「SafariでAmazonのページを見ようとしたら、勝手にアマゾンアプリが開いちゃった…」
「YouTubeのリンクをタップしたら、アプリが起動して困る!」
こんな経験、ありませんか?
実はこれ、iPhoneやiPadの「ユニバーサルリンク」という機能が原因なんです。便利な機能なんですが、ブラウザで見たいときに勝手にアプリが開くと、ちょっとイライラしますよね。
この記事では、Safariでユニバーサルリンクを無効にして、リンクをブラウザで開く方法を詳しく解説していきます。もうアプリに勝手に飛ばされることはありません!
ユニバーサルリンクって何?

まず、「ユニバーサルリンク」という機能について理解しておきましょう。
ユニバーサルリンクの基本
ユニバーサルリンクは、iOS 9(2015年)から搭載された機能です。
通常のWebリンクをタップしたときに、以下のように動作します。
- 対応アプリがインストールされている場合:そのアプリで自動的に開く
- アプリがインストールされていない場合:Safariなどのブラウザで開く
例えば、Amazon の商品ページのリンクをタップすると、Amazon アプリがインストールされていれば、自動的にアプリでその商品ページが表示されるという仕組みです。
ユニバーサルリンク対応アプリの例
多くの人気アプリがユニバーサルリンクに対応しています。
- YouTube:動画リンクを開くとYouTubeアプリで再生
- Amazon:商品ページがAmazonアプリで開く
- X(旧Twitter):ツイートへのリンクがXアプリで開く
- Instagram:投稿リンクがInstagramアプリで開く
- Googleマップ:場所のリンクがGoogleマップアプリで開く
- 食べログ:お店の情報が食べログアプリで開く
- Apple Store:製品ページがApple Storeアプリで開く
ユニバーサルリンクのメリットとデメリット
メリット
- アプリのほうが使いやすい機能が多い
- ログイン状態がそのまま使える
- アプリの快適な操作感で使える
- スムーズな画面遷移
デメリット
- ブラウザで見たいときに邪魔になる
- アプリにない機能を使いたいときに不便
- 複数のタブで比較したいときに使えない
- いちいちアプリが起動するのが遅い
【基本】ユニバーサルリンクをSafariで開く方法
それでは、具体的な無効化(回避)方法を見ていきましょう。
方法1:リンクを長押しして開く【最も簡単】
これが最もシンプルで効果的な方法です。一度設定すれば、以降はずっとSafariで開くようになります。
手順
- Safariでページを開く
- アプリで開きたくないリンクを見つける
- リンクを長押し(ロングタッチ)する
- ポップアップメニューが表示される
- 「開く」または「新規タブで開く」をタップ
これで、そのリンクがSafariで開きます。
さらに重要なのは、一度この操作をすれば、次回からそのサイトのリンクは自動的にSafariで開くようになるという点です。
元に戻す方法(アプリで開くようにする)
- Safariでそのサイトを開いた状態で、画面上部の「開く」ボタンをタップ
- または、リンクを長押しして「〇〇で開く」(アプリ名)を選択
方法2:プライベートブラウズモードを使う
プライベートブラウズモードでは、ユニバーサルリンクが無効になり、常にSafariで開きます。
手順
- Safariアプリを開く
- 画面右下のタブアイコン(2つの四角が重なったもの)を長押し
- ポップアップメニューから「プライベート」を選択
- 検索バーがグレーになったらプライベートモードに切り替わった証拠
- この状態でリンクをタップすると、すべてSafariで開く
プライベートブラウズのメリット
- ユニバーサルリンクを気にせずブラウジングできる
- 閲覧履歴が残らない
- Cookieやログイン情報が保存されない
プライベートブラウズのデメリット
- 毎回ログインし直す必要がある
- お気に入りやブックマークの同期がされない
- 通常モードとは別のタブで管理する必要がある
方法3:URLを直接入力またはコピー&ペースト
リンクを直接タップせず、URLをコピーしてアドレスバーに貼り付ける方法です。
