Safariのピクチャインピクチャが消える!原因と確実に解決する10の対処法

プログラミング・IT

Safariでピクチャインピクチャ(小窓で動画を表示する機能)を使おうとしたら、「一瞬で消えてしまう」「全く表示されない」という経験はありませんか?

ピクチャインピクチャ(以下、PiP)は、動画を見ながら他の作業ができる便利な機能です。でも、うまく動かないと本当にイライラしますよね。

この記事では、SafariのPiPが消える原因と、確実に動くようにする方法を詳しく解説していきます。iPhone、iPad、Macすべてに対応していますよ。

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  1. ピクチャインピクチャ(PiP)とは
    1. 基本的な機能
    2. 対応環境
  2. PiPが消える・使えない主な原因
    1. 1. PiP設定がオフになっている
    2. 2. YouTubeプレミアムに未加入
    3. 3. 全画面表示にしていない(iPhone)
    4. 4. 他のメディアが自動再生される
    5. 5. Webサイト側の制限
    6. 6. iOSアップデート後のバグ
  3. iPhone・iPadでの対処法
    1. 1. PiP設定を確認・有効化
    2. 2. 正しい手順でPiPを起動(Safari)
    3. 3. デスクトップ用サイトを表示
    4. 4. JavaScript を確認
    5. 5. PiPifier 拡張機能を使う
    6. 6. デバイスを再起動
  4. Macでの対処法
    1. 1. 基本的なPiP起動方法(YouTube)
    2. 2. ビデオコントロールから直接起動
    3. 3. PiPifier拡張機能を使う(Mac版)
    4. 4. キャッシュをクリア
  5. YouTubeでPiPを使う方法
    1. YouTubeの制限について
    2. Safari(iPhone)でYouTubeをPiPする
    3. Safari(Mac)でYouTubeをPiPする
  6. よくあるトラブルと解決法
    1. PiPが一瞬表示されてすぐ消える
    2. PiPウィンドウが真っ白になる
    3. 音だけ聞こえて映像が出ない
    4. 特定のサイトでPiPが使えない
    5. iOSアップデート後に動かなくなった
  7. PiPが使えない場合の代替手段
    1. Split View(iPad)
    2. 別のブラウザを試す
    3. 画面録画を活用(最終手段)
  8. PiPを快適に使うコツ
    1. ウィンドウサイズの調整
    2. ウィンドウ位置の移動
    3. 音声だけ聞きたい場合(iPhone・iPad)
  9. セキュリティとプライバシーの注意
    1. 画面共有時の注意
    2. 公共の場での使用
  10. まとめ

ピクチャインピクチャ(PiP)とは

基本的な機能

ピクチャインピクチャ(Picture in Picture)とは、動画を小さな浮遊ウィンドウで表示しながら、他のアプリやWebサイトを閲覧できる機能のことです。

例えば:

  • YouTubeを見ながらメールを返信
  • オンライン講義を見ながらノートを取る
  • 配信を視聴しながらSNSをチェック

こんな「ながら作業」ができる、とても便利な機能なんです。

対応環境

PiPが使える環境は以下のとおりです:

iPhone・iPad:

  • iOS 14以降
  • iPadOS 9以降(iPadは以前から対応)

Mac:

  • macOS Sierra 10.12以降

ほとんどの新しいAppleデバイスで使えますが、古い機種では動作しない場合があります。

PiPが消える・使えない主な原因

1. PiP設定がオフになっている

最も多い原因が、デバイスの設定でPiP機能がオフになっているケースです。

設定を確認していないと、いくら試しても動きません。

2. YouTubeプレミアムに未加入

実は、YouTubeアプリでPiPを使うには、YouTubeプレミアム(有料会員)への加入が必要なんです。

無料会員の場合、SafariからWebブラウザ版YouTubeを使えばPiPが使えることもありますが、これもYouTube側の仕様変更で度々使えなくなっています。

