PowerPointでプレゼンテーションを作っていると、
「このスライドの文字数はどのくらいだろう?」
「発表時間に合わせて文字数を調整したい」
と思うことがありますよね。
でも実は、PowerPointには文字数を自動で表示する機能がありません。
WordやExcelのように、画面のどこかに「○○文字」と表示されることはないのです。
この記事では、PowerPointで文字数をかぞえる方法を、初心者の方でも簡単にできるよう詳しく解説します。
PowerPointに文字数カウント機能がない理由

なぜ文字数機能がないの?
PowerPointは「見た目」を重視したプレゼンテーションのためのソフトです。
文書を書くWordとは違い、以下のような特徴があります:
- スライドごとに短い文章を配置
- 図や画像がメインで、文字は補助的
- 発表時間は文字数よりもスライド数で決まることが多い
そのため、長い文章を書くことを前提とした「文字数カウント機能」は搭載されていません。
でも文字数を知りたい場面もある
- 発表時間の調整:1分間に話せる文字数から時間を計算
- 資料の分量確認:スライドに文字が多すぎないかチェック
- レポート提出:PowerPointで作った資料の文字数制限を確認
こんなときは、これから紹介する方法で文字数をかぞえることができます。
方法1: Wordを使って文字数をかぞえる(一番簡単)
手順
ステップ1: PowerPointで文字をコピーする
- 文字数を知りたいテキストボックスをクリック
Ctrl + A
で文字をすべて選択(または、マウスでドラッグして選択)Ctrl + C
でコピー
ステップ2: Wordに貼り付ける
- Wordを開く(新しい文書でOK)
Ctrl + V
で貼り付ける- 貼り付けたテキストが表示されます
ステップ3: 文字数を確認する
- Wordの画面左下を見る
- 「○○文字」と表示されています
- 文字数が表示されない場合は、テキストを選択してから確認
実例で確認
【PowerPointのテキスト】
「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、
ありがとうございます。」
【Wordに貼り付け後】
Wordの左下に「33文字」と表示される
メリット:
- 操作が簡単
- 正確な文字数がわかる
- スペースや改行も正しく計算される
注意点:
- スライドごとに作業が必要
- Wordが入っていないパソコンでは使えない
方法2: オンラインの文字数カウントツールを使う
おすすめのツール
インターネットで「文字数カウント」と検索すると、無料で使えるツールがたくさん見つかります。
よく使われるツール例:
- 「文字数カウント」(Web検索で上位に出るサイト)
- 「もじかうんと」
- 「文字数.jp」
手順
ステップ1: PowerPointでテキストをコピー(方法1と同じ)
ステップ2: 文字数カウントサイトを開く
- ブラウザ(Chrome、Edgeなど)を開く
- 「文字数カウント」で検索
- 使いやすそうなサイトをクリック
ステップ3: テキストを貼り付けて確認
- サイトのテキストボックスに
Ctrl + V
で貼り付け - 自動的に文字数が表示される
- スペースを含む・含まないなどの設定も選べる
メリット・デメリット
メリット:
- Wordがなくても使える
- いろいろな計算方法を選べる(スペース込み・なしなど)
- 無料で使える
デメリット:
- インターネット接続が必要
- 機密情報は貼り付けない方が安全
方法3: 複数スライドの文字数をまとめてかぞえる

すべてのスライドのテキストを一度にコピーする方法
ステップ1: アウトライン表示に切り替える
- PowerPointの**「表示」タブ**をクリック
- **「アウトライン表示」**をクリック
- 左側にスライドのテキストだけが一覧表示される
ステップ2: 必要な部分を選択してコピー
- アウトライン表示で、文字数を知りたい部分を選択
Ctrl + C
でコピー- WordやWebツールに貼り付けて文字数確認
特定のスライドだけをまとめる場合
ステップ1: スライド選択
- 左側のスライド一覧で、文字数を知りたいスライドを選択
- 複数選択する場合は
Ctrl
を押しながらクリック
ステップ2: コピー&貼り付け
- 選択したスライドで
Ctrl + C
- Wordに貼り付けて文字数確認
方法4: 発表時間から逆算する(目安計算)
文字数を正確にかぞえなくても、大まかな目安がわかれば十分な場合もあります。
発表時間の目安
一般的な発表スピード:
- ゆっくり話す場合: 1分間に250~300文字
- 普通のスピード: 1分間に300~350文字
- 早口の場合: 1分間に400文字以上
計算例
【5分間の発表の場合】
普通のスピード: 300文字 × 5分 = 1,500文字
ゆっくり: 250文字 × 5分 = 1,250文字
【10分間の発表の場合】
普通のスピード: 300文字 × 10分 = 3,000文字
使い方:
- 発表予定時間を決める
- 上の目安で必要文字数を計算
- PowerPointの文字数と比較して調整
よくある質問と解決法
Q1: 図の中の文字も数えられる?
A: 図やSmartArtの中の文字も、選択してコピーすれば数えられます。ただし、図として挿入した画像の中の文字は数えられません。
Q2: ノート欄の文字数も知りたい
A: ノート欄のテキストも同じ方法でコピー&貼り付けで確認できます。ノート欄をクリックしてからCtrl + A
で全選択してください。
Q3: 英語と日本語が混じっている場合は?
A: WordやWebツールなら、英語と日本語が混じっていても正確に文字数をカウントしてくれます。英単語は1文字ずつ数えられます。
Q4: 文字数制限がある場合の調整方法は?
A: 以下の方法で文字数を減らせます:
- 「です・ます」を「だ・である」に変える
- 同じ意味の短い言葉に置き換える
- 箇条書きを活用する
- 図やグラフで説明する部分を増やす
文字数カウント方法の使い分け

目的 | おすすめ方法 | 理由 |
---|---|---|
1つのスライドの文字数 | Word貼り付け | 簡単で正確 |
複数スライドの合計 | アウトライン表示→Word | 一度にまとめて確認可能 |
外出先・Word未インストール | Webツール | どこでも使える |
大まかな目安だけ知りたい | 発表時間から逆算 | 計算だけで済む |
まとめ
PowerPointで文字数をかぞえる方法をまとめると:
一番おすすめの方法
- PowerPointでテキストをコピー(
Ctrl + C
) - Wordに貼り付け(
Ctrl + V
) - 画面左下で文字数確認
覚えておきたいポイント
- PowerPointには文字数カウント機能がない
- WordやWebツールを使えば正確にかぞえられる
- 発表時間から必要文字数の目安を計算できる
- アウトライン表示を使えば複数スライドもまとめて確認可能
こんなときに役立つ
- 発表練習: 時間内に収まるか確認
- 資料作成: 文字が多すぎないかチェック
- レポート提出: 文字数制限をクリア
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