「気に入った記事を後でゆっくり読みたい」
「重要な資料をオフラインでも見られるようにしたい」
「インターネットがない環境でも情報を確認したい」
「Webページが削除される前に保存しておきたい」
こんな経験や悩みを持ったことはありませんか?
Safari には、Webページをファイルとして手元に保存する便利な機能が用意されています。
この記事では、iPhone、iPad、Mac の Safari で、Webページを様々な形式で保存する方法を詳しく説明します。
Webページ保存のメリット

オフライン閲覧
インターネット接続がない環境でも、保存したページを読むことができます。
情報の永続化
Webページが削除されたり、内容が変更されたりしても、保存時点の情報を保持できます。
研究や資料作成に活用
レポートや論文作成時に、参考資料として保存したページを引用できます。
通信量の節約
一度保存すれば、再度ダウンロードする必要がないため、データ通信量を節約できます。
iPhone・iPadでWebページを保存する方法

PDFファイルとして保存
基本的な保存手順
- Safari で保存したいWebページを開きます
- 画面下部(iPad の場合は上部)の共有ボタン(四角に上向き矢印)をタップします
- 共有メニューが表示されたら「ファイルに保存」を選択します
- 保存形式で「PDF」を選択します
- 保存先を選択します(iCloud Drive、このiPhone内など)
- ファイル名を入力して「保存」をタップします
PDFプレビューと編集
- 保存前にPDFのプレビューが表示されます
- ページ数や内容を確認できます
- 不要なページがある場合は削除することも可能です
- 注釈やマーキングを追加してから保存することもできます
保存先の選択肢
- iCloud Drive:他のデバイスからもアクセス可能
- このiPhone内:端末のローカルストレージに保存
- Dropbox、Google Drive:サードパーティクラウドサービス(アプリがインストールされている場合)
リーディングリストに保存
リーディングリストとは Safari 標準の「後で読む」機能で、ページを一時的に保存してオフラインでも閲覧できます。
保存手順
- 保存したいページで共有ボタンをタップします
- 「リーディングリストに追加」を選択します
- ページが自動的にダウンロードされ、オフラインでも閲覧可能になります
リーディングリストの確認方法
- Safari のブックマークボタン(本のアイコン)をタップします
- 「リーディングリスト」タブを選択します
- 保存したページ一覧が表示されます
メモアプリに保存
メモアプリ保存の特徴
- ページの要約とリンクが保存されます
- 手軽にメモを追加できます
- 検索機能で後から見つけやすい
保存手順
- 共有ボタンから「メモ」を選択します
- 新規メモまたは既存のメモを選択します
- ページタイトルとリンクがメモに追加されます
- 必要に応じてコメントを追加してから保存します
ブックマークに保存
ブックマーク保存の手順
- 画面下部の共有ボタンをタップします
- 「ブックマークに追加」を選択します
- ブックマーク名と保存場所を選択します
- 「保存」をタップします
注意点 ブックマークはページのリンクのみを保存するため、オフライン閲覧はできません。
MacでWebページを保存する方法

HTMLファイルとして保存
Webページ全体を保存
- Safari で保存したいページを開きます
- メニューバーから「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択します
- 保存形式で「Webページ、完全」を選択します
- 保存場所とファイル名を指定して「保存」をクリックします
保存内容
- HTMLファイル本体
- 画像、CSS、JavaScript ファイル
- フォルダにまとめて保存されます
HTMLソースのみを保存
- 同じく「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択します
- 保存形式で「Webページ、HTMLのみ」を選択します
- テキストとして軽量で保存されますが、画像は保存されません
PDFファイルとして保存
PDFエクスポートの手順
- 保存したいページを開きます
- メニューバーから「ファイル」→「PDFとしてエクスポート」を選択します
- または「ファイル」→「プリント」→「PDF」→「PDFとして保存」
- 保存場所とファイル名を指定して保存します
PDF保存のオプション
- 用紙サイズ:A4、Letter など
- 向き:縦、横
- 余白:標準、最小、なし
- 背景をプリント:背景色や画像を含めるかどうか
Webアーカイブとして保存
Webアーカイブの特徴 Mac Safari 独自の形式で、ページの完全なコピーを1つのファイルに保存できます。
保存手順
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択します
- 保存形式で「Webアーカイブ」を選択します
- 1つのファイルにページ全体がまとめて保存されます
メリット
- ファイル管理が簡単
- 元のレイアウトが維持されやすい
- Mac の Safari でのみ開ける形式
保存形式の使い分けガイド

