「音が出なくなった」「ノイズが入るようになった」「イコライザーが使えない」——こんな音声トラブルに遭遇した時、Realtek Audio Driverを一度アンインストールして再インストールすると解決することがあります。
しかし、ドライバーのアンインストールは少し注意が必要です。間違った方法で削除すると、音が全く出なくなってしまったり、再インストールできなくなったりする可能性があるからです。
今回は、Realtek Audio Driverを安全にアンインストールする方法から、完全削除、再インストールまで、手順を詳しく解説していきます。
アンインストール前の準備と注意点

ドライバーをアンインストールする前に、必ず確認しておくべき事項があります。
システムの復元ポイントを作成する
万が一アンインストール後に問題が発生した場合に備えて、システムの復元ポイントを作成しておくことを強くお勧めします。
復元ポイントの作成手順
- スタートボタンを右クリック
- 「システム」を選択
- 「システムの保護」をクリック
- 「作成」ボタンをクリック
- 復元ポイントの名前を入力(例:「Realtek削除前」)
- 「作成」をクリック
これで、問題が起きた時に元の状態に戻せるようになります。
再インストール用のドライバーを用意する
アンインストール後にすぐ再インストールできるよう、あらかじめドライバーをダウンロードしておきましょう。
ドライバーの入手先
- パソコンメーカーの公式サポートページ(最も推奨)
- マザーボードメーカーの公式サイト(自作PCの場合)
メーカーの公式サイトからダウンロードすれば、使用しているパソコンに最適化されたドライバーが手に入ります。
アンインストールする理由を明確にする
なぜドライバーをアンインストールするのか、理由を明確にしておくことも大切です。
- 音が出なくなった → 通常のアンインストール後に再インストール
- ノイズが入る → 通常のアンインストール後に最新ドライバーをインストール
- イコライザーが表示されない → 完全削除後にメーカー公式ドライバーをインストール
- 別のサウンドカードを使いたい → 完全削除してからBIOSで無効化
理由によって、適切なアンインストール方法が変わってきます。
通常のアンインストール方法
まずは、基本的なアンインストール方法を説明します。この方法では、ドライバーファイル自体は削除せず、デバイスの登録を解除するだけです。
デバイスマネージャーからのアンインストール
最も一般的で安全な方法です。
手順
- スタートボタンを右クリック
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」の左側にある矢印をクリックして展開
- 「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」をクリック
ここで重要なのは、表示される確認画面です。
「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します。」のチェックボックス
このチェックボックスは、初期状態ではオフになっています。オフのまま「アンインストール」をクリックすると、デバイスの登録だけが解除され、ドライバーファイルはパソコン内に残ります。
チェックボックスをオフにした場合(通常のアンインストール)
- パソコンを再起動すると、自動的にドライバーが再インストールされる
- 音声トラブルの一時的な解決に有効
チェックボックスをオンにした場合(完全削除)
- ドライバーファイルも完全に削除される
- 再起動しても自動的には再インストールされない
- 古いドライバーを完全に削除したい場合に使用
通常のアンインストール後の流れ
- デバイスマネージャーでアンインストール(チェックボックスはオフ)
- 「アンインストール」をクリック
- デバイス一覧から「Realtek」が消える
- パソコンを再起動
- 再起動中にWindowsがハードウェアを検出
- 自動的にドライバーが再インストールされる
- 音が出るようになる
この方法なら、もしアンインストール後に問題が起きても、再起動するだけで元に戻ります。
完全削除の方法
古いドライバーを完全に削除して、新しいドライバーをクリーンインストールしたい場合の手順です。
デバイスマネージャーからの完全削除
手順
- スタートボタンを右クリック
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」をクリック
- 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します。」にチェックを入れる
- 「アンインストール」をクリック
- パソコンを再起動
コントロールパネルからのアンインストール
ドライバーに付属するソフトウェアも一緒に削除したい場合は、この方法を使います。
手順
- スタートボタンを右クリック
- 「アプリと機能」を選択(Windows 11)または「設定」→「アプリ」を選択(Windows 10)
- アプリの一覧から「Realtek High Definition Audio Driver」を探す
