「ネットが遅い…」 「Wi-Fiが繋がらない…」 「動画が止まってばかり…」
こんな時、サポートセンターに電話すると必ず言われるのが「ルーターを再起動してみてください」ですよね。
でも、なぜ再起動で直るの?正しい再起動の方法って?データは消えない?
実は、ルーターの再起動には科学的な理由があるんです。そして、正しい手順で行うことで、9割以上のネットワークトラブルが解決できます。
この記事では、ルーター再起動の「なぜ」から「どうやって」まで、すべて分かりやすく解説していきます!
なぜ再起動で直るの? – 魔法じゃない、ちゃんとした理由

ルーターも小さなコンピューター
ルーターは実は小さなコンピューターなんです。パソコンと同じように、長時間使っていると以下の問題が起きます。
再起動で解決する問題:
- メモリの蓄積疲労
- 一時的なデータがたまりすぎる
- 不要な情報でメモリがいっぱいに
- 再起動でメモリをクリアに
- 接続テーブルのリセット
- どの機器がどこに繋がっているかの記録
- エラーが蓄積して混乱状態に
- 再起動で接続情報を整理整頓
- 熱の問題解消
- 24時間365日動いているルーター
- 熱がこもって処理速度が低下
- 電源オフで冷却時間を確保
- ファームウェアの再読み込み
- 内部プログラムの小さなバグ
- メモリリークという現象
- 再起動で正常な状態に戻る
正しい再起動の手順 – これが黄金ルール!
ステップ1:機器の電源を切る順番
正しい順番があるんです。逆にすると、設定がおかしくなることも。
電源を切る順番:
- パソコンやスマホのWi-Fiをオフ
- ルーターの電源を切る
- モデム(ONU)の電源を切る
ステップ2:30秒待つ(重要!)
ここがポイント!すぐに電源を入れ直してはダメなんです。
なぜ30秒待つの?
- 内部のコンデンサーの電気が完全に抜ける
- メモリが完全にクリアされる
- 機器が完全にリセットされる
実際には10秒でも効果はありますが、確実を期すなら30秒がおすすめです。
ステップ3:電源を入れる順番
今度は逆の順番で電源を入れていきます。
電源を入れる順番:
- モデム(ONU)の電源を入れる
- 1〜2分待つ(ランプが安定するまで)
- ルーターの電源を入れる
- 1〜2分待つ
- パソコンやスマホのWi-Fiをオン
ステップ4:接続確認
すべて起動したら、インターネットに繋がるか確認します。
確認方法:
・Googleを開いてみる
・YouTubeで動画を再生してみる
・スピードテストを実行してみる
機種別の再起動方法
一般的な家庭用ルーター
Buffalo(バッファロー)
- 本体背面の電源ボタンを長押し
- または電源アダプターを抜く
- AOSSボタンは押さない(設定用)
NEC Aterm(エーターム)
- 電源ボタンがない機種が多い
- 電源アダプターを抜いて再起動
- らくらくスタートボタンは使わない
ELECOM(エレコム)
- 側面または背面の電源スイッチ
- WPSボタンと間違えないよう注意
TP-Link
- 背面の電源ボタンまたはアダプター
- リセットボタンと間違えないこと(小さい穴のボタン)
プロバイダー提供のルーター
NTT(フレッツ光)のホームゲートウェイ
- 電源ボタンがない場合が多い
- 電源アダプターを抜いて30秒待つ
- ひかり電話使用時は注意(後述)
ソフトバンク光のBBユニット
- 背面の電源ボタン
- または電源アダプターを抜く
- 光電話使用時は影響あり
こんな時は再起動が効果的!
速度が遅くなった時
症状:
- 以前より明らかに遅い
- 特定の時間帯だけ遅い
- 動画がカクカクする
再起動の効果: メモリクリアで速度回復率80%以上!
Wi-Fiに繋がらない時
症状:
- パスワードは合っているのに繋がらない
- 特定の端末だけ繋がらない
- 接続が頻繁に切れる
再起動の効果: 接続テーブルのリセットで解決率90%!
