- Realtek Audio Driverって何?
- ドライバーとは何か
- Realtek Audioとは
- Realtek Audio Driverの役割
- Realtek Audio DriverとRealtek Audio Managerの違い
- Realtek Audio Driverの主な機能
- Realtek Audio Driverは必要なのか
- 別のオーディオドライバーを使っている場合
- Realtek Audio Driverのバージョンについて
- よくあるトラブルと対処法
- Realtek Audio Driverの更新方法
- Realtek Audio Driverをアンインストールしても大丈夫?
- Realtek公式サイトからのダウンロードについて
- まとめ
Realtek Audio Driverって何?

パソコンのデバイスマネージャーやコントロールパネルを見ていると、「Realtek Audio Driver」や「Realtek High Definition Audio」という名前を見かけることがありますよね。
これは一体何なのでしょうか?
簡単に言うと、Realtek Audio Driverは、パソコンから音を出すために必要なソフトウェアです。正式には「オーディオドライバー」と呼ばれるもので、Windowsパソコンのほとんどにインストールされています。
この記事では、Realtek Audio Driverとは何か、どんな役割を持っているのか、わかりやすく解説していきます。
ドライバーとは何か
まず「ドライバー」という言葉から説明しましょう。
ドライバーとは、パソコンのOS(オペレーティングシステム、つまりWindowsなど)と、ハードウェア(物理的な機器)を繋ぐ通訳のようなソフトウェアです。
例えば、あなたがパソコンで音楽を再生したいとします。Windowsは「スピーカーから音を出してください」と命令を出しますが、スピーカーやサウンドカードは直接その命令を理解できません。
そこで登場するのがドライバーです。ドライバーがWindowsの命令を、ハードウェアが理解できる形に変換してくれるんです。
Realtek Audio Driverは、音声に関するドライバー。パソコンのサウンドカード(音を出す部品)とWindowsの間で通訳の役割を果たしています。
Realtek Audioとは
「Realtek(リアルテック)」は、台湾の半導体メーカーの名前です。正式には「Realtek Semiconductor Corp.」といいます。
このRealtekという会社が作っているオーディオチップ(音を処理する部品)とそのドライバーが、世界中のパソコンで広く使われています。特にWindowsパソコンでは、圧倒的なシェアを持っているんです。
デスクトップパソコン、ノートパソコンを問わず、Dell、HP、Lenovo、富士通、NEC、ASUSなど、ほとんどのメーカーのパソコンにRealtek製のオーディオチップが搭載されています。
Realtek Audio Driverの役割
Realtek Audio Driverは、具体的にどんな仕事をしているのでしょうか?
音の出力
パソコンのスピーカーやイヤホン、ヘッドホンから音を出すための処理をします。音楽、動画、ゲーム、システム音など、あらゆる音がこのドライバーを通って出力されます。
音の入力
マイクから音を録音するときも、このドライバーが働いています。ビデオ会議、音声入力、録音ソフトなど、マイクを使う場面で必要です。
音質の調整
音量の調整だけでなく、低音や高音のバランス(イコライザー)、エコー、ノイズキャンセリングなど、さまざまな音質調整機能を提供します。
オーディオデバイスの認識
イヤホンを挿したとき、パソコンが「イヤホンが接続されました」と認識できるのも、このドライバーのおかげです。複数のオーディオ出力先(スピーカーとヘッドホンなど)を管理します。
高度な音響機能
Dolby(ドルビー)、DTS、サラウンドサウンド(立体音響)などの高度な音響技術に対応しています。これにより、2つのスピーカーしかなくても、まるで映画館のような音響体験ができることがあります。
Realtek Audio DriverとRealtek Audio Managerの違い
よく混同されるのが、「Realtek Audio Driver」と「Realtek Audio Manager(またはRealtek Audio Console)」です。この2つは別物です。
Realtek Audio Driver
これは裏方の仕事をするソフトウェアです。ユーザーが直接触ることはあまりありません。パソコンの起動時に自動的に動き始め、音が出るようにハードウェアを制御します。
ドライバーがないと、パソコンから音が出ません。
Realtek Audio Manager / Realtek Audio Console
こちらは、ユーザーが音の設定を変更するためのアプリケーションです。音量、音質、エフェクト、マイクの設定などを視覚的に調整できるコントロールパネルのようなものです。
