パソコンから音が出なくなった、音質が悪くなった、マイクが認識されない…このような音声トラブルの多くは、Realtek Audio Driver(リアルテック・オーディオ・ドライバー)の問題が原因です。
今回は、Realtek Audio Driverを正しくインストールする方法を、初心者でも分かるように詳しく解説していきます。
Realtek Audio Driverとは?

音を出すために必須のソフトウェア
Realtek Audio Driverは、パソコンのオペレーティングシステム(Windows)とオーディオハードウェア(サウンドチップ)の間を仲介するソフトウェアです。
ドライバーの役割
- WindowsがRealtekのサウンドチップを認識できるようにする
- スピーカーやヘッドホンから音を出す
- マイクからの音声を録音する
- 音量調整やサウンドエフェクトを処理する
ドライバーがないと、サウンドチップがあっても音は出ません。車でいうと、エンジン(サウンドチップ)があってもアクセル(ドライバー)がないと動かないようなものです。
なぜインストールが必要になるのか
以下のような状況で、Realtek Audio Driverのインストールが必要になります。
新しいパソコンを組み立てた
自作PCやマザーボードを交換した場合、ドライバーは自分でインストールする必要があります。
音が出なくなった
突然音が出なくなった場合、ドライバーが破損している可能性があります。再インストールで解決することが多いです。
Windows 10/11をクリーンインストールした
OSを再インストールすると、ドライバーも一緒に消えてしまいます。
ドライバーを誤って削除してしまった
デバイスマネージャーでうっかり削除してしまった場合。
音質を改善したい、新機能を使いたい
最新版のドライバーには、バグ修正や新機能が含まれていることがあります。
インストール前の準備
【重要】現在の状況を確認する
インストール作業を始める前に、まず現在の状況を確認しましょう。
ステップ1:デバイスマネージャーを開く
- Windowsキー+Xを押す
- 表示されるメニューから「デバイスマネージャー」を選択
ステップ2:オーディオデバイスを確認
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」をクリックして展開
- 「Realtek」という名前のデバイスを探す
よくあるデバイス名
- Realtek High Definition Audio
- Realtek(R) Audio
- Realtek Audio
症状別の確認ポイント
黄色い警告マークが表示されている
→ ドライバーに問題あり。再インストールが必要。
デバイス自体が表示されない
→ ドライバーが完全に削除されている、またはハードウェアの問題。
デバイスは表示されているが音が出ない
→ ドライバーの更新で解決する可能性あり。
マザーボードの型番を確認する
正しいドライバーをダウンロードするには、マザーボードの型番が必要です。
確認方法1:パソコンの箱や説明書
マザーボードの箱や説明書に型番が記載されています。
確認方法2:システム情報で確認
- Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「msinfo32」と入力してEnter
- 「システムの製造元」と「システムモデル」を確認
確認方法3:マザーボード本体を見る
パソコンケースを開けて、マザーボードに印刷されている型番を直接確認します(自作PCの場合)。
メーカー製PCの場合
メーカー製PC(Dell、HP、Lenovoなど)は、パソコンの型番を確認してください。通常、本体の裏や側面にシールで貼られています。
Realtek Audio Driverのインストール方法
インストール方法は複数あります。状況に応じて最適な方法を選びましょう。
方法1:Windows Updateで自動インストール(最も簡単)
Windows Updateを使えば、手間なくドライバーをインストールできます。
メリット
- 操作が簡単
- 安全性が高い
- 手動でファイルを探す必要がない
デメリット
- 最新版ではない場合がある
- すべての機種に対応しているわけではない
手順
ステップ1:Windows Updateを開く
- 「設定」を開く(Windowsキー+I)
- 「Windows Update」をクリック(Windows 11)
または「更新とセキュリティ」→「Windows Update」(Windows 10)
ステップ2:更新プログラムをチェック
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新があれば自動的にダウンロード開始