- クリックして「アンインストール」を選択
- 確認画面で「はい」をクリック
- アンインストールが完了したら、画面の指示に従って再起動
この方法では、Realtek Audio ConsoleやRealtek HD Audio Managerなどの管理ソフトも一緒に削除されます。
再起動後も自動的に再インストールされてしまう場合の対処法
完全削除したはずなのに、再起動すると勝手にドライバーがインストールされてしまう——これはWindows Updateの機能によるものです。
Windows Updateによる自動インストールを無効化する
方法1:デバイスのインストール設定を変更
- キーボードの「Win + R」キーを同時に押す
- 「SystemPropertiesHardware.exe」と入力してEnterキーを押す
- 「デバイスのインストール設定」をクリック
- 「いいえ(デバイスが正常に機能しない可能性があります)」を選択
- 「変更の保存」をクリック
方法2:グループポリシーエディタを使用(Windows Pro以上)
- 「Win + R」キーを押す
- 「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押す
- 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「Windows Update」と進む
- 「Windowsの更新プログラムすべてでドライバーを含める」をダブルクリック
- 「無効」を選択
- 「OK」をクリック
インターネット接続を切断してからインストール
最も確実な方法は、インターネット接続を一時的に切断することです。
手順
- LANケーブルを抜く、またはWi-Fiを無効にする
- Windows Updateの設定で自動インストールを無効化
- Realtek Audio Driverを完全削除
- パソコンを再起動
- メーカーの公式ドライバーをインストール
- インストール完了後、パソコンを再起動
- LANケーブルを接続、またはWi-Fiを有効にする
再インストールの方法

ドライバーをアンインストールした後、再インストールする方法を説明します。
自動再インストール(通常のアンインストールの場合)
チェックボックスをオフにして通常のアンインストールを行った場合は、再起動するだけで自動的に再インストールされます。
確認方法
- 再起動後、デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を確認
- 「Realtek」が再び表示されていればOK
手動再インストール(完全削除の場合)
完全削除した場合は、手動でドライバーをインストールする必要があります。
方法1:メーカー公式サイトからダウンロード
- あらかじめダウンロードしておいたドライバーのインストーラーをダブルクリック
- セットアップウィザードの指示に従う
- 「次へ」や「インストール」をクリックして進める
- インストール完了後、再起動を求められたら再起動する
方法2:デバイスマネージャーから自動検索
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を確認
- 音声デバイスが「不明なデバイス」や「High Definition Audio デバイス」として表示されている場合、それを右クリック
- 「ドライバーの更新」を選択
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択
- Windowsが適切なドライバーを探してインストール
方法3:ローカルファイルから指定
- デバイスマネージャーを開く
- 音声デバイスを右クリック→「ドライバーの更新」
- 「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択
- ダウンロードしたドライバーファイルの保存場所を指定
- 「次へ」をクリック
- インストール完了後、再起動
Microsoft Storeからアプリをインストール
ドライバーは再インストールできたけど、Realtek Audio Consoleが見つからない場合は、Microsoft Storeから入手できます。
手順
- Microsoft Storeを開く
- 検索バーに「Realtek Audio Console」または「Realtek Audio Control」と入力
- 検索結果から該当アプリを選択
- 「入手」または「インストール」をクリック
よくあるトラブルと解決方法
アンインストールや再インストール時によくあるトラブルとその対処法を紹介します。
トラブル1:アンインストール後、音が全く出なくなった
原因
完全削除してしまい、代替ドライバーもインストールされていない状態です。
解決方法
- パソコンメーカーの公式サイトから正式なドライバーをダウンロード
- ダウンロードしたインストーラーを実行
- セットアップウィザードに従ってインストール
- 再起動
