パソコンの音が出ない、ノイズが入る、イヤホンを認識しないなど、Realtek Audioドライバーに問題が発生することがあります。そんなとき、ドライバーを一度完全に削除して、再インストールすることで問題が解決する場合があります。
ただし、「完全削除」にはいくつか注意点があります。間違った方法で削除すると、音が出なくなったり、ドライバーが勝手に復活したりすることも。
この記事では、Realtek Audioドライバーを正しく完全削除する方法と、再インストールの手順、よくあるトラブルの解決方法まで、分かりやすく解説します。
完全削除する前に知っておくべき重要なこと

Realtek Audioドライバーとは?
Realtek Audioドライバーは、パソコンの音声機能を制御するソフトウェアです。多くのメーカーのマザーボードで採用されており、スピーカーやマイク、イヤホンなどの音声機器を使うために必要です。
完全削除とは?
ドライバーの「アンインストール」には2種類あります。
通常のアンインストール
- ドライバーの設定だけを削除
- 再起動すると自動的にドライバーが復活する
- 基本的にこれで問題ない
完全削除(完全アンインストール)
- ドライバーファイルそのものを削除
- 再起動してもドライバーは復活しない
- 音が出なくなる可能性がある
完全削除する前の注意事項
重要:完全削除すると音が出なくなります
完全削除すると、一時的にパソコンから音が出なくなります。そのため、以下の準備が必要です。
- 再インストール用のドライバーを事前に用意する
- メーカーの公式サイトからダウンロードしておく
- または、Windows Updateで自動インストールさせる準備をする
- 本当に完全削除が必要か確認する
- 通常は「通常のアンインストール」で十分
- 完全削除は、どうしても問題が解決しない場合の最終手段
それでは、実際の手順を見ていきましょう。
【方法1】デバイスマネージャーから完全削除する(基本)
最も一般的な完全削除の方法です。
手順1:デバイスマネージャーを開く
Windows 10の場合
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「デバイスマネージャー」をクリック
Windows 11の場合
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「デバイスマネージャー」をクリック
別の方法(すべてのWindowsで共通)
- キーボードの「Windowsキー」+「X」を同時に押す
- 表示されたメニューから「デバイスマネージャー」を選択
または
- キーボードの「Windowsキー」+「R」を同時に押す
- 「ファイル名を指定して実行」が開く
devmgmt.mscと入力してEnterキーを押す
手順2:Realtek Audioドライバーを見つける
- デバイスマネージャーの一覧から「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を探す
- 左側の「▶」マークをクリックして展開する
- 以下のいずれかの名前を探す:
- Realtek High Definition Audio
- Realtek(R) Audio
- Realtek Audio
手順3:ドライバーを完全削除する
ここが最も重要なステップです。
- 「Realtek High Definition Audio」(または該当するデバイス)を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」をクリック
- 重要:確認ダイアログが表示される
ここで表示されるチェックボックスが鍵です。
「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」
または
「このデバイスのドライバーを削除しようとしました」
というチェックボックスが表示されます。
完全削除する場合:このチェックボックスにチェックを入れる
通常削除の場合:チェックを入れない
- チェックボックスにチェックを入れて「アンインストール」をクリック
- アンインストールが完了するまで待つ
手順4:パソコンを再起動する
- デバイスマネージャーを閉じる
- パソコンを再起動する
再起動後、音が出なくなっているはずです。これが正常な状態です。
【方法2】Windows Updateによる自動再インストールを防ぐ
完全削除しても、Windows Updateが勝手にドライバーを再インストールしてしまうことがあります。これを防ぐ方法を紹介します。
Windows 10での設定方法
手順1:システムのプロパティを開く
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「システム」をクリック
- 右側の「システムの詳細設定」をクリック
- 「システムのプロパティ」が開く
手順2:デバイスのインストール設定を変更
- 「ハードウェア」タブをクリック
- 「デバイスのインストール設定」をクリック
- 「いいえ(デバイスが適切に機能しない可能性があります)」を選択
- 「変更の保存」をクリック
- 「OK」をクリックして閉じる
Windows 11での設定方法
Windows 11では、グループポリシーエディターを使う方法もあります。
手順1:グループポリシーエディターを開く
- キーボードの「Windowsキー」+「R」を同時に押す
gpedit.mscと入力してEnterキーを押す
手順2:ドライバー更新の設定を変更
- 左側のツリーで以下の順に開く:
- コンピューターの構成
- 管理用テンプレート
- Windowsコンポーネント
- Windows Update
- 右側の一覧から「Windows Updateですべてのドライバーの更新プログラムを含める」をダブルクリック
