Realtek Audioに問題があったり、音質に満足できなかったりして困っていませんか?
実は、Realtek Audioの代わりになる選択肢はいくつもあります。ソフトウェアで改善する方法から、外付け機器を使う方法まで、予算や目的に合わせて選べるんです。
この記事では、Realtek Audioの代替手段を初心者にも分かりやすく解説していきます。
Realtek Audioとは
まず、Realtek Audioの基本を押さえておきましょう。
Realtek Audioの正体
Realtek Audioは、台湾のRealtek Semiconductor社が製造するオーディオチップです。
多くのマザーボードに搭載されている「オンボードオーディオ」の大部分がRealtekです。
主なRealtek Audioチップ:
- ALC892(少し古いモデル)
- ALC1220(現行の高品質モデル)
- ALC897
- ALC4080
Realtek Audio Consoleとは:
- Realtek製オーディオチップを制御するソフトウェア
- イコライザーや音響効果の設定ができる
- Microsoft Storeからインストールできる
Realtek Audioの長所と短所
長所:
- ✓ ほとんどのPCに標準搭載
- ✓ 無料で使える
- ✓ 基本的な音質は悪くない
- ✓ 追加コストがかからない
短所:
- ✗ 音質が物足りない場合がある
- ✗ ドライバーの問題が起きやすい
- ✗ 電磁波ノイズの影響を受けやすい
- ✗ ヘッドホンの駆動力が弱い
Realtek Audioの代替が必要になる理由
どんな時にRealtek Audioの代わりを探すべきでしょうか?
ケース1:音質に不満がある
こんな症状はありませんか?
- 音がこもって聞こえる
- 高音がシャリシャリする
- 低音に力がない
- ヘッドホンの本来の性能が発揮できていない
特に、5,000円以上の良いヘッドホンを使っている場合、Realtek Audioでは性能を引き出しきれないことがあります。
ケース2:ノイズが気になる
よくあるノイズの例:
- 「サー」「ジー」というホワイトノイズ
- マウスを動かすと「ピッピッ」と鳴る
- GPU使用時に「ビービー」という音
- USB機器を接続すると雑音が入る
これらは、PC内部の電磁波干渉が原因です。Realtek Audioはマザーボードに直接搭載されているため、影響を受けやすいんです。
ケース3:ドライバーの問題
こんなトラブルに遭遇していませんか?
- Realtek Audio Consoleが開けない
- 音が出なくなった
- デバイスが認識されない
- Windowsアップデート後に不具合
- 「必要なドライバーがありません」エラー
ドライバー関連のトラブルは、Realtek Audioでよく報告されています。
ケース4:より高音質を求めたい
こんな目的がある場合:
- 音楽制作(DTM)をしたい
- ハイレゾ音源を楽しみたい
- 本格的なオーディオ環境を構築したい
- プロ級のゲーミングサウンドが欲しい
趣味や仕事で高音質が必要な場合、Realtek Audioでは限界があります。
Realtek Audioの代替手段【全体像】
代替手段は大きく3つのカテゴリーに分かれます。
1. ソフトウェアで改善する
Realtek Audioは使い続けて、ソフトウェアで音質を向上させる方法です。
メリット:
- 無料または低コスト
- 簡単に試せる
- ハードウェアの変更不要
デメリット:
- 根本的な音質向上には限界がある
- ノイズ問題は解決しにくい
2. 外付けハードウェアを使う
USB DACやサウンドカードなど、外付けの機器を追加する方法です。
メリット:
- 音質が大幅に向上
- ノイズから解放される
- ヘッドホンの駆動力が上がる
デメリット:
- コストがかかる(3,000円〜数万円)
- 設置スペースが必要
3. ドライバーを変更する
Realtek公式以外のドライバーや、Windows標準ドライバーを使う方法です。
メリット:
- 無料
- トラブル解決に有効
デメリット:
- 機能が制限される場合がある
- 設定が複雑
それでは、それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
代替案1:ソフトウェアで音質向上
まずは無料または低コストで試せるソフトウェアを紹介します。
Equalizer APO(無料・最強)
特徴:
- 完全無料のシステムワイドイコライザー
- 非常に細かい設定が可能
- CPU負荷が極めて軽い
できること:
- 詳細なイコライザー調整
- プリアンプ(音量増幅)
- ステレオ/モノラル変換
- クロスフィード効果
使い方:
- 公式サイトからダウンロード
- インストール時に対象デバイスを選択
- Peace GUIと組み合わせると使いやすい
