PowerPointでプレゼン資料を作っていて、こんなことで困っていませんか?
- 文字が背景に埋もれて見えにくい
- 重要な部分をもっと目立たせたい
- 写真の上に文字を載せると読めない
- プロっぽいデザインにしたい
実は、PowerPointには文字に「縁取り」を付ける機能があります。
これを使うことで、文字をくっきりと目立たせることができます。
この記事では、PowerPointで文字に縁取りを付ける方法を、初心者にもわかりやすく説明します。
縁取りって何?なぜ必要?

縁取りとは
縁取りとは:
- 文字の周りに枠線を付けること
- アウトライン効果とも呼ばれる
- 文字を背景から浮き上がらせる効果
- デザインでよく使われる技法
縁取りが役立つ場面
背景が複雑な時:
- 写真の上に文字を載せる
- グラデーション背景を使う
- 色の濃い背景に明るい文字
強調したい時:
- タイトルを目立たせる
- 重要なポイントを強調
- 注意書きを見やすくする
デザイン性を高めたい時:
- プロフェッショナルな見た目
- 統一感のあるデザイン
- 印象的なプレゼン資料
基本的な縁取りの付け方

手順1:文字を選択する
選択の方法:
- 縁取りを付けたい文字をクリック
- テキストボックス全体を選ぶ場合は、枠をクリック
- 一部の文字だけの場合は、その部分をドラッグして選択
選択のコツ:
- 文字が青くハイライトされていることを確認
- テキストボックス全体なら、枠が太くなる
- 間違えた場合は、別の場所をクリックして再選択
手順2:書式タブを開く
リボンから選択:
- 画面上部のリボンを確認
- 「ホーム」「挿入」「デザイン」などのタブが並んでいる
- 「書式」タブをクリック(テキストを選択していると表示される)
注意:
- テキストを選択していないと「書式」タブが表示されないことがある
- 図形を選んでいる場合は「図形の書式」と表示される
手順3:文字の効果を選ぶ
効果メニューの場所:
- 「書式」タブの中の「文字の効果」をクリック
- 「A」のマークがついたアイコンを探す
- クリックするとメニューが開く
手順4:テキストの枠線を設定
枠線の設定:
- 「文字の効果」メニューから「テキストの枠線」を選ぶ
- 枠線の色を選択する
- 「色なし」「標準の色」「その他の色」から選択
色の選び方:
- 黒:最も基本的で見やすい
- 白:濃い背景の時におすすめ
- テーマカラー:資料全体の統一感を保つ
手順5:完成確認
確認すること:
- 文字の周りに枠線が表示されているか
- 背景との対比で見やすくなったか
- 全体のバランスは良いか
縁取りをカスタマイズする方法

枠線の太さを変える
太さの調整:
- 「テキストの枠線」→「太さ」を選ぶ
- 0.25pt〜6ptまで選択可能
- 数字が大きいほど太い枠線
太さの目安:
- 0.5〜1pt:細くて上品な縁取り
- 1.5〜2pt:しっかりとした縁取り
- 3pt以上:インパクトのある縁取り
枠線のスタイルを変える
線の種類:
- 実線:最も基本的なスタイル
- 破線:やわらかい印象
- 点線:控えめで上品
- 二重線:特別感のある表現
選択方法:
- 「テキストの枠線」→「実線/点線」を選ぶ
- 好みのスタイルをクリック
色の透明度を調整
透明度の効果:
- 0%:完全に不透明(はっきりした縁取り)
- 50%:半透明(やわらかい縁取り)
- 80%:薄い縁取り(控えめな効果)
設定方法:
- 「テキストの枠線」→「その他の色」
- 「透明度」のスライダーで調整
より詳細な設定方法