ステップ3:オプションの更新を確認
- 「詳細オプション」をクリック
- 「オプションの更新プログラム」を選択
- 「ドライバーの更新」セクションにRealtekドライバーがあればチェックを入れる
- 「ダウンロードしてインストール」をクリック
ステップ4:再起動
インストール完了後、パソコンを再起動します。
方法2:デバイスマネージャーから更新
既にドライバーがインストールされている場合、デバイスマネージャーから更新できます。
手順
ステップ1:デバイスマネージャーを開く
- Windowsキー+Xを押す
- 「デバイスマネージャー」を選択
ステップ2:Realtekデバイスを探す
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」または「Realtek(R) Audio」を右クリック
ステップ3:ドライバーを更新
- 「ドライバーの更新」を選択
- 「ドライバーを自動的に検索」をクリック
- Windowsが最新のドライバーを自動的に検索してインストール
ステップ4:再起動
更新完了後、パソコンを再起動します。
この方法で見つからない場合
「ドライバーを自動的に検索」で見つからない場合は、方法3または方法4を試してください。
方法3:メーカーサイトからダウンロード&インストール(推奨)
最も確実で、最新版を入手できる方法です。少し手間がかかりますが、おすすめです。
メーカー別のダウンロード先
使用しているパソコンやマザーボードのメーカーによって、ダウンロード先が異なります。
自作PC・マザーボード交換の場合
マザーボードメーカーの公式サイトからダウンロードします。
ASUSマザーボードの例
- ASUS公式サイト(https://www.asus.com/jp/)にアクセス
- 右上の検索アイコンをクリック
- マザーボードの型番を入力(例:ROG STRIX B550-F GAMING)
- 製品ページの「サポート」または「ドライバー・ツール」タブをクリック
- 「ドライバーとユーティリティ」を選択
- OSを選択(Windows 10 64-bit、Windows 11 64-bitなど)
- 「Audio」または「オーディオ」カテゴリを展開
- 最新のRealtekドライバーをダウンロード
MSIマザーボードの例
- MSI公式サイト(https://jp.msi.com/)にアクセス
- 検索で型番を入力
- 「サポート」→「ドライバー」
- OSを選択
- 「Audio」カテゴリからダウンロード
Gigabyteマザーボードの例
- Gigabyte公式サイト(https://www.gigabyte.com/)にアクセス
- 型番を検索
- 「サポート&ダウンロード」
- 「ドライバー」→「Audio」
- ダウンロード
メーカー製PCの場合
Dell PCの例
- Dell サポートサイト(https://www.dell.com/support/)にアクセス
- 製品のサービスタグまたはモデル名を入力
- 「ドライバーおよびダウンロード」
- 「オーディオ」カテゴリを探す
- Realtekドライバーをダウンロード
HP PCの例
- HP サポートサイト(https://support.hp.com/jp-ja/)にアクセス
- 製品番号またはシリアル番号を入力
- 「ソフトウェア、ドライバーおよびアップデート」
- 「オーディオ」セクションからダウンロード
Lenovo PCの例
- Lenovo サポートサイト(https://support.lenovo.com/)にアクセス
- 製品の型番を検索
- 「ドライバーとソフトウェア」
- OSを選択
- 「Audio」カテゴリからダウンロード
インストール手順
ステップ1:ダウンロードしたファイルを解凍
- ダウンロードフォルダを開く
- ZIPファイルを右クリック
- 「すべて展開」を選択
- 「展開」をクリック
ステップ2:セットアップを実行
- 解凍されたフォルダを開く
- 「Setup.exe」または「Install.exe」をダブルクリック
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリック
ステップ3:インストールウィザードに従う
- 画面の指示に従って「次へ」をクリック
- ライセンス契約に同意
- インストール先はデフォルトのままで問題なし
- 「インストール」をクリック
ステップ4:再起動
- インストール完了後、「完了」をクリック
- 「今すぐ再起動」を選択するか、手動で再起動
注意点
