「Safari を起動するたびに、いつも同じサイトから始めたい」
「毎朝必ずチェックするニュースサイトをホームページにしたい」
「仕事で使うポータルサイトをすぐに開けるようにしたい」
「Google をホームページにして検索を効率化したい」
Safari を使っていて、こんな風に思ったことはありませんか?
Safari では「ホームページ」を設定することで、ブラウザを起動したときや新しいタブを開いたときに、自動的にお気に入りのサイトを表示させることができます。
この機能を上手に使うことで、毎日のブラウジングがより効率的で快適になります。
この記事では、Mac と iPhone・iPad の Safari でホームページを設定・変更する方法を、初心者の方にもわかりやすく詳しく説明します。
Safariのホームページとは?基本を理解しよう

ホームページの役割と定義
ホームページの基本概念
Safari におけるホームページとは、以下の場面で自動的に表示されるWebページのことです:
- Safari を起動したとき
- 新しいウィンドウを開いたとき
- 新しいタブを開いたとき
- ホームボタンを押したとき
スタートページとの違い
- ホームページ:ユーザーが指定した特定のWebサイト
- スタートページ:Safari が提供するカスタマイズ可能な起動画面
ホームページ設定のメリット
作業効率の向上
- 毎日必ずアクセスするサイトへの即座のアクセス
- ブックマークを探す手間の削減
- ルーチンワークの効率化
時間短縮の効果
- 起動後の操作ステップ削減
- 検索やナビゲーションの時間短縮
- 作業開始までの時間を最小化
ワークフローの最適化
- 業務フローに合わせたカスタマイズ
- 個人の使用パターンに最適化
- ストレスのない快適な操作環境
よくあるホームページの選択例
検索エンジン
- Google(最も一般的)
- Yahoo!(日本の情報に強い)
- DuckDuckGo(プライバシー重視)
ニュース・情報サイト
- Yahoo! ニュース
- NHK NEWS WEB
- 日本経済新聞
- CNN(英語ニュース)
仕事関連サイト
- 社内ポータルサイト
- Gmail や Outlook
- Slack や Teams
- Google Workspace
その他の便利サイト
- 天気予報サイト
- 交通情報サイト
- カレンダーサービス
- ToDo 管理ツール
MacでSafariのホームページを設定する方法

基本的な設定手順
ステップ1:Safari の設定画面を開く
- Safari を起動します
- メニューバーの「Safari」をクリック
- ドロップダウンメニューから「設定…」を選択
- または、キーボードショートカット「Command + ,」を使用
ステップ2:一般設定にアクセス
- 設定ウィンドウが開いたら、「一般」タブが選択されていることを確認
- 上部のタブで「一般」をクリック(すでに選択されている場合は不要)
ステップ3:ホームページの設定
- 「ホームページ」の欄を見つけます
- テキストフィールドに希望するWebサイトのURLを入力
- 例:https://www.google.co.jp
- 例:https://news.yahoo.co.jp
- 例:https://www.nhk.or.jp/news/
ステップ4:起動時の動作設定 以下の項目で、どの場面でホームページを表示するかを設定:
Safari の起動時
- 「前回のセッションからすべてのウィンドウ」:前回開いていたタブを復元
- 「新しいウィンドウでホームページ」:設定したホームページを表示
- 「新しいプライベートウィンドウ」:プライベートブラウジングで起動
新しいウィンドウを開く場合
- 「ホームページ」:設定したホームページを表示
- 「空のページ」:空白ページを表示
- 「前回開いたページと同じページ」:現在のページと同じページ
新しいタブを開く場合
- 「スタートページ」:Safari のカスタマイズ可能なスタートページ
- 「ホームページ」:設定したホームページ
- 「空のページ」:空白ページ
便利な設定テクニック
現在開いているページをホームページに設定
- ホームページにしたいサイトを Safari で開きます
- 設定画面の「ホームページ」欄で「現在のページを設定」ボタンをクリック
- 自動的に現在表示しているページの URL が入力されます
空白ページをホームページに設定
URL欄に以下を入力:
about:blank
効果:完全に空白なページが表示される
用途:軽量な起動、プライバシー重視
複数ページを同時に開く設定 残念ながら Safari では複数のページを同時にホームページとして設定することはできませんが、以下の代替方法があります:
- ブックマークフォルダを「ブックマークバー」に配置
- 起動時にフォルダ内のすべてのブックマークを開く設定
高度な設定オプション
プロファイル別設定(macOS Monterey以降)
複数プロファイルの活用:
- 仕事用プロファイル:業務関連サイトをホームページに
- プライベート用プロファイル:趣味やエンターテイメントサイト
- 学習用プロファイル:教育関連サイトや語学サイト
条件分岐的な使い分け
- 新しいウィンドウ:メインのホームページ
- 新しいタブ:軽量なスタートページ
- プライベートブラウジング:検索エンジンまたは空白ページ
iPhone・iPadでのホームページ代替方法