古いバージョンでは「Realtek HD Audio Manager」、新しいバージョンでは「Realtek Audio Console」という名前になっています。
簡単に言えば、ドライバーが土台で、マネージャー(コンソール)が操作パネルという関係です。ドライバーがあれば音は出ますが、細かい設定をしたい場合はマネージャーが便利です。
Realtek Audio Driverの主な機能
もう少し詳しく、Realtek Audio Driverが提供する機能を見ていきましょう。
マルチチャンネル対応
Realtek Audio Driverは、2チャンネル(ステレオ)から5.1チャンネル、7.1チャンネルまで、さまざまなスピーカー構成に対応しています。
5.1チャンネルとは、5つのスピーカーと1つのサブウーファー(重低音用スピーカー)を使う構成のこと。映画館のような立体的な音響を楽しめます。
ステレオミキサー機能
ステレオミキサーは、パソコンから出ている音を録音する機能です。例えば、YouTubeの動画の音声を録音したいときなどに使えます。
ただし、すべてのRealtek Audio Driverでステレオミキサーが使えるわけではありません。バージョンによって対応が異なります。
フロント・リアパネルの独立制御
デスクトップパソコンの場合、前面パネルと背面パネルの両方にオーディオ端子があることが多いです。Realtek Audio Driverを使えば、前面のイヤホンジャックと背面のスピーカー端子を個別に設定できます。
例えば、普段はスピーカーで音楽を聴いて、ビデオ会議のときだけ前面にヘッドセットを挿す、といった使い分けができます。
ノイズ抑制とエコーキャンセリング
マイク入力に対して、周囲の雑音を減らしたり、スピーカーからの音がマイクに入らないようにしたりする機能があります。オンライン会議で特に役立ちます。
ジャック検出
オーディオ機器を接続したとき、それが何なのか(スピーカーなのか、ヘッドホンなのか、マイクなのか)を自動的に認識する機能です。
Realtek Audio Driverは必要なのか
結論から言うと、パソコンから音を出したいなら必要です。
Realtek Audio Driverをアンインストールすると、次のような問題が起きます:
- スピーカーやイヤホンから音が出なくなる
- マイクが使えなくなる
- オンライン会議ができなくなる
- 音楽や動画が再生できない(音声なし)
ただし、Realtek Audio Driverをアンインストールしても、Windowsが自動的に汎用のオーディオドライバーをインストールすることがあります。その場合、基本的な音の出力はできますが、次のような制限があります:
- 細かい音質調整ができない
- サラウンドサウンドなどの高度な機能が使えない
- ステレオミキサーが利用できない
- 複数のオーディオ出力を同時に使えない
つまり、基本的な音の再生だけなら汎用ドライバーでも可能ですが、快適に使うにはRealtek Audio Driverがあった方が断然良いということです。
別のオーディオドライバーを使っている場合
すべてのパソコンがRealtekを使っているわけではありません。以下のような場合は、Realtek Audio Driverは必要ありません:
外付けのUSBサウンドカードを使っている
USB接続のオーディオインターフェースやUSB DACを使っている場合、それ専用のドライバーを使います。この場合、Realtekのドライバーは使われません。
高級なサウンドカードを搭載している
Sound BlasterやASUSのXonarなど、専用のサウンドカードを増設している場合も、そのメーカーのドライバーを使います。
Conexant、VIAなど別のチップを使っている
一部のパソコンでは、RealtekではなくConexant、VIA、またはIntelのオーディオチップを使っていることがあります。その場合は、それぞれのメーカーのドライバーが必要です。
Realtek Audio Driverのバージョンについて

Realtek Audio Driverにはいくつかのバージョンがあり、パソコンによって異なります。
Realtek High Definition Audio Driver
一般的なバージョンで、ほとんどのデスクトップとノートパソコンで使われています。「Realtek HD Audio」と略されることもあります。
Realtek(R) Audio
新しいバージョンで、Windows 10/11に最適化されています。管理アプリは「Realtek Audio Console」になります。
UAD(Universal Audio Driver)版
Microsoftストア経由でアップデートされる新しい形式のドライバーです。従来のインストーラー形式とは異なり、Windowsのアプリとして配布されます。
よくあるトラブルと対処法
Realtek Audio Driverに関するよくあるトラブルと、その対処法を紹介します。
音が出ない
まず、音量がミュートになっていないか確認しましょう。その上で、デバイスマネージャーでRealtek Audio Driverが正常に動作しているか確認します。黄色い三角マーク(!)が付いていたら、ドライバーに問題があります。
