Windowsのユーザー管理で欠かせないのが「ローカルグループ」ですよね。
GUIで「コンピューターの管理」から確認する方法もありますが、PowerShellを使えば一瞬で一覧表示や情報取得が可能なんです。
今回は、Get-LocalGroup
コマンドレットの基本的な使い方から、フィルターや管理者グループの抽出などの実用例まで、初心者でも理解できるように解説します。
Get-LocalGroupとは?

Get-LocalGroup
は、現在のWindowsマシンに存在するローカルグループの情報を取得するためのPowerShellコマンドレットです。
使用可能な環境
Windows 10/11、Windows Server 2016以降のPowerShell 5.1以上で使用可能です。まずは環境を確認してみましょう。
ローカルグループを一覧表示する基本構文
一番シンプルな使い方はこちらです。
Get-LocalGroup
実行すると、以下のような情報が表示されます:
Name | Description |
---|---|
Administrators | 管理者グループ |
Users | 標準ユーザーグループ |
Guests | ゲストアカウント |
Remote Desktop Users | リモートデスクトップ用グループ |
とてもシンプルで使いやすいですね。
グループの詳細情報を確認する
特定のグループに関する詳細を知りたいときは、-Name
パラメータを使います:
Get-LocalGroup -Name "Administrators"
このようにして、特定のグループだけの情報を取得できます。
名前で絞り込む(フィルターの使い方)
PowerShellのWhere-Object
と組み合わせると、柔軟な検索ができるんです。
例:名前に「Users」が含まれるグループを抽出
Get-LocalGroup | Where-Object { $_.Name -like "*Users*" }
この方法を覚えておくと、たくさんのグループがある環境でも必要な情報がすぐに見つかります。
よく使う応用例

実務でよく使うパターンをいくつか紹介しますね。
管理者グループのメンバーを確認
Get-LocalGroupMember -Group "Administrators"
グループの存在チェック(条件分岐用)
if (Get-LocalGroup -Name "Remote Desktop Users") {
Write-Host "グループは存在します"
}
全グループ名をリスト形式で取得
Get-LocalGroup | Select-Object -ExpandProperty Name
これらのパターンを覚えておくと、日常的な管理作業がぐっと楽になります。
よくあるエラーと対処法
実際に使っていると、こんなエラーに遭遇することがあります。
Get-LocalGroup : 用語 'Get-LocalGroup' は認識されません
原因:古いPowerShellバージョン(v5.1未満)やWindows Homeエディションでは利用できません。
対処法:
- PowerShellバージョンを確認:
$PSVersionTable.PSVersion
- Windows Pro/EnterpriseでPowerShell 5.1以上を使用
エラーが出ても慌てずに、まずは環境を確認してみてくださいね。
まとめ
Get-LocalGroup
を使えば、Windowsローカルグループの一覧や詳細をすばやく取得できます。
GUIより高速・正確に管理できるので、IT管理者・スクリプト作成者にとって非常に便利なツールなんです。
今日のまとめ
Get-LocalGroup
はローカルグループ一覧取得コマンド-Name
で特定グループを指定可能Where-Object
で名前や条件で絞り込みGet-LocalGroupMember
でグループの中身を確認できる
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