詳細設定画面を開く
アクセス方法:
- 文字を選択した状態で右クリック
- 「文字の効果の設定」をクリック
- 詳細設定パネルが右側に表示される
詳細設定でできること
線の設定:
- より細かい太さの指定
- カスタムカラーの設定
- グラデーション枠線
- 複合線の設定
影の追加:
- 枠線と一緒に影を付ける
- 立体感をさらにアップ
- 色や方向の細かい調整
効果的な縁取りの使い方
背景別の縁取り色選び
白い背景:
- 黒い縁取り:クリアで読みやすい
- 濃いグレー:やわらかい印象
- テーマカラー:統一感を重視
黒い背景:
- 白い縁取り:最も見やすい
- 明るいグレー:上品な印象
- 明るい色:活動的な印象
写真の背景:
- 白い縁取り:万能で安全
- 黒い縁取り:しっかりとした印象
- 背景と対照的な色:最も読みやすい
文字サイズ別の縁取り設定
大きなタイトル(24pt以上):
- 太めの縁取り(2〜3pt)
- はっきりとした色
- インパクト重視
普通の本文(12〜18pt):
- 細めの縁取り(0.5〜1pt)
- 控えめな色
- 読みやすさ重視
小さな文字(10pt以下):
- 最小限の縁取り(0.25〜0.5pt)
- 薄い色
- 見やすさを最優先
他の効果との組み合わせ

影効果との組み合わせ
設定方法:
- 縁取りを設定した後
- 「文字の効果」→「影」を選ぶ
- 適切な影を追加
効果:
- より立体的な文字
- 背景からさらに浮き上がる
- プロフェッショナルな見た目
光彩効果との組み合わせ
光彩効果とは:
- 文字の周りに光る効果
- やわらかい印象を作る
- 幻想的な雰囲気
使用場面:
- 特別なタイトル
- 重要な発表内容
- 印象的なキャッチコピー
グラデーション文字との組み合わせ
効果的な組み合わせ:
- グラデーション文字 + 縁取り
- より豪華で印象的
- 特別感のある表現
トラブルシューティング
縁取りが表示されない場合
確認すること:
- 文字が選択されているか
- 枠線の色が「色なし」になっていないか
- 枠線の太さが極端に細くないか
解決方法:
- 文字を再選択する
- 枠線の太さを1pt以上にする
- 背景と対照的な色を選ぶ
設定が反映されない場合
考えられる原因:
- PowerPointのバージョンが古い
- ファイルに問題がある
- 一時的なソフトウェアの不具合
対処法:
- PowerPointを再起動する
- ファイルを保存し直す
- 別のテキストボックスで試す
印刷時に縁取りが見えない場合
印刷設定の確認:
- プリンターの解像度設定
- カラー印刷になっているか
- 印刷品質の設定
バージョン別の違い

PowerPoint 2019/2021/Microsoft 365
利用可能な機能:
- すべての縁取り機能が使用可能
- 詳細なカスタマイズができる
- 高品質な表示
PowerPoint 2016以前
制限される機能:
- 一部の詳細設定が利用できない
- 色の選択肢が少ない場合がある
- 基本的な縁取りは問題なく使用可能
まとめ:縁取りでプレゼン資料を見やすく魅力的に!
PowerPointの文字縁取り機能を使うことで、プレゼン資料の見やすさと魅力を大幅に向上させることができます。
この記事のポイント
- 「書式」→「文字の効果」→「テキストの枠線」で設定
- 背景に応じて縁取り色を選ぶ
- 文字サイズに合わせて線の太さを調整
- 他の効果と組み合わせてより印象的に
- バージョンによって一部機能に制限あり
今すぐ試してみよう
- PowerPointを開いて新しいスライドを作成
- テキストボックスに文字を入力
- 「書式」→「文字の効果」→「テキストの枠線」
- 黒い縁取りを付けてみる
- 太さや色を変えて効果を比較
よくある質問
Q: 縁取りを付けると文字が読みにくくなってしまいます
A: 縁取りの色が文字色と似すぎている可能性があります。より対照的な色を選んでみてください。
Q: 印刷すると縁取りが薄く見えます
A: 印刷設定を高品質にするか、縁取りの太さを少し太くしてみてください。
Q: 古いPowerPointでも同じようにできますか?
A: 基本的な縁取り機能は古いバージョンでも使用可能ですが、一部の詳細設定ができない場合があります。
コメント