Windowsで新しいローカルユーザーを作成したいとき、コントロールパネルからGUI操作するのが一般的ですよね。
でも、こんなときはPowerShellが便利です:
- 複数人をまとめて作成したい
- 作業を自動化したい
- 効率的にユーザー管理したい
今回は、PowerShellコマンドNew-LocalUser
の使い方を初心者向けに丁寧に解説します。よく使うオプションや、実務に役立つ活用例、エラー対処法までまとめた保存版ガイドです。
New-LocalUserとは?

New-LocalUser
は、Windows PowerShell 5.1以降で使えるコマンドレットで、新しいローカルユーザーアカウントを作成するために使います。
このコマンドは、ローカルPCのユーザー管理を自動化・効率化するのにとても便利なんです。
利用可能な環境
Windows 10、Windows 11(Pro/Enterprise)、Windows Server で使用できます。
基本構文と使用例
基本的な構文は以下の通りです。
New-LocalUser -Name "username" -FullName "表示名" -Description "説明" -Password $SecurePassword
具体例:testuserというユーザーを作成
$pw = Read-Host "パスワードを入力してください" -AsSecureString
New-LocalUser -Name "testuser" -FullName "テストユーザー" -Description "自動作成アカウント" -Password $pw
この方法でパスワードを安全に入力できます。画面に表示されないので安心ですね。
パスワードの安全な設定方法
PowerShellでは、SecureString
型を使ってパスワードを安全に取り扱うのが基本です。
手動で安全に入力
$pw = Read-Host -AsSecureString "パスワードを入力"
スクリプトでハードコーディング(非推奨だが可能)
$pw = ConvertTo-SecureString "Pass1234!" -AsPlainText -Force
テスト用途以外では、最初の方法を使うことをおすすめします。
グループへの追加(例:Administrators)
新規ユーザーを管理者グループに追加するには、以下のようにします:
Add-LocalGroupMember -Group "Administrators" -Member "testuser"
注意点
よくあるエラーとその対処法

実際に使っていると、こんなエラーに遭遇することがあります。
エラー:New-LocalUser is not recognized
原因:PowerShellのバージョンが古い(5.1未満)または「Windows 10 Home」では使用不可
対処:$PSVersionTable.PSVersion
でバージョン確認し、必要ならアップデート
アクセス拒否(Access Denied)
原因:管理者権限で実行していない
対処:PowerShellを「管理者として実行」
エラーが出ても慌てずに、まずは権限を確認してみてください。
ユーザーを削除・管理する関連コマンド
ユーザー作成以外にも、便利なコマンドがたくさんあります。
操作 | コマンド |
---|---|
ユーザー一覧を表示 | Get-LocalUser |
特定ユーザーの情報取得 | Get-LocalUser -Name "testuser" |
ユーザーの削除 | Remove-LocalUser -Name "testuser" |
グループの一覧 | Get-LocalGroup |
グループに追加 | Add-LocalGroupMember |
グループから削除 | Remove-LocalGroupMember |
これらのコマンドを組み合わせることで、効率的なユーザー管理ができるようになります。
まとめ
PowerShellのNew-LocalUser
を使えば、コマンド一発でローカルユーザーの作成が可能になります。
GUI操作よりも素早く、複数ユーザー作成や管理作業を自動化できるのが最大のメリットです。
この記事のポイント
New-LocalUser
はPowerShellでローカルユーザー作成するコマンド-Password
にはSecureString型を使うのが安全- 作成後、
Add-LocalGroupMember
でグループ追加可能 - 管理者権限での実行を忘れずに!
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