- インストール中は、インターネット接続を一時的に切断することを推奨する場合があります(メーカーによる)。これは、Windowsが自動的に別バージョンをインストールするのを防ぐためです。
- インストール中に「デジタル署名が見つかりません」というメッセージが表示される場合がありますが、公式サイトからダウンロードしたファイルなら問題ありません。「はい」または「続行」を選択してください。
方法4:完全に削除してから再インストール
音が出なくなった、ドライバーが壊れている場合は、一度完全に削除してから再インストールします。
手順
ステップ1:既存のドライバーを削除
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek」デバイスを右クリック
- 「デバイスのアンインストール」を選択
- 重要:「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェックを入れる
- 「アンインストール」をクリック
ステップ2:パソコンを再起動
再起動すると、Windowsが基本的なドライバーを自動的にインストールする場合があります。
ステップ3:新しいドライバーをインストール
方法3の手順に従って、メーカーサイトからダウンロードしたドライバーをインストールします。
ステップ4:再起動
インストール完了後、もう一度再起動します。
インストール後の確認

ドライバーが正しくインストールされたか、以下の方法で確認しましょう。
バージョンを確認する
手順
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- 「Realtek」デバイスを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「ドライバー」タブをクリック
- 「ドライバーのバージョン」を確認
ダウンロードページに記載されているバージョンと一致していれば、正しくインストールされています。
音が出るか確認する
ステップ1:音量を確認
- タスクバーのスピーカーアイコンをクリック
- 音量が0またはミュートになっていないか確認
ステップ2:テスト音を再生
- 「設定」→「システム」→「サウンド」を開く
- 「出力デバイスを選択」で正しいデバイスが選ばれているか確認
- 「テスト」ボタンをクリック(Windows 11の場合)
ステップ3:実際に音楽や動画を再生
YouTubeなどで動画を再生して、音が出るか確認してください。
Realtek Audio Console/Managerを確認
ドライバーと一緒にインストールされる設定アプリも起動するか確認しましょう。
Realtek Audio Console(Windows 10/11)
- スタートメニューを開く
- アプリ一覧から「Realtek Audio Console」を探す
- クリックして起動
Realtek HD Audio Manager(従来型)
- タスクバーの通知領域(右下)を確認
- Realtekのアイコンがあればダブルクリック
- または、コントロールパネルから「Realtek HD Audio Manager」を起動
トラブルシューティング
インストールで問題が発生した場合の対処法です。
トラブル1:インストールが完了しない、ループする
症状
インストールが途中で止まる、または再起動後に再びインストール画面が表示される。
原因
Windows Updateが自動的に別バージョンをインストールしようとしている。
対処法
- インストール中はインターネット接続を切断する
- Wi-Fiをオフにする、またはLANケーブルを抜く
- インストールを実行
- 完了後、再起動してからインターネットに再接続
トラブル2:デバイスマネージャーに表示されない
症状
インストールしたはずなのに、デバイスマネージャーに表示されない。
対処法1:ハードウェア変更をスキャン
- デバイスマネージャーを開く
- 上部メニューの「操作」をクリック
- 「ハードウェア変更のスキャン」を選択
- Windowsが自動的にデバイスを検出
対処法2:BIOSでオンボードオーディオを確認
- パソコンを再起動
- BIOS/UEFI画面に入る(起動時にDeleteキーまたはF2キーを連打)
- オンボードオーディオが「有効」になっているか確認
- 無効になっていたら有効にして保存
対処法3:異なるドライバーバージョンを試す
メーカーサイトで、古いバージョンのドライバーをダウンロードして試してみてください。
トラブル3:音は出るが設定アプリが開かない
症状
音は出るが、Realtek Audio ConsoleやHD Audio Managerが起動しない。