対処法:ドライバーを再インストールする。
音質が悪い、ノイズが入る
古いドライバーを使っていると、音質が劣化することがあります。
対処法:最新版のドライバーに更新する。パソコンメーカーのサポートサイトからダウンロードしましょう。
Realtek Audio Consoleが開けない
「RPCサービスに接続できません」というエラーが出ることがあります。
対処法:「Realtek Audio Universal Service」がスタートアップで有効になっているか確認。Windowsサービスでこのサービスが実行中か確認します。
マイクが認識されない
マイクを接続しても認識されないことがあります。
対処法:Realtek Audio Console(またはマネージャー)を開いて、接続したデバイスの種類を手動で指定します。自動認識がうまくいかないことがあるためです。
Realtek Audio Driverの更新方法
ドライバーは定期的に更新することをおすすめします。最新版では、バグの修正や音質の改善、新機能の追加などが行われています。
更新方法:
- Windows Updateから
- 「設定」→「Windows Update」→「更新プログラムのチェック」
- オーディオドライバーの更新があれば自動的にダウンロードされます
- デバイスマネージャーから
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」を右クリック
- 「ドライバーの更新」を選択
- メーカーサイトから(最も確実)
- パソコンメーカー(Dell、HP、富士通など)のサポートサイトにアクセス
- 自分のパソコンの型番を検索
- 「オーディオドライバー」または「Realtek Audio Driver」をダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
メーカーサイトからダウンロードする方法が、もっとも確実で安全です。
Realtek Audio Driverをアンインストールしても大丈夫?
基本的にはアンインストールしない方が良いです。
ただし、以下のような場合はアンインストールが必要になることがあります:
ドライバーが壊れてしまった場合
ドライバーの不具合で音が出なくなったときは、一度アンインストールしてから再インストールすることで直ることがあります。
外付けのサウンドカードを使う場合
USB DACや外付けサウンドカードを使う場合、内蔵のRealtek Audio Driverは使わなくなります。ただし、アンインストールしなくても特に問題はありません。
ドライバーの競合が起きている場合
複数のオーディオドライバーがインストールされていて、互いに干渉している場合は、使わない方をアンインストールします。
アンインストールしても、Windowsが自動的に基本的なドライバーを再インストールするので、完全に音が出なくなることは少ないです。ただし、細かい設定や高度な機能は使えなくなります。
Realtek公式サイトからのダウンロードについて
「Realtek公式サイトからドライバーをダウンロードすれば良いのでは?」と思うかもしれません。
確かにRealtek公式サイトでもドライバーは配布されていますが、パソコンメーカーのサイトからダウンロードする方が安全です。
理由は次の通りです:
- パソコンメーカーが、自社のパソコンに最適化したドライバーを提供している
- Realtek公式サイトのドライバーは、すべてのパソコンで動くとは限らない
- メーカー独自の機能(Dolby Audioなど)が使えなくなることがある
自作パソコンやマザーボードを交換した場合は、マザーボードメーカー(ASUS、Gigabyte、MSIなど)のサイトからダウンロードしましょう。
まとめ
Realtek Audio Driverは、パソコンで音を出すために欠かせないソフトウェアです。
重要なポイント:
- Realtek Audio Driverは、Windowsとオーディオハードウェアをつなぐ通訳の役割
- 世界中のほとんどのWindowsパソコンで使われている
- ドライバーがないと音が出ない
- Realtek Audio Manager(Console)は設定用のアプリで、ドライバーとは別物
- 音質調整、サラウンドサウンド、ステレオミキサーなど多彩な機能を持つ
- 問題が起きたら、再インストールや更新で解決することが多い
「パソコンに最初から入っているけど、何のソフトかわからない」という人も多いRealtek Audio Driver。でも実は、毎日音楽を聴いたり動画を見たりするときに、裏でずっと働いてくれている重要なソフトウェアだったんです。
音が出なくなったり、音質に問題が出たりしたら、このRealtek Audio Driverを確認してみてください。ほとんどの場合、ドライバーの再インストールや更新で解決できますよ。

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