Outlookでメールを読んでいて、うっかり「いいね」や「ハート」のリアクションボタンを押してしまった経験はありませんか?
特に上司や取引先からの重要なメールに、誤って絵文字を送ってしまったときの焦りは相当なものですよね。「これって取り消せるの?」「相手にバレちゃう?」と不安になる気持ち、よく分かります。
でも安心してください!Outlookのリアクションは簡単に取り消すことができます。
この記事では、誤って押してしまったリアクションを取り消す方法を、初心者の方でも分かるように詳しく解説します。パソコンが苦手な方でも大丈夫。画面を見ながら一緒に操作していきましょう!
Outlookの「リアクション」機能とは?

リアクションの取り消し方法を説明する前に、まずこの機能について簡単に理解しておきましょう。
リアクション機能の基本
リアクションとは、メールに対して絵文字で簡単に反応を示せる機能のことです。長い返信文を書かなくても、ワンクリックで気持ちを伝えられる便利な機能なんです。
リアクション機能が使える環境
- Outlook for Windows(デスクトップ版)
- Outlook on the web(Webブラウザ版)
- 新しいOutlook for Windows
- Outlook for Mac
- iOS版Outlook(iPhone/iPad)
- Android版Outlook
※2023年9月以降、すべてのOutlookプラットフォームで利用可能になっています
使える6種類のリアクション
Outlookで使えるリアクションは以下の6種類です:
- 👍 いいね:賛成、了解の意思表示
- ❤️ ハート:感謝、応援の気持ち
- 😂 笑顔:面白い、楽しい
- 😮 驚き:驚いた、予想外
- 😢 悲しみ:残念、同情
- 👏 拍手:称賛、おめでとう
これらの絵文字を使って、取り急ぎ反応を伝えることができるわけです。
リアクションを送るとどうなる?
リアクションをつけると、以下のようなことが起こります:
送信者側
- メールの上部にリアクションが表示される
- 誰がどのリアクションをつけたかが分かる
- リアクション通知が届く(設定による)
受信者側(リアクションをつけた人)
- 自分のリアクションがメール上に表示される
- いつでも取り消したり変更したりできる
【基本編】リアクションを取り消す簡単な方法
それでは、本題のリアクション取り消し方法を見ていきましょう。実は、とても簡単なんです!
取り消しの基本ルール
リアクションを取り消す方法は1つだけ:もう一度同じリアクションをクリックする
これだけです!難しい操作は一切ありません。間違えてつけたリアクションと同じボタンをもう一度押せば、自動的に取り消されます。
Outlook for Windows(デスクトップ版)での取り消し手順
ステップ1:メールを開く
- リアクションをつけてしまったメールを開きます
- 受信トレイや送信済みトレイからメールを見つけてダブルクリック
ステップ2:リアクションボタンを探す
- メール画面の右上を見てください
- 絵文字のアイコンが並んでいる場所があります
- 自分がつけたリアクションは、色がついて強調表示されています
ステップ3:同じリアクションをもう一度クリック
- 自分がつけたリアクション(色がついているもの)をもう一度クリック
- クリックすると、色が消えて元に戻ります
- これでリアクションが取り消されました!
