この記事では、iPhone や iPad の標準機能を使って、Safari の閲覧制限を設定する方法をわかりやすく説明します。
Safari閲覧制限とは?

Safari の閲覧制限とは、特定のWebサイトやコンテンツへのアクセスを制限する機能のことです。
Apple が提供するスクリーンタイム機能の一部として、保護者が子どものインターネット利用を管理できるように設計されています。
どんなことができるの?
年齢不適切なサイトをブロック
- アダルトコンテンツを含むサイト
- 暴力的な内容を含むサイト
- ギャンブルに関するサイト
特定のサイトのみ許可
- 教育サイトや学習サイトのみにアクセスを限定
- 家族で決めた安全なサイトのみ利用可能
時間制限との組み合わせ
- インターネット利用時間を制限
- 勉強時間中はSNSをブロック
iPhone・iPadでSafari閲覧制限を設定する方法

基本設定の手順
ステップ1:スクリーンタイムの有効化
- ホーム画面で「設定」アプリをタップします
- 「スクリーンタイム」を選択します
- まだ設定していない場合は「スクリーンタイムをオンにする」をタップします
- 「これは子供用のiPhoneです」または「これは自分用のiPhoneです」を選択します
ステップ2:コンテンツとプライバシーの制限を有効にする
- スクリーンタイム画面で「コンテンツとプライバシーの制限」をタップします
- 画面上部の「コンテンツとプライバシーの制限」をオンにします
- スクリーンタイム・パスコードの設定が求められた場合は、4桁の数字を入力します
ステップ3:Webコンテンツの制限設定
- 「コンテンツ制限」をタップします
- 「Webコンテンツ」を選択します
- 以下の3つの選択肢から適切なものを選びます
3つの制限レベルの詳細
無制限アクセス
- すべてのWebサイトにアクセス可能
- 制限を設定しない場合と同じ状態
- 大人や高校生以上におすすめ
成人向けWebサイトを制限
- Apple が自動的に不適切なサイトをブロック
- 一般的な教育・娯楽サイトは利用可能
- 小学生から中学生におすすめ
- 必要に応じて個別サイトの許可・ブロックも可能
許可されたWebサイトのみ
- 事前に登録したサイトのみアクセス可能
- 最も厳格な制限レベル
- 幼児から小学校低学年におすすめ
個別サイトの許可・ブロック設定
「成人向けWebサイトを制限」を選択した場合、個別にサイトを追加できます。
常に許可するサイトを追加
- 「常に許可」の下にある「Webサイトを追加」をタップ
- 許可したいサイトのURLを入力(例:https://www.nhk.or.jp)
- 「完了」をタップ
常にブロックするサイトを追加
- 「常に拒否」の下にある「Webサイトを追加」をタップ
- ブロックしたいサイトのURLを入力
- 「完了」をタップ
推奨する許可サイトの例
- 教育系:NHK for School、Yahoo!きっず、学研キッズネット
- 検索エンジン:Google(セーフサーチ有効)、Yahoo!(セーフサーチ有効)
- 動画サイト:YouTube Kids(年齢に応じて)
パスコード設定の重要性

制限設定を変更するためのパスコードは、普段使っているiPhoneのパスコードとは別に設定することが重要です。
パスコード設定のポイント
複雑なパスコードを選ぶ
- 誕生日や記念日など、推測されやすい数字は避ける
- 子どもが見ていないときに入力する
- 定期的にパスコードを変更する
パスコードを忘れた場合の対処法
- Apple ID とパスワードを使ってリセット可能
- それでも解決しない場合はApple サポートに相談
- 最悪の場合、デバイスを初期化する必要がある場合も
パスコード管理のベストプラクティス
- パスコードは安全な場所にメモしておく
- 配偶者や信頼できる家族と共有する
- 子どもには絶対に教えない
- 定期的に変更する(3〜6ヶ月に1回程度)
より高度な制限設定
アプリの制限と組み合わせる
Safari以外のブラウザアプリをブロック
- 「コンテンツとプライバシーの制限」→「許可されたApp」
- 「Safari」以外のブラウザアプリをオフにする
- Chrome、Firefox などの代替ブラウザを無効化
App Storeでの新しいアプリインストールを制限
- 「コンテンツとプライバシーの制限」→「iTunesおよびApp Storeでの購入」
- 「インストール」を「許可しない」に設定
- 親の許可なしにブラウザアプリを追加できなくなる
時間制限との組み合わせ
Safari利用時間を制限
- スクリーンタイム→「App使用時間の制限」
- 「制限を追加」→「Safari」を選択
- 1日の利用時間を設定(例:平日1時間、休日2時間)
休止時間の設定
- スクリーンタイム→「休止時間」
- 夜間や勉強時間はインターネット使用を完全停止
- 緊急時に使用できるアプリのみ許可
サードパーティアプリとの併用
iPhone標準の制限機能では対応しきれない場合は、専用の制御アプリの併用も検討できます。
おすすめのサードパーティアプリ
Qustodio
- より詳細な時間管理
- SNS活動の監視
- 位置情報の確認
Circle Home Plus
- 家庭内Wi-Fi全体の制御
- デバイスを問わない制限
- より細かな時間設定
注意点
- 有料サービスが多い
- 設定が複雑な場合がある
- 子どもとの信頼関係に配慮が必要
まとめ
Safari の閲覧制限設定は、子どもや家族がインターネットを安全に利用するための重要な機能です。
適切に設定することで、有害なコンテンツからデバイスを守りながら、インターネットの恩恵を受けることができます。
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