Realtekオーディオドライバーとは

パソコンから音が出ない、音質が悪い、マイクが認識されない――そんなトラブルの多くは、Realtekオーディオドライバーを再インストールすることで解決できます。
Realtekオーディオドライバーは、Windowsとオーディオチップ(サウンドカード)の間を繋ぐソフトウェアです。このドライバーがないと、パソコンから音を出したり、マイクで録音したりすることができません。
この記事では、Realtekオーディオドライバーを安全にダウンロードし、正しくインストールする方法を詳しく解説します。
ダウンロード前に確認すること
ドライバーをダウンロードする前に、以下を確認しましょう。
1. 本当にRealtekのオーディオチップを使っているか確認
すべてのパソコンがRealtekのオーディオチップを使っているわけではありません。別のメーカー(Conexant、Intel、VIA、IDTなど)のチップを使っている場合、Realtekドライバーは必要ありません。
確認方法:
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 以下のいずれかが表示されているか確認:
- Realtek High Definition Audio
- Realtek(R) Audio
- Realtek Audio
表示されていれば、Realtekのオーディオチップを使っています。
2. 現在のドライバーバージョンを確認
既に最新版がインストールされている場合は、再インストールする必要はありません。
確認方法:
- デバイスマネージャーで「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」をダブルクリック
- 「ドライバー」タブをクリック
- 「ドライバーのバージョン」を確認
- 例:6.0.9287.1
このバージョン番号を覚えておき、ダウンロードするドライバーと比較しましょう。
3. Windowsのバージョンを確認
ドライバーは、Windowsのバージョンに合わせて選ぶ必要があります。
確認方法:
- 「Windows」キー + 「R」キーを押す
- 「winver」と入力してEnterキーを押す
- Windowsのバージョンが表示されます
- Windows 10(32ビット/64ビット)
- Windows 11
4. パソコンのメーカーと型番を確認
メーカー製パソコンの場合、メーカー名と型番を確認しておきましょう。
- Dell、HP、Lenovo、ASUS、Acer、富士通、NEC、Dynabook など
自作パソコンの場合は、マザーボードのメーカーと型番を確認します。
- ASUS、Gigabyte、MSI、ASRock など
ダウンロード方法(推奨順)
Realtekオーディオドライバーをダウンロードする方法は、いくつかあります。最も安全で確実なのは、パソコンメーカーまたはマザーボードメーカーの公式サイトからダウンロードする方法です。
方法1:パソコンメーカーの公式サイトからダウンロード(最も推奨)
メーカー製パソコン(Dell、HP、Lenovo、富士通など)を使っている場合、この方法が最も安全で確実です。
メーカーが提供するドライバーは、そのパソコン専用に最適化されているため、互換性の問題が起きにくくなっています。
Dell(デル)の場合:
- Dell公式サポートサイト(https://www.dell.com/support/)にアクセス
- 「製品を検索」に、サービスタグまたは製品名を入力
- 「ドライバおよびダウンロード」をクリック
- 「カテゴリー」から「オーディオ」を選択
- 「Realtek High Definition Audio Driver」を探してダウンロード
HP(ヒューレット・パッカード)の場合:
- HP公式サポートサイト(https://support.hp.com/jp-ja)にアクセス
- 製品名または製品番号を入力
- 「ソフトウェアとドライバー」を選択
- Windowsのバージョンを選択
- 「オーディオ」カテゴリーから「Realtek」ドライバーをダウンロード
Lenovo(レノボ)の場合:
- Lenovo公式サポートサイト(https://support.lenovo.com/)にアクセス
- 製品を検索(型番を入力)
- 「ドライバーとソフトウェア」をクリック
- 「オーディオ」から「Realtek Audio Driver」を選択してダウンロード
富士通の場合:
- 富士通公式サポートサイト(https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/)にアクセス
- 型名で検索
- 「ドライバ」→「オーディオ」
- 「Realtek High Definition Audio」ドライバーをダウンロード
NEC(Lavie)の場合:
- NEC Lavieサポートサイト(https://support.nec-lavie.jp/)にアクセス
- 型番を入力して検索
- 「ダウンロード」→「ドライバ」
- 「Realtek Audio」ドライバーをダウンロード
Dynabook(旧東芝)の場合:
- Dynabook公式サイト(https://dynabook.com/assistpc/download/)にアクセス
- 型番を入力
- 「Realtek Audio Driver」を検索してダウンロード