確認方法
- リアクションボタンの色が消えていればOK
- メール上部のリアクション表示から自分の名前が消えていれば成功
Outlook on the web(Webブラウザ版)での取り消し手順
ステップ1:Outlook on the webにアクセス
- ブラウザで https://outlook.office365.com/owa/ を開きます
- Microsoft 365アカウントでログイン
ステップ2:メールを開く
- リアクションをつけてしまったメールを開きます
- メール一覧から該当のメールをクリック
ステップ3:リアクションを取り消す
- メール画面の右上にある絵文字アイコンを探します
- 自分がつけたリアクション(色または強調表示されているもの)をクリック
- 一度のクリックで取り消されることもあれば、複数回クリックが必要な場合もあります
ポイント
- Web版では、リアクションアイコンにマウスを乗せると選択肢が表示されます
- 既に選択されているリアクションをもう一度クリックすると取り消されます
Outlook for Mac での取り消し手順
ステップ1:メールを開く
- Outlook for Macアプリを起動
- リアクションをつけたメールを開く
ステップ2:リアクションボタンを確認
- メール画面の上部にリアクションアイコンが表示されています
- 自分がつけたリアクションは色がついています
ステップ3:取り消す
- 色のついているリアクションをクリック
- リアクションが取り消されます
スマホ版(iOS/Android)での取り消し手順
iPhone/iPad(iOS版Outlook)の場合
- Outlookアプリを開く
- リアクションをつけたメールをタップして開く
- メール画面を下にスクロールして、リアクション部分を探す
- 自分がつけたリアクションをタップ
- リアクションが取り消されます
Android版Outlookの場合
- Outlookアプリを開く
- リアクションをつけたメールをタップ
- メール画面でリアクション表示部分を探す
- 自分のリアクションをタップして取り消す
【重要】リアクションを取り消す際の注意点
リアクションは簡単に取り消せますが、いくつか知っておくべき注意点があります。
注意点1:通知が残る場合がある
相手に既に届いた通知は取り消せません
リアクションをつけると、メールの送信者に通知が届きます。リアクションを取り消しても、以下のような通知は消せません:
- 既に送信されたメール通知
- 既に表示されたポップアップ通知
- 既に届いているモバイル通知
どういうことか例で説明します
例えば、上司からのメールに「いいね」をつけたとします。すると上司には「〇〇さんがあなたのメールに『いいね』をつけました」という通知が届きます。
その後すぐにリアクションを取り消しても、上司が既に見た通知メールやポップアップは消えません。ただし、メール本体のリアクション表示からはあなたの名前が消えます。
注意点2:取り消しの通知が届く場合がある
環境によっては取り消したことが通知される
特に以下の場合、リアクションを取り消したことが相手に通知される可能性があります:
- 相手がExchange Online環境外のユーザーの場合
- 社外の相手(Gmailなど別のメールサービス)の場合
Microsoft 365の同じ組織内(同じ会社のメンバー同士など)であれば、取り消し通知は通常届きません。
注意点3:複数回クリックが必要な場合がある
一度のクリックで取り消せないことも
環境やタイミングによっては、同じリアクションを2〜3回クリックしないと取り消せない場合があります。
これは、システムの同期のタイミングによるもので、不具合ではありません。焦らず、何度かクリックしてみてください。
注意点4:リアクションを変更したい場合
別のリアクションに変更する方法
間違えて「いいね」をつけてしまい、本当は「拍手」をつけたかった…という場合:
方法1:一度取り消してから新しくつける
- 間違えたリアクションを取り消す(同じものをクリック)
- 正しいリアクションをクリック
方法2:直接別のリアクションを選ぶ
- 別のリアクションを直接クリックすると、自動的に古いリアクションが新しいものに置き換わります
- ただし、確実性を考えると方法1の方がおすすめです
注意点5:社外の相手には届かない場合がある
リアクション機能はMicrosoft 365組織内向け
Outlookのリアクション機能は、主にMicrosoft 365の同じ組織内での利用を前提としています。
社外の相手にリアクションが届かないケース
- 相手がGmailを使っている
- 相手がYahoo!メールを使っている
- 相手が別の会社のMicrosoft 365を使っている
- 相手のメールシステムがHTMLメールの動的要素をブロックしている
このような場合、リアクションをつけても相手には何も表示されないことがあります。社外の相手には、従来どおりメールで返信する方が確実です。
【応用編】リアクション機能を無効にする方法

「誤ってリアクションを押してしまうことが多い」「リアクション機能を使いたくない」という場合は、機能自体を無効にすることもできます。
個人でリアクション通知を無効にする方法
リアクション機能自体は残しつつ、通知だけをオフにすることができます。
Outlook on the webでの設定手順
- Outlook on the web(https://outlook.office365.com/owa/)にアクセス
- 右上の歯車アイコン(設定)をクリック
- 「すべてのOutlook設定を表示」をクリック
- 左側のメニューから「一般」を選択
- 「通知」を選択
- 「リアクション通知」の項目を探す
- 通知をオフに設定
- 「保存」をクリック
これで、リアクションに関する通知が届かなくなります。
送信するメールでリアクションを禁止する方法
