パソコンから突然音が出なくなって、「Realtek High Definition Audio」を再インストールしようとしたのに、うまくいかない。そんな困った状況に陥っていませんか?
実は、このRealtek(リアルテック)のオーディオドライバーの再インストールトラブルは、多くの人が経験する問題なんです。でも安心してください。原因さえ分かれば、ほとんどの場合は解決できます。
この記事では、Realtek High Definition Audioが再インストールできない原因と、状況別の具体的な解決方法を詳しく解説します。
なぜ再インストールできないの?よくある3つの原因

まず、なぜ再インストールがうまくいかないのか、主な原因を理解しましょう。
原因1:ドライバーを「完全削除」してしまった
デバイスマネージャーからRealtekドライバーをアンインストールするとき、「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」というチェックボックスにチェックを入れてしまうと、ドライバーの存在自体がシステムから消えてしまいます。
この状態では、通常の再起動だけではWindowsが「このドライバーが必要だ」と認識できないため、自動的に再インストールされません。
原因2:Windows Updateとの競合
Windows 10や11のアップデート後に、オーディオドライバーが正常に動作しなくなることがあります。これは、Windowsが自動的にインストールする汎用ドライバーと、Realtekの専用ドライバーが競合してしまうためです。
原因3:デバイスマネージャーから項目が消えている
「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」の項目自体がデバイスマネージャーから消えてしまっているケースもあります。この場合、レガシーハードウェアとして追加する必要があります。
【解決方法1】デバイスマネージャーからの正しい再インストール手順
まずは、最も基本的で効果の高い方法から試してみましょう。
手順1:デバイスマネージャーを開く
「Windowsキー」を押しながら「X」キーを押すと、メニューが表示されます。その中から「デバイス マネージャー」を選択してください。
別の方法としては、「Windowsキー」+「R」で「ファイル名を指定して実行」を開き、「devmgmt.msc」と入力してEnterキーを押してもOKです。
手順2:オーディオデバイスを見つける
デバイスマネージャーが開いたら、「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」という項目を探してダブルクリックします。展開すると、「Realtek High Definition Audio」または「Realtek High Definition Audio(SST)」が表示されるはずです。
もしビックリマーク(⚠)や疑問符(?)がついていたら、ドライバーに問題が発生している証拠です。
手順3:ハードウェア変更のスキャン
デバイスマネージャーの上部メニューから「操作」をクリックし、「ハードウェア変更のスキャン」を選択します。
これにより、Windowsが自動的にオーディオデバイスを検出し、ドライバーを再インストールしてくれる場合があります。
手順4:パソコンを再起動
スキャン後、必ずパソコンを再起動してください。再起動することで、新しくインストールされたドライバーが正しく読み込まれます。
【解決方法2】完全削除してしまった場合の対処法
「ドライバー ソフトウェアを削除」にチェックを入れてアンインストールしてしまった場合は、少し手順が複雑になります。
システムの復元を試す
まだドライバーをアンインストールして間もない場合は、システムの復元が最も確実な方法です。
Windows 10の場合:
- 「Windowsキー」+「R」で「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「rstrui.exe」と入力してEnterキー
- システムの復元ウィザードが起動するので、ドライバーを削除する前の復元ポイントを選択
- 画面の指示に従って復元を実行
Windows 11の場合:
- 「設定」→「システム」→「回復」を開く
- 「PC の起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」をクリック
- トラブルシューティング→詳細オプション→システムの復元と進む
注意:システムの復元を使うと、復元ポイント以降にインストールしたアプリや設定が失われる可能性があります。
メーカーサイトからドライバーをダウンロード
システムの復元ができない、または復元ポイントがない場合は、パソコンメーカーの公式サイトからドライバーを手動でダウンロードします。
主要メーカーのドライバーダウンロードページ:
- 富士通(FMV):FMVサポートページ→お使いの機種を検索→ドライバ・ソフトウェア
- NEC(LAVIE):NECサポートページ→製品型番で検索→ダウンロード
- 東芝(dynabook):dynabookサポートページ→お使いのモデルを選択
- HP:HPサポートページ→製品番号で検索→ソフトウェアとドライバー
- Dell:Dellサポートページ→サービスタグ入力→ドライバーとダウンロード
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、画面の指示に従ってインストールしてください。
【解決方法3】レガシーハードウェアとして追加する
デバイスマネージャーに「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」の項目自体が表示されない場合は、レガシーハードウェアとして手動で追加します。
手順1:レガシーハードウェアの追加ウィザードを開く
- デバイスマネージャーを開く
- 上部メニューの「操作」をクリック
- 「レガシー ハードウェアの追加」を選択
手順2:ハードウェアの自動検出
- ウィザードが起動したら「次へ」をクリック
- 「ハードウェアを自動的に検索してインストールする(推奨)」を選択
- 「次へ」をクリック
手順3:デバイスカテゴリの選択
もし自動検出がうまくいかない場合は:
- 「一覧から選択したハードウェアをインストールする(詳細)」を選択
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を選択
- 「Realtek」→「Realtek High Definition Audio」を選択してインストール
【解決方法4】インストールエラーが表示される場合

