Phaserとは?ブラウザで動く2Dゲームが作れるJavaScriptフレームワークを徹底解説

「ブラウザで動くゲームを作ってみたい」「プログラミングでゲーム開発に挑戦したい」と思ったことはありませんか。
UnityやUnreal Engineは本格的すぎて難しそう、でもゼロから作るのは大変そう…そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、Phaser(フェイザー)というゲームフレームワークです。
JavaScriptで書けて、ブラウザ上で動く2Dゲームを簡単に作ることができます。

この記事では、Phaserの基本から特徴、使い方、他のゲームエンジンとの違いまで、初心者にもわかりやすく徹底解説します。

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  1. Phaserとは
    1. 読み方と正式名称
    2. 基本情報
    3. 何ができるのか
  2. Phaserの歴史
    1. 誕生の背景
    2. バージョン履歴
  3. Phaserの主な特徴
    1. 1. HTML5ベース
    2. 2. 2D専用設計
    3. 3. WebGLとCanvasの両対応
    4. 4. オープンソース
    5. 5. クロスプラットフォーム
    6. 6. JavaScript/TypeScript対応
    7. 7. 継続的な開発
  4. Phaserの主要機能
    1. 1. 物理エンジン
    2. 2. シーン管理
    3. 3. アセット管理
    4. 4. アニメーション
    5. 5. 入力処理
    6. 6. サウンド
    7. 7. カメラ
    8. 8. パーティクル
    9. 9. タイルマップ
    10. 10. エフェクト
  5. Phaserのメリット
    1. 1. 学習コストが低い
    2. 2. ドキュメントが豊富
    3. 3. 軽量で高速
    4. 4. 開発が速い
    5. 5. Webとの親和性
    6. 6. クロスプラットフォーム
  6. Phaserのデメリット
    1. 1. 3Dゲームは作れない
    2. 2. コンシューマーゲーム機には非対応
    3. 3. ビジュアルエディタがない(標準)
    4. 4. 日本語情報が少ない
  7. 他のゲームエンジンとの比較
    1. Phaser vs Unity
    2. Phaser vs Cocos2d-x
    3. Phaser vs Three.js
  8. Phaserに向いているゲーム
    1. 1. カジュアルゲーム
    2. 2. プラットフォーマー
    3. 3. シューティングゲーム
    4. 4. RPG
    5. 5. 教育コンテンツ
    6. 6. プロモーションゲーム
  9. Phaserに向いていないゲーム
    1. 1. 本格的な3Dゲーム
    2. 2. コンシューマー向けゲーム
    3. 3. 大規模なMMO
  10. Phaserの基本的な使い方
    1. 環境構築
    2. インストール方法
    3. 基本的なコード例
    4. Sceneクラスを使った書き方
  11. 学習リソース
    1. 公式リソース
    2. コミュニティリソース
    3. 日本語リソース
  12. まとめ
  13. 参考情報

Phaserとは

Phaserは、HTML5を使ってブラウザ上で動く2Dゲームを作るための、オープンソースのゲームフレームワークです。

読み方と正式名称

Phaserの読み方は「フェイザー」です。
英語では「Phaser」と書き、日本語表記は「フェイザー」または「フェーザー」となります。

基本情報

開発者: Richard Davey(リチャード・デイヴィー)
開発元: Photon Storm → Phaser Studio Inc.
初回リリース: 2013年4月(ブログ発表)、2013年9月(v1.0正式リリース)
最新メジャーバージョン: Phaser 3(2018年2月13日リリース)
ライセンス: MITライセンス(商用利用可能)
プログラミング言語: JavaScript / TypeScript
公式サイト: https://phaser.io/
GitHub: https://github.com/phaserjs/phaser

何ができるのか

Phaserを使うと、以下のようなゲームやアプリケーションを作ることができます。

  • 2Dアクションゲーム:マリオ風のプラットフォーマー、シューティングゲーム
  • パズルゲーム:ブロック崩し、マッチ3パズル、倉庫番
  • RPG:2D見下ろし型RPG、ローグライクゲーム
  • カードゲーム:トランプ、カードバトル
  • カジュアルゲーム:クリッカーゲーム、放置ゲーム
  • 教育コンテンツ:インタラクティブな教材、クイズゲーム

