「返信メールの文字色を変えたいけど、どうやるの?」
Outlookでメールに返信する時、自分の文字だけ色を変えたり、元のメッセージと区別したりしたいことはありませんか?
実は、Outlookには返信時の文字色を自由にカスタマイズできる機能があるんです。相手のメッセージと自分の返信を色分けすれば、読みやすさが格段に向上します。
この記事では、Outlookで返信時の文字色を変更する方法と、効果的なフォント設定のコツを分かりやすく解説します。
基本的な色の変え方から、自動設定まで、すぐに使える情報をお届けします!
返信時の文字色とは?
元のメッセージと区別するための機能
メールで返信する時、元のメッセージ(相手が送ってきた内容)と自分の返信文を区別しやすくする仕組みです。
通常の返信の構造:
あなたの返信文(新しく書いた部分)
> 元のメッセージ(相手が送ってきた内容)
> 引用マークが付いている
文字の色やフォントを変えることで、どこが自分の返信か一目で分かるようになります。
デフォルトの設定
Outlookでは、初期設定で返信時の文字色が決められています。
標準的な設定:
- 新規メール:黒(またはテーマカラー)
- 返信・転送:青または黒
- 元のメッセージ:青(引用マーク付き)
ただし、これは設定によって変わることがあります。
返信時に文字色を変更する基本的な方法
まずは、その場で色を変える方法から見ていきましょう。
メール作成中に色を変える
返信メールを書いている時に、手動で色を変更する方法です。
手順:
- 返信ボタンをクリックしてメール作成画面を開く
- 色を変えたい文字を入力(または選択)
- 「メッセージ」タブまたは「書式設定」タブをクリック
- 「フォントの色」ボタン(Aに下線が引かれたアイコン)をクリック
- 好きな色を選択
選択した文字の色がすぐに変わります。
範囲を選択して色を変える
既に入力した文字の色を変える場合です。
手順:
- 色を変えたい文字をマウスでドラッグして選択
- 「フォントの色」ボタンをクリック
- 色を選ぶ
複数の箇所を一度に変更したい場合は、この操作を繰り返します。
ショートカットキーの活用
効率的に色を変える方法です。
便利なキー:
- Ctrl + A:すべて選択
- 選択後にフォントの色ボタンをクリック
大量の文字の色を一度に変えたい時に便利です。
返信時の既定の文字色を変更する
毎回手動で変えるのは面倒なので、自動的に色が変わるよう設定できます。
デスクトップ版Outlookでの設定方法
返信時のデフォルトの文字色を変更する手順です。
手順:
- 「ファイル」タブをクリック
- 「オプション」を選択
- 「メール」タブをクリック
- 「ひな形およびフォント」ボタンをクリック
- 「個人用ひな形」タブが表示される
- 「返信/転送メッセージ」のセクションで「フォント」ボタンをクリック
- 「フォントの色」で好きな色を選択
- 「OK」を何度かクリックして設定を保存
これで、次回からの返信メールは自動的に設定した色で表示されます。
新規メールと返信メールで色を変える
新しくメールを書く時と、返信する時で、別々の色を設定できます。
設定箇所:
- 新しいメッセージ:新規メール作成時のフォント
- 返信/転送メッセージ:返信・転送時のフォント
それぞれ独立して設定可能です。
使い分けの例:
- 新規メール:黒
- 返信メール:青
- 転送メール:緑
このように分けると、メールの種類が一目で分かります。
引用部分(元のメッセージ)の色を変える
相手から受け取ったメッセージ(引用部分)の色も変更できます。
引用部分とは?