3. 全画面表示にしていない(iPhone)

iPhoneでPiPを使う場合、動画を全画面表示にしてからPiPにしないと、うまく動かないことが多いんです。

この手順を飛ばすと、Safariを閉じた瞬間に動画が停止してしまいます。

4. 他のメディアが自動再生される

Webサイトを閲覧中、別の動画が自動再生されると、PiPウィンドウが真っ白になったり、停止したりすることがあります。

特にTwitter(X)やFacebookなど、動画が自動再生されるSNSを見ているときに起こりやすいです。

5. Webサイト側の制限

一部のWebサイトでは、意図的にPiP機能を無効にしている場合があります。

著作権保護や視聴データ収集のため、サイト側がPiPをブロックしているケースですね。

6. iOSアップデート後のバグ

新しいiOSやiPadOSにアップデートした直後、一時的にPiPが動かなくなることがあります。

これはApple側のバグであることが多く、次のアップデートで修正されることが一般的です。

iPhone・iPadでの対処法

1. PiP設定を確認・有効化

まず最初に、デバイスの設定を確認しましょう。

手順:

  1. 設定アプリを開く
  2. 「一般」をタップ
  3. 「ピクチャ・イン・ピクチャ」をタップ
  4. 「自動的に開始」をオンにする

これがオフになっていると、PiPは絶対に動きません。必ず確認してください。

2. 正しい手順でPiPを起動(Safari)

iPhoneのSafariでYouTubeなどを見る場合、以下の手順が重要です。

手順:

  1. SafariでYouTubeにアクセス(アプリではなくブラウザ版)
  2. 見たい動画を再生
  3. 全画面表示ボタンをタップ(重要!)
  4. 動画が全画面で再生される
  5. ホームボタンを押す(または画面下から上にスワイプ)
  6. PiPウィンドウが表示される

全画面表示にせずにホームボタンを押すと、動画が停止してしまうので注意してくださいね。

3. デスクトップ用サイトを表示

Safariでモバイル版のサイトを見ている場合、デスクトップ版に切り替えると、PiPが使えるようになることがあります。

手順:

  1. Safariでアドレスバーの「ぁあ」ボタンをタップ
  2. 「デスクトップ用Webサイトを表示」をタップ
  3. 動画を再生して、全画面表示にする
  4. マルチタスク画面から他のアプリに切り替える

この方法で、YouTubeなど一部のサイトでPiPが使えるようになります。

4. JavaScript を確認

SafariでJavaScriptがオフになっていると、PiPが動かない場合があります。

確認方法:

  1. 設定アプリ > Safari
  2. 「詳細」をタップ
  3. 「JavaScript」がオンになっているか確認

オフになっていたら、オンにしましょう。

5. PiPifier 拡張機能を使う

どうしてもPiPが使えない場合は、「PiPifier」という無料の拡張機能を試してみましょう。

導入方法:

  1. App StoreでPiPifierを検索してインストール
  2. 設定アプリ > Safari > 拡張機能
  3. PiPifierをオンにする
  4. Safariで動画を再生
  5. アドレスバーの「ぁあ」ボタンをタップ
  6. 「PiPifier」を選択

この拡張機能を使えば、ほとんどのHTML5動画でPiPが使えるようになります。

6. デバイスを再起動

一時的な不具合の場合、再起動で直ることが多いです。

iPhone X以降:

  1. 音量ボタン(どちらか)とサイドボタンを同時に長押し
  2. スライダーをドラッグして電源オフ
  3. 30秒待ってから、サイドボタン長押しで再起動

iPhone SE・8以前:

  1. サイドボタン(または上部のボタン)を長押し
  2. スライダーをドラッグして電源オフ
  3. 30秒待ってから、同じボタン長押しで再起動

Macでの対処法

1. 基本的なPiP起動方法(YouTube)

Macでは、iPhoneより簡単にPiPが使えます。

方法1:右クリック2回

  1. Safariで動画を再生
  2. 動画上で右クリック(またはControlキー+クリック)
  3. YouTubeのメニューが表示される
  4. もう一度右クリック
  5. Safariのメニューから「ピクチャ・イン・ピクチャにする」を選択