作ったゲームは、ブラウザ上で動くため、PCでもスマートフォンでも遊べます。

Phaserの歴史

Phaserの開発の歴史を振り返ります。

誕生の背景

2013年以前から、JavaScriptでゲームを作るためのライブラリはいくつか存在していました。
しかし、モバイルブラウザでの動作が不安定だったり、機能が不足していたりする問題がありました。

Richard DaveyとPhoton Stormチームは、デスクトップとモバイルの両方で快適に動作し、必要な機能がそろったゲームフレームワークを目指してPhaserを開発しました。

バージョン履歴

Phaser v0.5(2013年4月)
Richard Daveyがブログで最初のバージョンを発表しました。

Phaser 1.0(2013年9月)
正式リリース版です。
レンダリングエンジンとしてPixi.jsを採用しました。

Phaser 2系(2013年〜2016年)
最終バージョンは2.6.2です。
Phaser 3の開発中も安定版として利用されるため、コミュニティ版「Phaser CE(Community Edition)」が作られました。

Phaser 3.0.0(2018年2月13日)
完全に再設計された大規模アップデートです。
モジュール化された構造、カスタムWebGLレンダラー、データ指向設計が採用されました。

Phaser 3系(2018年〜現在)
現在も活発に開発が続いています。
2023年には10周年を迎え、Phaser 3.60がリリースされました。

Phaserの主な特徴

Phaserの特徴を詳しく見ていきましょう。

1. HTML5ベース

PhaserはHTML5技術を使っているため、ブラウザ上で動作します。

メリット:

  • インストール不要でゲームを配信できる
  • PCでもスマートフォンでも動作する
  • アップデートが簡単(サーバー上のファイルを更新するだけ)

2. 2D専用設計

Phaserは2Dゲーム開発に特化しています。

3D機能は標準では搭載されていませんが、シンプルな3Dオブジェクトの表示には対応しています。
2Dに特化することで、軽量で高速な動作を実現しています。

3. WebGLとCanvasの両対応

Phaserは、WebGLCanvasの2つのレンダリング方式に対応しています。

WebGL:

  • GPU(グラフィックボード)を使った高速描画
  • エフェクトやシェーダーが使える
  • 最近のブラウザで利用可能

Canvas:

  • WebGLに対応していない古いブラウザでも動作
  • CPUで描画するため、WebGLより遅い

Phaserは、ブラウザの対応状況に応じて自動的に最適な方式を選択します。

4. オープンソース

PhaserはMITライセンスのオープンソースソフトウェアです。

MITライセンスの特徴:

  • 無料で利用できる
  • 商用利用が可能(著作権表示があれば制限なし)
  • ソースコードを自由に改変できる
  • GitHubで全ソースコードが公開されている

5. クロスプラットフォーム

Phaserで作ったゲームは、さまざまなプラットフォームで動作します。

ブラウザ:

  • Chrome、Firefox、Safari、Edge

モバイルブラウザ:

  • iOS Safari、Android Chrome

ネイティブアプリ化:

  • Apache Cordova、Capacitorなどのツールを使えば、iOS/Androidアプリに変換可能

その他のプラットフォーム:

  • YouTube Playables(YouTube上でプレイできるゲーム)
  • Discord Activities(Discord内で遊べるゲーム)
  • Facebook Instant Games
  • Steam(デスクトップアプリとして配信)

6. JavaScript/TypeScript対応

PhaserはJavaScriptで書かれており、JavaScriptまたはTypeScriptで開発できます。

JavaScript:

  • すぐに始められる
  • ブラウザの開発者ツールでデバッグしやすい

TypeScript:

  • 型チェックによりバグを減らせる
  • コード補完が使いやすい
  • 大規模なゲーム開発に向いている
  • 公式の型定義ファイルが提供されている

7. 継続的な開発

Phaserは10年以上、継続的に開発されています。

開発体制:

  • Phaser Studio Inc.がフルタイムで開発
  • オープンソースコミュニティが貢献
  • GitHubスター数3万以上(人気のゲームフレームワーク)

