「Outlookのメールのリンクをクリックしたら、EdgeじゃなくてChromeで開きたいのに…」
そんな悩みを持っていませんか?
普段Chromeを使っているのに、Outlookのリンクだけは勝手にEdgeで開いてしまう。わざわざChromeにコピペするのも面倒ですよね。
この記事では、OutlookのメールリンクをChromeで開く設定方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します!
なぜOutlookのリンクはEdgeで開くの?

まず、なぜこんなことが起きるのか簡単に説明しますね。
Microsoftは自社のブラウザ「Microsoft Edge」を普及させたいため、OutlookなどのOfficeアプリではデフォルトでEdgeを使う設定になっているんです。
Windows全体の既定のブラウザをChromeに設定していても、Outlook側に独自の設定があるため、Outlookのリンクだけは設定通りにならないことがあります。
でも大丈夫!これから紹介する方法で、しっかりChromeで開くようになりますよ。
【Windows版】OutlookのリンクをChromeで開く設定方法
Windows版のOutlookでリンクをChromeで開くには、2つの設定が必要です。
設定1:Windowsの既定のブラウザをChromeにする
まず、Windows自体の既定のブラウザをChromeに設定しましょう。
Windows 10の場合
1. Windowsの設定を開く
画面左下のスタートボタン(Windowsマーク)をクリックして、「設定」(歯車マーク)を選択します。
ショートカット:Windowsキー + I でも開けます。
2. 「アプリ」をクリック
設定画面が開いたら、「アプリ」をクリックします。
3. 「既定のアプリ」を選択
左側のメニューから「既定のアプリ」をクリックしてください。
4. Webブラウザーを変更
下にスクロールして、「Webブラウザー」の項目を探します。
現在設定されているブラウザ名(Microsoft Edgeなど)をクリックすると、選択肢が表示されるので、「Google Chrome」を選びます。
Windows 11の場合
1. Windowsの設定を開く
画面左下のスタートボタンをクリックして、「設定」を選択します。
2. 「アプリ」→「既定のアプリ」を選択
左側のメニューから「アプリ」を選び、「既定のアプリ」をクリックします。
3. Google Chromeを検索
「アプリを検索」の欄に「Chrome」と入力して、Google Chromeを選択します。
4. 「既定値に設定」をクリック
画面上部に「既定値に設定」というボタンが表示されるので、クリックします。
これでChromeが既定のブラウザになります。
プロトコルごとに設定する方法(Windows 11)
より確実に設定したい場合は、HTTPとHTTPSのプロトコルを個別に設定することもできます。
1. 既定のアプリで「プロトコルごとに規定値を選ぶ」をクリック
既定のアプリ画面の下の方にある「プロトコルごとに規定値を選ぶ」をクリックします。
2. HTTPとHTTPSをChromeに設定
一覧から「HTTP」と「HTTPS」を探して、それぞれ「Google Chrome」に設定します。
設定2:Outlook側の設定を変更する
Windowsの既定のブラウザをChromeに変更しても、まだEdgeで開く場合があります。
その場合は、Outlook自体の設定を変更する必要があります。
デスクトップ版Outlook(旧Outlook)の設定手順
1. Outlookを起動
デスクトップ版のOutlookアプリを開きます。
2. 「ファイル」をクリック
画面左上の「ファイル」タブをクリックします。
3. 「オプション」を選択
左側のメニューから「オプション」をクリックしてください。
4. 「詳細設定」を開く
「Outlookのオプション」画面が表示されたら、左側のメニューから「詳細設定」を選択します。
5. ブラウザーの設定を変更
画面を下にスクロールして、「ファイルとブラウザーのユーザー設定」という項目を探します。
その中に「Outlookからハイパーリンクを開く場所」というドロップダウンメニューがあるので、これを「Microsoft Edge」から「既定のブラウザー」に変更してください。
6. 「OK」をクリック
変更したら、「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。
7. Outlookを再起動
Outlookを一度閉じて、再度開き直します。
これで設定完了です!
設定が反映されているか確認する方法
設定が完了したら、実際にメール内のリンクをクリックして、Chromeで開くか確認してみましょう。
確認手順:
- Outlookで適当なメールのリンクをクリック
- Chromeで開けばOK!
