「突然パソコンから音が出なくなった」「デバイスマネージャーからRealtek Audioが消えている」——そんなトラブルに遭遇していませんか?
Realtek Audioドライバーが消えてしまう原因はいくつかありますが、多くの場合は適切な手順で復旧できます。
この記事では、Realtek Audioが消えた原因の特定から、具体的な復旧方法、トラブルシューティングまで、順を追って解説します。
まず確認:本当にRealtek Audioが消えているか?
復旧作業を始める前に、本当にRealtek Audioが消えているのか確認しましょう。
デバイスマネージャーで確認する方法
手順1:デバイスマネージャーを開く
- キーボードの「Windowsキー」+「X」を同時に押す
- メニューから「デバイスマネージャー」をクリック
または
- キーボードの「Windowsキー」+「R」を同時に押す
devmgmt.mscと入力してEnterキーを押す
手順2:サウンドデバイスを確認
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」の左側にある「▶」をクリック
- 以下のいずれかが表示されているか確認:
- Realtek High Definition Audio
- Realtek(R) Audio
- Realtek Audio
状況別の症状
パターン1:デバイスマネージャーに表示されない
→ ドライバーが完全に削除されているか、無効になっている
パターン2:デバイスは表示されるが、黄色い警告マーク(!)が付いている
→ ドライバーに問題がある、または正常に動作していない
パターン3:デバイスは表示されるが音が出ない
→ ドライバーは存在するが、設定に問題があるか破損している
パターン4:Realtek HD Audio Managerが消えた
→ ドライバーは正常だが、管理ソフトウェアが表示されない
それぞれの状況に応じた対処方法を見ていきましょう。
Realtek Audioが消える主な原因
1. Windows Updateによる自動更新
Windows Updateが新しいドライバーをインストールしようとして、既存のRealtekドライバーが削除されることがあります。特に、互換性のない汎用ドライバーに置き換えられてしまうケースがあります。
2. 誤ってアンインストールした
デバイスマネージャーでドライバーを削除する際、「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」にチェックを入れてアンインストールすると、完全に削除されてしまいます。
3. システムファイルの破損
Windowsのアップデートやシステムエラーにより、ドライバーファイルが破損することがあります。
4. 高速スタートアップの影響
Windows 10/11の高速スタートアップ機能により、ドライバーが正常に読み込まれないことがあります。
5. BIOSでオンボードオーディオが無効化
まれに、BIOS設定でオンボードオーディオが無効になっている場合があります。
【方法1】自動で復旧させる(最も簡単・推奨)
Windowsの機能を使って、自動的にドライバーを再インストールする方法です。
手順:ハードウェア変更のスキャン
- デバイスマネージャーを開く
- 上部メニューの「操作」をクリック
- 「ハードウェア変更のスキャン」をクリック
- Windowsが自動的にデバイスを検出してドライバーをインストール
- インストールが完了するまで待つ(通常1〜3分)
- パソコンを再起動
この方法のメリット
- 最も簡単で失敗が少ない
- Windowsが自動的に適切なドライバーを選択
- 追加のダウンロードが不要
注意点
- インターネット接続が必要
- Windows Updateが有効になっている必要がある
再起動後の確認
- デバイスマネージャーを再度開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- Realtek Audioが表示されているか確認
- 音が出るかテスト
【方法2】無効になっているデバイスを有効化
デバイスが無効になっているだけの場合、有効化すれば復旧します。
手順
- デバイスマネージャーを開く
- 上部メニューの「表示」をクリック
- 「非表示のデバイスの表示」をクリック
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- グレーアウトしている(薄く表示されている)Realtek Audioを探す
- 見つかったら、右クリック
- 「デバイスを有効にする」をクリック
- パソコンを再起動
【方法3】デバイスドライバーを再インストール
デバイスは表示されているが正常に動作しない場合、ドライバーを再インストールします。
手順
- デバイスマネージャーを開く
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開
- 「Realtek High Definition Audio」(または該当するデバイス)を右クリック
- 「デバイスのアンインストール」をクリック
- 重要:「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除します」のチェックは外す
- 「アンインストール」をクリック
- パソコンを再起動
再起動後、Windowsが自動的にドライバーを再インストールします。
チェックボックスについての注意
チェックを外す(推奨)
- ドライバーファイルは削除されない
- 再起動後、自動的に再インストールされる
- 復旧が簡単
チェックを入れる(完全削除)
- ドライバーファイルが完全に削除される
- 手動でドライバーを用意する必要がある
- 復旧が難しくなる
【方法4】メーカーサイトから最新ドライバーをダウンロード