特定のメールに対してリアクションを受け取りたくない場合
Outlook on the webと新しいOutlook for Windowsでは、メールを作成する際に「このメールにはリアクション不可」と設定できます。
設定手順
- 新しいメールを作成
- メール作成画面で「リアクションを許可しない」オプションを探す
- Outlook on the web:メッセージオプションの中にあります
- 新しいOutlook:メール作成ツールバーにあります
- オプションを有効にする
- メールを送信
この設定をすると、受信者側でリアクションボタンがグレーアウト(使用不可)になり、リアクションをつけられなくなります。
注意点
- この機能はメール送信前にのみ設定可能です
- 送信後に設定を変更することはできません
- Outlook desktop(従来版)では現時点で未対応です
管理者向け:組織全体でリアクションを無効にする方法
IT管理者の方向けの情報です。組織全体でリアクション機能を無効化することも可能です。
Exchange管理センターでメールフロールールを作成
- Exchange管理センター(https://admin.exchange.microsoft.com/)にアクセス
- 「メールフロー」→「ルール」を選択
- 「ルールの追加」をクリック
- 「新しいルールを作成」を選択
- ルール名を入力(例:「リアクション無効化」)
- 条件を設定(すべてのメール、または特定の条件)
- アクションで「メッセージプロパティを変更する」を選択
- 「メッセージヘッダーを設定」を選択
- ヘッダー名:
x-ms-reactions - ヘッダー値:
disallow - ルールを保存して有効化
このルールを設定すると、組織内外のすべてのメールでリアクション機能が無効になります。
うまくいかない時のトラブルシューティング
リアクションが取り消せない場合の対処法をご紹介します。
トラブル1:何度クリックしても取り消せない
原因と対処法
原因1:同期のタイミング問題
- Outlookとサーバーの同期がずれている
- 対処法:Outlookを一度閉じて再起動してみる
原因2:接続の問題
- インターネット接続が不安定
- 対処法:ネットワーク接続を確認する
原因3:Outlook on the webで試す
- デスクトップ版で問題がある場合
- 対処法:ブラウザ版のOutlook on the webにアクセスして同じ操作を試す
トラブル2:自分のリアクションが見えない
原因と対処法
原因1:既に取り消されている
- 自分が既に取り消した可能性
- 対処法:メールの履歴を確認する
原因2:表示の問題
- 画面が正しく更新されていない
- 対処法:メールを閉じて再度開く、またはOutlookを再起動
原因3:別のメールと混同
- 似たようなメールと間違えている可能性
- 対処法:送信者や日付を確認して、正しいメールか確認
トラブル3:相手側で表示が消えない
原因と対処法
原因1:相手の画面が更新されていない
- 相手がまだ画面を更新していない
- 対処法:相手にメールを閉じて再度開いてもらう
原因2:通知メールは消せない
- 既に送信された通知メールは取り消せません
- 対処法:必要であれば、メールで「誤ってリアクションをつけたこと」を伝える
原因3:社外の相手の場合
- 環境の違いで同期されない場合がある
- 対処法:社外の相手には、メールで事情を説明するのが確実
トラブル4:リアクションボタンが表示されない
原因と対処法
原因1:古いバージョンを使っている
- Outlook 2016、2019などの旧バージョンは非対応
- 対処法:Outlook on the webを使うか、最新版にアップデート
原因2:管理者が機能を無効にしている
- 会社のIT部門が機能を制限している可能性
- 対処法:IT管理者に確認する
原因3:アドインが干渉している
- Outlookのアドインが問題を起こしている可能性
- 対処法:アドインを一時的に無効にして確認
よくある質問:リアクション取り消しに関する疑問を解決
読者の皆さんからよくいただく質問にお答えします。
Q1:リアクションを取り消すと、相手に通知されますか?
A:基本的には通知されませんが、環境によっては通知される場合があります。
- Microsoft 365の同じ組織内なら、通常は通知されません
- Exchange Online環境外のユーザーには、通知される可能性があります
- 既に届いた通知メール自体は取り消せません
上司や重要な取引先に誤ってリアクションをつけてしまった場合は、念のため一言メールで「誤ってリアクションをつけてしまいました」と伝えると丁寧です。
Q2:取り消したリアクションは相手のメールボックスから完全に消えますか?
A:メール本体からは消えますが、既に届いた通知は残ります。
- メール上のリアクション表示:消えます
- リアクション一覧:あなたの名前が消えます
- 既に届いた通知メール:消えません
- ポップアップ通知の履歴:消えません
Q3:複数のリアクションを同時につけることはできますか?
A:いいえ、1つのメールに対して1人1つのリアクションしかつけられません。
- 「いいね」と「ハート」を同時につけることはできません
- 別のリアクションを選ぶと、前のリアクションが自動的に置き換わります
- すべてのリアクションを取り消したい場合は、現在のリアクションをクリックするだけです
Q4:自分以外の人がつけたリアクションを消すことはできますか?
A:できません。他の人のリアクションは消せません。
- 消せるのは自分がつけたリアクションだけです
- メールの送信者であっても、他の人のリアクションは消せません
- ただし、送信者は誰がどのリアクションをつけたか確認できます
Q5:リアクションを取り消した後、再度同じリアクションをつけられますか?