それでも解決しない場合は、システムの復元ポイントから復元してください。
トラブル2:再インストールがループする
現象
インストーラーを実行すると「既存のドライバーをアンインストールします」と表示され、再起動後も同じメッセージが繰り返される。
原因
Windows Updateが自動的に古いドライバーを再インストールしているため、新しいドライバーのインストールが進まない状態です。
解決方法
- インターネット接続を切断(LANケーブルを抜く、Wi-Fiをオフ)
- Windows Updateの自動インストールを無効化
- 既存のRealtekドライバーを完全削除
- 再起動
- 新しいドライバーをインストール
- インストール完了後、インターネットに再接続
トラブル3:「デバイスを開始できません(コード10)」エラー
原因
ドライバーとハードウェアの不一致や、ドライバーファイルの破損が考えられます。
解決方法
- デバイスマネージャーでRealtekデバイスを右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択(チェックボックスはオン)
- 再起動
- パソコンメーカーまたはマザーボードメーカーの最新ドライバーをインストール
- それでも解決しない場合は、BIOSでオンボードオーディオを一度無効化してから再度有効化
トラブル4:イコライザーや設定画面が表示されない
原因
ドライバーはインストールされているが、管理ソフト(Realtek Audio Console)がインストールされていない可能性があります。
解決方法
- Microsoft Storeから「Realtek Audio Console」をインストール
- それでも表示されない場合は、メーカー独自のオーディオソフトを確認(Waves MaxxAudio、Bang & Olufsenなど)
- デバイスのオーディオチップ自体がイコライザー機能に対応していない可能性もある
トラブル5:アンインストールボタンがグレーアウトして押せない
原因
システムに保護されているか、別のプロセスがドライバーを使用中の可能性があります。
解決方法
- セーフモードで起動
- セーフモード中にデバイスマネージャーからアンインストールを試す
- 通常モードで再起動
セーフモードの起動方法
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」
- 「PCの起動をカスタマイズする」の下にある「今すぐ再起動」をクリック
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」
- 「4」または「F4」キーを押してセーフモードで起動
特殊なケース:別のサウンドカードを使う場合
外付けのサウンドカードやUSB DACを使用する場合、オンボードのRealtek Audioを無効化する方法があります。
BIOSで無効化する方法
最もクリーンな方法は、BIOS(UEFI)でオンボードオーディオを無効化することです。
手順
- パソコンを再起動
- 起動時にBIOS設定画面に入る(通常はF2、Del、F10キーなど)
- 「Advanced」や「Peripherals」などの設定項目を探す
- 「Onboard Audio」「HD Audio」などの項目を探す
- 「Disabled」に変更
- 設定を保存して終了
BIOS画面の構成はマザーボードメーカーによって異なるため、マニュアルを確認してください。
BIOSで無効化した後の手順
- Windowsが起動したら、デバイスマネージャーでRealtekデバイスが表示されなくなっていることを確認
- 不要であれば、ドライバーとソフトウェアをアンインストール
- 外付けサウンドカードやUSB DACを接続
- 必要に応じて専用ドライバーをインストール
まとめ
Realtek Audio Driverのアンインストールは、目的に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。
音声トラブルの解決が目的なら
- 通常のアンインストール(チェックボックスオフ)
- 再起動で自動的に再インストールされる
- リスクが低く、簡単
古いドライバーを完全に削除したいなら
- 完全削除(チェックボックスオン)
- メーカー公式の最新ドライバーを手動でインストール
- Windows Updateの自動インストールを無効化する必要がある場合も
別のサウンドデバイスを使いたいなら
- BIOSでオンボードオーディオを無効化
- その後ドライバーとソフトウェアをアンインストール
アンインストール前には必ずシステムの復元ポイントを作成し、再インストール用のドライバーを事前にダウンロードしておきましょう。万が一トラブルが発生しても、適切な対処法を知っていれば慌てる必要はありません。
音声トラブルの多くは、ドライバーの再インストールで解決できます。この記事を参考に、安全にアンインストールと再インストールを行ってください。

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