パソコンから音が出ない、音質が悪いといったトラブルに遭遇したとき、「Realtek Audioドライバを更新してください」とアドバイスされたことはありませんか?
この記事では、Realtek Audioドライバの基本から、インストール・更新の具体的な手順、よくあるトラブルの解決方法まで、初心者にも分かりやすく解説していきます。
Realtek Audioドライバの基礎知識

Realtek Audioドライバとは
Realtek Audioドライバは、台湾のRealtek Semiconductor社が提供するオーディオドライバーソフトウェアです。
ドライバーの役割
ドライバーとは、WindowsなどのOSとハードウェア(この場合はサウンドカード)の橋渡しをするソフトウェアのこと。パソコンが音を正しく出力するために欠かせない存在なんですね。
Realtekのオーディオチップは、多くのパソコンやマザーボードに採用されているため、自宅や職場のパソコンにも入っている可能性が高いです。
Realtek Audioドライバの種類
Realtek Audioドライバには、いくつかの関連ソフトウェアがあります。
主な種類
- Realtek High Definition Audio Driver:基本的なオーディオドライバー
- Realtek Audio Console:Windows 10/11向けの新しい設定アプリ(Microsoft Storeから入手可能)
- Realtek HD Audio Manager:従来の設定管理ツール
最近のWindowsでは、Realtek Audio Consoleが標準となっていますが、古いパソコンではRealtek HD Audio Managerが使われていることもあるんですよ。
なぜドライバーが必要なのか
オーディオドライバーがないと、パソコンはサウンドカードとうまく通信できず、以下のような問題が発生します。
- 音が全く出ない
- 音質が悪い、雑音が入る
- マイクが認識されない
- ヘッドフォンやスピーカーが検出されない
- 音量調整ができない
適切なドライバーをインストールすることで、これらの問題を解決できるわけです。
ドライバーの更新が必要な場面
音が出ない・聞こえない
最も多いトラブルが、突然音が出なくなるケースです。
考えられる原因
- Windowsアップデート後にドライバーが正しく動作しなくなった
- 古いドライバーと新しいWindowsの間で互換性の問題が発生
- ドライバーファイルが破損した
このような場合、ドライバーを再インストールまたは更新することで改善することが多いんです。
Windows更新後の不具合
Windows 10やWindows 11の大型アップデート後、音声関連のトラブルが発生することがあります。
Microsoftが提供する汎用ドライバーに自動的に置き換わってしまい、Realtek固有の機能が使えなくなるケースもあるんですよ。
音質の問題
音は出るものの、以下のような問題がある場合も、ドライバーの更新で改善する可能性があります。
- ノイズや雑音が混じる
- 音が途切れる
- 音量が小さい
- 特定のアプリケーションだけ音が出ない
デバイスが認識されない
新しいヘッドセットやマイクを接続しても認識されない場合、ドライバーが古くて対応していない可能性があります。
最新のドライバーに更新することで、新しいデバイスに対応できるようになることが多いです。
ドライバーのバージョン確認方法
更新する前に、現在インストールされているドライバーのバージョンを確認しましょう。
デバイスマネージャーでの確認手順
手順
- Windowsキー + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「devmgmt.msc」と入力してEnterキーを押す
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 「Realtek(R) Audio」または「Realtek High Definition Audio」を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「ドライバー」タブをクリック
- バージョン番号と日付を確認
バージョン番号は「6.0.9xxx.x」のような形式で表示されます。
更新が必要かどうかの判断
以下の場合は、ドライバーの更新を検討してください。
- ドライバーの日付が1年以上前
- 音声関連のトラブルが発生している
- Windows更新後に問題が起きた
- メーカーのサポートページに新しいバージョンが公開されている
ドライバーの更新方法
Realtek Audioドライバーを更新する方法は、大きく分けて4つあります。それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
方法1:Windows Updateから更新
最も簡単な方法です。Windowsが自動的に適切なドライバーを探してインストールしてくれます。
手順
- Windowsキー + Iを押して「設定」を開く
- 「Windows Update」(または「更新とセキュリティ」)をクリック
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- ドライバー更新が見つかった場合は「インストール」をクリック
- インストール完了後、パソコンを再起動
Windows 10/11では、オプションの更新プログラムとして表示されることもあります。その場合は「オプションの更新プログラムを表示」をクリックして確認してください。
方法2:デバイスマネージャーから更新
Windows Updateで見つからない場合は、デバイスマネージャーから更新してみましょう。
手順
- Windowsキー + Xを押して「デバイスマネージャー」を選択
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」を右クリック
- 「ドライバーの更新」を選択
- 「ドライバーを自動的に検索」をクリック
- 更新が見つかった場合は、画面の指示に従ってインストール
- 完了したらパソコンを再起動
手動でドライバーを選択する方法
自動検索で見つからない場合は、以下の手順も試せます。
- 「ドライバーの更新」で「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択
- 「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」をクリック
- 「互換性のあるハードウェアを表示」にチェックを入れる
- 一覧から適切なドライバーを選択して「次へ」をクリック
方法3:メーカーサイトからダウンロード
