スマホでWebサイトを見ていると、「PC版のページが見たいのに…」と思うことがありませんか?
実は、iPhoneやiPadのSafariにはデスクトップ用Webサイトを表示する機能が標準で備わっています。
この記事では、Safariでデスクトップ表示に切り替える方法を、最新のiOS 18対応版から従来バージョンまで詳しく解説していきます。
デスクトップ用Webサイトを表示するとは?

スマホでアクセスすると、多くのWebサイトはモバイル用のレイアウトで表示されます。
文字が大きく読みやすい反面、PC版にしかない機能やメニューが省略されていることも珍しくありません。
「デスクトップ用Webサイトを表示」機能を使えば、パソコンで見るのと同じ画面をスマホでも閲覧できるようになります。
こんなときに便利
- モバイル版では表示されない項目にアクセスしたい
- フォームや入力欄がうまく動作しない
- PC版限定の機能を使いたい
- 画面あたりの情報量を増やしたい
【iPhone】Safariでデスクトップ表示に切り替える手順
iPhoneでの操作方法を、iOSのバージョン別に紹介します。
iOS 18以降の場合
- Safariを開き、デスクトップ表示したいWebサイトにアクセスする
- アドレスバー左端のページ設定アイコン(読み取りボタン)をタップ
- 表示されたメニューから「…」(3点マーク)をタップ
- 「デスクトップ用Webサイトを表示」を選択
これでPC版のレイアウトに切り替わります。
iOS 13〜iOS 17の場合
- Safariで目的のWebサイトを開く
- アドレスバー左端の「ぁあ」(または「AA」)アイコンをタップ
- メニューから「デスクトップ用Webサイトを表示」をタップ
操作はとてもシンプルです。
同じサイト内の別ページに移動しても、デスクトップ表示は維持されます。
【iPad】Safariでデスクトップ表示にする方法
iPadでは、画面サイズが大きいためデフォルトでデスクトップ表示になっているケースが多いです。
ただし、モバイル表示になっている場合は、iPhoneと同様の手順で切り替えられます。
- SafariでWebサイトを開く
- アドレスバーのメニューボタンをタップ
- 「…」(3点アイコン)を選択
- 「デスクトップ用Webサイトを表示」をタップ
iPadOS 13以降は、Safari設定でデスクトップモードがデフォルトになっています。
モバイル表示に戻す方法
デスクトップ表示からモバイル表示に戻したい場合も、同じ手順で操作します。
- アドレスバーの「ぁあ」またはページ設定アイコンをタップ
- 「モバイル用Webサイトを表示」を選択
これで元のスマホ向けレイアウトに戻ります。
Safariを終了させて戻す方法
アプリを完全に終了させることでも、モバイル表示に戻せます。
- 画面下部から上にスワイプして中央で止める
- アプリスイッチャーを表示
- Safariの画面を上にフリックして終了
- 再度Safariを起動すると、モバイル表示に戻っている
特定のサイトを常にデスクトップ表示にする設定
毎回手動で切り替えるのが面倒な場合は、特定のサイトだけ常にデスクトップ表示にできます。
設定手順(iOS 18以降)
- 対象のWebサイトをSafariで開く
- ページ設定アイコン → 「…」をタップ
- 画面下部に表示される「〇〇〇.comのWebサイト設定」を確認
- 「デスクトップ用Webサイトを表示」のスイッチをオン(緑色)にする
- 「完了」をタップ
次回から、そのサイトにアクセスすると自動的にPC版が表示されるようになります。
設定した内容を確認・変更する
設定済みのサイト一覧は、以下の手順で確認できます。
- ホーム画面から「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「Safari」をタップ
- 「デスクトップ用Webサイトを表示」を選択
- 常にデスクトップ表示に設定されているサイトが一覧で表示される
スイッチをオフにすれば、モバイル表示に戻せます。
すべてのサイトを常にデスクトップ表示にする方法
「どのサイトでもPC版で見たい」という場合は、一括設定が可能です。
設定手順
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「デスクトップ用Webサイトを表示」を選択
- 「すべてのWebサイト」のスイッチをオンにする
この設定を有効にすると、どのWebサイトを開いてもデスクトップ版が優先されます。
元に戻したい場合は、同じ手順でスイッチをオフにしてください。
デスクトップ表示に切り替えても変わらない場合

「デスクトップ用Webサイトを表示」を選んでも、見た目が変わらないサイトがあります。
これにはいくつかの理由が考えられます。
レスポンシブデザインを採用しているサイト
最近のWebサイトの多くは、レスポンシブデザインという仕組みを使っています。
これは、画面の幅や高さに応じてレイアウトが自動的に変わるデザイン手法です。
この場合、Safariが「デスクトップです」と伝えても、画面サイズが小さいままなのでモバイル向けの見た目が維持されます。
モバイル専用のURLを使っているサイト
一部のサイトでは、モバイル版とPC版でURLが異なることがあります。
例:m.example.com(モバイル版)と www.example.com(PC版)
モバイル専用URLにアクセスしている場合、設定を切り替えてもPC版には移動しません。
URLの先頭から「m.」を削除して、直接PC版にアクセスしてみてください。
サイト側がデバイスを判別している
Webサイトによっては、ユーザーエージェント(ブラウザの識別情報)だけでなく、タッチ操作の有無などでデバイスを判断している場合があります。
このようなサイトでは、デスクトップ表示の設定が反映されないことがあります。
デスクトップ表示を使う際の注意点
便利な機能ですが、いくつか気をつけたいポイントもあります。
画面が小さく操作しづらい
PC向けのレイアウトは、大きな画面を前提に設計されています。
iPhoneの画面では文字やボタンが小さく表示されるため、ピンチイン・ピンチアウトで拡大しながら操作する必要が出てきます。
読み込み速度が遅くなる可能性
デスクトップ版は、モバイル版より画像やスクリプトの読み込み量が多い傾向にあります。
通信環境によっては、ページの表示に時間がかかることも。
データ通信量も増えるので、モバイルデータ通信を使っている場合は注意が必要です。
一部の機能が正常に動作しない場合がある
タッチ操作を想定していない要素(マウスホバーで表示されるメニューなど)は、スマホでは操作できないことがあります。
まとめ
Safariの「デスクトップ用Webサイトを表示」機能を使えば、iPhone・iPadでもPC版のWebページを閲覧できます。
ポイントをおさらい
- アドレスバーの「ぁあ」や設定アイコンからワンタップで切り替え可能
- 特定のサイトだけ、または全サイトを常にデスクトップ表示にする設定もある
- レスポンシブデザインのサイトでは効果がない場合がある
- 画面が小さくなり操作しづらくなる点には注意
モバイル版では物足りないときや、PC限定の機能を使いたいときにぜひ活用してみてください。

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