「Safariの履歴って何日分残るの?」
「あのサイトを見たのは何時だったっけ?」
「履歴に正確な時刻が表示されないのはなぜ?」
Safariを使っていると、過去に見たWebサイトをもう一度確認したいことがありますよね。
でも、Safariの履歴には「今日の朝」「昨日の夜」といった大まかな時間しか表示されません。
この記事では、Safariの履歴の保存期間、確認方法、そして正確な時刻を調べる方法まで、初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。
Safariの履歴とは

履歴(閲覧履歴)とは、あなたがSafariで見たWebサイトの記録のことです。
履歴に記録される情報
- 訪問したWebサイトのURL
- ページタイトル
- 訪問した日時
- 訪問した順番
これらの情報がSafariに自動的に保存されます。
履歴が役立つ場面
- 以前見たサイトをもう一度見たい
- うっかり閉じてしまったタブを復元したい
- いつ頃見たサイトか思い出したい
- 検索履歴を辿りたい
Safariの履歴は何日分残る?保存期間を解説
iPhoneとiPadの場合
デフォルトの保存期間:約1ヶ月(30日程度)
iPhoneとiPadのSafariは、自動的に約1ヶ月間履歴を保存します。
特徴:
- 自動的に古いものから削除される
- 設定で保存期間を変更することはできない
- 手動で削除しない限り、約1ヶ月分は残る
実際の動作:
- 今日が12月8日なら、11月8日頃以前の履歴は自動的に削除される
- 容量が満杯になると、さらに早く削除される可能性もある
Macの場合
設定で保存期間を選択可能
Macでは、履歴の保存期間を自分で設定できます。
選択できる期間:
- 1日後
- 1週間後
- 2週間後
- 1ヶ月後
- 1年後
- 手動で削除するまで(無期限)
設定方法:
- Safariを開く
- メニューバーの「Safari」→「環境設定」をクリック
- 「一般」タブを選択
- 「履歴から削除」のドロップダウンメニューから期間を選択
iCloud同期の影響
iCloud経由で同期している場合、最大180日間保存されることも
iPhoneとMacでSafariのiCloud同期をオンにしている場合:
- デバイス間で履歴が共有される
- Macで「1年後」に設定していると、iPhoneにも影響する
- 最大で180日間(約6ヶ月)程度保存される可能性がある
確認方法:
iPhone/iPad:
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「Safari」がオンになっているか確認
Mac:
- 「システム環境設定」→「Apple ID」
- 「iCloud」
- 「Safari」にチェックが入っているか確認
Safariの履歴を確認する方法
iPhoneとiPadでの確認方法
手順:
- Safariアプリを開く
- 画面下部の「本のアイコン」(ブックマークアイコン)をタップ
- 画面上部の「時計のアイコン」(履歴)をタップ
- 閲覧履歴が日付順に表示される
履歴の見方:
- 「今日」「昨日」「火曜日」など、日付ごとにグループ分けされている
- 各サイトの右側に「今朝」「昨日の夜」などの時間帯が表示される
- タップするとそのページに移動できる
履歴を検索:
履歴画面の上部に検索ボックスがあります。
- キーワードを入力すると、該当する履歴だけが表示される
- サイト名やURLで検索できる
現在のタブの履歴(戻る・進む履歴):
現在開いているタブで「戻る」「進む」ボタンを長押しすると、そのタブ内での移動履歴が表示されます。
Macでの確認方法
手順:
- Safariを開く
- メニューバーの「履歴」をクリック
- 履歴のリストが表示される
または:
- ツールバーの「履歴を表示」ボタン(時計アイコン)をクリック
- サイドバーに履歴が表示される
履歴の見方:
- 日付ごとにグループ分けされている
- 「今日」「昨日」「今週前半」など
- クリックするとそのページに移動
履歴を検索:
- 履歴メニューの検索ボックスにキーワードを入力
- 該当する履歴だけが絞り込まれる
Safariの履歴の時間表示
通常の時間表示
Safariの履歴画面では、以下のような大まかな時間帯しか表示されません。
iPhoneとiPadの表示例:
- 今朝
- 今日の午後
- 昨日の朝
- 昨日の夜
- 火曜日の朝
Macの表示例:
- 午前
- 午後
- 夜
なぜ正確な時刻が表示されないの?