パソコンメーカーまたはマザーボードメーカーの公式サイトから、最も適したドライバーをダウンロードできます。
主要メーカーのダウンロード方法
Dell、HP、Lenovo、ASUS、富士通、NEC、Dynabook(東芝)など
- メーカーの公式サポートページにアクセス
- 自分のパソコンの型番またはシリアル番号を入力
- 「ドライバー」または「ダウンロード」セクションに移動
- 「オーディオ」カテゴリを探す
- 最新のRealtek Audioドライバーをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
自作PCの場合
マザーボードメーカー(ASUS、MSI、Gigabyte、ASRockなど)のサポートページから、マザーボードの型番で検索してダウンロードしてください。
方法4:Realtek公式サイトからダウンロード
Realtek社の公式サイトからもドライバーをダウンロードできますが、少し技術的な知識が必要です。
注意点
Realtek公式サイトのドライバーは汎用版のため、お使いのパソコンに最適化されていない可能性があります。可能な限り、パソコンメーカーまたはマザーボードメーカーが提供するドライバーを使用することをおすすめしますよ。
手順
- Realtek公式サイトの「High Definition Audio Codecs (Software)」セクションにアクセス
- 使用しているWindowsのバージョン(32ビットまたは64ビット)を確認
- 該当するドライバーをダウンロード
- ZIPファイルを解凍
- Setup.exeを実行してインストール
- 画面の指示に従ってインストールを完了
- パソコンを再起動
Realtek Audio Consoleのインストール
Windows 10/11では、Realtek Audio Consoleという新しい設定アプリが推奨されています。
Microsoft Storeからのインストール
手順
- Microsoft Storeを開く
- 検索ボックスに「Realtek Audio Console」または「Realtek Audio Control」と入力
- 検索結果から「Realtek Audio Control」を選択(実際にインストールされるのはRealtek Audio Consoleです)
- 「入手」または「インストール」をクリック
- インストール完了後、スタートメニューから起動できます
アップデート方法
Microsoft Storeを開いて「ライブラリ」→「更新プログラムを取得する」をクリックすると、Realtek Audio Consoleに更新がある場合は自動的に更新されます。
ドライバーの再インストール方法

ドライバーの更新だけでは問題が解決しない場合、一度アンインストールしてから再インストールする方法が効果的です。
アンインストール手順
手順1:アプリケーションのアンインストール
- Windowsキー + Iを押して「設定」を開く
- 「アプリ」→「アプリと機能」を選択
- 以下のアプリがあれば削除します
- Realtek Audio Console
- Realtek HD Audio Manager
- HP Audio Control(HPパソコンの場合)
- 削除後、パソコンを再起動
手順2:ドライバーのアンインストール
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」にチェックを入れる
- 「アンインストール」をクリック
- パソコンを再起動
再インストール手順
アンインストール後、以下のいずれかの方法でドライバーを再インストールします。
自動再インストール
- パソコンを再起動すると、Windowsが自動的に基本的なドライバーをインストールすることがあります
- または、デバイスマネージャーで「操作」→「ハードウェア変更のスキャン」をクリック
手動再インストール
前述の方法2、3、または4を使って、最新のドライバーを手動でインストールしてください。
トラブルシューティング
ドライバーを更新・再インストールしても問題が解決しない場合は、以下の方法を試してみましょう。
パソコンの再起動
意外と見落としがちですが、単純な再起動で問題が解決することも多いんです。
ドライバーをインストールした後は、必ずパソコンを再起動して変更を適用させてください。
オーディオ設定の確認
ドライバーは正常でも、Windows側の設定に問題がある場合があります。
確認手順
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定」を選択
- 「出力」セクションで正しいデバイスが選択されているか確認
- 音量がミュートになっていないか確認
- 「デバイスの詳細プロパティ」をクリック
- 「拡張」タブで「すべてのサウンド効果をオフにする」を試してみる
オーディオサービスの再起動
Windowsのオーディオサービスが停止していると、音が出ないことがあります。
手順
- Windowsキー + Rを押して「services.msc」と入力
- 「Windows Audio」を探して右クリック
- 「再起動」を選択
- サービスが停止している場合は「開始」を選択
互換モードでのインストール
古いドライバーが新しいWindowsで動かない場合、互換モードを試してみましょう。
手順
- ドライバーのセットアップファイルを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブをクリック
- 「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック
- ドロップダウンメニューから以前のWindowsバージョン(Windows 7やWindows 8.1など)を選択
- 「OK」をクリックしてセットアップを実行
BIOSでのオーディオ設定確認
まれに、BIOS設定でオーディオ機能が無効になっていることがあります。
確認方法
- パソコンを再起動してBIOS画面に入る(起動時にDeleteキーやF2キーを押す)
- 「Advanced」または「Integrated Peripherals」などのメニューを探す
- オーディオ関連の設定(HD Audio、Azalia、Audio Deviceなど)を探す
- 「Enabled」または「Auto」に設定されているか確認
- 設定を保存してBIOSを終了
ハードウェアの問題を確認
ドライバー以外の問題も考えられます。
チェックポイント
- スピーカーやヘッドフォンが正しく接続されているか
- 音量調整ノブやボタンが適切に設定されているか
- 別のスピーカーやヘッドフォンで試してみる
- 前面パネルと背面パネルの両方のオーディオジャックを試す
- ケーブルが断線していないか確認
よくある質問
ドライバーの更新は無料ですか?