2回クリックするのがポイントです。1回だとYouTubeのメニューしか出てきません。

方法2:アドレスバーの音量アイコンから

  1. Safariで動画を再生
  2. アドレスバー右側に表示される音量アイコンを右クリック
  3. 「ピクチャ・イン・ピクチャにする」を選択

この方法は、Twitchなど多くのサイトで使えます。

2. ビデオコントロールから直接起動

Dailymotionなど、一部のサイトでは、ビデオプレーヤーのコントロールに直接PiPボタンがあります。

再生バー付近にあるPiPアイコン(画面に矢印のマーク)をクリックするだけです。

3. PiPifier拡張機能を使う(Mac版)

Macでも、すべてのサイトで簡単にPiPを使いたい場合は、拡張機能が便利です。

導入方法:

  1. Safari > Safari拡張機能
  2. App Storeが開く
  3. PiPifierを検索してインストール
  4. Safari > 設定 > 拡張機能
  5. PiPifierにチェックを入れる
  6. Safariのツールバーに追加される

これで、どの動画サイトでもツールバーのアイコンをクリックするだけでPiPが使えます。

4. キャッシュをクリア

Safariのキャッシュが原因でPiPが動かないこともあります。

手順:

  1. Safari > 設定 > 詳細
  2. 「メニューバーに開発メニューを表示」にチェック
  3. メニューバーに「開発」が表示される
  4. 開発 > キャッシュを空にする

YouTubeでPiPを使う方法

YouTubeの制限について

YouTubeでPiPを使う場合、いくつか制限があります。

YouTubeアプリの場合:

  • YouTubeプレミアム会員のみPiPが使える
  • 無料会員は使えない

Safariブラウザの場合:

  • デスクトップ版サイトを表示すれば、無料でもPiPが使えることがある
  • ただし、YouTube側の仕様変更で突然使えなくなることが多い

Safari(iPhone)でYouTubeをPiPする

最新の方法を試してみましょう。

手順:

  1. 他のアプリを開いておく(重要!)
  • まず適当なアプリを開く
  • ホームボタンを押してホーム画面に戻る
  • これでマルチタスク画面にアプリが残る
  1. SafariでYouTubeを開く
  • アドレスバーの「ぁあ」をタップ
  • 「デスクトップ用Webサイトを表示」を選択
  1. 動画を再生
  • 見たい動画を再生
  • 全画面表示にする
  1. アプリを切り替える
  • マルチタスク画面を開く
  • 最初に開いておいたアプリに切り替える
  • PiPウィンドウが表示される

この方法なら、YouTubeプレミアムに加入していなくても、PiPが使える可能性があります。

Safari(Mac)でYouTubeをPiPする

Macなら、もっと簡単です。

手順:

  1. Safariで動画を再生
  2. 動画上で右クリック2回
  3. 「ピクチャ・イン・ピクチャにする」を選択

これだけで、無料でもPiPが使えます。

よくあるトラブルと解決法

PiPが一瞬表示されてすぐ消える

このトラブルは本当によくあります。

原因と対処:

原因1:全画面表示にしていない(iPhone)

  • 対処:動画を必ず全画面表示にしてからPiPにする

原因2:他のメディアが自動再生される

  • 対処:設定 > アクセシビリティ > 動作 で「ビデオプレビューの自動再生」をオフ

原因3:アプリが対応していない

  • 対処:別のブラウザや拡張機能を試す

PiPウィンドウが真っ白になる

PiPウィンドウは表示されるけど、中が真っ白で何も映らない場合。

対処法:

  1. Safari を再起動
  • Safariを完全に終了して、もう一度開く
  1. 動画を一時停止してから再生
  • PiPウィンドウの再生ボタンをタップ
  1. 元のタブに戻って再読み込み
  • Safariで元の動画ページを更新

音だけ聞こえて映像が出ない

音声は再生されているのに、画面が表示されない場合。

対処法:

  1. PiPウィンドウを画面端から引き出す
  • iPhoneの場合、PiPウィンドウを画面の端に押し付けると、音声のみのモードになります
  • 画面端に小さな矢印が表示されるので、それをタップして引き出す
  1. 動画を再読み込み
  • Safariで動画ページをリフレッシュしてから、もう一度PiPを試す

特定のサイトでPiPが使えない

Netflix、Amazonプライムビデオなど、一部のストリーミングサービスではPiPが制限されています。

対処:

