PowerShellでスクリプトを書いていると、実行時に突然表示されるこのエラー:
ParserError: At line:1 char:10
いきなり出ると「なんだこれは!?」と驚きますが、これは構文(文法)ミスによって起こる「ParserError(構文解析エラー)」なんです。
文法が正しくないと、PowerShellがスクリプトを理解できず、処理が止まってしまいます。
今回は、よくあるエラー原因とその対処法を初心者向けにわかりやすく紹介します。
ParserErrorとは?

ParserError
とは、PowerShellがスクリプトを構文解析(パース)しているときに発生するエラーです。
つまり、コードの「書き方」そのものに問題がある場合に起こります。
プログラミングでいう「文法ミス」のようなものですね。
よくあるParserErrorの原因と対処法
実際によく遭遇するエラーパターンを見てみましょう。
括弧や引用符の閉じ忘れ
Write-Output "こんにちは
エラー内容:
ParserError: 行 1: 終了していない文字列リテラル。
解決方法:
Write-Output "こんにちは"
予約語の誤用・変な位置に記号
if ($x -eq 1 {
Write-Host "OK"
}
エラー内容:
ParserError: '{' が不足しています
解決方法:
if ($x -eq 1) {
Write-Host "OK"
}
パイプ(|)の後にコマンドがない
Get-Process |
エラー内容:
ParserError: パイプの後に有効なコマンドがありません。
解決方法:
Get-Process | Sort-Object CPU
変数名や関数名の誤記
$my-var = "test"
エラー内容:
ParserError: 無効な文字「-」が変数名に含まれています。
解決方法:
$my_var = "test"
これらのパターンを覚えておくと、エラーが出ても慌てずに対処できるようになります。
エラー行と文字位置の読み方

エラー表示の例:
ParserError: At line:3 char:15
line:3
→ エラーは 3行目char:15
→ エラーは 15文字目 付近
これに従って該当箇所を見直すと、原因が発見しやすくなります。
エラーメッセージは怖く見えますが、実はとても親切に教えてくれているんです。
Visual Studio Codeで補完&エラーチェックを活用しよう
PowerShellの構文エラーを未然に防ぐには、Visual Studio CodeとPowerShell拡張機能の組み合わせが最強です。
便利な機能
- 括弧やダブルクォートの閉じ忘れを自動検出
- エラー箇所を赤線で可視化
- フォーマットで見やすく整理
初心者ほどエディタのサポートを活用しましょう。
手作業でチェックするより、ツールに任せた方が確実で効率的です。
まとめ:ParserErrorは「文法ミスのサイン」
PowerShellでのParserError
は、スクリプトの文法上のミスを教えてくれるアラートです。
慌てず、エラー行と構文を1つずつ見直すことで、ほとんどの問題は簡単に解決できます。
今日のまとめ
- ParserErrorは構文ミスによるエラー
- よくある原因は「括弧の閉じ忘れ」「予約語の誤用」「構文順序のミス」
- エラー行・文字位置を手がかりにデバッグしよう
- Visual Studio Codeを使えば未然に防止可能!
最初はエラーが出ると不安になるかもしれませんが、慣れてくるとエラーメッセージが頼もしい味方に感じられるようになります。一つずつ丁寧に解決していけば、PowerShellのスキルもぐっと向上しますよ。
「PowerShellの型エラー対処法」や「デバッグに役立つSet-PSDebug
の使い方」なども面白いトピックなので、興味が出てきたらぜひ挑戦してみてくださいね!
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