- 「無効」を選択
- 「OK」をクリック
インターネット接続を一時的に切断する方法
より確実な方法として、ドライバー削除~再インストールの間、インターネット接続を切断する方法があります。
- LANケーブルを抜く(有線接続の場合)
- Wi-Fiをオフにする(無線接続の場合)
- この状態でドライバーを削除
- 手動でドライバーを再インストール
- インストール完了後、インターネットに再接続
Realtek Audioドライバーを再インストールする方法
完全削除後、ドライバーを再インストールする方法はいくつかあります。
【方法1】Windows Updateで自動インストール(最も簡単)
この方法は、Windows 10/11が自動的に適切なドライバーを探してインストールします。
手順
- デバイスマネージャーを開く
- 上部メニューの「操作」をクリック
- 「ハードウェア変更のスキャン」をクリック
- Windowsが自動的にドライバーを検出してインストールする
- インストール完了まで待つ(数分かかる場合があります)
- パソコンを再起動する
【方法2】メーカーの公式サイトからダウンロード(推奨)
より確実で、最新のドライバーを入手できます。
手順1:メーカーと型番を確認
まず、お使いのパソコンまたはマザーボードのメーカーと型番を確認します。
- キーボードの「Windowsキー」+「R」を同時に押す
msinfo32と入力してEnterキーを押す- 「システム情報」が開く
- 「システムの製造元」と「システムモデル」をメモする
手順2:ドライバーをダウンロード
各メーカーの公式サイトからドライバーをダウンロードします。
主要メーカーのサポートページ
- ASUS: https://www.asus.com/jp/support/
- MSI: https://jp.msi.com/support/
- Gigabyte: https://www.gigabyte.com/Support
- ASRock: https://www.asrock.com/support/
- Dell: https://www.dell.com/support/
- HP: https://support.hp.com/jp-ja
- Lenovo: https://support.lenovo.com/jp/ja/
- NEC: https://support.nec-lavie.jp/
- 富士通: https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/
ダウンロード手順(一般的な流れ)
- メーカーのサポートページにアクセス
- 製品の型番を入力して検索
- 「ドライバー」または「ダウンロード」のセクションを開く
- オーディオドライバーまたはRealtek Audioドライバーを探す
- お使いのWindowsバージョン(Windows 10 64bit、Windows 11など)に対応したものを選択
- ダウンロード
手順3:ドライバーをインストール
- ダウンロードしたファイルをダブルクリック
- 多くの場合、自動的に解凍される
- セットアップウィザードが起動する
- 「次へ」をクリックして進める
- インストール中に「既存のドライバーをアンインストールしています」と表示されることがある
- 再起動を求められたら「はい、今すぐコンピューターを再起動します」を選択
- パソコンが再起動する
- 再起動後、再度インストールが続行される場合がある
- 「インストール完了」と表示されたら「完了」をクリック
- もう一度再起動する
【方法3】Realtek公式サイトからダウンロード
メーカーサイトにドライバーがない場合、Realtek公式サイトから直接ダウンロードできます。
注意:バージョン選択が難しい場合があります
Realtek公式サイトには多数のバージョンがあるため、どれが適切か分かりにくいことがあります。できるだけメーカーのサイトからダウンロードすることをおすすめします。
Realtek公式ダウンロードページ
手順
- 上記のページにアクセス
- 「High Definition Audio Codecs (Software)」のセクションを探す
- 最新のバージョンをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを解凍
- セットアップファイルを実行してインストール
よくあるトラブルと解決方法

トラブル1:削除してもドライバーが復活する
原因
Windows Updateが自動的にドライバーを再インストールしている可能性があります。
解決方法
前述の「Windows Updateによる自動再インストールを防ぐ」の設定を行ってください。
または、以下の手順を試してください:
- インターネット接続を切断(LANケーブルを抜く、Wi-Fiをオフ)
- セーフモードで起動
- デバイスマネージャーから完全削除
- 手動でドライバーをインストール
- インストール完了後、通常モードで再起動
- インターネットに再接続
トラブル2:削除後、音が出ない
原因
これは正常な状態です。ドライバーを完全削除したため、音声機能が使えなくなっています。
解決方法
前述の再インストール方法のいずれかを実行してください。
トラブル3:再インストールがループする
症状
ドライバーをインストールしようとすると、「既存のドライバーをアンインストールします」→再起動→「既存のドライバーをアンインストールします」→再起動…を繰り返す。
原因
Windows Updateが再インストール中に古いドライバーを自動的に復活させている可能性があります。
解決方法
- インターネット接続を完全に切断する
- LANケーブルを抜く
- Wi-Fiをオフにする
- Windows Updateを一時的に無効化する