Appleは、Safariの履歴表示をシンプルにするため、意図的に詳細な時刻を表示しない設計にしています。
理由:
- プライバシー保護(細かい時刻まで記録されているように見えない)
- 使いやすさ(大まかな時間帯で十分だという判断)
- UI のシンプルさ
内部では正確な時刻が記録されている
実は、Safariは内部で秒単位まで正確な時刻を記録しています。
保存形式:
- SQLiteデータベース形式
- 日時は秒単位で記録されている
- 標準のUI では表示されないだけ
正確な時刻を確認する方法(上級者向け)
「何時何分に見たか正確に知りたい」という場合、特殊な方法で確認できます。
注意:この方法は上級者向けです。失敗するとデータが壊れる可能性もあるので、自己責任で行ってください。
Macで確認する方法
Macでは、ターミナルを使ってSafariのデータベースを直接確認できます。
手順:
1. Safariを終了する
必ずSafariを完全に終了してください。
2. ターミナルを開く
「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」
3. 以下のコマンドを入力
sqlite3 ~/Library/Safari/History.db "SELECT datetime(visit_time + 978307200, 'unixepoch', 'localtime'), url FROM history_visits, history_items WHERE history_visits.history_item = history_items.id ORDER BY visit_time DESC LIMIT 20;"
4. Enterキーを押す
最近の履歴20件が、正確な時刻とURLで表示されます。
表示例:
2025-12-08 14:23:45|https://example.com/
2025-12-08 13:15:32|https://google.com/
コマンドの説明:
sqlite3:SQLiteデータベースを操作するコマンド~/Library/Safari/History.db:Safariの履歴データベースの場所datetime(...):時刻を読みやすい形式に変換LIMIT 20:最新20件を表示
注意点:
- Safariが起動していると正しく表示されない
- データベースを直接編集しないこと(閲覧のみ)
- バックアップを取っておくと安心
iPhoneで確認する方法
iPhoneで正確な時刻を確認するのは、さらに難しいです。
必要なもの:
- Mac またはWindowsパソコン
- iPhoneをパソコンに接続
- バックアップファイルを解析するツール
基本的な流れ:
- iPhoneをパソコンにバックアップ
- バックアップファイルからSafariのデータベースを取り出す
- SQLiteツールで開く
- 履歴の時刻を確認
具体的な手順は非常に複雑なため、一般ユーザーにはおすすめしません。
専用アプリを使う方法
一部のサードパーティアプリでは、履歴の詳細な時刻を表示できるものもあります。
ただし、これらのアプリは:
- 有料の場合が多い
- プライバシーリスクがある
- App Storeのポリシーで削除される可能性がある
基本的には、標準のSafariの表示で十分と考えることをおすすめします。
履歴を削除する方法

iPhoneとiPadで削除
すべての履歴を削除:
- Safariアプリを開く
- 本のアイコンをタップ
- 時計のアイコンをタップ
- 画面下部の「消去」をタップ
- 削除する期間を選択
- 直近1時間
- 今日
- 今日と昨日
- すべての履歴
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
個別に削除:
- 履歴画面で削除したいサイトを右から左にスワイプ
- 「削除」をタップ
設定アプリから削除:
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
Macで削除
すべての履歴を削除:
- メニューバーの「履歴」をクリック
- 「履歴を消去…」を選択
- 削除する期間を選択
- 「履歴を消去」をクリック
個別に削除:
- 履歴メニューまたは履歴サイドバーを開く
- 削除したいサイトを右クリック
- 「削除」を選択
削除すると何が消える?
消えるもの:
- 閲覧履歴
- Cookie
- キャッシュ(一時ファイル)
- 自動入力情報の一部
消えないもの:
- ブックマーク
- パスワード(キーチェーンに保存されているもの)
- ダウンロードしたファイル
履歴を残さない方法:プライベートブラウズモード
Safariには、履歴を残さずにブラウジングできる「プライベートブラウズモード」があります。
iPhoneとiPadでの使い方
手順:
- Safariアプリを開く
- 画面右下の「タブ切り替えボタン」(四角が重なったアイコン)をタップ
- 「○個のタブ」または「プライベート」をタップ
- 「プライベート」をタップ
- 画面が黒っぽくなる(プライベートモード)
- 「+」で新しいタブを開く
元に戻す:
- もう一度タブ切り替えボタンをタップ
- 「プライベート」をタップして解除
Macでの使い方
手順:
- メニューバーの「ファイル」→「新規プライベートウインドウ」
- または Shift + Command + N