自動インストールがうまくいかない場合、メーカーの公式サイトから最新のドライバーを入手します。
手順1:パソコンの型番を確認
- キーボードの「Windowsキー」+「R」を同時に押す
msinfo32と入力してEnterキーを押す- 「システム情報」が開く
- 「システムの製造元」と「システム モデル」をメモする
手順2:メーカーサイトでドライバーを探す
主要メーカーのサポートページ
- ASUS: https://www.asus.com/jp/support/
- MSI: https://jp.msi.com/support/
- Gigabyte: https://www.gigabyte.com/Support
- ASRock: https://www.asrock.com/support/
- Dell: https://www.dell.com/support/
- HP: https://support.hp.com/jp-ja
- Lenovo: https://support.lenovo.com/jp/ja/
- NEC: https://support.nec-lavie.jp/
- 富士通: https://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/
手順3:ドライバーをダウンロードしてインストール
- メーカーのサポートページにアクセス
- 製品の型番を入力して検索
- 「ドライバー」または「ダウンロード」セクションを開く
- 「オーディオ」または「Realtek Audio」を探す
- お使いのWindowsバージョンに対応したものをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行
- 画面の指示に従ってインストール
- インストール完了後、再起動
【方法5】Realtek公式サイトからダウンロード
メーカーサイトにドライバーがない場合、Realtek公式サイトから入手できます。
Realtek公式ダウンロードページ
手順
- 上記のURLにアクセス
- 「High Definition Audio Codecs (Software)」のセクションを探す
- 最新バージョンをダウンロード(通常は一番上)
- ダウンロードしたファイルを解凍
- セットアップファイルを実行
- 画面の指示に従ってインストール
- 再起動
注意:バージョン選択について
Realtek公式サイトには複数のバージョンがあり、どれが適切か分かりにくい場合があります。可能な限りメーカーサイトからダウンロードすることをおすすめします。
【方法6】システムの復元で以前の状態に戻す
Realtek Audioが正常に動作していた時点に戻す方法です。
前提条件
- システムの復元ポイントが作成されている必要がある
- Windowsが正常に起動できる状態
手順(Windows 10/11共通)
- キーボードの「Windowsキー」+「R」を同時に押す
rstrui.exeと入力してEnterキーを押す- 「システムの復元」が開く
- 「次へ」をクリック
- Realtek Audioが正常に動作していた日付の復元ポイントを選択
- 「影響を受けるプログラムの検出」をクリックして確認(任意)
- 「次へ」をクリック
- 「完了」をクリック
- 確認メッセージで「はい」をクリック
- システムが自動的に再起動し、復元が実行される
注意点
- 復元ポイント以降にインストールしたソフトウェアは削除される可能性がある
- 個人ファイル(ドキュメント、写真など)は影響を受けない
- 完了まで20〜60分程度かかることがある
Realtek HD Audio Managerが消えた場合の対処
ドライバーは正常だが、Realtek HD Audio Managerアプリが表示されない場合の対処法です。
方法1:手動で起動する
- キーボードの「Windowsキー」+「E」を同時に押す
- エクスプローラーが開く
- アドレスバーに以下を入力してEnterキーを押す:
C:\Program Files\Realtek\Audio\HDA
- フォルダ内で以下のファイルを探す:
- RtkNGUI64.exe(最も一般的)
- RAVCpl64.exe
- RAVBg64.exe
- 見つかったファイルをダブルクリックして起動
ファイルが見つからない場合は、ドライバーを再インストールしてください。
方法2:コントロールパネルから開く
- キーボードの「Windowsキー」+「R」を同時に押す
controlと入力してEnterキーを押す- コントロールパネルが開く
- 右上の「表示方法」を「アイコン」に変更
- 「Realtek HD Audio Manager」または「Realtek Audio Console」をクリック
方法3:スタートアップで有効化
- キーボードの「Ctrl」+「Shift」+「Esc」を同時に押す
- タスクマネージャーが開く
- 「スタートアップ」タブをクリック
- 一覧から「Realtek HD Audio Manager」を探す
- 状態が「無効」になっていたら右クリック
- 「有効化」をクリック
- パソコンを再起動
方法4:Microsoft Storeからインストール
Windows 10/11では、Realtek Audio ConsoleをMicrosoft Storeから入手できます。
- Microsoft Storeを開く
- 検索ボックスに「Realtek Audio Console」と入力
- 「入手」または「インストール」をクリック
- インストール完了後、アプリを起動
高速スタートアップを無効化する
高速スタートアップが原因でドライバーが正常に読み込まれない場合があります。
手順
- キーボードの「Windowsキー」+「X」を同時に押す
- 「電源オプション」をクリック