流行に流されず、安定した開発が続いているため、長期的なプロジェクトでも安心して使えます。

Phaserの主要機能

Phaserに搭載されている主要機能を紹介します。

1. 物理エンジン

Phaserには、物理演算を行う物理エンジンが3つ搭載されています。

Arcade Physics
最もシンプルで高速な物理エンジンです。

  • 特徴:軸に沿った矩形(四角形)と円の衝突判定、重力、加速度、ドラッグ
  • 向いているゲーム:プラットフォーマー、シューティング、パズルゲーム
  • 制限:回転した矩形は扱えない、複雑な形状の判定が難しい

Matter.js
より高度な物理演算が可能なエンジンです。

  • 特徴:リアルな物理シミュレーション、複雑な形状、弾性衝突、質量や密度の設定
  • 向いているゲーム:物理パズル、リアルな挙動が必要なゲーム
  • 制限:Arcadeより処理が重い

Impact Physics
Arcadeに似たシンプルなエンジンです。

  • あまり使われていません

2. シーン管理

Phaserでは、Scene(シーン) という単位でゲーム画面を管理します。

シーンの例:

  • タイトル画面
  • ゲームプレイ画面
  • ゲームオーバー画面
  • 設定画面

シーンの切り替えや、複数シーンの同時実行が簡単にできます。

3. アセット管理

画像、音声、JSONファイルなどのアセット(素材)を簡単に読み込めます。

対応フォーマット:

  • 画像:PNG、JPG、WebP、SVG
  • スプライトシート:テクスチャアトラス(複数の画像を1枚にまとめたもの)
  • 音声:MP3、OGG、WAV、WebM
  • データ:JSON、XML、CSV
  • その他:OBJファイル(3Dモデル)、シェーダー

4. アニメーション

スプライトシートを使ったアニメーションを簡単に作れます。

アニメーション機能:

  • フレームベースのアニメーション
  • アニメーションの再生速度調整
  • ループ再生、ワンショット再生
  • アニメーション完了時のコールバック

5. 入力処理

さまざまな入力デバイスに対応しています。

対応デバイス:

  • キーボード
  • マウス
  • タッチ(スマートフォン、タブレット)
  • ゲームパッド(コントローラー)

タッチとマウスの両方に対応するゲームも簡単に作れます。

6. サウンド

音楽と効果音の再生に対応しています。

機能:

  • 複数の音声ファイルの同時再生
  • 音量、再生速度の調整
  • ループ再生
  • フェードイン、フェードアウト
  • 空間オーディオ(音源の位置に応じた音量調整)

7. カメラ

ゲームワールドを表示するカメラ機能があります。

機能:

  • カメラの移動、ズーム、回転
  • プレイヤーキャラクターの追従
  • 複数カメラの同時使用(画面分割など)
  • カメラエフェクト(シェイク、フラッシュ、フェード)

8. パーティクル

パーティクル(粒子)エフェクトを簡単に作れます。

用途:

  • 爆発エフェクト
  • 火、煙、水しぶき
  • キラキラエフェクト
  • 雨、雪

9. タイルマップ

タイルマップエディタ「Tiled」で作成したマップを読み込めます。

活用例:

  • RPGのマップ
  • プラットフォーマーのステージ
  • パズルゲームのレベル

10. エフェクト

Phaser 3.60以降、14種類の特殊エフェクトが標準搭載されています。

エフェクトの種類:

  • グロー(発光)
  • ブラー(ぼかし)
  • ブルーム(光の滲み)
  • ボケ(被写界深度)
  • バレル(歪み)
  • ワイプ(画面切り替え)
  • ピクセレート(ドット化)
  • ヴィネット(周辺減光)
  • ディスプレイスメント(変形)

Phaserのメリット

Phaserを使うメリットをまとめます。

1. 学習コストが低い

JavaScriptの基本がわかれば、すぐに始められます。
UnityやUnreal Engineのように、専用のエディタやC#、C++を学ぶ必要がありません。

2. ドキュメントが豊富

公式ドキュメント、チュートリアル、サンプルコードが充実しています。

公式リソース:

  • API Documentation(詳細なリファレンス)
  • 2000以上のサンプルコード
  • 公式チュートリアル
  • コミュニティフォーラム

日本語の情報は英語に比べて少ないですが、Google翻訳を使えば十分理解できます。

3. 軽量で高速

Phaserは軽量なフレームワークです。

ファイルサイズ:

  • 圧縮版(min+gzip)で200KB以下
  • 4G回線で0.08秒でダウンロード完了

UnityのWebGLビルドと比べて、読み込みが圧倒的に速いです。

4. 開発が速い

ゲームに必要な機能がそろっているため、開発スピードが速いです。

ゼロから作る場合:

  • レンダリングエンジンの実装
  • 物理エンジンの実装
  • サウンド再生システムの実装
  • アセット管理システムの実装

これらをすべて自分で作ると、何週間、何ヶ月もかかります。

Phaserを使う場合:

  • すべて標準機能として提供されている
  • すぐにゲームロジックの実装に集中できる

5. Webとの親和性

HTML5ベースなので、Webサイトに簡単に組み込めます。

活用例:

  • 企業サイトのプロモーションコンテンツ
  • 教育サイトのインタラクティブ教材
  • ECサイトのミニゲーム
  • ニュースサイトのインフォグラフィック

ReactやVue.jsなど、40以上のフロントエンドフレームワークとの統合テンプレートが用意されています。

6. クロスプラットフォーム

1つのコードで、PCでもスマホでも動作します。
画面サイズに応じた自動調整機能もあります。

Phaserのデメリット

Phaserにもデメリットがあります。

1. 3Dゲームは作れない

Phaserは2D専用です。
本格的な3Dゲームを作りたい場合は、UnityやUnreal Engineを使う必要があります。

2. コンシューマーゲーム機には非対応

PlayStation、Xbox、Nintendo Switchなどのゲーム機には直接配信できません。

これらのプラットフォームで展開したい場合は、最初からUnityなどを選ぶべきです。

3. ビジュアルエディタがない(標準)

Phaserはコードベースのフレームワークです。
Unityのようなビジュアルエディタは標準では提供されていません。

ただし、有料の「Phaser Editor 2D」というツールを使えば、ビジュアルエディタでレベルやシーンを作成できます。

4. 日本語情報が少ない

英語圏のフレームワークなので、公式ドキュメントは英語です。
日本語のチュートリアルやブログ記事は、UnityやCocos2d-xに比べると少なめです。

ただし、サンプルコードが豊富で、コードを見れば動作がわかるため、英語が苦手でも学習できます。

他のゲームエンジンとの比較

Phaserと他のゲームエンジンを比較します。

Phaser vs Unity

Unity:

  • 2Dも3Dも作れる
  • ビジュアルエディタが強力
  • コンシューマーゲーム機に対応
  • C#でコーディング
  • WebGLビルドが重い(数MB〜数十MB)

Phaser:

  • 2D専用
  • コードベース(エディタはオプション)
  • ブラウザ特化
  • JavaScript/TypeScript
  • 軽量(200KB以下)

使い分け:

  • 本格的な3Dゲーム、コンシューマー展開を考えるならUnity
  • ブラウザゲーム、軽量な2Dゲームを素早く作りたいならPhaser

Phaser vs Cocos2d-x

Cocos2d-x:

  • 2D/3D対応
  • C++でコーディング
  • iOS、Androidアプリに強い
  • クロスプラットフォーム

Phaser:

  • 2D専用
  • JavaScript/TypeScript
  • ブラウザに特化
  • HTML5技術との統合が簡単

使い分け:

  • ネイティブアプリとして配信したいならCocos2d-x
  • ブラウザゲーム、Web技術との統合を重視するならPhaser

Phaser vs Three.js

Three.js:

  • 3Dグラフィックスライブラリ
  • WebGLベース
  • ゲーム特化ではない(3D表現全般)

Phaser:

  • 2Dゲームフレームワーク
  • WebGL/Canvas両対応
  • ゲーム開発に必要な機能がすべて揃っている

使い分け:

  • 3D表現、3Dビジュアライゼーションを作りたいならThree.js
  • 2Dゲームを作りたいならPhaser

Phaserに向いているゲーム

Phaserが向いているゲームのジャンルです。

1. カジュアルゲーム

具体例:

  • クリッカーゲーム
  • パズルゲーム(マッチ3、落ちものパズル)
  • ミニゲーム集

理由:

  • 開発が速い
  • ブラウザですぐに遊べる
  • 軽量で読み込みが速い

2. プラットフォーマー

具体例:

  • 横スクロールアクション
  • ジャンプアクション

理由:

  • Arcade Physicsが最適
  • 多数のサンプルコードがある
  • タイルマップとの相性が良い

3. シューティングゲーム

具体例:

  • トップビューシューティング
  • 弾幕シューティング

理由:

  • パーティクルエフェクトが使いやすい
  • 高速な衝突判定
  • 敵の動きをTween(トゥイーン)で簡単に実装できる

4. RPG

具体例:

  • 見下ろし型RPG
  • ローグライクゲーム

理由:

  • タイルマップ機能
  • シーン管理が簡単
  • セーブデータをlocalStorageに保存できる

5. 教育コンテンツ

具体例:

  • 算数ゲーム
  • 英単語クイズ
  • プログラミング学習ゲーム

理由:

  • インタラクティブな表現が簡単
  • Webサイトに組み込みやすい
  • 子どもでも遊びやすい

6. プロモーションゲーム

具体例:

  • 企業サイトのキャンペーンゲーム
  • 映画の宣伝ゲーム

理由:

  • 短期開発に向いている
  • SNSシェア機能と連携しやすい
  • モバイルでも快適に動作

Phaserに向いていないゲーム

逆に、Phaserに向いていないゲームもあります。

1. 本格的な3Dゲーム

例:

  • FPS(一人称視点シューティング)
  • TPS(三人称視点シューティング)
  • 3Dアクションゲーム

理由:
Phaserは2D専用です。
UnityやUnreal Engineを使いましょう。

2. コンシューマー向けゲーム

例:

  • PlayStation、Xbox、Nintendo Switch向けタイトル

理由:
ブラウザベースなので、直接配信できません。
最初からコンシューマー展開を考えるなら、UnityやUnreal Engineを選びましょう。

3. 大規模なMMO

例:

  • 数千人が同時プレイするMMORPG

理由:
Phaserはクライアント側のフレームワークです。
大規模なサーバーサイド処理が必要なゲームには、別途専用のバックエンドシステムが必要です。

Phaserの基本的な使い方

Phaserの基本的な使い方を紹介します。

環境構築

必要なもの:

  • コードエディタ(Visual Studio Code、Atomなど)
  • Webサーバー(ローカルサーバー)
  • ブラウザ(Chrome、Firefoxなど)

注意点:
Phaserはファイルを直接ブラウザで開いても動作しません。
必ずWebサーバー経由でアクセスする必要があります。

簡単なWebサーバーの起動方法:

Node.js + http-serverを使う場合:

npm install -g http-server
http-server

Pythonを使う場合:

# Python 3の場合
python -m http.server

# Python 2の場合
python -m SimpleHTTPServer

インストール方法

CDNから読み込む(最も簡単):

<script src="https://cdn.jsdelivr.net/npm/phaser@3/dist/phaser.min.js"></script>

npmでインストール:

npm install phaser

create-phaser-gameを使う(推奨):

npm create phaser-game@latest

対話形式で、テンプレートを選んでプロジェクトを作成できます。

基本的なコード例

最もシンプルなPhaserゲームのコード例です。

// ゲームの設定
const config = {
  type: Phaser.AUTO, // WebGLまたはCanvasを自動選択
  width: 800,         // ゲーム画面の幅
  height: 600,        // ゲーム画面の高さ
  physics: {
    default: 'arcade', // Arcade Physicsを使用
    arcade: {
      gravity: { y: 200 } // 重力を設定
    }
  },
  scene: {
    preload: preload,
    create: create,
    update: update
  }
};

// Phaserゲームを起動
const game = new Phaser.Game(config);

// アセット(画像など)を読み込む
function preload() {
  this.load.image('sky', 'assets/sky.png');
  this.load.image('logo', 'assets/logo.png');
}

// ゲーム開始時に1回だけ実行される
function create() {
  // 背景画像を追加
  this.add.image(400, 300, 'sky');