対処法1:Microsoft Storeから再インストール(Consoleの場合)
- Microsoft Storeを開く
- 「Realtek Audio Console」を検索
- 「インストール」をクリック
対処法2:スタートアップを有効化(HD Audio Managerの場合)
- タスクマネージャーを開く(Ctrl+Shift+Esc)
- 「スタートアップ」タブをクリック
- 「Realtek HD Audio Manager」を探す
- 無効になっていたら右クリックして「有効化」
トラブル4:エラーコードが表示される
エラーコード10:「このデバイスを開始できません」
- デバイスをアンインストール
- パソコンを再起動
- 最新ドライバーを再インストール
エラーコード28:「ドライバーがインストールされていません」
- メーカーサイトから正しいドライバーをダウンロード
- 手動でインストール
トラブル5:Windows 11で音が出ない
Windows 11特有の問題
Windows 11にアップグレード後、Realtekドライバーが正しく動作しないことがあります。
対処法
- Windows 11対応の最新ドライバーをメーカーサイトからダウンロード
- 「Windows 11」または「11 21H2」「11 22H2」などと明記されているバージョンを選ぶ
- インストール
トラブル6:「Setup.exe」が見つからない
症状
ダウンロードしたファイルを解凍したが、実行ファイルが見つからない。
対処法
- 解凍したフォルダ内のサブフォルダを探す
- 「Win64」「x64」「Setup」などのフォルダを開く
- その中に「Setup.exe」がある場合が多い
ドライバーファイルだけの場合
- デバイスマネージャーを開く
- Realtekデバイスを右クリック
- 「ドライバーの更新」→「コンピューターを参照してドライバーを検索」
- 解凍したフォルダを指定
- 「次へ」をクリック
ドライバーの更新とメンテナンス
定期的な更新は必要?
基本的には、問題がなければ無理に更新する必要はありません。
更新を検討すべき場合
- 音質の問題が発生した
- 新しいオーディオ機器が認識されない
- セキュリティパッチが含まれている
- 新機能を使いたい
更新の頻度
- 通常は半年~1年に1回程度で十分
- トラブルがある場合のみ更新を検討
古いドライバーファイルの削除
インストール後、ダウンロードフォルダに残ったファイルは削除して構いません。
- ダウンロードフォルダを開く
- ZIPファイルと解凍したフォルダを削除
ただし、トラブルが発生した時に備えて、しばらく残しておくことをおすすめします。
まとめ:Realtek Audio Driverを正しくインストールしよう
Realtek Audio Driverのインストールについて、重要なポイントをまとめます。
Realtek Audio Driverとは
- WindowsとRealtekサウンドチップを繋ぐソフトウェア
- 音を出すために必須
- 音が出ない、音質が悪い場合は再インストールで改善
インストール方法は4つ
- Windows Update:最も簡単だが最新版ではない場合も
- デバイスマネージャー:既存ドライバーの更新に便利
- メーカーサイト:最も確実で最新版を入手可能(推奨)
- 完全削除後に再インストール:トラブル時に有効
インストールの基本手順
- マザーボード/PCの型番を確認
- メーカー公式サイトからドライバーをダウンロード
- ZIPファイルを解凍
- Setup.exeを実行
- インストールウィザードに従う
- 再起動
インストール後の確認
- デバイスマネージャーでバージョン確認
- テスト音を再生
- Realtek Audio Console/Managerが起動するか確認
トラブル時の対処
- インストールがループする→インターネット接続を切断
- デバイスが表示されない→ハードウェアスキャン、BIOS確認
- 設定アプリが開かない→Microsoft Storeから再インストール
重要な注意点
- 必ずメーカー公式サイトからダウンロードする
- 自分のマザーボード/PCに対応したバージョンを選ぶ
- 問題がなければ無理に更新しない
- インストール中は指示に従って再起動する
Realtek Audio Driverは、パソコンから音を出すために欠かせないソフトウェアです。正しくインストールすれば、快適なサウンド環境を楽しめます。この記事の手順に従って、トラブルなくインストールを完了させましょう!

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