- 右ペインの「電源の追加設定」をクリック
- 左側のメニューから「電源ボタンの動作を選択する」をクリック
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外す
- 「変更の保存」をクリック
- パソコンを再起動
再起動後、Realtek Audioが正常に認識されるか確認してください。
BIOSでオンボードオーディオを確認
まれに、BIOS設定でオンボードオーディオが無効になっていることがあります。
確認方法
- パソコンを再起動
- 起動時に特定のキーを押してBIOS/UEFI設定に入る
- 一般的なキー:F2、F10、Del、Esc
- メーカーによって異なる
- BIOS設定画面で「Advanced」や「Integrated Peripherals」などのセクションを探す
- 「HD Audio」、「Onboard Audio」、「Audio Controller」などの項目を探す
- 「Enabled」または「Auto」に設定されているか確認
- 無効(Disabled)になっていたら「Enabled」に変更
- 設定を保存して終了(通常F10キー)
- パソコンが再起動する
よくあるトラブルと解決方法
トラブル1:ハードウェア変更のスキャンをしても復旧しない
原因
Windows Updateが無効、またはインターネットに接続されていない可能性があります。
解決方法
- インターネット接続を確認
- Windows Updateを有効化
- メーカーサイトから手動でドライバーをダウンロードしてインストール
トラブル2:「オーディオ出力デバイスがインストールされていません」と表示される
原因
オーディオドライバーが完全に削除されているか、破損しています。
解決方法
- デバイスマネージャーを開く
- 「表示」→「非表示のデバイスの表示」を選択
- すべてのオーディオデバイスを確認
- 黄色い警告マークがあるデバイスを削除
- パソコンを再起動
- 「ハードウェア変更のスキャン」を実行
- それでも復旧しない場合、メーカーサイトからドライバーをインストール
トラブル3:ドライバーをインストールしても音が出ない
原因
既定のデバイスが正しく設定されていない可能性があります。
解決方法
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定を開く」をクリック
- 「出力」セクションで「出力デバイスを選択してください」をクリック
- 「スピーカー(Realtek High Definition Audio)」を選択
- 音量が0またはミュートになっていないか確認
トラブル4:Realtek Audioは表示されるが「このデバイスは正常に動作していません」と表示される
原因
ドライバーが破損しているか、バージョンが合っていません。
解決方法
- デバイスマネージャーでRealtek Audioを右クリック
- 「ドライバーの更新」をクリック
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択
- 更新が見つからない場合、「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択
- 「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択します」をクリック
- リストから別のバージョンのRealtekドライバーを選択
- インストール後、再起動
トラブル5:インストールしてもすぐに消える
原因
Windows Updateが古いドライバーや互換性のないドライバーに自動的に置き換えている可能性があります。
解決方法
- Windows Updateの自動ドライバー更新を無効化(前回の記事「完全削除」を参照)
- インターネット接続を切断
- ドライバーをインストール
- インストール完了後、Windows Updateの設定を確認してから再接続
まとめ:Realtek Audio復旧の手順
最も簡単な復旧方法(まずこれを試す)
- デバイスマネージャーを開く
- 「操作」→「ハードウェア変更のスキャン」をクリック
- パソコンを再起動
- 音が出るか確認
それでもダメな場合
- デバイスマネージャーで「非表示のデバイスの表示」を有効化
- グレーアウトしているRealtekデバイスを有効化
- ドライバーを再インストール(チェックボックスは外す)
- メーカーサイトから最新ドライバーをダウンロード
- 高速スタートアップを無効化
- システムの復元を実行
Realtek HD Audio Managerが消えた場合
- 手動で起動(C:\Program Files\Realtek\Audio\HDA)
- コントロールパネルから起動
- タスクマネージャーのスタートアップで有効化
- Microsoft StoreからRealtek Audio Consoleをインストール
重要なポイント
予防策
- 重要なシステム変更前に復元ポイントを作成
- Windows Updateの自動ドライバー更新に注意
- 定期的にメーカーサイトで最新ドライバーを確認
トラブル時の心得
- 焦らず、まず簡単な方法から試す
- チェックボックスの有無に注意する
- ドライバーを削除する前に、再インストール用のファイルを用意
最終手段
- システムの復元
- Windowsの修復インストール
- メーカーサポートに連絡
Realtek Audioが消えてしまっても、ほとんどの場合は上記の方法で復旧できます。一つずつ順番に試していけば、必ず音は戻ります。
まずは最も簡単な「ハードウェア変更のスキャン」から試してみてください。それでもダメな場合は、この記事の他の方法を順に試していきましょう。

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