「今使っているメールアドレスを変えたいけど、どうすればいいの?」
「Outlookに登録したメールアカウントを別のアドレスに変更したい…」
メールアドレスの変更は、思っているよりも少し複雑なんです。
実は「変更」といっても、何を変更したいかによって手順が全く違います。
この記事では、Outlookに関するメールアドレス変更のすべてのパターンを、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
概要
Outlookのメールアドレス変更には、大きく分けて3つのパターンがあります。
まず、どのパターンに当てはまるか確認しましょう。
変更パターンを確認しよう
あなたが変更したいのは、次のどれですか?
パターン1:Microsoftアカウントのメールアドレスを変更したい
- outlook.com、hotmail.com、live.jpなどのアドレスを別のアドレスに変える
- Microsoftアカウントそのものの変更
- ブラウザまたはMicrosoftアカウントの設定ページで行う
パターン2:Outlookアプリで使うメールアカウントを変更したい
- Outlookアプリに登録しているメールアドレスを削除して別のアドレスを追加する
- GmailからYahoo!メールに変える、会社のメールを追加するなど
- Outlookアプリ内で行う
パターン3:メールアドレスのエイリアスを追加したい
- 同じ受信トレイで複数のメールアドレスを使い分ける
- outlook.comアカウント限定の機能
- Microsoftアカウントの設定ページで行う
このように、「変更」と言っても目的によってやり方が全く違うんです。
なぜ直接変更できないの?
「既存のメールアドレスを直接書き換えられないの?」と疑問に思うかもしれません。
実は、メールアドレスはアカウントの識別情報として使われているため、簡単には変更できない仕組みになっています。
セキュリティの観点からも、メールアドレスを勝手に変更できてしまうと、なりすましなどの問題が発生する可能性があるんです。
だから、基本的には「古いアカウントを削除して、新しいアカウントを追加する」という手順が必要になります。
変更前に確認すべきこと
メールアドレスを変更する前に、必ず以下の点を確認してください。
変更前のチェックリスト
- 重要なメールや連絡先はバックアップしているか
- 新しいメールアドレスは使用可能か
- パスワードやログイン情報を控えているか
- メールアドレスに紐づいているサービス(SNSなど)の登録情報変更は済んでいるか
- 取引先や友人に新しいアドレスを知らせているか
特に、メールアドレスをログインIDとして使っている他のサービスがある場合は、事前に変更しておく必要があります。
変更方法
それでは、各パターンごとに具体的な変更方法を見ていきましょう。
【パターン1】Microsoftアカウントのメールアドレスを変更する
outlook.comやhotmail.comなどのMicrosoftアカウントのメールアドレス自体を変更する方法です。
重要な注意点
- Microsoftアカウントのメールアドレスは直接変更できません
- 新しいメールアドレスを追加して、それを「プライマリエイリアス」に設定する必要があります
- または新しいMicrosoftアカウントを作成する必要があります
手順:新しいアドレスをプライマリに設定する方法
- ブラウザでMicrosoftアカウントのページにアクセス
- 現在のアカウントでサインイン
- 「あなたの情報」をクリック
- 「アカウント情報の編集」を選択
- 「メールの追加」をクリック
- 新しいメールアドレスを入力(GmailやYahoo!メールでもOK)
- 確認コードが送信されるので入力
- 追加したメールアドレスを「プライマリエイリアス」に設定
- 古いアドレスは必要に応じて削除
この方法なら、Microsoftアカウントに紐づいている購入履歴やOneDriveのデータなどをそのまま引き継げます。
手順:新しいアカウントを作成する方法
もし完全に新しいアカウントを作りたい場合は以下の手順です。
- Microsoftアカウントのページで「アカウントを作成」を選択
- 新しいメールアドレスを入力(または新しいoutlook.comアドレスを作成)
- パスワードを設定
- 必要な情報を入力して登録完了
- Outlookアプリで新しいアカウントを追加
- 古いアカウントからメールや連絡先をエクスポート・インポート
ただし、この方法だと過去の購入履歴やデータは引き継がれないので注意してください。
【パターン2】Outlookアプリで使うメールアカウントを変更する
Outlookアプリに登録しているメールアカウントを別のアドレスに変更する方法です。
これは比較的簡単で、古いアカウントを削除して新しいアカウントを追加するだけです。
古いアカウントを削除する手順
- Outlookアプリを起動
- 「ファイル」タブをクリック
- 「アカウント設定」→「アカウント設定」を選択
- 削除したいアカウントを選択
- 「削除」ボタンをクリック
- 確認メッセージで「はい」をクリック
新しいアカウントを追加する手順
- 「ファイル」タブをクリック
- 「アカウントの追加」を選択
- 新しいメールアドレスを入力
- 「接続」をクリック
- パスワードを入力