PDF形式がおすすめの場面
印刷を前提とした保存
- 契約書や申込書などの重要書類
- レシートや領収書
- 資料として配布したい情報
長期保存が必要な情報
- 研究資料や参考文献
- 法的に重要な文書
- アーカイブとして残したい記事
注釈を加えたい場合
- 学習ノートとして活用
- 会議資料への書き込み
- レビューやコメントの追加
HTML形式がおすすめの場面
レイアウトを保持したい場合
- Webサイトのデザインを保持したい
- インタラクティブ要素を残したい
- 元の表示形式での閲覧が重要
編集や加工が必要な場合
- HTMLソースを参考にしたい
- Web開発の学習材料として
- コンテンツの分析や研究
リーディングリスト形式がおすすめの場面
一時的な保存
- 通勤中に読みたい記事
- 後でゆっくり読む予定のコンテンツ
- 短期間のオフライン閲覧
手軽さを重視する場合
- 操作が簡単で時間がかからない
- ファイル管理が不要
- 自動的にオフライン対応
保存時の注意点とトラブル対処法

PDF保存での注意点
レイアウトの崩れ
- 複雑なWebサイトでは表示が崩れる場合があります
- プレビューで内容を確認してから保存しましょう
- 必要に応じてページを分割して保存することも検討してください
ページ数の確認
- 長いページは複数ページのPDFになります
- 不要な部分(広告など)も含まれる場合があります
- プレビューで削除してから保存することをおすすめします
ファイルサイズ
- 画像が多いページは大きなファイルになります
- 保存先の容量を確認してから実行してください
- 必要に応じて画質を調整することも可能です
HTML保存での注意点
外部リンクの制限
- 保存後は外部サイトへのリンクが機能しない場合があります
- 画像やスタイルシートが正しく表示されない可能性があります
- オフライン環境での表示を事前に確認してください
著作権への配慮
- 保存したファイルの取り扱いには注意が必要です
- 個人使用の範囲内に留めることが重要です
- 商用利用や再配布は避けてください
よくあるトラブルと解決方法
保存できない場合
- JavaScriptで動的に生成されるコンテンツは保存が困難
- ログインが必要なページは保存前にログインを確認
- 動画や音声ファイルは別途保存が必要
ファイルが開けない場合
- ファイル形式がデバイスに対応しているかを確認
- 必要なアプリがインストールされているかをチェック
- ファイルが破損していないかを確認
容量不足エラー
- 保存先の空き容量を確認
- 不要なファイルを削除して容量を確保
- クラウドストレージの活用を検討
保存したファイルの効率的な管理方法

フォルダ分類のコツ
日付別管理
- 年月日でフォルダを作成
- 時系列での検索が容易
- 定期的な整理が可能
カテゴリ別管理
- 仕事、趣味、学習などで分類
- 目的に応じたアクセスが簡単
- 関連情報をまとめて管理
プロジェクト別管理
- 特定の案件や研究ごとに整理
- 関連資料を一箇所に集約
- チームでの共有も容易
ファイル名の付け方
わかりやすい命名
- 日付とタイトルを組み合わせる
- 内容が一目でわかるキーワードを含める
- 検索しやすい名前を心がける
例:効果的なファイル名
- 「20250626_Safari使い方ガイド_Apple公式.pdf」
- 「研究_人工知能動向_2025年版.html」
- 「契約書_プロバイダ_更新手続き.pdf」
バックアップの重要性
複数箇所への保存
- ローカルストレージとクラウドの併用
- 重要な情報は複数の場所に保存
- 定期的なバックアップの実行
クラウドサービスの活用
- iCloud Drive、Google Drive、Dropbox の利用
- 自動同期機能の設定
- 容量とセキュリティの確認
まとめ
Safari のWebページ保存機能を活用することで、重要な情報を手元に残し、オフラインでも快適に閲覧できるようになります。
目的に応じて最適な保存形式を選択し、適切にファイルを管理することが大切です。
重要なポイント
- PDF形式:印刷や長期保存に適している
- HTML形式:レイアウト保持やWeb開発学習に有効
- リーディングリスト:手軽な一時保存に便利
- 適切なファイル管理で後から見つけやすくする
おすすめの活用方法
- 重要な書類や契約関連はPDFで保存
- 学習資料や参考記事はリーディングリストを活用
- Web制作の参考サイトはHTML形式で保存
- 定期的にファイルを整理して管理しやすくする
注意すべきこと
- 著作権に配慮した個人使用に留める
- ファイルサイズと保存容量を確認する
- 定期的なバックアップでデータ損失を防ぐ
- セキュリティを考慮したファイル管理を心がける
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