「Safariでボタンをタップしても何も起きない…」
Webサイトの「次へ」「送信」「ログイン」などのボタンを押しても反応しない。
こんなトラブルに遭遇すると、本当に困りますよね。
この記事では、iPhoneやiPadのSafariでボタンが押せなくなる原因と、すぐに試せる対処法を詳しく解説していきます。
Safariでボタンが押せない主な原因

まずは、ボタンが反応しなくなる原因を確認しておきましょう。
原因を特定できれば、適切な対処法も見つけやすくなります。
ポップアップブロック機能が有効になっている
最も多い原因の一つがこれです。
Safariには、悪質なポップアップ広告をブロックするポップアップブロック機能が搭載されています。
この機能がオンになっていると、新しいウィンドウを開くタイプのボタンが反応しないように見えることがあります。
正規のWebサイトでも、JavaScript(プログラム)を使ったボタンが無効化されてしまうケースがあるのです。
タブを開きすぎている
Safariで大量のタブを開いたままにしていると、メモリが不足して動作が不安定になります。
その結果、ボタンをタップしても反応しなかったり、「戻る」ボタンが灰色になって押せなくなることも。
タブを70個以上開いていると、この症状が出やすくなるといわれています。
キャッシュが蓄積している
Safariは、一度表示したWebサイトのデータをキャッシュとして保存し、再訪問時に素早く表示できるようにしています。
便利な機能ですが、キャッシュが大量に溜まると動作が遅くなったり不安定になることがあります。
古いデータと新しいデータの整合性が取れず、ボタンが正常に機能しなくなるケースも。
JavaScriptがオフになっている
多くのWebサイトは、ボタンの動作にJavaScriptというプログラムを使用しています。
Safariの設定でJavaScriptがオフになっていると、ボタンをタップしても何も起きない状態になります。
Safari拡張機能の干渉
広告ブロッカーなどのSafari拡張機能が、Webサイトの一部機能をブロックしてしまうことがあります。
特に、ボタンに関連するスクリプトが広告と誤認されてブロックされるケースがあります。
画面下部の「デッドゾーン」問題
iPhoneのSafariには、画面下部にタップが反応しにくいエリアが存在します。
これは、隠れているアドレスバーやツールバーを再表示させるための仕組みが原因です。
画面下部に配置されたボタンは、1回タップしただけでは反応しないことがあります。
Webサイト側の問題
ボタンが反応しない原因が、Webサイト側にある場合もあります。
- モバイル対応が不十分なサイト
- サーバーの不具合
- サイトのプログラムエラー
パソコンでは正常に動作するのに、スマホでは動かないというケースも珍しくありません。
今すぐ試せる対処法【基本編】
まずは、簡単にできる基本的な対処法から試してみましょう。
Safariを再起動する
一時的な不具合であれば、アプリの再起動で解決することが多いです。
- 画面下部から上にスワイプして中央で止める(ホームボタンがある機種はダブルクリック)
- アプリスイッチャーが表示される
- Safariの画面を上にフリックして完全に終了
- 再度Safariを起動
これだけで、灰色だった「戻る」ボタンが青色に戻ることもあります。
iPhoneを再起動する
Safariの再起動で解決しない場合は、端末自体を再起動してみましょう。
Face ID搭載のiPhone(iPhone X以降):
- サイドボタンと音量ボタンを同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」が表示されたらスライド
- 電源が切れたら、サイドボタンを長押しして起動
ホームボタンのあるiPhone:
- サイドボタン(電源ボタン)を長押し
- 「スライドで電源オフ」をスライド
- 電源が切れたら、サイドボタンを長押しして起動
ページを再読み込みする
ページの読み込み途中で問題が発生している可能性もあります。
アドレスバーの更新ボタンをタップして、ページを再読み込みしてみてください。
または、アドレスバーをタップしてから「開く」を押すことでも再読み込みできます。
少しスクロールしてからタップする
画面下部のボタンが反応しない場合は、少しだけページをスクロールしてからタップしてみてください。
Safariのツールバーが完全に表示された状態になると、ボタンが反応するようになることがあります。
Safariの設定を確認・変更する