- まだEdgeで開く場合は、数秒待ってから再度試してみてください
設定が反映されるまで少し時間がかかることがあります。
【新Outlook】リンクをChromeで開く方法
2023年以降、Microsoftは「新Outlook」というプレビュー版を提供しています。
新Outlookでは、従来の「詳細設定」が使えないため、設定方法が少し異なります。
新Outlookでの対処法
方法1:旧Outlookに戻す
新Outlookの右上にある「新しいOutlookを試す」のトグルスイッチをオフにして、旧Outlookに戻すと、先ほどの設定が使えます。
方法2:リンクをコピーしてChromeに貼り付ける
新Outlookを使い続けたい場合は、リンクを右クリックして「リンクのコピー」を選び、Chromeのアドレスバーに貼り付けて開く方法があります。
少し手間ですが確実な方法です。
方法3:Web版Outlookを使う
ブラウザ(Chrome)でOutlookを開けば、メール内のリンクも自動的にChromeで開きます。
Web版Outlookはこちら:https://outlook.office.com/
注意点:
新Outlookは現在も開発中のため、今後のアップデートで旧Outlookと同じような設定が追加される可能性があります。
【Mac版】OutlookのリンクをChromeで開く方法
Mac版Outlookの場合は、設定方法がWindowsとは少し異なります。
macOSのデフォルトブラウザを変更する
Mac版Outlookは、macOSのシステム設定に従うため、システム側でChromeを既定のブラウザに設定すればOKです。
設定手順(macOS Ventura以降):
1. システム設定を開く
画面左上のAppleメニュー(リンゴマーク)をクリックして、「システム設定」を選択します。
2. 「デスクトップとDock」を選択
左側のメニューから探してクリックします。
3. 「デフォルトのWebブラウザ」を変更
下にスクロールして「デフォルトのWebブラウザ」という項目を見つけ、「Google Chrome」を選択します。
設定手順(macOS Monterey以前):
1. システム環境設定を開く
Appleメニューから「システム環境設定」を選択します。
2. 「一般」をクリック
3. デフォルトのWebブラウザを変更
「デフォルトのWebブラウザ」のドロップダウンメニューから「Google Chrome」を選択します。
これだけでOKです!Mac版Outlookは特別な設定は不要です。
【スマホ版】Outlook モバイルアプリでリンクをChromeで開く方法
スマートフォン(iPhone・Android)のOutlookアプリでも、リンクを開くブラウザを選択できます。
iPhone(iOS)の場合
1. Outlookアプリを開く
2. 設定を開く
画面左上のプロフィールアイコン(自分の顔写真やイニシャル)をタップして、画面下部の「設定」(歯車マーク)をタップします。
3. 「リンクを開く」を選択
設定画面で「リンクを開く」という項目を探してタップします。
4. ブラウザを選択
「Chrome」を選択します。
5. 「自分の選択を記憶する」をオンにする
このトグルをオンにしておくと、次回からは自動的にChromeで開きます。
Android の場合
1. Outlookアプリを開く
2. 設定を開く
画面左上のメニューアイコン(三本線)をタップして、「設定」(歯車マーク)をタップします。
3. 「リンクを開く」を選択
設定項目の中から「リンクを開く」をタップします。
4. ブラウザを選択
「Chrome」を選択します。
5. 「常にこの操作で使用する」をオンにする
これで次回から自動的にChromeで開くようになります。
【トラブルシューティング】それでもChromeで開かない場合
設定したのにまだEdgeで開いてしまう…そんな時に試せる解決策を紹介します。
解決策1:Outlookを完全に再起動する
設定を変更しても、Outlookを完全に終了していないと反映されないことがあります。
手順:
- Outlookを閉じる
- タスクマネージャーを開く(
Ctrl + Shift + Esc) - 「プロセス」タブで「Outlook」を探す
- まだ起動していたら右クリックして「タスクの終了」
- Outlookを再度起動
解決策2:パソコンを再起動する
システムレベルの設定変更は、再起動することで確実に反映されます。
一度パソコンを再起動してから、もう一度リンクをクリックしてみてください。
解決策3:Chromeを再インストールする
Chromeのインストールが不完全だと、既定のブラウザとして認識されないことがあります。
手順:
- Chromeをアンインストール
- Google Chrome公式サイトから最新版をダウンロード
- インストール後、もう一度既定のブラウザに設定
解決策4:レジストリ設定を確認する(上級者向け)
Windowsのレジストリにブラウザの設定が残っている場合があります。
ただし、レジストリの編集は慎重に行う必要があります。誤った操作をするとWindowsが起動しなくなる可能性もあるため、自信がない方は避けてください。
手順(上級者のみ):
Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開く- 「regedit」と入力してEnter
- 以下のパスに移動:
HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\Shell\Associations\UrlAssociations\http\UserChoice
- 「ProgId」の値が「ChromeHTML」になっているか確認
- 同様に「https」のパスも確認
解決策5:Officeアドインを確認する
セキュリティ系のアドインがURLをスキャンしている場合、ブラウザの選択を上書きしている可能性があります。
手順:
- Outlookで「ファイル」→「オプション」→「アドイン」
- 「管理」で「COMアドイン」を選択して「設定」
- 怪しいアドインを一時的に無効にして試す
解決策6:Officeを最新バージョンにアップデートする
古いバージョンのOfficeでは、既定のブラウザ設定が正しく機能しないことがあります。
手順:
- Outlookで「ファイル」→「Officeアカウント」
- 「更新オプション」→「今すぐ更新」
解決策7:Edgeを一時的に規定にしてから戻す
意外と効果的な裏技です。
手順:
- Windowsの設定で一度Edgeを既定のブラウザにする
- Outlookでリンクをクリックしてみる(Edgeで開く)
- もう一度Chromeを既定のブラウザに戻す
- Outlookの設定も「既定のブラウザー」になっているか確認
これでリセットされて正常に動作することがあります。
よくある質問(Q&A)

Q1. 既定のブラウザをChromeに設定しているのに、OutlookでリンクをクリックするとEdgeが開きます。なぜですか?