  // ロゴを追加(物理オブジェクトとして)
  const logo = this.physics.add.image(400, 100, 'logo');

  // ロゴに速度を設定
  logo.setVelocity(100, 200);

  // 画面端で跳ね返るように設定
  logo.setBounce(1);
  logo.setCollideWorldBounds(true);
}

// 毎フレーム実行される(60FPSなら1秒間に60回)
function update() {
  // ゲームロジックをここに書く
}

このコードを実行すると、ロゴ画像が画面内を跳ね回るシンプルなデモが動きます。

Sceneクラスを使った書き方

実際のゲーム開発では、Sceneクラスを継承して書くことが推奨されます。

class MyScene extends Phaser.Scene {
  constructor() {
    super({ key: 'MyScene' });
  }

  preload() {
    this.load.image('sky', 'assets/sky.png');
  }

  create() {
    this.add.image(400, 300, 'sky');
  }

  update() {
    // ゲームロジック
  }
}

const config = {
  type: Phaser.AUTO,
  width: 800,
  height: 600,
  scene: MyScene
};

const game = new Phaser.Game(config);

この書き方なら、複数のシーンを管理しやすくなります。

学習リソース

Phaserを学ぶためのリソースを紹介します。

公式リソース

公式サイト:
https://phaser.io/

公式ドキュメント:
https://docs.phaser.io/

APIリファレンス:
https://photonstorm.github.io/phaser3-docs/

公式サンプル集(2000以上):
https://labs.phaser.io/

公式チュートリアル:
https://phaser.io/tutorials/making-your-first-phaser-3-game

ブロック崩しゲームを作りながら、Phaserの基本を学べます。

コミュニティリソース

MDN Web Docs:
https://developer.mozilla.org/ja/docs/Games/Tutorials/2D_breakout_game_Phaser

日本語でPhaserの基本を学べます。

GitHub:
https://github.com/phaserjs/phaser

ソースコード、Issue、Discussionを見られます。

Discord:
Phaserの公式Discordサーバーがあります。

Stack Overflow:
「phaser」タグで質問・回答を検索できます。

日本語リソース

日本語の情報は英語に比べて少ないですが、いくつか優れた記事があります。

  • Qiita、Zenn、個人ブログのチュートリアル記事
  • 日本語翻訳されたMDNのチュートリアル

英語の情報が中心なので、Google翻訳やDeepLを活用しましょう。

まとめ

Phaserは、ブラウザで動く2Dゲームを作るための強力なフレームワークです。

Phaserの特徴:

  • HTML5ベースで、ブラウザ上で動作
  • 2Dゲーム開発に特化
  • オープンソース(MITライセンス)
  • 軽量で高速
  • 10年以上の開発実績
  • 豊富な機能(物理エンジン、アニメーション、サウンド、エフェクト)

Phaserが向いている人:

  • JavaScriptでゲームを作りたい
  • ブラウザゲームを開発したい
  • 軽量で読み込みの速いゲームを作りたい
  • Webサイトにゲームを組み込みたい
  • 短期間でゲームを完成させたい

Phaserが向いていない人:

  • 本格的な3Dゲームを作りたい
  • コンシューマーゲーム機で展開したい
  • コードを書かずにビジュアルエディタだけで作りたい

ブラウザゲームを作りたいなら、Phaserは非常に良い選択肢です。
豊富なサンプルコードとドキュメントがあるので、初心者でも学びやすいフレームワークです。

まずは公式チュートリアルでブロック崩しゲームを作ってみて、Phaserの楽しさを体験してみてください。

参考情報

この記事は、以下の信頼できる情報源を参照して作成しました。

  1. Phaser公式サイト
  2. Wikipedia – Phaser (game framework)
  3. GitHub – phaserjs/phaser
  4. Phaser Documentation – What is Phaser?
  5. MDN Web Docs – Phaser を使用した 2D ブロック崩しゲーム
  6. GeeksforGeeks – Introduction To Phaser.js
  7. Codecademy – HTML5 Game Development with Phaser
  8. ECF Tech – JavaScriptゲームライブラリPhaserを使ってみた

最終更新日:2026年2月9日

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