手順
- リンクを長押し
- 「リンクをコピー」を選択
- Safariのアドレスバーをタップ
- URLをペースト(貼り付け)
- Enterキーをタップ
この方法なら、ユニバーサルリンクが発動せず、Safariで開きます。
ただし、毎回この操作をするのは少し面倒なので、頻繁に使うサイトには向いていません。
【応用】特定のアプリだけ無効にする方法
「YouTubeはアプリで開きたいけど、Amazonはブラウザで見たい」
そんなときは、アプリごとに設定を変更できます。
アプリごとに設定を切り替える手順
各アプリについて、最初に「方法1」(リンクを長押しして「開く」を選択)を実行すれば、そのアプリのユニバーサルリンクだけが無効になります。
例:Amazonだけブラウザで開く設定
- Safariで Google 検索などから Amazon のリンクを見つける
- リンクを長押し
- 「開く」または「新規タブで開く」をタップ
- 以降、Amazonのリンクはすべて Safari で開く
YouTube はアプリで開く設定
- Safari で YouTube のページを開く
- 画面上部に表示される「開く」ボタンをタップ
- または、リンクを長押しして「YouTube で開く」を選択
- 以降、YouTube のリンクはアプリで開く
このように、サイトごとに開き方を自由にコントロールできます。
【トラブルシューティング】うまくいかないときの対処法

「手順通りやってみたけど、まだアプリが開いちゃう!」そんなときは、以下をチェックしてみましょう。
チェック1:同じドメイン内での遷移
実は、ユニバーサルリンクには重要なルールがあります。
すでにそのサイトをSafariで開いている場合、同じドメイン内のリンクはSafariで開く
例えば、すでに Safari で amazon.co.jp を見ている状態で、そのページ内の別の商品リンクをタップした場合は、アプリは起動しません。
逆に、Googleの検索結果など、別のサイトからAmazonへのリンクをタップすると、アプリが起動します。
チェック2:検索結果からのリンク
Google検索結果から直接リンクをタップすると、ユニバーサルリンクが発動してアプリが開くことがあります。
この場合も「リンクを長押し→開く」を使えば、Safariで開けます。
チェック3:他のアプリ内のリンク
ユニバーサルリンクは、Safari だけでなく、メモアプリ、メールアプリ、メッセージアプリなど、他のアプリ内のリンクでも機能します。
これらのアプリでリンクをタップしてもアプリが開いてしまう場合は、同様にリンクを長押しして「Safari で開く」を選択しましょう。
チェック4:アプリの再インストール
一度設定を変更したのに、iOSのアップデート後などに設定が戻ってしまうことがあります。
その場合は、もう一度「リンクを長押し→開く」の操作を行えば、再び設定されます。
チェック5:Safari以外のブラウザを使う
Safari で問題が解決しない場合、Chrome や Firefox などの別のブラウザを使うのも一つの方法です。
ただし、これらのブラウザでもユニバーサルリンクは基本的に機能するので、根本的な解決にはならないかもしれません。
チェック6:アプリを削除する(最終手段)
どうしてもブラウザで見たい場合は、該当アプリをアンインストールするという選択肢もあります。
アプリがインストールされていなければ、ユニバーサルリンクは発動せず、必ずブラウザで開きます。
ただし、アプリ自体が必要な場合はこの方法は使えません。
よくある質問(Q&A)
Q1:一度設定すれば、ずっとSafariで開くようになりますか?
はい、基本的には一度設定すれば、そのサイトのリンクは継続的にSafariで開くようになります。ただし、iOSのアップデートやアプリの更新で設定がリセットされることがあります。
Q2:全てのアプリのユニバーサルリンクを一括で無効にできませんか?
残念ながら、iOS の設定には「すべてのユニバーサルリンクを無効にする」という一括設定はありません。アプリごと、サイトごとに個別に設定する必要があります。
Q3:Chrome や Firefox でも同じ方法が使えますか?