ASUS(エイスース)の場合:
- ASUS公式サポートサイト(https://www.asus.com/jp/support/)にアクセス
- 製品名を入力して検索
- 「ドライバーとツール」を選択
- Windowsバージョンを選択
- 「Audio」カテゴリーから「Realtek Audio Driver」をダウンロード
方法2:マザーボードメーカーのサイトからダウンロード(自作PC向け)
自作パソコンの場合は、マザーボードメーカーの公式サイトからダウンロードします。
ASUS マザーボードの場合:
- ASUS公式サイト(https://www.asus.com/jp/support/)にアクセス
- マザーボードの型番を入力(例:ROG STRIX B550-F GAMING)
- 「ドライバーとツール」をクリック
- Windowsバージョンを選択
- 「Audio」から「Realtek Audio Driver」をダウンロード
Gigabyte マザーボードの場合:
- Gigabyte公式サイト(https://www.gigabyte.com/jp)にアクセス
- 「サポート」→「マザーボード」
- 型番を検索
- 「サポート&ダウンロード」→「ドライバー」
- 「Audio」から「Realtek Audio Driver」をダウンロード
MSI マザーボードの場合:
- MSI公式サイト(https://jp.msi.com/)にアクセス
- 「サポート」から製品を検索
- 「ダウンロード」をクリック
- 「ドライバ」→「Audio」
- 「Realtek Audio Driver」をダウンロード
ASRock マザーボードの場合:
- ASRock公式サイト(https://www.asrock.com/)にアクセス
- マザーボードを検索
- 「サポート」→「ダウンロード」
- Windowsバージョンを選択
- 「Audio」から「Realtek HD Audio Driver」をダウンロード
方法3:Windows Updateで自動的に更新
最も簡単な方法ですが、最新版ではない場合があります。
手順:
- 「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「Windows Update」をクリック
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新プログラムがあれば、自動的にダウンロードとインストールが始まります
この方法では、Windowsが提供する汎用ドライバーがインストールされることがあります。メーカー専用の機能が使えない場合があるため、音が出ない場合の緊急対応以外では、方法1や方法2を推奨します。
方法4:Realtek公式サイトからダウンロード(非推奨)
Realtek公式サイト(https://www.realtek.com/)からもダウンロードできますが、この方法はあまり推奨されません。
理由:
- 汎用ドライバーなので、特定のパソコンに最適化されていない
- メーカー独自の機能が使えないことがある
- インストール後に問題が起きることがある
どうしてもRealtek公式サイトからダウンロードしたい場合:
- Realtek公式サイト(https://www.realtek.com/)にアクセス
- 「Downloads」→「High Definition Audio Codecs (Software)」をクリック
- お使いのWindowsバージョンに対応するドライバーを選択
- ダウンロードボタンをクリック
ただし、この方法でダウンロードしたドライバーは、パソコンメーカーのサポート対象外になる可能性があります。
方法5:サードパーティサイト(STATION-DRIVERSなど)
海外の有名なドライバー配布サイト「STATION-DRIVERS」では、最新のRealtekドライバーが公開されています。
STATION-DRIVERSからダウンロード(上級者向け):
- STATION-DRIVERS(https://www.station-drivers.com/)にアクセス
- トップメニューの「DRIVERS」をクリック
- 「Realtek」をクリック
- 「Realtek High Definition Audio (HDA/UAD)」をクリック
- 最新バージョンのWHQLドライバーをダウンロード
注意点:
- この方法は上級者向けです
- メーカー製パソコン(特にLenovo)では、正常に動作しないことがあります
- 自己責任でダウンロードしてください
インストール方法

ドライバーをダウンロードしたら、インストールしましょう。
事前準備
1. 現在のドライバーをアンインストール(推奨)
古いドライバーが残っていると、新しいドライバーと競合することがあります。できれば、先にアンインストールしておきましょう。
手順:
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェックを入れる
- 「アンインストール」をクリック
- パソコンを再起動
注意:
アンインストールすると、一時的に音が出なくなります。新しいドライバーをインストールするまで、音は出ません。
2. セキュリティソフトを一時的に無効化(必要に応じて)
セキュリティソフトがドライバーのインストールをブロックすることがあります。インストール中だけ、一時的に無効化することを検討してください。