「エラーコード:0xE0000246」などのエラーメッセージが出る場合は、以下の方法を試してください。
互換モードでインストール
- ダウンロードしたドライバーのインストールファイルを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブを開く
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック
- Windows 10やWindows 11を選択
- 「管理者としてこのプログラムを実行する」にもチェック
- 「OK」をクリックしてからインストールを実行
Windows Updateの確認
- 「設定」→「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 保留中の更新があれば、すべてインストール
- 再起動後、もう一度ドライバーのインストールを試す
【解決方法5】Realtek Audio Consoleを使う(新しいPC向け)
最近のパソコンでは、従来の「Realtek HD Audio Manager」ではなく、「Realtek Audio Console」という新しいアプリが使われています。
Microsoft Storeからインストール
- Microsoft Storeを開く
- 検索バーに「Realtek Audio Console」と入力
- アプリが見つかったら「入手」をクリック
- インストール完了後、スタートメニューから起動
注意:Realtek Audio Consoleをインストールするには、Microsoftアカウントでサインインする必要があります。
【解決方法6】コマンドプロンプトでインストール(上級者向け)
通常の方法でインストールできない場合、コマンドを使った方法も有効です。
手順
- ドライバーをダウンロードして解凍する
- 「Windowsキー」を押して「ターミナル」と検索
- 「管理者として実行」を選択
- 解凍したフォルダのパスに移動(例:cd C:\Users\ユーザー名\Downloads\フォルダ名)
- 「setup.exe /s」と入力してEnterキー
インストールが完了したら、パソコンを再起動してください。
トラブルシューティング:それでも解決しない場合
上記の方法をすべて試してもうまくいかない場合は、以下の可能性を考えてみましょう。
可能性1:サウンドカードの物理的な故障
ソフトウェア的な問題ではなく、サウンドカード(オーディオチップ)自体が故障している可能性があります。この場合、ハードウェアの修理や交換が必要です。
デバイスマネージャーに何も表示されない、またはエラーマークも出ない場合は、ハードウェアの故障を疑いましょう。
可能性2:BIOS設定の確認
稀なケースですが、BIOS(パソコンの基本設定)でオーディオデバイスが無効になっていることがあります。
- パソコンの電源を入れ、起動時にF2キーやDeleteキー(機種により異なる)を押してBIOSに入る
- 「Advanced」や「Integrated Peripherals」などの項目を探す
- 「Onboard Audio」や「HD Audio」が「Enabled」になっているか確認
- 無効になっていたら有効に変更して保存
可能性3:Windowsの再インストール
最終手段として、Windowsを再インストール(クリーンインストール)することで、問題が解決する場合があります。ただし、データのバックアップを必ず取ってから実行してください。
予防策:同じ問題を繰り返さないために
今後同じトラブルに遭わないための予防策もお伝えします。
システムの復元ポイントを定期的に作成
重要な作業をする前や、ドライバーを更新する前には、必ず復元ポイントを作成する習慣をつけましょう。
復元ポイントの作成方法:
- 「Windowsキー」+「R」→「sysdm.cpl」と入力
- 「システムのプロパティ」が開いたら「システムの保護」タブを選択
- 「作成」ボタンをクリック
- 分かりやすい名前をつけて作成
アンインストール時の注意
デバイスマネージャーからドライバーをアンインストールする際は、「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」のチェックボックスには、基本的にチェックを入れないでください。
このチェックボックスは、ドライバーを完全に削除したい特別な場合にのみ使用します。
ドライバーのバージョンをメモ
現在使用しているドライバーのバージョンをメモしておくと、問題が起きたときにどのバージョンをダウンロードすればいいか分かります。
バージョンの確認方法:
- デバイスマネージャーでRealtek High Definition Audioを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「ドライバー」タブでバージョン情報を確認
よくある質問(FAQ)
Q1:Realtek High Definition AudioとRealtek Audioの違いは?
A:最近のパソコンでは、従来の「Realtek High Definition Audio」から、新しい「Realtek Audio」に移行しています。新しいタイプでは、Microsoft Storeから「Realtek Audio Console」をインストールする仕組みになっています。
Q2:再起動しても自動でインストールされないのはなぜ?
A:「ドライバー ソフトウェアを削除」にチェックを入れてアンインストールした場合、Windowsはそのデバイスの存在を認識できなくなるため、自動インストールされません。メーカーサイトから手動でインストールする必要があります。
Q3:イヤホンやスピーカーから音は出るのにドライバーがおかしい?
A:Bluetoothスピーカーや外部スピーカーから音が出る場合でも、パソコン本体のスピーカーから音が出ない場合は、Realtekドライバーに問題がある可能性が高いです。
Q4:ドライバーのバージョンは新しいほうがいい?
A:必ずしもそうとは限りません。最新版で不具合が出る場合もあるため、安定して動作していたバージョンを使い続けるのも一つの選択肢です。
まとめ:焦らず一つずつ試してみよう
Realtek High Definition Audioが再インストールできない問題は、原因によって解決方法が異なります。
まずは試してほしい基本的な対処法:
- デバイスマネージャーで「ハードウェア変更のスキャン」を実行
- パソコンを再起動
- メーカーサイトから最新ドライバーをダウンロードしてインストール
それでもダメなら:
- システムの復元を試す
- レガシーハードウェアとして追加
- 互換モードでインストール
どうしても解決しない場合:
- パソコンメーカーのサポートに問い合わせ
- ハードウェアの故障を疑う
音が出ないと本当に困りますが、ほとんどの場合はソフトウェア的な問題なので、この記事の方法を試せば解決できるはずです。焦らず、一つずつ丁寧に試してみてください。
どうしても解決しない場合は、パソコンメーカーのサポートに相談することをおすすめします。修理が必要な場合もありますが、保証期間内なら無償で対応してもらえることもありますよ。


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