「レグザ(REGZA)」という名前はよく耳にするけれど、どんなブランドなのか、東芝とどう関係しているのかよくわからない……という人も多いのではないでしょうか。
この記事では、REGZAの意味・由来から歴史・特徴まで、わかりやすく解説します。
REGZAとは
REGZA(レグザ)は、テレビや録画機器などの映像機器ブランドの名前です。
現在はTVS REGZA株式会社が開発・販売を行っています。
もともとは東芝のテレビブランドとして2006年に誕生しました。
その後、2018年に東芝の映像部門が中国の家電メーカー・ハイセンスグループに売却され、現在はハイセンス傘下の企業が手がけるブランドになっています。
REGZAの名前の由来
REGZAという名前には、2つの由来があります。
1つ目は、ドイツ語で「躍動感」を意味する「Regsam(レクザム)」を元にした造語です。
2つ目は、英語の頭文字をとった略語で、“Real Expression Guaranteed by amaZing Architecture”(驚異的な技術によって本物の高画質を表現する)という意味が込められています。
「卓越感・本質感・高質感という心の満足感をお客様に届けたい」という思いから、2006年に世界統一ブランド名として誕生しました(出典:REGZA公式サイト「15th Anniversary」)。
販売元・運営会社について
REGZAを現在販売している会社は、TVS REGZA株式会社(ティーヴィーエス レグザ)です。
「TVS」はTotal Visual Solutions(トータル ビジュアル ソリューションズ)の略で、「映像にまつわるあらゆる解決策を提供する」という意思を込めた名称です。
会社の変遷をまとめると、以下のようになります。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 1973年 | 青森県五所川原市に津軽東芝音響として設立 |
| 1996年 | 東芝メディア機器株式会社に社名変更 |
| 2006年 | REGZAブランドの液晶テレビを初発売 |
| 2016年 | 東芝映像ソリューション株式会社に社名変更 |
| 2017年 | 東芝映像ソリューションの株式95%をハイセンスグループに売却 |
| 2021年 | TVS REGZA株式会社に社名変更 |
| 2022年 | 新製品からTOSHIBAブランドを省略しREGZAブランドへ移行 |
なお、現在も「東芝テレビご相談センター」の名称でサポートを継続しており、東芝との関係(出資比率はハイセンス95%・東芝5%)は変わっていません。
REGZAの主な特徴
独自の映像処理エンジン「レグザエンジン」
REGZAのテレビには、独自開発の映像処理エンジン「レグザエンジン」が搭載されています。
被写体と背景を識別して立体感を演出し、大画面でも動画のノイズを抑えた高画質を実現するのが特徴です。
タイムシフトマシン
REGZAを代表する機能のひとつが「タイムシフトマシン」です。
対応するUSBハードディスクを接続することで、地上デジタル放送を最大6チャンネル分、常時録画し続けることができます。
番組を予約しなくても、放送済みの番組を過去にさかのぼって視聴できるのが魅力です。
超解像技術「レゾリューションプラス」
2008年発売の「Z7000」から投入された「超解像」技術は、低解像度の映像を高精細に変換する処理技術で、民生機(一般家庭向け製品)では初めて実現したものです。
この技術はその後のレグザの代名詞となりました。
REGZAの歴史
2005年〜:ブランド誕生前夜
初代レグザとされる「Z1000」シリーズは2005年に登場しました。
当初は「beautiful face」というブランドで展開されていたテレビ事業が、REGZAへと名称変更されました。
自社開発の映像処理エンジン「メタブレイン・プロ」を搭載し、NASへの番組録画を実現した先進的な製品でした。
2006年〜:世界統一ブランドとしてのREGZA誕生
2006年、東芝の旧ブランド「face」に替わり、「REGZA」という世界統一ブランドが正式に発足しました。
2009年:CELL REGZA
2009年には、スーパーコンピュータやプレイステーション3にも採用された「Cellプロセッサ」を搭載した「CELL REGZA」を発売。
地デジチューナーを11個・BS/CSチューナーを3個内蔵し、8番組の同時表示と8チャンネルの常時録画を実現した、当時約100万円という価格でも注目を集めた機種です(出典:ASCII「業界の先頭を走り続けた東芝レグザの歴史を振り返る」)。
2011年:4Kテレビを他社に先駆けて発売
2011年には、他社に先駆けてフルHDを超える4K対応液晶テレビ「レグザ X3」を発売。
「4K時代はレグザから始まった」とも評される先進的な取り組みでした。
2017年〜:ハイセンスへの売却
2017年11月、東芝映像ソリューションの株式95%が中国・ハイセンスグループへ売却されました。
ハイセンス傘下でコスト競争力が高まり、2019年度には2010年度以来9年ぶりの黒字化を達成しています。
2021年:TVS REGZAへ社名変更
REGZAブランド誕生15周年にあたる2021年3月1日、社名が「TVS REGZA株式会社」に変更されました。
テレビのブランド名がそのままメーカーの社名になるのは、TVS REGZAが初めてのケースです。
2022年〜:REGZAブランドへ完全移行
2022年4月以降に発売された新製品からは、「TOSHIBA」ブランドの表記が省略され、「REGZA」ブランドへの移行が進んでいます。
まとめ
REGZAはもともと東芝のテレビブランドとして2006年に誕生し、現在はハイセンス傘下のTVS REGZA株式会社が開発・販売するブランドです。
名前の由来はドイツ語の「躍動感(Regsam)」と、英語の頭文字「Real Expression Guaranteed by amaZing Architecture」の2つの意味が込められています。
タイムシフトマシンや超解像技術など、独自機能を先行して開発してきた歴史を持ち、2022年には日本国内の薄型テレビ販売台数でブランド発足以来初の1位を獲得しています。

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