こんな人におすすめ:
- 音質を細かく調整したい
- 無料で試したい
- PCの負荷を増やしたくない
Boom 3D(有料・3Dサウンド)
特徴:
- 3D仮想サラウンド機能
- 直感的なインターフェース
- Windows/Mac両対応
価格:
- 年間約1,500円(サブスクリプション)
- 無料トライアルあり
できること:
- 3Dサラウンドサウンド
- プリセットの音響プロファイル
- イコライザー調整
- ボリュームブースター
こんな人におすすめ:
- 映画やゲームで臨場感が欲しい
- 簡単に良い音にしたい
FxSound(無料)
特徴:
- ワンクリックで音質向上
- シンプルで使いやすい
- リアルタイム処理
できること:
- 自動音質補正
- イコライザー調整
- 音楽ジャンル別プリセット
こんな人におすすめ:
- 難しい設定は避けたい
- 音楽鑑賞がメイン
Nahimic(メーカープリインストール)
特徴:
- MSIやGigabyteのマザーボードに付属
- ゲーミング向けサウンド強化
- 3Dオーディオ機能
できること:
- 3Dサラウンドサウンド
- 足音強調(FPS向け)
- マイク音質向上
注意点:
- 対応マザーボードが限定的
- Realtek Audio Consoleと競合する場合がある
その他の選択肢
SoundLock:
- 音量の突然の上昇を防ぐ
- 映画や動画視聴に便利
DeskFX:
- リアルタイムエフェクト
- 低遅延
代替案2:USB DAC・アンプ
音質を本格的に改善したいなら、USB DACが最適です。
USB DACとは
DAC = Digital-to-Analog Converter(デジタル-アナログ変換器)
PCのデジタル音声信号を、ヘッドホンやスピーカーが使えるアナログ信号に変換する装置です。
Realtek Audioとの違い:
- Realtek → マザーボード上のDAC(ノイズ影響大)
- USB DAC → PC外部のDAC(ノイズ影響小)
予算別おすすめUSB DAC
エントリークラス(3,000円〜10,000円)
Creative Sound Blaster Play! 4
- 価格:約3,500円
- 特徴:USBメモリサイズの超小型
- こんな人に:初めてのUSB DAC
FiiO K3
- 価格:約10,000円
- 特徴:ヘッドホンアンプ内蔵
- こんな人に:音質とコスパ重視
ミドルクラス(10,000円〜30,000円)
Audioquest Dragonfly Cobalt
- 価格:約25,000円
- 特徴:超小型、高音質
- こんな人に:持ち運びも視野に
Schiit Fulla 4
- 価格:約15,000円(個人輸入)
- 特徴:DAC+ヘッドホンアンプ
- こんな人に:ヘッドホン駆動力が欲しい
ハイエンドクラス(30,000円〜)
Schiit Modi 3+ + Magni 3+
- 価格:合計約40,000円
- 特徴:DAC&アンプ分離型
- こんな人に:本格オーディオ志向
iFi Audio Zen DAC V2
- 価格:約35,000円
- 特徴:バランス出力対応
- こんな人に:ハイレゾ音源を楽しみたい
USB DACのメリット・デメリット
メリット:
- ✓ 音質が劇的に向上
- ✓ ノイズがほぼゼロ
- ✓ ヘッドホンの駆動力アップ
- ✓ PC内部の影響を受けない
- ✓ ポータブルタイプなら持ち運び可能
デメリット:
- ✗ コストがかかる
- ✗ USB端子を1つ占有
- ✗ デスク上のスペースが必要
- ✗ ドライバーインストールが必要な場合も
代替案3:PCIeサウンドカード
デスクトップPC限定ですが、PCIeスロットに挿すサウンドカードも選択肢です。
PCIeサウンドカードとは
マザーボードのPCIeスロット(グラフィックボードを挿す場所)に装着するサウンドカードです。
USB DACとの違い:
- PCIe → PC内部に設置
- USB DAC → 外付け
主な製品
Creative Sound Blaster AE-5 Plus
- 価格:約15,000円
- 特徴:ゲーミング向け、RGB LED
- こんな人に:ゲーマー
ASUS Xonar AE
- 価格:約10,000円
- 特徴:バランス型、コスパ良好
- こんな人に:音楽鑑賞とゲーム両方
ASUS Xonar Essence STX II
- 価格:約30,000円
- 特徴:ハイエンド、オーディオファイル向け
- こんな人に:最高音質を求める
PCIeサウンドカードのメリット・デメリット
メリット:
- ✓ デスク上がすっきり
- ✓ USB端子を占有しない
- ✓ 安定した接続
- ✓ 専用ソフトウェアが充実
デメリット:
- ✗ ノートPCでは使えない
- ✗ PCIeスロットが必要
- ✗ 最近は選択肢が少ない