はい、基本的には同じ方法が使えます。リンクを長押しして「開く」を選べば、ブラウザで開くようになります。ユニバーサルリンクはブラウザを超えて機能する仕組みなので、Safariで設定を変更すると、他のブラウザにも影響することがあります。
Q4:アプリで開く設定に戻したくなったら?
Safariでそのサイトを開いた状態で、画面上部の「開く」ボタンをタップするか、リンクを長押しして「〇〇で開く」(アプリ名)を選択すれば、アプリで開く設定に戻せます。
Q5:プライベートブラウズモードだと常にSafariで開きますか?
はい、プライベートブラウズモードでは、ユニバーサルリンクが無効になり、常にブラウザで開きます。ただし、プライベートモードではログイン情報などが保存されないので、その点は注意が必要です。
Q6:特定のアプリだけ無効にできますか?
はい、できます。各サイトについて個別に「リンクを長押し→開く」を実行すれば、そのサイトだけブラウザで開くようになります。他のアプリはそのままアプリで開く設定を維持できます。
Q7:ユニバーサルリンクを完全に無効にする方法はありますか?
ユーザーレベルでは、完全に無効にする設定はありません。ただし、上記の方法を使えば、サイトごとに無効化できます。また、プライベートブラウズを常用することで、実質的に無効化することも可能です。
ユニバーサルリンクの仕組みをもう少し詳しく
理解を深めるために、ユニバーサルリンクの仕組みについてもう少し詳しく見てみましょう。
開発者側の設定
ユニバーサルリンクは、アプリ開発者が意図的に設定する必要があります。
アプリ側で「Associated Domains(関連ドメイン)」という機能を設定し、Webサーバー側に「apple-app-site-association」という特別なファイルを配置することで、ユニバーサルリンクが機能します。
AppleのCDN
iPhoneやiPadがアプリをダウンロードまたはアップデートしたとき、Appleのサーバーから「どのリンクがそのアプリに対応しているか」という情報が自動的にダウンロードされます。
これにより、Safariやその他のアプリでリンクをタップしたときに、対応するアプリを開くことができます。
ユーザーの選択を尊重
iOS は、ユーザーの選択を記憶します。
一度「Safariで開く」を選択すれば、その後は自動的にSafariで開くようになります。これは、ユーザーの意思を尊重する設計になっているということです。
ユニバーサルリンクの代替手段
ユニバーサルリンク以外にも、アプリを開く方法があります。
Smart App Banner(スマートアプリバナー)
SafariでWebサイトを開いたときに、画面上部に表示される「アプリで開く」というバナーです。
これはユニバーサルリンクとは別の機能で、ユーザーが自分でタップしない限りアプリは開きません。
URLスキーム
昔ながらの方法で、twitter:// や fb:// のような特殊なURLを使ってアプリを開く仕組みです。
ユニバーサルリンクが登場する前は、この方法が主流でしたが、現在でも一部のアプリで使われています。
まとめ
Safariのユニバーサルリンクを無効にする方法について解説してきました。
この記事のポイントをおさらいしましょう
- ユニバーサルリンクは、リンクをタップすると自動的にアプリで開く機能
- iOS 9(2015年)から搭載されている
- リンクを長押しして「開く」を選べば、Safariで開くようになる
- 一度設定すれば、以降そのサイトは自動的にSafariで開く
- プライベートブラウズモードなら常にSafariで開く
- アプリごとに個別に設定できる
- 完全に無効にする一括設定は存在しない
ユニバーサルリンクは便利な機能ですが、状況によってはブラウザで見たいこともありますよね。
この記事で紹介した方法を使えば、自分の好きなように開き方をコントロールできます。
特に「リンクを長押しして開く」という方法は、覚えておくととても便利です。たった1回の操作で、以降ずっとSafariで開くようになりますから。
ぜひ今日から、ユニバーサルリンクをうまく使いこなして、快適なブラウジングライフを送ってください!


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