プライベートウインドウの見分け方:
- アドレスバーが暗い色になる
- 「プライベートブラウズ中」と表示される
プライベートモードで記録されないもの
- 閲覧履歴
- 検索履歴
- 自動入力情報
- Cookie(セッションのみ)
プライベートモードでも記録されるもの
- ブックマーク
- ダウンロードしたファイル
- Wi-Fiルーターやプロバイダのログ
- 訪問先のWebサイトのアクセスログ
完全に匿名というわけではありません。
よくある質問
Q1. 履歴が表示されない
原因:
- プライベートブラウズモードになっている
- 履歴が削除されている
- iCloud同期がオフになっている
解決方法:
- プライベートモードを解除
- 他のデバイスの履歴を確認(iCloud同期している場合)
Q2. 履歴を削除できない
原因:
- スクリーンタイムの「Webコンテンツ」制限がオンになっている
解決方法:
- 「設定」→「スクリーンタイム」
- 「コンテンツとプライバシーの制限」
- 「Webコンテンツ」を確認
- 制限を解除(パスコードが必要な場合あり)
Q3. 履歴が勝手に消える
原因:
- 自動削除期間を過ぎた(約1ヶ月)
- ストレージ容量不足
- iOS/macOSのバグ
解決方法:
- 定期的にブックマークに保存する
- 重要なサイトはメモに記録しておく
- Macなら保存期間を長く設定
Q4. 他のデバイスの履歴が表示される
原因:
- iCloud同期がオンになっている
解決方法:
同期を解除したい場合:
- 「設定」→「自分の名前」→「iCloud」
- 「Safari」をオフ
ただし、同期を切ると他のデバイスでブックマークなども共有されなくなります。
Q5. 履歴に時間が表示されない
A: これは正常です。
Safariは標準では「今朝」「昨日の夜」といった大まかな時間帯しか表示しません。
正確な時刻を確認したい場合は、上記の「正確な時刻を確認する方法」を参照してください。
Q6. 家族にSafariの履歴を見られたくない
対策:
- 定期的に履歴を削除する
- プライベートブラウズモードを使う
- 別のApple IDでサインインする(家族共有を使わない)
- スクリーンタイムでSafariへのアクセスを制限(自分のデバイスの場合)
Q7. 履歴を復元したい
方法:
iCloudバックアップから復元:
- iPhoneを初期化
- 復元時に「iCloudバックアップから復元」を選択
- 履歴が含まれているバックアップを選択
ただし:
- iPhoneの全データが上書きされる
- 最新のバックアップにしか復元できない
- あまり現実的ではない
基本的には、削除した履歴は復元できないと考えてください。
Q8. 履歴の保存期間を延ばしたい(iPhone)
A: iPhoneでは設定で変更できません。
- デフォルトの約1ヶ月間のみ
- Macと同期している場合、Macの設定に影響される可能性はある
対策:
- 重要なサイトはブックマークに保存
- リーディングリストを活用
- メモアプリにURLを記録
Q9. 検索履歴と閲覧履歴の違いは?
閲覧履歴(Safariの履歴):
- Safariで訪問したWebサイトの記録
- Safariアプリで確認・削除
検索履歴(Googleなどの検索エンジン):
- 検索エンジンに入力したキーワードの記録
- Googleアカウントに保存される
- Googleの「マイアクティビティ」で確認・削除
Safariの履歴を削除しても、Googleの検索履歴は削除されません。
Q10. プライベートモードと通常モードを切り替えると履歴は?
A:
- 通常モード:履歴が残る
- プライベートモード:履歴が残らない
- 切り替え:それぞれ独立している
プライベートモードで見たサイトは、通常モードの履歴には表示されません。
まとめ:Safariの履歴を賢く管理しよう
Safariの履歴と時間についてまとめます。
履歴の保存期間:
- iPhone/iPad:約1ヶ月(30日程度)自動削除
- Mac:設定で選択可能(1日〜1年、または無期限)
- iCloud同期:最大180日間保存される可能性
履歴の確認方法:
- iPhone/iPad:本のアイコン→時計のアイコン
- Mac:メニューバーの「履歴」
時間表示:
- 通常は「今朝」「昨日の夜」など大まかな時間帯のみ
- 正確な時刻(秒単位)は内部に記録されているが、標準UIでは表示されない
- 正確な時刻を確認するには、ターミナルなどを使う高度な方法が必要
履歴の削除:
- 期間を指定して削除可能
- 個別削除も可能
- Cookie、キャッシュも同時に削除される
プライバシー保護:
- プライベートブラウズモードで履歴を残さない
- 定期的に履歴を削除する
- スクリーンタイムで制限をかける
便利な機能:
- 履歴の検索機能
- iCloud同期でデバイス間共有
- 現在のタブの履歴(戻る・進むの履歴)
重要なポイント:
- 重要なサイトはブックマークに保存
- 削除した履歴は基本的に復元できない
- プライベートモードでも完全に匿名ではない
Safariの履歴は、過去に見たサイトを探すのにとても便利な機能です。
保存期間や時間表示の仕組みを理解して、プライバシーに配慮しながら上手に活用しましょう。
ぜひ、この記事を参考に、Safariの履歴機能を使いこなしてみてください!

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