不安定な接続の時
症状:
- 繋がったり切れたりする
- Ping値が異常に高い
- オンラインゲームでラグが発生
再起動の効果: 通信経路の最適化で改善率70%!
再起動の頻度とタイミング
理想的な再起動頻度
一般家庭の場合:
- 月1回程度の定期再起動
- トラブル時は都度再起動
- ファームウェア更新後は必須
ヘビーユーザーの場合:
- 週1回の定期再起動
- 深夜や外出時を活用
- 自動再起動機能の活用
再起動のベストタイミング
避けるべき時間:
- 家族がネットを使っている時
- オンライン会議中
- ダウンロード中
- ゲームのアップデート中
おすすめの時間:
- 深夜2〜5時(自動再起動設定)
- 外出前
- 就寝前
注意!データは消えない、でも…
消えないもの
安心してください、これらは消えません:
- Wi-Fiのパスワード設定
- ポート開放設定
- 接続先の設定(PPPoE等)
- SSIDの名前
- セキュリティ設定
一時的に使えなくなるもの
再起動中は使えません:
- インターネット接続(当然)
- ひかり電話やIP電話
- ネットワークプリンター
- NAS(ネットワークHDD)へのアクセス
- スマート家電の操作
だいたい3〜5分で復旧します。
リセットボタンとの違い – 絶対間違えないで!
再起動とリセットは全く違う!
再起動(電源オフ/オン):
- 設定はそのまま維持
- 一時的な不具合を解消
- 安全に何度でも実行可能
リセット(初期化):
- すべての設定が工場出荷時に戻る
- Wi-Fiパスワードも初期値に
- 再設定が必要になる
- 小さな穴に爪楊枝を挿すタイプ
リセットボタンは最終手段!普段は絶対に押さないでください。
再起動しても直らない時の対処法

ステップ1:他の機器も確認
チェックポイント:
- スマホでもパソコンでも繋がらない?
- 有線接続でも繋がらない?
- 他の家のWi-Fiは見える?
ステップ2:配線の確認
よくある配線トラブル:
- LANケーブルの接続不良
- ケーブルの断線
- コネクタの汚れ
- 配線の順番間違い
ステップ3:プロバイダーの障害確認
確認方法:
- プロバイダーの公式サイト(スマホで)
- Twitter/Xで「○○光 障害」で検索
- サポートセンターに電話
ステップ4:機器の故障を疑う
故障のサイン:
- ランプが正常に点灯しない
- 異常な熱さ
- 焦げ臭いにおい
- 5年以上使用している
便利!自動再起動の設定方法
多くのルーターに搭載されている機能
設定手順:
- ルーターの管理画面にアクセス
- ブラウザで「192.168.1.1」など
- メンテナンス設定を開く
- 自動再起動をオン
- 曜日と時間を設定(深夜がおすすめ)
これで毎週自動的に再起動してくれます!
プロが教える裏技
電源タイマーを使った自動再起動
スマートプラグやタイマーコンセントを使えば、古いルーターでも自動再起動できます。
設定例:
- 毎日午前3時に電源オフ
- 3時5分に電源オン
- 完全自動化の実現!
スマホアプリでリモート再起動
最新のルーターなら、専用アプリで外出先からも再起動可能です。
対応メーカー:
- Buffalo(StationRadar)
- NEC(Aterm スマートリモコン)
- TP-Link(Tether)
- ASUS(ASUS Router)
まとめ – もうネットトラブルは怖くない!
ルーターの再起動、実はとても理にかなった対処法だったんです。
今日覚えておきたいポイント:
✅ 再起動で9割のトラブルは解決する
✅ 正しい順番:モデム→ルーター
✅ 30秒待つことが大切
✅ 月1回の定期再起動がおすすめ
✅ リセットボタンとは全く違う
「ネットが遅い」「繋がらない」と思ったら、まず再起動を試してみてください。
それでもダメなら、この記事の対処法を順番に試していけば、きっと解決するはずです。
快適なインターネットライフを楽しんでください!
もし再起動が頻繁に必要な場合は、ルーターの買い替え時期かもしれません。
5年以上使っているなら、最新機種への交換で劇的に改善することもありますよ!
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