Rubyを使った開発では、現在のバージョンを確認することが重要です。
PowerShellを使って簡単にRubyのバージョンを表示する方法を解説します。
基本のバージョン確認

PowerShellでRubyのバージョンを確認するには、以下の1行コマンドを実行します。
ruby -v
または、より詳しい表記で:
ruby --version
実行結果の見方
コマンドを実行すると、以下のような結果が表示されます:
ruby 3.2.2p53 (2023-03-30 revision 12345) [x64-mingw-ucrt]
この出力の意味:
- ruby 3.2.2:Rubyのメジャー・マイナー・パッチバージョン
- p53:パッチレベル番号
- (2023-03-30):リリース日
- [x64-mingw-ucrt]:プラットフォーム情報(Windows 64bit)
Rubyがインストールされていない場合
バージョン確認コマンドを実行して、以下のようなエラーが表示された場合:
ruby : 用語 'ruby' は、コマンドレット、関数、スクリプト ファイル、
または操作可能なプログラムの名前として認識されません。
このエラーは以下の原因が考えられます:
- Rubyがインストールされていない
- RubyがPATH環境変数に登録されていない
Rubyのインストール方法

Rubyがインストールされていない場合は、以下の手順でインストールできます:
4.1 RubyInstaller for Windowsを使用
- RubyInstaller公式サイトにアクセス
- 最新版(WITH DEVKIT推奨)をダウンロード
- インストーラーを実行して指示に従って進める
- インストール完了後、PowerShellを再起動
4.2 再度バージョン確認
ruby -v
PATHの問題を解決する
Rubyをインストールしたのにコマンドが認識されない場合、PATHを確認します:
# PATH環境変数の確認
$env:PATH
RubyのインストールパスがPATHに含まれていない場合:
# Rubyの実行ファイルを探す
Get-ChildItem "C:\Ruby*" -Recurse -Filter "ruby.exe"
複数のRubyバージョン管理
開発環境によって異なるRubyバージョンが必要な場合、以下のツールが便利です:
6.1 uru(Windows専用バージョン切り替えツール)
# uruのインストール(Scoopを使用する場合)
scoop install uru
rbenv for Windows
WSL(Windows Subsystem for Linux)環境での利用が推奨されます。
その他の確認コマンド

Gemバージョンの確認
gem -v
Rubyのインストールパス確認
where ruby
詳細情報の表示
ruby -e "puts RUBY_VERSION"
ruby -e "puts RUBY_PLATFORM"
トラブルシューティング
Rubyのアンインストールと再インストール
# インストールされているプログラムの確認
Get-WmiObject -Class Win32_Product | Where-Object Name -Match "Ruby"
権限エラーの対処
管理者権限でPowerShellを実行する必要がある場合があります:
- PowerShellを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
まとめ:Rubyバージョン確認のポイント
目的 | コマンド | 備考 |
---|---|---|
基本のバージョン確認 | ruby -v | 最も簡単な方法 |
詳細なバージョン確認 | ruby --version | -v と同じ |
インストール場所を確認 | where ruby | PATHの設定確認に便利 |
Gemバージョン確認 | gem -v | パッケージ管理ツールのバージョン |
コメント