「PDFファイルを編集したので、元のファイルは残したまま新しい名前で保存したい」という場面はよくありますよね。
Word や Excel なら「名前を付けて保存」が簡単にできるのに、PDFだと方法が分からなくて困った経験はありませんか?
実は、PDFでも適切な手順を知っていれば、簡単に新しい名前で保存できるんです。今回は、様々なソフトウェアでの保存方法を分かりやすく解説していきますね。
PDF保存の基本知識

「上書き保存」と「名前を付けて保存」の違い
上書き保存
- 元のファイルが新しい内容に置き換わる
- ファイル名は変わらない
- 元の内容は失われる
名前を付けて保存
- 元のファイルはそのまま残る
- 新しいファイル名で別ファイルとして保存
- 編集前後の両方を保持できる
コピーとして保存
- 現在の状態を別名で複製
- バックアップ作成に便利
この違いを理解しておくと、作業がスムーズになります。
Adobe Acrobat Readerでの保存方法
基本的な保存手順
方法1:メニューから保存
- PDFファイルを開きます
- 「ファイル」メニューをクリック
- 「名前を付けて保存」を選択
- 保存場所とファイル名を指定
- 「保存」ボタンをクリック
方法2:ショートカットキー使用
- 「Ctrl + Shift + S」を同時押し
- 保存ダイアログが開く
- ファイル名と保存場所を設定
- 保存を実行
方法3:右クリックメニュー
- PDFファイル上で右クリック
- 「名前を付けて保存」を選択
- 保存設定を行う
保存時の注意点
ファイル形式の確認
- 通常は「PDF(*.pdf)」のまま
- 必要に応じて他の形式も選択可能
保存場所の選択
- デスクトップ
- マイドキュメント
- 任意のフォルダ
適切な場所に保存することで、後から見つけやすくなります。
Adobe Acrobat Pro DCでの高度な保存
詳細保存オプション
ファイルメニューからの保存
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」
- 「その他のオプション」から詳細設定
- 「最適化されたPDF」を選択可能
- ファイルサイズの圧縮設定
- セキュリティ設定の追加
保存形式の選択
- PDF(標準)
- PDF/A(長期保存用)
- 圧縮PDF
- セキュリティ付きPDF
バージョン管理
- ファイル名に日付を追加
- バージョン番号を付ける
- 「_v1」「_v2」などの連番
エクスポート機能の活用
他形式での保存
- 「ファイル」→「エクスポート形式」
- Word、Excel、PowerPoint などを選択
- 変換設定を確認
- エクスポートを実行
この機能で、PDFから他の形式に変換保存できます。
Google Chromeでの保存方法
Chrome標準機能での保存
印刷機能を活用
- PDFをChromeで開く
- 「Ctrl + P」で印刷画面を表示
- 送信先で「PDFに保存」を選択
- 「保存」をクリック
- ファイル名と保存場所を指定
ダウンロード機能
- PDFの右上にあるダウンロードアイコンをクリック
- 自動的に「ダウンロード」フォルダに保存
- 必要に応じてファイル名を変更
Chromeでの保存設定
保存場所の変更
- Chrome設定画面を開く
- 「詳細設定」→「ダウンロード」
- 「保存先」を変更
- 「ダウンロード前に各ファイルの保存場所を確認する」にチェック
この設定で、毎回保存場所を選択できるようになります。
スマートフォンでのPDF保存
iPhoneでの保存方法
標準アプリ「ファイル」での保存
- PDFを開く
- 画面下の「共有」ボタンをタップ
- 「ファイルに保存」を選択
- 保存場所(iCloud Drive など)を選ぶ
- ファイル名を入力して保存
メールからの保存
- 添付されたPDFを長押し
- 「ファイルに保存」を選択
- 保存先とファイル名を設定
Androidでの保存方法
Chromeブラウザ使用
- PDFをブラウザで開く
- 右上のメニュー(︙)をタップ
- 「ダウンロード」を選択
- ファイルが「Download」フォルダに保存
Google Driveアプリ
- PDFをGoogle Driveで開く
- 右上のメニューから「コピーを作成」
- 新しい名前を入力
- 保存場所を選択
スマートフォンでも、基本的な保存操作は簡単にできます。
その他のPDFソフトでの保存方法
Microsoft Edge
保存手順
- EdgeでPDFを開く
- 「Ctrl + S」または右上の保存アイコン
- 保存場所とファイル名を指定
- 保存を実行
PDFエレメント
名前を付けて保存
- 「ファイル」メニューを開く
- 「名前を付けて保存」を選択
- 保存形式と場所を設定
- ファイル名を入力して保存
SumatraPDF
保存方法
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」
- 保存ダイアログで設定
- 保存を実行
各ソフトウェアで操作方法は似ていますが、メニューの位置が少し異なります。
効率的なファイル命名規則
分かりやすい名前の付け方
日付を含める
- 例:「契約書_20250808.pdf」
- 例:「会議資料_2025年8月.pdf」
内容を明確に
- 例:「見積書_田中商事_20250808.pdf」
- 例:「企画書_新商品開発_最終版.pdf」
バージョン管理
- 例:「提案書_v1.0.pdf」
- 例:「マニュアル_rev2.pdf」
フォルダ整理のコツ
用途別フォルダ作成
- 契約書類
- 会議資料
- 参考資料
- 作業中ファイル
時系列での整理
- 年月別フォルダ
- プロジェクト別フォルダ
- 顧客別フォルダ
適切な整理で、必要なファイルをすぐに見つけられます。
よくあるトラブルと解決策
トラブル1:保存できない
原因と解決策
ファイルが開いている
- 他のソフトウェアで同じファイルを開いている → 全てのアプリケーションを閉じてから保存
書き込み権限がない
- フォルダにアクセス権限がない → 別の場所(デスクトップなど)に保存
ファイル名に使用できない文字
- /、\、:、*、?、”、<、>、| などは使用不可 → 適切な文字に変更
トラブル2:ファイルサイズが大きい
解決方法
- 圧縮保存オプションを使用
- 画像の解像度を下げる
- 不要なページを削除してから保存
トラブル3:文字が崩れる
対策
- フォントの埋め込み設定を確認
- PDF/A形式での保存を試す
- 元のソフトウェアで再度PDF化
まとめ:PDF保存をマスターして作業効率アップ
PDFの名前を付けて保存は、適切な方法を知っていれば簡単にできる作業です。
重要なポイントをもう一度整理すると:
- 基本操作は「Ctrl + Shift + S」で覚える
- スマートフォンでも保存操作は可能
- ファイル命名規則を決めて統一する
- フォルダ整理で管理を効率化
- トラブル時は保存場所や権限を確認
これらのテクニックを活用して、PDF作業の効率化を図ってくださいね。適切な保存方法を身につければ、ファイル管理がグッと楽になるはずです。
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