- ✗ PC内部のノイズ影響を受ける可能性
代替案4:オーディオインターフェース
音楽制作(DTM)や配信をするなら、オーディオインターフェースがベストです。
オーディオインターフェースとは
USB DACの高機能版のようなもので、以下の機能があります:
- マイク入力(XLR端子)
- 楽器入力(ギター・ベースなど)
- 高品質なDAC
- ヘッドホンアンプ
- 低遅延(レイテンシー)
おすすめ製品
エントリークラス
Focusrite Scarlett Solo(第3世代)
- 価格:約15,000円
- 特徴:定番中の定番
- こんな人に:DTM初心者
ミドルクラス
Steinberg UR22C
- 価格:約20,000円
- 特徴:USB-C対応、Cubase付属
- こんな人に:本格的にDTMしたい
Roland Rubix24
- 価格:約23,000円
- 特徴:ループバック機能(配信向け)
- こんな人に:ゲーム配信・歌ってみた
こんな人におすすめ
- 音楽制作をしたい
- ゲーム配信・YouTube配信をする
- 高品質なマイク録音が必要
- ギターやベースを録音したい
代替案5:Windowsドライバーを変更
Realtek Audio Consoleが動かない場合の最終手段です。
Windows標準ドライバーに切り替え
手順:
- デバイスマネージャーを開く
- Win + X → デバイスマネージャー
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開
- Realtek High Definition Audioを右クリック
- 「ドライバーの更新」を選択
- 「コンピューターを参照してドライバーを検索」
- 「コンピューター上の利用可能なドライバーの一覧から選択」
- 「High Definition Audio デバイス」を選択
- インストール
メリット:
- Realtek Audio Consoleの不具合が解消
- シンプルで安定
- Windowsが自動管理
デメリット:
- イコライザーなどの高度な機能が使えない
- Realtek Audio Consoleは使用不可
メーカー公式ドライバーを再インストール
手順:
- 現在のRealtek Audioを完全アンインストール
- 設定 → アプリ → Realtek Audio Console
- デバイスマネージャー → ドライバーをアンインストール
- マザーボードメーカーのサイトへ
- ASUS、MSI、Gigabyteなど
- 使用中のマザーボード型番のページを探す
- 「ドライバー」または「サポート」セクション
- 最新のRealtek Audioドライバーをダウンロード
- インストール
- 再起動
ポイント:
- Realtek公式ではなく、マザーボードメーカーのものを使う
- Windows 10用ドライバーでもWindows 11で動く場合が多い
目的別おすすめ組み合わせ
あなたの状況に合わせたおすすめを紹介します。
ケース1:とにかく無料で改善したい
おすすめ:Equalizer APO + Peace GUI
- コスト:0円
- 効果:★★★☆☆
- 難易度:★★☆☆☆
導入手順:
- Equalizer APO公式サイトからダウンロード
- インストール(再起動が必要)
- Peace GUIをダウンロード
- プリセットを選ぶか、自分で調整
ケース2:1万円以内で音質向上したい
おすすめ:FiiO K3(USB DAC)
- コスト:約10,000円
- 効果:★★★★☆
- 難易度:★☆☆☆☆
こんな効果:
- Realtek比で明らかに音がクリア
- ノイズがなくなる
- ヘッドホンが本来の性能を発揮
ケース3:ゲーミング特化したい
おすすめ:Creative Sound Blaster X3(USB)
- コスト:約15,000円
- 効果:★★★★☆
- 難易度:★☆☆☆☆
ゲーミング向け機能:
- 足音強調(FPS向け)
- 7.1chバーチャルサラウンド
- Scout Mode(敵の位置把握)
ケース4:本格オーディオ環境を構築したい
おすすめ:Schiit Modi 3+ & Magni 3+
- コスト:合計約40,000円
- 効果:★★★★★
- 難易度:★★☆☆☆
こんな人に:
- 5万円以上のヘッドホンを使っている
- ハイレゾ音源を楽しみたい
- オーディオに投資する価値を感じる
ケース5:音楽制作・配信をしたい
おすすめ:Focusrite Scarlett 2i2(オーディオインターフェース)
- コスト:約20,000円
- 効果:★★★★★
- 難易度:★★★☆☆
できること:
- 高品質なマイク録音
- ギター・ベース録音
- ゲーム配信(ループバック機能)
- DTM制作
よくある質問(FAQ)
Q1. Realtek Audioを完全に削除しても大丈夫?
