MacでSafariを使っているとき、こんな経験はありませんか?
- 「いつものサイトが急に英語で表示される」
- 「海外サイトを見たいけど翻訳ボタンが出てこない」
- 「Safariのメニューが英語になってしまった」
- 「外国語サイトを日本語に翻訳したい」
これらの問題は、実はMac本体の言語設定とSafariの翻訳機能を正しく理解すれば、簡単に解決できます。
この記事でわかること
- Safariの言語表示が決まる仕組み
- macOSの言語設定を変更する手順
- Safari翻訳機能の使い方
- 言語が勝手に変わる場合の対処法
- よくあるトラブルと解決方法
設定方法を覚えれば、より快適にWebサイトを閲覧できるようになります。
Safariの言語表示が決まる仕組みを理解しよう

基本的な仕組み
Safariの表示言語は、主に以下の要素で決まります。
1. macOSの優先言語設定 Mac本体に設定された「優先する言語」の順序に従って、Safariが表示言語を選びます。
2. Webサイト側の対応言語 サイトが複数の言語に対応している場合、macOSの設定を参考にして適切な言語を自動選択します。
3. 地域情報 IPアドレスやタイムゾーンから判断された地域情報も、言語選択に影響することがあります。
Safari独自の翻訳機能
Safari 14以降には、リアルタイム翻訳機能が搭載されています。
- 英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、アラビア語などに対応
- ページ全体を瞬時に日本語翻訳
- オフライン環境でも動作(一部機能)
この仕組みを理解すると、言語関連のトラブルを効率的に解決できます。
macOSの言語設定を変更してSafariの表示を調整する

基本的な言語設定の変更手順
手順1:システム設定を開く
- 画面左上のAppleメニューをクリック
- 「システム設定」を選択(macOS Ventura以降) ※古いバージョンでは「システム環境設定」
手順2:言語設定にアクセス
- 左サイドバーから「一般」を選択
- 「言語と地域」をクリック
手順3:優先言語の順序を確認・変更
- 「優先する言語」の欄を確認
- 日本語が一番上にない場合は「編集」ボタンをクリック
- 言語をドラッグして順序を変更
- 日本語を最上位に移動
手順4:変更を反映
- 「完了」をクリック
- Safariを再起動(または Mac全体を再起動)
アプリ別言語設定(macOS Ventura以降)
新しいmacOSでは、Safariだけ別の言語に設定することも可能です。
手順
- 「システム設定」→「一般」→「言語と地域」
- 下部の「アプリケーション」をクリック
- 「+」ボタンでSafariを追加
- 希望する言語を選択
この方法なら、「Mac本体は日本語、Safariだけ英語」といった使い分けができます。
地域設定の確認
言語と合わせて、地域設定も確認しましょう。
- 「言語と地域」画面で「地域」を確認
- 「日本」になっていない場合は変更
- 通貨や日付形式も自動で調整されます
Safari翻訳機能の使い方と活用法

基本的な翻訳手順
自動翻訳の場合
- 外国語のWebページを開く
- アドレスバーに「翻訳」アイコン(ⓐⓐのマーク)が表示される
- アイコンをクリック
- 「日本語に翻訳」を選択
手動翻訳の場合
- ページを右クリック
- 「日本語に翻訳」を選択
翻訳設定のカスタマイズ
自動翻訳の設定
- Safari→「設定」→「Webサイト」
- 左側から「ページ翻訳」を選択
- 言語ごとに「自動翻訳」「確認してから翻訳」「翻訳しない」を設定
翻訳言語の管理
- 翻訳可能な言語一覧を確認
- 不要な言語の翻訳を無効化
- よく使う言語の優先順位を設定
翻訳機能のトラブルシューティング
翻訳ボタンが表示されない場合
原因1:対応していない言語
- Safari翻訳は限られた言語のみ対応
- 対応言語: 英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、アラビア語
原因2:macOSの言語設定
- Mac本体が外国語設定になっている
- 「優先する言語」で日本語が上位にない
原因3:Webサイトの仕様
- サイト側で翻訳を禁止している
- JavaScriptで動的に生成されるコンテンツは翻訳対象外
解決方法
- macOSの言語設定を確認
- ページを再読み込み
- Safariの翻訳設定をリセット
- 他の翻訳サービス(Google翻訳など)を併用
Webページの表示言語が勝手に変わる場合の対処法