  • これらのサイトは公式アプリを使う
  • 公式アプリならPiPに対応していることが多い
  • Safari拡張機能を試す(完全には保証できません)

iOSアップデート後に動かなくなった

新しいiOSにアップデートした直後、PiPが使えなくなることがあります。

対処法:

  1. 設定をリセット
  • 設定 > 一般 > 転送または(デバイス名)をリセット
  • 「すべての設定をリセット」を選択
  • データは消えませんが、Wi-Fiパスワードなどは再設定が必要
  1. 次のアップデートを待つ
  • Apple側のバグの場合、次のマイナーアップデートで修正されることが多い
  1. フィードバックを送る
  • Appleのフィードバックページから報告する

PiPが使えない場合の代替手段

Split View(iPad)

iPadなら、Split View(画面分割)機能が使えます。

手順:

  1. 動画を再生
  2. 画面下部から上にスワイプしてDockを表示
  3. 他のアプリをドラッグして画面の端に持っていく
  4. 画面が2分割される

これなら、PiPよりも大きな画面で動画を見ながら作業できます。

別のブラウザを試す

Safariでダメなら、他のブラウザを試してみましょう。

おすすめブラウザ:

  • Google Chrome:独自のPiP機能がある
  • Microsoft Edge:PiP対応
  • Firefox:一部の動画でPiP可能

特にChromeは、YouTubeとの相性が良いです。

画面録画を活用(最終手段)

どうしてもPiPが使えない場合の裏技です。

  1. 動画を再生
  2. 画面録画機能を使って録画
  3. 録画した動画を再生してPiPにする

ただし、著作権には十分注意してください。個人利用の範囲内で。

PiPを快適に使うコツ

ウィンドウサイズの調整

iPhone・iPad:

  • PiPウィンドウをピンチイン・ピンチアウトでサイズ変更
  • ダブルタップでも拡大・縮小できる

Mac:

  • ウィンドウの角をドラッグしてサイズ変更
  • かなり大きくすることも可能

ウィンドウ位置の移動

PiPウィンドウは自由に移動できます。

iPhone・iPad:

  • ウィンドウをドラッグして好きな位置へ
  • 画面の四隅にスナップする

Mac:

  • ウィンドウをドラッグして任意の位置へ
  • 他のアプリの上でも常に最前面に表示される

音声だけ聞きたい場合(iPhone・iPad)

作業に集中したいけど、音声だけは聞きたい時。

手順:

  1. PiPウィンドウを画面の左端または右端にスワイプ
  2. ウィンドウが画面外に隠れる
  3. 小さな矢印マークだけが残る
  4. 音声は引き続き再生される
  5. 矢印をタップすれば、またウィンドウが表示される

セキュリティとプライバシーの注意

画面共有時の注意

ZoomやTeamsで画面共有している時、PiPウィンドウも相手に見えてしまいます。

会議中や画面共有中は、PiPをオフにすることをおすすめします。

公共の場での使用

図書館やカフェなど、公共の場でPiPを使う場合は:

  • イヤホンを使う
  • 音量に注意
  • 画面の内容にも気を配る

周りの人への配慮を忘れずに。

まとめ

Safariのピクチャインピクチャがうまく動かない時は、まず設定を確認しましょう。

解決の鍵となるポイント:

  1. 設定を確認:一般 > ピクチャ・イン・ピクチャ がオンか
  2. 全画面表示にする:特にiPhoneでは必須
  3. デスクトップ版サイト:モバイル版で動かない時は切り替える
  4. 拡張機能を活用:PiPifierなど無料ツールを使う
  5. デバイスを再起動:一時的な不具合なら直る

YouTubeの場合は、プレミアム会員でないと制限がありますが、Safariのデスクトップ版を使えば無料でもPiPが使える場合があります。

どうしてもうまくいかない時は:

  • 別のブラウザを試す
  • iPadならSplit Viewを使う
  • Appleサポートに問い合わせる

PiPは一度使い始めると、手放せない便利機能です。この記事を参考に、快適な「ながら作業」環境を作ってくださいね!

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