A:はい、何度でもつけたり取り消したりできます。
ただし、頻繁につけたり消したりすると:
- 相手に複数回通知が届く可能性があります
- 混乱を招く可能性があります
- メール内容をよく確認してからリアクションすることをおすすめします
Q6:送信済みメールに自分でリアクションをつけることはできますか?
A:はい、できます。
自分が送信したメールに対しても:
- リアクションをつけることができます
- 他の人のリアクションも見られます
- ただし、自分へのリアクションには通常あまり意味がありません
Q7:リアクション機能を完全に使わない設定はありますか?
A:個人では機能自体をオフにはできませんが、通知をオフにすることはできます。
- 通知設定で「リアクション通知」をオフにできます
- リアクションボタン自体は表示され続けます
- 組織全体で無効にするには、IT管理者による設定が必要です
Q8:モバイルアプリでもリアクションの取り消しはできますか?
A:はい、iOS版とAndroid版の両方で取り消し可能です。
- 操作方法はデスクトップ版とほぼ同じです
- メールを開いて、リアクションをタップするだけです
- ただし、画面が小さいので、正確にタップするよう注意してください
Q9:Gmailの相手にリアクションをつけた場合、取り消せますか?
A:取り消し操作自体は可能ですが、そもそもGmailの相手にはリアクションが表示されていない可能性があります。
- OutlookのリアクションはMicrosoft 365の機能です
- Gmail、Yahoo!メールなどの相手には、リアクションが届かないことが多いです
- 社外の相手には、従来どおりメールで返信する方が確実です
Q10:会社の規則でリアクション機能が禁止されています。個人で有効にできますか?
A:できません。管理者が組織全体で無効にしている場合、個人で有効にすることはできません。
- 組織のポリシーに従う必要があります
- リアクションボタンがグレーアウトして使えない状態になります
- 会社のルールですので、従来どおりメールで返信しましょう
まとめ:リアクション取り消しは簡単、でも慎重に使おう
Outlookのリアクション取り消し方法について、詳しく解説してきました。最後にポイントをおさらいしましょう。
取り消し方法のまとめ
基本の取り消し方法
- リアクションをつけたメールを開く
- 同じリアクションをもう一度クリック
- リアクションが取り消される
どのデバイスでも同じ
- Windows版Outlook:メール画面右上のリアクションをクリック
- Web版Outlook:ブラウザで同じ操作
- Mac版Outlook:同じ手順
- スマホ版:リアクション部分をタップ
覚えておくべき注意点
取り消しの限界
- 既に届いた通知は消せない
- 相手が既に見た通知は取り消せない
- 社外の相手には環境によって届かないことも
ベストプラクティス
- メール内容をよく確認してからリアクションする
- 誤ってつけてしまった場合は、すぐに取り消す
- 重要な相手には、念のためメールで説明を添える
- 社外の相手には、リアクションではなくメールで返信
リアクション機能の上手な使い方
リアクションが便利な場面
- 社内の同僚からの連絡事項に「了解」の意思表示
- チームメンバーの成果報告に「いいね」で称賛
- 簡単な情報共有メールへの「受け取りました」の確認
- 上司からの指示に「承知しました」の返事
リアクションを避けるべき場面
- 重要な契約や取引に関するメール
- 社外の取引先とのやりとり
- 詳しい返答が必要なメール
- 誤解を招く可能性がある内容
基本的な考え方
- リアクションは「簡易返信」の手段
- 正式な返答が必要な場合は、きちんとメールで返信
- 便利だけど、使う場面を選ぶことが大切
トラブル時の対処法まとめ
取り消せない場合
- Outlookを再起動
- Web版で試す
- インターネット接続を確認
- 複数回クリックしてみる
それでもダメなら
- IT管理者に相談
- 相手にメールで事情を説明
- 次回から慎重に使う
Outlookのリアクション機能は、正しく使えばコミュニケーションを効率化できる便利なツールです。でも、誤って押してしまっても大丈夫。この記事の手順に従えば、簡単に取り消すことができます。
「間違えちゃった!」と焦る必要はありません。落ち着いて、同じリアクションをもう一度クリックするだけ。それだけで解決します。
ただし、リアクション機能の限界も理解しておくことが大切です。重要なビジネスメールや社外の相手には、従来どおりきちんとメールで返信する。これを心がけておけば、リアクション機能を安心して活用できますよ。
あなたもこれで、Outlookのリアクション機能を上手に使いこなせるようになりましたね!

コメント