基本的な対処法で解決しない場合は、Safariの設定を確認してみましょう。
ポップアップブロックをオフにする
ボタンをタップしても新しい画面が開かない場合、ポップアップブロックが原因の可能性が高いです。
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「Safari」をタップ(または「アプリ」→「Safari」)
- 「ポップアップブロック」をオフにする
オフにした状態でWebサイトにアクセスすると、「このサイトではポップアップウインドウが開きます」というメッセージが表示され、許可するかどうか選択できるようになります。
必要なサイトでの操作が終わったら、セキュリティのためオンに戻すことをおすすめします。
JavaScriptをオンにする
JavaScriptがオフになっていると、多くのボタンが動作しません。
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「詳細」を選択
- 「JavaScript」がオンになっているか確認
オフになっていた場合は、オンに切り替えてください。
履歴とWebサイトデータを消去する
キャッシュの蓄積が原因の場合は、データを削除することで改善します。
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 確認画面で「履歴とデータを消去」を選択
注意: この操作を行うと、ログイン情報や閲覧履歴も削除されます。
パスワードを覚えていないサイトがある場合は、事前に確認しておいてください。
Safari拡張機能を無効化する
広告ブロッカーなどの拡張機能が干渉している可能性があります。
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」→「機能拡張」をタップ
- インストールされている拡張機能をすべてオフにする
- Safariを再起動してボタンが動作するか確認
拡張機能をオフにして改善した場合は、1つずつオンに戻しながら原因を特定してください。
タブを整理する
タブの開きすぎが原因の場合は、不要なタブを閉じましょう。
手動でタブを閉じる
- Safariを開く
- 画面右下のタブアイコン(四角が重なったマーク)をタップ
- 開いているタブが一覧表示される
- 不要なタブの×ボタンをタップして閉じる
目安として、70個以上のタブを開いている場合は整理することをおすすめします。
すべてのタブを一括で閉じる
タブが大量にある場合は、一括で閉じることもできます。
- タブアイコンを長押しする
- メニューから「○個のタブをすべて閉じる」を選択
タブを自動で閉じる設定にする
一定期間使っていないタブを自動で閉じる設定もあります。
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「タブを閉じる」を選択
- 「1日後」「1週間後」「1か月後」のいずれかを選択
これで、長期間開いたままのタブが自動的に閉じられるようになります。
それでも解決しない場合の対処法
プライベートブラウズで試す
通常のブラウジングでは動作しないボタンでも、プライベートブラウズでは動作することがあります。
- Safariを開く
- 画面右下のタブアイコンをタップ
- 画面下部の「プライベート」をタップ
- 「+」ボタンで新しいプライベートタブを開く
- 問題のあったWebサイトにアクセスして確認
プライベートブラウズではCookieやキャッシュが保存されないため、データの競合による問題を回避できます。
デスクトップ用Webサイトを表示する
モバイル版のWebサイトでボタンが反応しない場合、デスクトップ版なら動作することがあります。
- Safariで問題のあるサイトを開く
- アドレスバー左端の「ぁあ」をタップ
- 「デスクトップ用Webサイトを表示」を選択
- ページが再読み込みされたら、ボタンをタップ
デスクトップ版では画面が小さく表示されるため、ピンチアウトで拡大しながら操作してください。
タッチ調整設定を確認する
アクセシビリティの「タッチ調整」がオンになっていると、タップの反応が変わることがあります。
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 「タッチ」を選択
- 「タッチ調整」がオフになっているか確認
誤ってオンになっている場合は、オフに切り替えてください。
iOSを最新バージョンにアップデートする
iOSのバグが原因でボタンが反応しないケースもあります。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」をタップ
- アップデートがあれば「ダウンロードしてインストール」を実行
別のブラウザを試す
どうしてもSafariでボタンが動作しない場合は、ChromeやFirefoxなど別のブラウザアプリを使うという選択肢もあります。
App Storeから無料でダウンロードできるので、一時的な代替手段として活用してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 特定のサイトだけでボタンが押せないのはなぜ?
そのWebサイトがモバイル対応していない、またはサイト側のプログラムに問題がある可能性があります。
デスクトップ用サイトを表示するか、パソコンからアクセスしてみてください。
Q. 「戻る」ボタンが灰色になって押せない場合は?
Safariの動作が不安定になっている状態です。
タブを閉じる、Safariを再起動する、iPhoneを再起動するなどの対処法を試してください。
Q. ポップアップブロックをオフにしても安全?
ポップアップブロックは、悪質な広告やスパムサイトから守る機能です。
必要な操作が終わったら、オンに戻しておくことをおすすめします。
まとめ
Safariでボタンが押せない原因は、ポップアップブロック、タブの開きすぎ、キャッシュの蓄積、JavaScriptの設定など多岐にわたります。
対処法のポイント
- まずはSafariとiPhoneの再起動を試す
- ポップアップブロックとJavaScriptの設定を確認
- 履歴とWebサイトデータを消去する
- 開きすぎたタブを整理する
- Safari拡張機能を一時的に無効化
- デスクトップ用サイト表示も試してみる
上記の対処法を順番に試していけば、多くの場合は問題を解決できるはずです。
それでも改善しない場合は、Webサイト側の問題である可能性が高いため、サイト運営者に問い合わせるか、別のブラウザを使用することを検討してみてください。


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