iOS Safari の制限事項
標準機能の制限 iOS版の Safari には、Mac版のような「ホームページ」設定機能が搭載されていません。これは以下の理由によるものです:
- モバイルでの使用パターンの違い
- アプリ中心の iOS 設計思想
- バッテリー効率とパフォーマンスの考慮
利用可能な代替手段 iOS では以下の方法でホームページ機能を代替できます:
- ホーム画面への Web クリップ追加
- ショートカットアプリの活用
- ブックマークの効率的活用
方法1:ホーム画面に追加(Web クリップ)
基本的な設定手順
- Safari で目的のWebサイトを開きます
- 画面下部の共有ボタン(四角に上向き矢印)をタップ
- オプション一覧から「ホーム画面に追加」を選択
- アイコン名を編集(必要に応じて)
- 右上の「追加」をタップ
Web クリップの特徴
メリット:
- アプリアイコンのような見た目
- ワンタップで直接サイトにアクセス
- Safari のアドレスバーなし(フルスクリーン表示)
- アプリ一覧に表示される
デメリット:
- 他のサイトに移動すると通常の Safari になる
- ブックマークや履歴機能は制限される
- プライベートブラウジングは利用不可
効果的なアイコン配置
- ホーム画面の 1 ページ目に配置
- よく使うアプリの近くに配置
- フォルダにまとめて整理
- ウィジェット機能との組み合わせ
方法2:ショートカットアプリの活用
基本的なショートカット作成
- ショートカットアプリを開きます
- 右上の「+」をタップして新規作成
- 「アクションを追加」をタップ
- 「URL」アクションを検索・追加
- URL フィールドに目的のサイトアドレスを入力
- 「Safari で Web ページを開く」アクションを追加
- ショートカット名を設定(例:「朝のニュース」)
- 「完了」をタップ
ホーム画面への追加
- 作成したショートカットの「…」をタップ
- 設定画面で「ホーム画面に追加」を選択
- アイコンと表示名をカスタマイズ
- 「追加」をタップして完了
高度なショートカット例
複数サイトの順次オープン
朝のルーチンショートカット:
1. ニュースサイトを開く
2. 天気予報サイトを開く
3. メールサービスを開く
4. カレンダーを開く
設定方法:
- 複数の「URL」と「Safari で開く」アクションを連続で配置
- 各 URL に異なるサイトを設定
条件分岐付きショートカット
時間帯別サイト表示:
- 朝(6-12時):ニュースサイト
- 昼(12-18時):仕事関連サイト
- 夜(18-24時):エンターテイメントサイト
実装方法:
- 「現在の日時を取得」アクション
- 「If 文」による条件分岐
- 時間帯に応じた URL の設定
方法3:ブックマーク活用法
ブックマークバーの活用
- よく使うサイトをブックマークに追加
- ブックマークを「お気に入り」フォルダに整理
- Safari 設定で「お気に入りを表示」を有効化
効率的なブックマーク管理
フォルダ構成例:
- 毎日チェック(ニュース、天気、メール)
- 仕事関連(社内サイト、クラウドサービス)
- 趣味・娯楽(SNS、動画、ゲーム)
- 学習・研究(教育サイト、辞書、翻訳)
よくある問題と解決方法

設定が反映されない場合
Mac での トラブルシューティング
確認事項:
1. URL の入力間違いがないか
2. インターネット接続は正常か
3. Safari の再起動を試したか
4. macOS のバージョンは対応しているか
解決手順:
1. Safari を完全に終了
2. システム設定で Safari のリセット(必要に応じて)
3. macOS の再起動
4. 設定の再入力
iOS での代替手段が機能しない場合
Web クリップの問題:
1. Safari でサイトが正常に表示されるか確認
2. iOS のバージョン確認
3. ストレージ容量の確認
4. iOS の再起動
ショートカットの問題:
1. URL の正確性確認
2. アクションの設定確認
3. ショートカットアプリの再起動
4. iOS の更新確認
企業・学校環境での制限
管理者による制限への対処
よくある制限:
- ホームページ設定のグレーアウト
- 特定サイトへのアクセス制限
- ブックマーク追加の禁止
- ショートカット機能の無効化
対応方法:
- IT 管理者への相談
- 業務上の必要性を説明
- 代替手段の検討
- 個人デバイスでの環境構築
パフォーマンスへの影響
重いサイトをホームページに設定した場合
問題:
- 起動時間の延長
- メモリ使用量の増加
- バッテリー消費の増加
対策:
- 軽量なサイトの選択
- 必要最小限の機能に限定
- 定期的なキャッシュクリア
- デバイスの仕様に応じた調整
まとめ
Safari のホームページ設定は、日常のブラウジング効率を大幅に向上させる重要な機能です。
Mac では直接的な設定が可能で、iPhone・iPad では代替手段を活用することで同様の効果を得られます。
重要なポイント
- Mac では詳細なホームページ設定が可能
- iOS では Web クリップやショートカットで代替
- 用途に応じた適切なサイト選択が重要
- セキュリティとプライバシーへの配慮が必要
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