インストール手順
基本的な手順:
- ダウンロードしたファイルを探す
- 通常は「ダウンロード」フォルダーに保存されています
- ファイルをダブルクリックして実行
- ファイル名の例:
- 「Realtek_Audio_Driver_6.0.9287.1.exe」
- 「E1033644.exe」(富士通)
- zipファイルの場合は、解凍してから「Setup.exe」を実行
- 「ユーザーアカウント制御」が表示されたら、「はい」をクリック
- インストールウィザードが起動します
- 使用許諾契約を読み、「同意します」にチェックを入れる
- 「次へ」または「インストール」をクリック
- インストールが進行します(数分かかります)
- 「インストールが完了しました」と表示されたら、「完了」をクリック
- パソコンを再起動
重要:
インストール後は、必ずパソコンを再起動してください。再起動しないと、ドライバーが正しく動作しないことがあります。
インストール後の確認
インストールが正しく完了したか確認しましょう。
1. デバイスマネージャーで確認
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 以下のいずれかが表示されているか確認:
- Realtek High Definition Audio
- Realtek(R) Audio
- 黄色い警告マーク(!)が付いていないか確認
- 付いている場合は、ドライバーが正しくインストールされていません
2. 音が出るか確認
- YouTubeなどで動画を再生して、音が出るか確認
- 音量が適切に調整されているか確認
3. ドライバーバージョンを確認
- デバイスマネージャーで「Realtek Audio」をダブルクリック
- 「ドライバー」タブをクリック
- 「ドライバーのバージョン」が、ダウンロードしたバージョンと一致しているか確認
4. Realtek Audio ConsoleまたはRealtek HD Audio Managerが起動するか確認
- 「スタート」メニューから「Realtek Audio Console」または「Realtek HD Audio Manager」を検索
- アプリが見つかれば、起動して設定ができるか確認
見つからない場合は、Microsoft Storeから「Realtek Audio Console」をインストールする必要があるかもしれません。
トラブルシューティング
インストール中や後に問題が起きた場合の対処法です。
問題1:「インストールに失敗しました」と表示される
原因:
- 古いドライバーが完全に削除されていない
- Windowsのバージョンに合っていないドライバーをインストールしようとしている
- 管理者権限でインストールしていない
対処法:
- 古いドライバーを完全にアンインストールする(事前準備の手順を参照)
- パソコンを再起動
- 管理者としてインストーラーを実行
- インストーラーを右クリック→「管理者として実行」
- Windows のバージョンに合ったドライバーをダウンロードし直す
問題2:インストール後も音が出ない
原因:
- スピーカーが既定のデバイスに設定されていない
- 音量がミュートになっている
- スピーカーケーブルが正しく接続されていない
対処法:
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定を開く」をクリック
- 出力デバイスが「スピーカー(Realtek Audio)」になっているか確認
- 音量が0%またはミュートになっていないか確認
- デスクトップPCの場合、スピーカーケーブルが緑色の端子に挿さっているか確認
問題3:「Realtek Audio Console」が見つからない
原因:
- Microsoft Storeからインストールする必要がある
- DCH形式のドライバーがインストールされていない
対処法:
- Microsoft Storeを開く
- 「Realtek Audio Console」を検索
- 「入手」または「インストール」をクリック
詳しくは、別の記事「Realtek Audio Consoleがインストールできない」を参照してください。
問題4:インストール後、音が歪んだりノイズが出る
原因:
- ドライバーのバージョンが合っていない
- 音響効果が干渉している
対処法:
- 音響効果を無効にする
- サウンドコントロールパネル→「再生」タブ
- 「スピーカー(Realtek Audio)」を右クリック→「プロパティ」
- 「拡張」タブ(または「詳細設定」タブ)
- 「すべてのサウンド効果をオフにする」にチェック
- それでも改善しない場合、別のバージョンのドライバーを試す
問題5:「RPCサービスに接続できません」エラー
原因:
- Realtek Audio Universal Serviceが起動していない
対処法:
- 「Windows」キー + 「R」キーを押す
- 「services.msc」と入力してEnter
- 「Realtek Audio Universal Service」を探す
- 右クリック→「開始」を選択
- 「スタートアップの種類」を「自動」に設定
よくある質問
Q: Realtek公式サイトとパソコンメーカーのサイト、どちらからダウンロードすべきですか?