よくある原因と対策
原因1:優先言語の設定ミス
多くの場合、macOSの「優先する言語」で英語が上位になっているため。
対策
- 「システム設定」→「一般」→「言語と地域」で日本語を最上位に設定
- 不要な言語は削除または下位に移動
原因2:Webサイトの地域判定
IPアドレスやタイムゾーンから、サイト側が勝手に言語を判断する場合。
対策
- VPNで日本のサーバー経由でアクセス
- サイト内の言語切り替えボタンを使用
- ブラウザの位置情報設定を確認
原因3:Cookieやキャッシュの影響
過去の言語設定情報が保存されている場合。
対策
- Safari→「設定」→「プライバシー」
- 「すべてのWebサイトデータを管理」
- 問題のあるサイトのデータを削除
- または「すべてのWebサイトデータを削除」
特定サイトの言語設定を固定する方法
手順1:サイト別設定にアクセス
- 問題のサイトを開く
- アドレスバー左の「ぁあ」ボタンをクリック
- 「このWebサイトの設定」を選択
手順2:言語設定を固定
- 「ページ翻訳」の設定を確認
- 必要に応じて「翻訳しない」または「常に翻訳」を選択
- 変更を保存
Cookie・キャッシュクリアの詳細手順
全体クリア
- Safari→「履歴」→「履歴とWebサイトデータを消去」
- 期間を選択(「すべての履歴」推奨)
- 「履歴を消去」をクリック
サイト別クリア
- Safari→「設定」→「プライバシー」
- 「Webサイトデータを管理」
- 検索欄で特定サイトを検索
- 「削除」または「すべて削除」
よくある質問とトラブルシューティング

設定変更後に反映されない場合
Q:言語設定を変更したのに、Safariの表示が変わらない
A:以下の手順を順番に試してください
- Safariを完全に終了して再起動
- Mac本体を再起動
- Safariの設定をリセット
- 問題のサイトのキャッシュをクリア
翻訳機能が正常に動作しない場合
Q:翻訳ボタンは表示されるが、翻訳されない
A:以下を確認してください
- インターネット接続の確認
- macOSとSafariのバージョン確認(Safari 14以降が必要)
- 翻訳設定の確認
- サイト側の翻訳禁止設定
特定サイトだけ問題がある場合
Q:特定のサイトだけ英語で表示される
A:そのサイト独自の仕様の可能性があります
- サイト内の言語切り替えメニューを探す
- そのサイトのCookieをクリア
- プライベートブラウズモードで確認
- サイトのヘルプページで言語設定方法を確認
翻訳の精度について
Q:翻訳の内容がおかしい
A:Safari翻訳は機械翻訳のため、完璧ではありません
- 重要な内容は原文も確認
- Google翻訳やDeepLなど他の翻訳サービスと比較
- 専門用語は辞書で確認
応用設定とさらなる活用法

開発者向け設定
Web開発者の方は、より詳細な言語設定が可能です。
ユーザーエージェントの変更
- Safari→「設定」→「詳細」
- 「メニューバーに開発メニューを表示」にチェック
- 「開発」メニューから「ユーザーエージェント」で変更
複数言語環境での使い分け
プロファイル機能の活用
- 複数のmacOSユーザーアカウントを作成
- アカウントごとに異なる言語設定
- 用途に応じてアカウントを切り替え
効率的な翻訳ワークフロー
ショートカットの活用
- ⌘+R:ページ再読み込み
- ⌘+Shift+R:キャッシュクリア再読み込み
- ⌘+Y:履歴表示
まとめ:Safariの言語設定をマスターして快適なWeb体験を
Safariの言語設定は、Mac本体の設定とWebサイトの仕様が組み合わさって決まります。正しい知識があれば、ほとんどの言語関連トラブルは解決できます。
重要なポイント
- macOSの「優先する言語」がSafariの表示言語に直接影響
- Safari翻訳機能は対応言語が限定されている
- Cookieやキャッシュが原因で言語設定が混乱することがある
- サイト別の設定で個別対応が可能
実践のコツ
- 定期的にCookieとキャッシュをクリア
- よく使うサイトは言語設定を確認・固定
- 翻訳機能の限界を理解して使い分ける
- トラブル時は基本設定から順番に確認
トラブル解決の手順
- macOSの言語設定確認
- Safariの再起動
- キャッシュ・Cookieクリア
- サイト別設定の確認
- 必要に応じてMac本体を再起動
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