A. USB DACやサウンドカードを使う場合は問題ありません。ただし、Realtek Audioを削除すると:
- マザーボードの背面端子が使えなくなる
- フロントパネルの音声端子も無効化される
外付け機器だけを使うなら削除OK、内蔵も使いたいなら残しておきましょう。
Q2. USB DACとUSBサウンドカードの違いは?
A. 基本的には同じものです。
厳密には:
- DAC → デジタル→アナログ変換に特化
- USBサウンドカード → DAC + その他機能(マイク入力など)
ただし、商品名では混同されていることが多いです。
Q3. ノートPCでも使える?
A. USB DACやUSBサウンドカード、オーディオインターフェースは全てノートPCで使えます。
PCIeサウンドカードだけはデスクトップ専用です。
Q4. 音質向上の効果は本当にある?
A. はい、特に以下の条件なら効果が大きいです:
- 5,000円以上のヘッドホンを使っている
- ノイズが気になっている
- 音楽ファイルが高品質(320kbps以上、FLACなど)
逆に、100均イヤホンや低音質音源では効果を実感しにくいです。
Q5. ゲームでUSB DACは意味ある?
A. あります。特に:
音響効果:
- 足音がクリアに聞こえる(FPS向け)
- 環境音の方向が掴みやすい
- 没入感が向上
ただし、ゲーミングヘッドセットを使う場合は、ヘッドセット付属のUSBドングルを使う方が良い場合もあります。
Q6. Macでも使える?
A. ほとんどのUSB DACやオーディオインターフェースはMac対応です。
購入前に「Mac対応」を確認しましょう。
Q7. スマホでも使える?
A. USB DACの多くはAndroidスマホ(USB Type-C)で使えます。
iPhoneでは、Lightning to USB変換アダプタが必要です。ただし、全ての機種で動作するとは限りません。
Q8. どれくらい音質が良くなる?
A. 主観的ですが:
Equalizer APO:
- 向上度:20〜30%
- 好みに調整できる程度
1万円のUSB DAC:
- 向上度:50〜70%
- 明らかな違いを実感
3万円以上のDAC・アンプ:
- 向上度:80〜100%
- 別次元のクリアさ
トラブルシューティング
代替手段でよくある問題と解決方法です。
問題1:USB DACから音が出ない
解決方法:
- Windowsの既定デバイスを確認
- 設定 → システム → サウンド
- 出力デバイスでUSB DACを選択
- 音量を確認
- USB DAC側のボリューム
- Windows側のボリューム
- ドライバーを再インストール
- デバイスマネージャーでUSB DACをアンインストール
- USBを挿し直す
問題2:Equalizer APOが効かない
解決方法:
- インストール時に正しいデバイスを選んだか確認
- PCを再起動
- Configuratorを開いて設定を確認
- C:\Program Files\EqualizerAPO\
- プリアンプが適切か確認
- 低すぎると聞こえない
問題3:ノイズが消えない
USB DACでもノイズが出る場合:
- 別のUSBポートを試す
- 特にUSB 3.0ポートを避ける
- USBハブを経由しない
- 直接PCに接続
- グラウンドループの可能性
- USB絶縁アダプタを試す
- USB延長ケーブルを使う
- PCから離す
まとめ
Realtek Audioの代わりとなる選択肢をまとめます。
予算別おすすめ:
無料:
- Equalizer APO + Peace GUI
〜5,000円:
- Creative Sound Blaster Play! 4
〜10,000円:
- FiiO K3
〜20,000円:
- Focusrite Scarlett Solo(DTM向け)
- Creative Sound Blaster X3(ゲーミング)
〜30,000円:
- Audioquest Dragonfly Cobalt
30,000円〜:
- Schiit Modi + Magni(本格オーディオ)
目的別おすすめ:
音楽鑑賞:
→ USB DAC(FiiO K3、Dragonfly)
ゲーミング:
→ Creative Sound Blaster X3、PCIeサウンドカード
DTM・配信:
→ オーディオインターフェース(Focusrite、Steinberg)
トラブル解決:
→ Windows標準ドライバー、Equalizer APO
最後に:
Realtek Audioは決して悪くありませんが、用途や予算に応じて代替手段を選ぶことで、大きく音質を改善できます。
まずは無料のEqualizer APOから試して、満足できなければハードウェアへの投資を検討するのがおすすめです。
あなたに合った最適なオーディオ環境を見つけてください!


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