- 設定完了
この方法なら、GmailからYahoo!メールに変更したり、会社のメールを個人のメールに変更したりすることができます。
【パターン3】メールエイリアスを追加する
エイリアスというのは、同じ受信トレイで複数のメールアドレスを使える機能なんです。
たとえば、「main@outlook.com」というアドレスを持っている人が、「work@outlook.com」というエイリアスを追加すると、両方のアドレス宛のメールが同じ受信トレイに届きます。
エイリアス追加の手順
- ブラウザでMicrosoftアカウントのページにアクセス
- サインインする
- 「あなたの情報」→「アカウント情報の編集」を選択
- 「メールの追加」をクリック
- 「新しいメールアドレスを作成してエイリアスとして追加する」を選択
- 希望するアドレス名を入力(@outlook.comまたは@outlook.jpを選択)
- 「エイリアスの追加」をクリック
エイリアスの便利な使い方
- 仕事用とプライベート用で使い分ける
- ネットショッピング専用のアドレスとして使う
- メルマガ登録用のアドレスとして使う
- 重要度別にアドレスを分ける
エイリアスは最大10個まで作成できるので、用途に応じて使い分けられますよ。
メールや連絡先を移行する方法
メールアカウントを変更する場合、古いアカウントのメールや連絡先を新しいアカウントに移したいですよね。
メールデータのエクスポート手順
- Outlookで「ファイル」→「開く/エクスポート」を選択
- 「インポート/エクスポート」をクリック
- 「ファイルにエクスポート」を選択
- 「Outlookデータファイル(.pst)」を選択
- エクスポートするフォルダーを選択
- 保存場所とファイル名を指定
- 「完了」をクリック
メールデータのインポート手順
- 新しいアカウントを追加した後
- 「ファイル」→「開く/エクスポート」を選択
- 「インポート/エクスポート」をクリック
- 「他のプログラムまたはファイルからのインポート」を選択
- 「Outlookデータファイル(.pst)」を選択
- 先ほどエクスポートしたファイルを選択
- インポート先のフォルダーを指定
- 「完了」をクリック
これで、古いアカウントのメールや連絡先を新しいアカウントに移行できます。
よくある質問と解決方法
メールアドレス変更に関してよくある質問にお答えします。
Q1:outlook.comのアドレス自体を変更できますか?
A:残念ながら、既存のoutlook.comアドレスを直接変更することはできません。新しいアドレスをエイリアスとして追加するか、新しいアカウントを作成する必要があります。
Q2:変更後、古いアドレスに届いたメールはどうなりますか?
A:古いアカウントを削除すると、そのアドレス宛のメールは受信できなくなります。重要な連絡先には事前に新しいアドレスを知らせておきましょう。
Q3:複数のメールアドレスを1つのOutlookで管理できますか?
A:はい、できます。Outlookアプリには複数のアカウントを追加できるので、すべてのメールを1か所で管理できます。
Q4:会社のメールアドレスも変更できますか?
A:会社のメールアドレスは、会社のシステム管理者に変更を依頼する必要があります。個人では変更できません。
Q5:変更作業中にメールが届かなくなる期間はありますか?
A:新しいアカウントの追加は数分で完了するので、メールが届かなくなる期間はほとんどありません。ただし、古いアカウントを削除する前に新しいアカウントを追加しておくことをおすすめします。
変更後の確認事項
メールアドレスの変更が完了したら、以下を確認しましょう。
確認チェックリスト
- 新しいアドレスでメールの送受信ができるか
- 署名に古いアドレスが残っていないか
- 連絡先が正しくインポートされているか
- カレンダーやタスクが引き継がれているか
- メールフィルターやルールが正しく動作しているか
- 他のサービス(SNS、ネットショッピングなど)の登録メールアドレスを変更したか
- 重要な相手に新しいアドレスを知らせたか
特に、銀行やクレジットカード、各種サブスクリプションサービスに登録しているメールアドレスの変更を忘れないようにしましょう。
まとめ
Outlookのメールアドレス変更は、目的に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。
重要なポイント
- メールアドレスの「変更」には3つのパターンがある
- Microsoftアカウント自体のアドレスは直接変更できない
- エイリアス機能を使えば複数のアドレスを1つの受信トレイで管理できる
- Outlookアプリのアカウント変更は削除→追加の手順で行う
- 変更前に必ずメールや連絡先のバックアップを取る
- 変更後は他のサービスの登録情報も忘れずに更新する
- テストメールで動作確認を行う
メールアドレスの変更は少し手間がかかりますが、手順通りに進めれば誰でも安全に変更できます。
焦らず、一つずつ確認しながら作業を進めてくださいね。
もし不安な場合は、古いアカウントをすぐに削除せず、しばらく両方のアカウントを並行して使いながら、徐々に新しいアドレスに移行していくのがおすすめです。


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