「急にSafariの文字が小さくなって読みにくい!」そんな経験はありませんか?
実は、iPhoneやiPadのSafariには、ページごとに表示サイズを変更する機能があります。何かの拍子にこの設定が変わってしまうことがあるんです。
この記事では、Safariの表示が小さくなった原因と、簡単に元に戻す方法をわかりやすく解説します。
なぜSafariの表示が突然小さくなるのか

Safariの表示が小さくなる主な原因は、ページの拡大・縮小設定が変わってしまったことです。
よくあるパターン
- 子どもがスマホを触っているときに誤操作
- ポケットの中でスマホが動いて偶然タップ
- 自分で気づかないうちに設定を変更
- iOSアップデート後の設定リセット
特にiOS 13以降は、Safariに文字サイズを簡単に変更できる機能が追加されました。便利な反面、知らないうちに触ってしまうことも多くなりました。
【即解決】Safariの文字サイズを戻す基本的な方法
一番簡単な方法から説明します。ほとんどの場合、これで解決できます。
方法1:「ぁあ」ボタンで調整する
手順
- Safariで文字が小さくなったページを開く
- 画面下部(またはURL欄)の左側にある「ぁあ」ボタンをタップ
- メニューが表示されるので、右側の大きい「あ」をタップ
これで文字サイズが大きくなります。好みの大きさになるまで何度でもタップできます。
元に戻すには
- 中央の「100%」と表示されている部分をタップすると、デフォルトサイズに戻ります
- 小さい「ぁ」をタップすると縮小できます
この設定はページごとに保存されます。Googleの検索結果だけ小さくなった、という場合も、このページでの設定が変わっているだけです。
方法2:設定アプリから一括変更
特定のサイトだけでなく、全体的に小さくなったと感じる場合は、設定アプリから変更しましょう。
手順
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「Safari」をタップ
- 「ページの拡大/縮小」を選択
- 「ページのズーム」をONにする
- 表示されるサイト一覧で、変更したいサイトをタップ
- 希望の拡大率(50%〜300%)を選択
デフォルトサイズを変更する
「その他のWebサイト」という項目で、今後訪れる全てのサイトのデフォルトサイズを設定できます。
- 100%:通常サイズ
- 150%:1.5倍
- 200%:2倍
目が疲れやすい人は、120%や150%に設定しておくと楽に読めます。
iPhone全体の文字サイズを変更する方法
Safariだけでなく、iPhone全体の文字を大きくしたい場合の設定方法です。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「画面表示と明るさ」をタップ
- 「テキストサイズを変更」を選択
- スライダーを右にドラッグして文字を大きくする
または
- 「設定」→「アクセシビリティ」を開く
- 「画面表示とテキストサイズ」をタップ
- 「さらに大きな文字」をONにする
- スライダーで好みのサイズに調整
この方法では、Safari以外のアプリ(メール、メッセージ、メモなど)の文字も大きくなります。
Mac版Safariで文字サイズを変更する方法
MacのSafariでも同じ問題が起きることがあります。
キーボードショートカットで変更
拡大する
Command + +(プラスキー)
縮小する
Command + -(マイナスキー)
元に戻す
Command + 0(ゼロキー)
文字だけを拡大する
画像はそのままで、文字だけを大きくしたい場合があります。
手順
- Safariのメニューバーから「表示」を選択
Optionキーを押しながら「文字を拡大」または「文字を縮小」を選択
画像のサイズは変わらず、テキストだけが拡大・縮小されます。
よくあるトラブルと解決方法
Googleの検索結果だけが小さくなった
これは非常によくあるケースです。
原因
Google検索(google.co.jp)のページ設定が縮小されている状態です。
解決方法
- Googleで何か検索する
- 検索結果ページで「ぁあ」ボタンをタップ
- 大きい「あ」を何度かタップして拡大
または
- 設定→Safari→ページの拡大/縮小
- 「google.co.jp」をタップ
- 希望の拡大率に設定
設定を変えても小さいまま
以下を試してみてください。
対処法1:Safariを再起動
- ホーム画面で下から上にスワイプ(またはホームボタンをダブルタップ)
- Safariを上にスワイプして終了
- もう一度Safariを開く
対処法2:iPhoneを再起動
- 電源ボタンと音量ボタンを同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」をスライド
- 完全に電源が切れたら、電源ボタンを長押しして再起動
対処法3:Safariの履歴とデータを消去
- 設定→Safari
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 確認画面で「履歴とデータを消去」をタップ
※この操作で保存されているページ設定がリセットされます。ログイン情報も消えるので注意してください。
iOS更新後に全体的に小さくなった
iOSのアップデート後、Safariの設定がリセットされることがあります。
対処法
上記の「設定アプリから一括変更」の方法で、「その他のWebサイト」のデフォルトサイズを120%や150%に設定しましょう。
ピンチ操作で拡大できない
一部のWebサイトでは、拡大・縮小を無効にしている場合があります。
対処法
「ぁあ」ボタンからの拡大なら可能です。どうしても見にくい場合は、リーダー表示を使いましょう。
リーダー表示の使い方
- 「ぁあ」ボタンをタップ
- 「リーダーを表示」を選択
広告や余計な装飾が消えて、テキストだけが読みやすく表示されます。
文字サイズ以外の読みやすくする設定