- この状態でドライバーをインストール
- インストール完了後、インターネットに再接続
Windows Updateの一時的な無効化方法
- キーボードの「Windowsキー」+「R」を同時に押す
services.mscと入力してEnterキーを押す- 「Windows Update」を探してダブルクリック
- 「スタートアップの種類」を「無効」に変更
- 「停止」ボタンをクリック
- 「OK」をクリック
ドライバーインストール後、必ず元に戻してください。
トラブル4:「Install Realtek HD audio driver failure error code 0001」エラー
原因
古いドライバーファイルが残っている、または競合するドライバーが存在する可能性があります。
解決方法
- セーフモードで起動
- 以下のフォルダを確認し、Realtekに関連するファイルを手動で削除:
C:\Windows\System32\driversC:\Windows\System32\DriverStore\FileRepository
- デバイスマネージャーで「表示」→「非表示のデバイスの表示」を選択
- 重複しているRealtekデバイスがあればすべて削除
- 通常モードで再起動
- ドライバーを再インストール
注意:システムファイルの手動削除は慎重に行ってください
トラブル5:Realtek Audio Managerが起動しない
原因
ドライバーは正常にインストールされているが、管理ソフトウェアが起動していない可能性があります。
解決方法
方法1:スタートアップで有効化
- キーボードの「Ctrl」+「Shift」+「Esc」を同時に押す
- タスクマネージャーが開く
- 「スタートアップ」タブをクリック
- 「Realtek HD Audio Manager」を探す
- 状態が「無効」になっていたら右クリック
- 「有効化」をクリック
- パソコンを再起動
方法2:手動で起動
- キーボードの「Windowsキー」+「E」を同時に押す
- エクスプローラーが開く
- アドレスバーに
C:\Program Files\Realtek\Audio\HDAと入力してEnterキーを押す - 「RAVCpl64.exe」または「RAVBg64.exe」を探す
- ダブルクリックして起動
見つからない場合は、ドライバーを再インストールしてください。
トラブル6:イヤホンが認識されない
原因
完全削除後、Realtek Audio Consoleの設定がリセットされた可能性があります。
解決方法
- Microsoft Storeを開く
- 「Realtek Audio Console」を検索
- インストールまたは更新
- Realtek Audio Consoleを起動
- デバイスの詳細設定を確認
代替方法:Windows標準のオーディオドライバーを使う
Realtekドライバーにこだわらず、Windows標準の「High Definition Audio デバイス」ドライバーを使うという選択肢もあります。
Windows標準ドライバーに切り替える方法
- デバイスマネージャーを開く
- 「Realtek High Definition Audio」を右クリック
- 「ドライバーの更新」をクリック
- 「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択
- 「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」をクリック
- 「High Definition Audio デバイス」を選択
- 「次へ」をクリック
- インストール完了後、再起動
メリット
- 安定性が高い
- Windows Updateで自動管理される
- 余計なソフトウェアがインストールされない
デメリット
- 高度な音質設定ができない
- イコライザーなどの機能が使えない
- 一部の機能(ステレオミキサーなど)が使えないことがある
まとめ:Realtek Audio完全削除のポイント
完全削除の手順(おさらい)
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」にチェックを入れる
- 「アンインストール」をクリック
- パソコンを再起動
完全削除する前の準備
- 再インストール用のドライバーを事前にダウンロード
- メーカーと型番を確認
- Windows Updateの自動インストールを無効化(必要に応じて)
再インストールの方法
- 方法1:Windows Updateで自動インストール(最も簡単)
- 方法2:メーカーサイトからダウンロード(推奨)
- 方法3:Realtek公式サイトからダウンロード
よくあるトラブル対処
- ドライバーが復活する → Windows Update設定を変更
- 再インストールがループ → インターネット切断してインストール
- エラーコード0001 → 古いファイルを手動削除
- Audio Managerが起動しない → スタートアップで有効化
最も重要なポイント
完全削除は「最終手段」です。通常は、チェックボックスにチェックを入れずにアンインストールするだけで問題が解決することが多いです。まずは通常のアンインストール→再起動を試し、それでも問題が解決しない場合に完全削除を検討しましょう。
また、完全削除後は必ず再インストールが必要です。事前にドライバーを用意しておくか、Windows Updateで自動インストールされる環境を整えてから実行してください。
この記事の手順に従えば、安全にRealtek Audioドライバーを完全削除し、再インストールできます。音の問題が解決することを願っています!


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