A. Outlookには独自のブラウザ設定があるためです。
Windowsの既定のブラウザをChromeに設定しただけでは不十分で、Outlook側の設定(ファイル→オプション→詳細設定→「Outlookからハイパーリンクを開く場所」)も「既定のブラウザー」に変更する必要があります。
Q2. 新Outlookでは設定が見つかりません。どうすればいいですか?
A. 新Outlook(プレビュー版)では、現在のところ従来の設定画面が利用できません。
以下の対処法があります:
- 旧Outlookに戻す(新Outlookのトグルをオフ)
- Web版Outlook(Chromeで開く)を使う
- リンクをコピーしてChromeに貼り付ける
Q3. スマホのOutlookアプリで、リンクを開くブラウザを変更できますか?
A. はい、できます!
Outlookアプリの「設定」→「リンクを開く」から、Chromeを選択できます。「自分の選択を記憶する」をオンにすれば、次回から自動的にChromeで開きます。
Q4. 特定のリンクだけEdgeや別のブラウザで開きたい場合はどうすればいいですか?
A. リンクを右クリックして「リンクのコピー」を選び、開きたいブラウザに貼り付けてください。
Outlook全体の設定を変えずに、個別にブラウザを選択できます。
Q5. Chromeをアンインストールしても大丈夫ですか?
A. Edgeで十分な方はアンインストールしても問題ありません。
ただし、Chromeには独自の拡張機能や、Googleアカウントとの連携機能があるため、これらを利用している場合は残しておく方がよいでしょう。
Q6. Mac版OutlookでもWindows版と同じ設定が必要ですか?
A. いいえ、Mac版はシンプルです。
macOSのシステム設定で「デフォルトのWebブラウザ」をChromeに変更するだけで、Outlook側の特別な設定は不要です。
Q7. Teamsのリンクもchromeで開きたいのですが?
A. TeamsもOutlookと同じ設定を共有します。
Outlookの「ファイルとブラウザーのユーザー設定」を変更すれば、Teamsのリンクも既定のブラウザで開くようになります。
【補足】EdgeDeflectorなどのサードパーティツールについて
一部の上級ユーザーは、EdgeDeflectorやBrokenURLといったサードパーティツールを使って、強制的にリンクをChromeで開く方法を使っています。
これらのツールは、Edgeを起動するシステムコールを横取りして、Chromeにリダイレクトしてくれるものです。
注意点
- Windows 11では、Microsoftがこれらのツールをブロックする対策を取っています
- 今後のWindowsアップデートで動作しなくなる可能性があります
- インストールには管理者権限が必要です
基本的には、公式の設定方法で対処することをおすすめします。
まとめ:OutlookのリンクをChromeで開く設定は簡単!
OutlookのメールリンクをChromeで開くためには、以下の2つの設定が必要です。
Windows版の設定(デスクトップ版Outlook):
- Windowsの既定のブラウザをChromeに設定
- 設定→アプリ→既定のアプリ→Webブラウザー→Chrome
- Outlook側の設定を変更
- ファイル→オプション→詳細設定→「Outlookからハイパーリンクを開く場所」→「既定のブラウザー」
Mac版の設定:
- システム設定→デフォルトのWebブラウザ→Chrome
スマホ版(iOS/Android)の設定:
- Outlookアプリ→設定→リンクを開く→Chrome
それでもうまくいかない場合:
- Outlookを完全に再起動
- パソコンを再起動
- Chromeを再インストール
- 新Outlookなら旧Outlookに戻す
これらの設定を行えば、Outlookのメールリンクが快適にChromeで開くようになります!
普段使い慣れたブラウザでスムーズに作業できるようになるので、ぜひ試してみてくださいね。

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