ダークモードを使う
目の疲れを軽減したい場合、ダークモードがおすすめです。
設定方法
- 設定→画面表示と明るさ
- 「ダーク」を選択
または
- コントロールセンターを開く(画面右上から下にスワイプ)
- 明るさ調整バーを長押し
- 左下の「ダークモード」アイコンをタップ
リーダー表示を自動で使う
読みやすいリーダー表示を、対応サイトで自動的に使う設定です。
設定方法
- 設定→Safari
- 「リーダー」をONにする
- 「すべてのWebサイト」または個別のサイトを選択
コントラストを上げる
文字をくっきり表示させたい場合に有効です。
設定方法
- 設定→アクセシビリティ
- 「画面表示とテキストサイズ」をタップ
- 「コントラストを上げる」をONにする
よくある質問
Q:文字サイズを変えたら、画像もぼやけた感じになった
A:Safariの拡大機能は、ページ全体を拡大するため、画像も引き伸ばされます。文字だけを拡大したい場合は、iPhone全体の文字サイズ設定を使うか、Mac版Safariの「文字を拡大」機能を使いましょう。
Q:設定したサイズが次に開いたときに戻ってしまう
A:「履歴とWebサイトデータを消去」を実行すると、保存されていたページ設定が削除されます。また、プライベートブラウズモードでは設定が保存されません。
Q:会社のWebサイトだけ小さくて見にくい
A:企業サイトの中には、スマホ対応していないページもあります。その場合は、「ぁあ」ボタンから「デスクトップ用Webサイトを表示」をタップすると、PC版の表示に切り替わり、見やすくなることがあります。
Q:文字を大きくしすぎると、レイアウトが崩れる
A:一部のWebサイトでは、極端な拡大率(200%以上)にするとレイアウトが崩れることがあります。その場合は、150%程度に抑えるか、リーダー表示を使いましょう。
Q:特定のアプリ内ブラウザで文字が小さい
A:LINEやTwitterなど、アプリ内ブラウザではSafariの設定が反映されない場合があります。アプリ内ブラウザの右上メニューから「Safariで開く」を選択すると、設定した文字サイズで表示されます。
まとめ:Safariの文字サイズは簡単に調整できる
Safariの表示が小さくなっても、焦る必要はありません。
大切なポイント
- 「ぁあ」ボタンで簡単に文字サイズを変更できる
- 設定アプリから全サイトのデフォルトサイズを設定可能
- ページごとに設定が保存される
- iPhone全体の文字サイズも別途変更できる
- リーダー表示やダークモードも併用すると読みやすい
まずは「ぁあ」ボタンからの調整を試してみてください。ほとんどの場合、これだけで解決します。
もし頻繁に文字が小さく感じるなら、設定アプリから「その他のWebサイト」のデフォルトを120%や150%に設定しておくのがおすすめです。
快適なSafariライフを楽しんでください!

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