認画面で「すべての設定をリセット」をタップ
安心ポイント:
この操作では、写真や動画、アプリなどのデータは削除されません。Wi-Fi設定、壁紙、通知設定などが初期化されるだけです。
対処法14:iPhoneを初期化して復元する(最終手段)
どうしても解決しない場合の最終手段が、iPhoneの初期化です。これを実行する前に、必ずバックアップを取ってくださいね。
バックアップ手順(iCloud):
- Wi-Fiに接続する
- 「設定」アプリを開く
- 一番上のApple IDの名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「iCloudバックアップ」をタップ
- 「今すぐバックアップを作成」をタップ
初期化手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「転送またはiPhoneをリセット」をタップ
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
- 画面の指示に従って初期化を完了
- 初期化後、「iCloudバックアップから復元」を選択
初期化は時間がかかるので、夜寝る前などに実行するのがおすすめですよ。
特定のサイトだけ開けない場合の対処法
全てのサイトではなく、特定のサイトだけで「ネットワーク接続が切れました」と表示される場合は、以下を試してみてください。
プライベートリレーをオフにする
iCloud+のプライベートリレー機能が有効だと、一部のサイトが開けないことがあります。
オフ手順:
- 「設定」アプリを開く
- 一番上のApple IDの名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「プライベートリレー」をタップ
- 「プライベートリレー」をオフにする
コンテンツブロッカーを無効にする
広告ブロックアプリなどのコンテンツブロッカーが原因の場合もあります。
確認手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「機能拡張」をタップ
- インストールされている拡張機能を一時的にオフにする
別のブラウザで試す
ChromeやEdgeなど、別のブラウザアプリでも同じサイトが開けないか確認してみましょう。別のブラウザで開ければ、Safari固有の問題だと判断できます。
エラーメッセージの種類と意味
Safariでは「ネットワーク接続が切れました」以外にも、似たようなエラーメッセージが表示されることがあります。それぞれの意味を理解しておきましょう。
「Safariはサーバーに接続できませんでした」
ウェブサイトのサーバー側に問題があるか、DNSの設定に問題がある可能性が高いです。対処法9のDNS変更を試してみてください。
「インターネットに接続していません」
文字通り、iPhoneがインターネットに接続されていない状態です。Wi-Fiやモバイルデータの設定を確認しましょう。
「セキュリティ保護された接続を確認できませんでした」
SSL証明書に問題があるサイトで表示されます。信頼できるサイトかどうか慎重に判断してください。怪しいサイトの場合はアクセスを避けましょう。
「ページが応答していません」
サーバーからの応答が遅い、または停止している状態です。少し時間を置いてから再度アクセスするか、対処法2で他のサイトが開けるか確認してください。
トラブルを予防するための日常的なメンテナンス
エラーを未然に防ぐため、定期的に以下のメンテナンスを行うことをおすすめします。
週に1回:履歴とデータの削除
週に1回程度、Safariの履歴とWebサイトデータを削除しましょう。これにより、キャッシュの蓄積による問題を防げます。
月に1回:iPhoneの再起動
月に1回は、iPhoneを完全に電源オフにして再起動することで、一時的なメモリの蓄積をクリアできるんです。
タブを開きすぎない
Safariで同時に多くのタブを開いていると、メモリを大量に消費して動作が不安定になります。使わないタブはこまめに閉じましょう。
タブを一括で閉じる方法:
- Safariのタブ表示ボタン(右下の四角が重なったアイコン)を長押し
- 「○個のタブを閉じる」を選択
iOSアップデートは早めに適用
セキュリティ面からも、iOSのアップデートは早めに適用することをおすすめします。バグ修正も含まれていることが多いんですよ。
よくある質問(FAQ)
Q1:他のアプリは使えるのに、Safariだけ繋がらないのはなぜ?
A:Safariのモバイルデータ通信設定がオフになっている可能性が高いです。対処法7を試してみてください。また、Safari特有のキャッシュ問題やDNS設定の影響も考えられます。
Q2:Wi-Fiでは使えるのに、モバイルデータだと使えない
A:モバイルデータ通信の制限設定を確認してください。「設定」→「モバイル通信」→「Safari」がオンになっているか確認しましょう。また、通信速度制限がかかっていないかも確認が必要です。
Q3:履歴とデータを消去すると、ブックマークも消えますか?
A:いいえ、消えません。削除されるのは閲覧履歴、Cookie、キャッシュデータだけで、ブックマークやお気に入りは保存されたままです。ただし、ログイン状態は解除されます。
Q4:DNS設定を変更しても大丈夫?
A:はい、Google公開DNSは世界中で使われている安全なサービスです。もし元に戻したくなったら、「DNSを構成」で「自動」を選択すればすぐに戻せますよ。
Q5:特定のサイトだけ開けないのですが…
A:そのサイト側のサーバーに問題があるか、あなたのネットワーク環境からのアクセスが制限されている可能性があります。別のブラウザや別のデバイスで試してみてください。
Q6:VPNを使うとSafariが使えなくなります
A:VPNサービスによっては、一部のサイトへのアクセスが制限されることがあります。VPNの接続先サーバーを変更するか、一時的にVPNをオフにしてみてください。
Q7:ネットワーク設定をリセットすると何が消えますか?
A:保存されているWi-Fiのパスワード、VPN設定、APN設定(モバイルデータ通信の設定)が削除されます。写真やアプリなどのデータは影響を受けません。
Q8:初期化せずに解決できますか?
A:ほとんどの場合、初期化しなくても解決できます。この記事の対処法1〜11を順番に試してみてください。初期化は本当に最後の手段として考えましょう。
まとめ
Safari「ネットワーク接続が切れました」エラーは、さまざまな原因で発生しますが、ほとんどの場合は自分で解決できるトラブルなんです。
解決の基本ステップ:
- インターネット接続を確認
- iPhoneとルーターを再起動
- Safariの履歴とデータを削除
- ネットワーク設定やDNS設定を見直す
- それでもダメなら初期化を検討
まずは基本的な対処法から試して、それでも解決しない場合は中級編、上級編の方法を順番に実行してみてください。焦らず一つずつ試していけば、必ず問題は解決しますよ。
どうしても解決しない場合や、ハードウェアの故障が疑われる場合は、Apple Storeや正規サービスプロバイダに相談することも検討してくださいね!

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