A: パソコンメーカーのサイトからダウンロードすることを強く推奨します。
メーカー提供のドライバーは、そのパソコン専用に最適化されており、互換性の問題が起きにくくなっています。Realtek公式サイトのドライバーは汎用版なので、一部の機能が使えなかったり、問題が起きたりすることがあります。
Q: ドライバーをインストールしたら、かえって音が出なくなりました。
A: 古いドライバーに戻してください。
- デバイスマネージャーで「Realtek Audio」をダブルクリック
- 「ドライバー」タブ→「ドライバーを元に戻す」をクリック
- パソコンを再起動
それでもダメな場合は、Windows Updateで汎用ドライバーをインストールしてください。
Q: 自動的にドライバーを更新してくれるツールは使っても大丈夫ですか?
A: 公式のツール(Dell Update、Lenovo Vantageなど)なら安全ですが、サードパーティの「ドライバー更新ツール」には注意が必要です。
中には不要なソフトウェアをインストールするものや、有料版を購入させようとするものもあります。基本的には、手動でダウンロードとインストールを行うことをおすすめします。
Q: Windows 11にアップグレードしたら、音が出なくなりました。
A: Windows 11に対応した最新のRealtekドライバーをインストールしてください。
パソコンメーカーのサポートサイトで、「Windows 11対応」と明記されたドライバーを探してダウンロードしてください。
Q: 32ビット版と64ビット版の違いは?
A: お使いのWindowsが32ビットか64ビットかによって、インストールするドライバーが異なります。
確認方法:
- 「設定」→「システム」→「バージョン情報」
- 「システムの種類」を確認
- 「64ビット オペレーティング システム」→ 64ビット版をダウンロード
- 「32ビット オペレーティング システム」→ 32ビット版をダウンロード
ほとんどの新しいパソコンは64ビット版です。
Q: zipファイルをダウンロードしましたが、どうすればいいですか?
A: zipファイルを解凍してから、中にある「Setup.exe」を実行してください。
- zipファイルを右クリック
- 「すべて展開」を選択
- 展開先を選んで「展開」をクリック
- 展開されたフォルダーの中にある「Setup.exe」をダブルクリック
Q: ドライバーのバージョン番号の見方がわかりません。
A: Realtekドライバーのバージョン番号は、通常「6.0.9287.1」のような形式です。
- 最初の「6.0」はメジャーバージョン
- 「9287」がビルド番号(この数字が大きいほど新しい)
- 最後の「.1」はリビジョン番号
一般的に、ビルド番号が大きいものが新しいバージョンです。
ダウンロードとインストールの注意点
安全にダウンロードするために:
- 必ず公式サイトからダウンロードする
- 怪しいサイトからダウンロードしない
- パソコンメーカーまたはマザーボードメーカーの公式サイトを使う
- ダウンロードしたファイルをウイルスチェックする
- ダウンロード後、セキュリティソフトでスキャン
- システムの復元ポイントを作成する
- 万が一、問題が起きた場合に備えて、復元ポイントを作成しておくと安心
インストール時の注意:
- インストール中は他の作業をしない
- ドライバーのインストール中は、他のソフトを使わない
- インターネット接続を維持する
- 一部のドライバーは、インストール中に追加ファイルをダウンロードします
- 必ず再起動する
- インストール後は必ずパソコンを再起動してください
まとめ
Realtekオーディオドライバーのダウンロードとインストールについて、重要なポイントをまとめます。
ダウンロードの推奨順:
- パソコンメーカーの公式サイト(最も推奨)
- Dell、HP、Lenovo、富士通、NEC、ASUS など
- マザーボードメーカーの公式サイト(自作PC)
- ASUS、Gigabyte、MSI、ASRock など
- Windows Update(緊急時)
- Realtek公式サイト(非推奨)
インストールの基本手順:
- 現在のドライバーをアンインストール
- パソコンを再起動
- ダウンロードしたファイルを実行
- ウィザードに従ってインストール
- 再度パソコンを再起動
- 正しくインストールされたか確認
トラブル時の対処:
- 音が出ない → 既定のデバイス設定とミュート解除を確認
- インストール失敗 → 古いドライバーを完全削除してから再試行
- Realtek Audio Console が見つからない → Microsoft Storeからインストール
安全のために:
- 必ず公式サイトからダウンロード
- インストール前にシステムの復元ポイントを作成
- インストール後は必ず再起動
Realtekオーディオドライバーは、パソコンの音声機能に欠かせないソフトウェアです。正しい方法でダウンロードとインストールを行えば、音が出ない問題や音質の問題の多くを解決できます。
この記事の手順に従って、安全にドライバーをインストールしてくださいね。それでも問題が解決しない場合は、パソコンメーカーのサポートに問い合わせることをおすすめします。

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