はい、Realtek Audioドライバーは無料で提供されています。
メーカーの公式サイトやMicrosoft Store、Windows Updateから無料でダウンロード・インストールできますよ。
サードパーティの「ドライバー更新ツール」には有料のものもありますが、基本的にはWindows標準機能や公式サイトから無料で更新可能です。
32ビットと64ビットの違いは?
Windowsには32ビット版と64ビット版があり、それぞれに対応したドライバーが必要です。
確認方法
- Windowsキー + Pauseキーを押す(または設定→システム→バージョン情報)
- 「システムの種類」を確認
- 「64ビット オペレーティング システム」または「32ビット オペレーティング システム」と表示されます
現在のほとんどのパソコンは64ビット版ですが、念のため確認してからドライバーをダウンロードしてくださいね。
ドライバーを更新するとデータは消えますか?
いいえ、ドライバーの更新や再インストールでは、個人データやファイルは消えません。
ドライバーはシステムファイルであり、ドキュメント、写真、音楽などのユーザーファイルには影響しないんです。
ただし、念のため重要なデータは定期的にバックアップしておくことをおすすめします。
自動更新は有効にすべき?
Windows Updateの自動更新は基本的に有効にしておくことをおすすめします。
ただし、音声関連の問題が起きた場合は、メーカー提供の特定バージョンに戻す必要があることもあります。
自動更新を一時的に停止する方法
- デバイスマネージャーでRealtek Audioを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「ドライバー」タブをクリック
- 「ドライバーの更新の検索を自動的に行う」のチェックを外す
Realtek HD Audio ManagerとRealtek Audio Consoleの違いは?
Realtek HD Audio Managerは、古いバージョンの設定管理ツールです。
Realtek Audio Consoleは、Windows 10/11向けに開発された新しいアプリで、より現代的なインターフェースと機能を持っています。
どちらを使うかはドライバーのバージョンやWindowsのバージョンによりますが、最近のパソコンではRealtek Audio Consoleが推奨されています。
ドライバーが見つからない場合は?
デバイスマネージャーで「Realtek」という名前のデバイスが見つからない場合、以下の可能性があります。
考えられる原因
- お使いのパソコンはRealtek製のオーディオチップを使用していない(Intel High Definition Audioなど別のメーカーの可能性)
- ドライバーが全くインストールされていない(「不明なデバイス」として表示されているかも)
- オーディオデバイスがBIOSで無効になっている
「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」に表示されているデバイス名を確認して、それに応じたドライバーを探してください。
古いバージョンに戻すことはできますか?
はい、ドライバーのロールバック機能を使えば可能です。
手順
- デバイスマネージャーでRealtek Audioを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「ドライバー」タブをクリック
- 「ドライバーを元に戻す」ボタンをクリック(利用可能な場合)
- 理由を選択して「はい」をクリック
このボタンがグレーアウトしている場合は、前のバージョンのドライバーが保存されていないため、ロールバックできません。その場合は、メーカーサイトから古いバージョンを手動でダウンロードする必要があります。
まとめ:Realtek Audioドライバーで快適なサウンド環境を
Realtek Audioドライバーは、パソコンで音を正しく再生するために欠かせないソフトウェアです。
音が出ない、音質が悪いといったトラブルの多くは、ドライバーの更新や再インストールで解決できることが分かりましたね。
ドライバー更新の主な方法
- Windows Update(最も簡単)
- デバイスマネージャー(標準的な方法)
- メーカー公式サイト(最も確実)
- Realtek公式サイト(上級者向け)
更新後は必ずパソコンを再起動して、変更を適用させることを忘れないでください。
それでも問題が解決しない場合は、オーディオ設定の確認、サービスの再起動、ハードウェアのチェックなど、他の原因も調べてみましょう。
定期的にドライバーを最新の状態に保つことで、安定した高品質なサウンド環境を維持できますよ。音声トラブルでお困りの際は、まずはドライバーの状態を確認してみてくださいね。

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