返信メールの中で、元のメッセージが表示される部分のことです。
通常は:
- 「>」マークが付いている
- インデント(字下げ)されている
- 色が変わっている
この部分の色を変更する方法を見ていきましょう。
引用マークのスタイル変更
手順:
- 「ファイル」→「オプション」→「メール」をクリック
- 「ひな形およびフォント」ボタンをクリック
- 「返信/転送メッセージ」で「フォント」をクリック
- ここで設定した色は、自分が新しく書く部分の色
引用部分の色を変えるには:
残念ながら、引用部分の色を直接変更する標準機能はありません。ただし、以下の方法で対応できます。
方法1:手動で選択して変更
- 返信メール作成中に引用部分を選択
- フォントの色を変更
方法2:元のメッセージの形式を変える
- 「ファイル」→「オプション」→「メール」
- 「返信および転送」セクションを確認
- 「メッセージへの返信」で形式を選択
- 元のメッセージを含める
- 元のメッセージにインデントを付ける
- など
HTML形式とテキスト形式の違い
メールの形式によって、色の設定方法が変わります。
HTML形式
文字の装飾ができる形式です。
特徴:
- 文字色を自由に変えられる
- フォントサイズや種類も変更可能
- 太字、斜体、下線などの装飾ができる
- 画像の挿入も可能
ビジネスメールで一般的に使われる形式です。
テキスト形式
装飾なしの純粋なテキストのみの形式です。
特徴:
- 文字色を変えられない
- フォントも変更不可
- シンプルで軽量
- すべてのメールソフトで正しく表示される
色を変えたい場合は、HTML形式を使う必要があります。
形式の確認と変更
現在の形式を確認:
メール作成画面で:
- 「書式設定」タブをクリック
- 「HTML」「テキスト」「リッチテキスト」のいずれかが選択されている
形式を変更:
- 「書式設定」タブをクリック
- 希望の形式(HTML、テキスト、リッチテキスト)をクリック
注意: テキスト形式に変更すると、すでに設定した色や装飾が失われます。
効果的な文字色の使い方
色を使う際のポイントと注意点です。
読みやすい色を選ぶ
すべての人が読みやすい色を選びましょう。
おすすめの色:
- 濃い青:落ち着いた印象
- 黒:標準的で読みやすい
- 濃い緑:目に優しい
避けた方が良い色:
- 黄色:背景が白だと見づらい
- 薄いグレー:読みにくい
- 赤:強調しすぎる印象
特に、薄い色は画面の明るさによって見えにくくなります。
ビジネスメールでの注意点
仕事のメールでは、カラフルすぎる色は避けた方が無難です。
ビジネスに適した色:
- 黒
- 濃紺
- 濃いグレー
カジュアルな場面なら:
- 青
- 緑
- 紫
相手や状況に応じて使い分けましょう。
色の意味を統一する
複数の色を使う場合、それぞれに意味を持たせると分かりやすくなります。
使い分けの例:
- 黒:通常の文章
- 青:質問事項
- 赤:重要な注意事項
- 緑:補足情報
ただし、色を使いすぎると逆に読みにくくなるので注意が必要です。
フォントの種類やサイズも変更する
色だけでなく、フォント全体をカスタマイズする方法です。
フォントの種類を変更
手順:
- 「ファイル」→「オプション」→「メール」
- 「ひな形およびフォント」をクリック
- 「フォント」ボタンをクリック
- 「フォント」のドロップダウンメニューから選択
おすすめのフォント:
- メイリオ:読みやすい
- 游ゴシック:モダンな印象
- MS Pゴシック:標準的
- Arial:英語に適している
相手の環境にないフォントを指定すると、別のフォントで表示されることがあります。
フォントサイズの変更
手順:
- 同じくフォント設定画面で「サイズ」を選択
- 10~12ポイントが読みやすい
推奨サイズ:
- 10.5~11ポイント:標準的
- 12ポイント:少し大きめで読みやすい
- 9ポイント以下:小さすぎる
大きすぎても小さすぎても読みにくいので、適切なサイズを選びましょう。
太字や斜体の設定
設定箇所:
フォント設定画面で:
- スタイル:標準、斜体、太字、太字斜体
- 下線:なし、1本線、2本線など
通常は「標準」で問題ありません。強調したい場合は太字を使います。
テーマカラーの設定
Outlook全体のテーマカラーを変更することもできます。
Officeテーマとは?
Office製品全体の色合いを変更する設定です。
利用可能なテーマ:
- カラフル:標準的な配色
- ダークグレー:暗めの配色
- 黒:ダークモード
- 白:明るい配色
これはメールの文字色とは別の設定ですが、画面全体の見た目に影響します。
テーマの変更方法
手順:
- 「ファイル」→「オプション」→「全般」
- 「Officeテーマ」のドロップダウンメニューから選択
- 「OK」をクリック
Outlookを再起動すると、新しいテーマが適用されます。
Outlook on the webでの色設定
ブラウザ版Outlookでの色の変更方法です。
メール作成中の色変更
手順:
- 返信メールを作成
- 色を変えたい文字を選択
- 下部のツールバーで「A」アイコン(フォント設定)をクリック
- 「フォントの色」を選択
- 好きな色をクリック
デスクトップ版とほぼ同じ操作です。
既定の設定変更
ブラウザ版では、細かいデフォルト設定の変更は制限されています。
できること:
- メール作成中に都度変更
- テーマカラーの変更
できないこと:
- 返信時のデフォルト文字色の固定設定
デスクトップ版ほど柔軟ではありませんが、基本的な色変更は可能です。
トラブルシューティング
色に関する問題の解決方法です。
設定した色が反映されない
いくつかの原因が考えられます。
原因1:テキスト形式になっている
テキスト形式では色が使えません。HTML形式に変更してください。
原因2:設定が保存されていない
「OK」ボタンを押して設定を確実に保存しましょう。
原因3:Outlookを再起動していない
設定変更後は、一度Outlookを再起動すると確実です。
相手側で色が表示されない
受信者の環境によっては、色が正しく表示されないことがあります。
原因:
- 相手がテキスト形式で受信設定している
- メールソフトが色に対応していない
- セキュリティ設定で装飾が無効化されている
対策:
- 色に頼らず、文章だけでも意味が通じるようにする
- 重要な部分は色だけでなく、「※重要」などの文字も入れる
印刷すると色が出ない
白黒プリンターや設定によっては、色が印刷されません。
確認ポイント:
- プリンターがカラー対応か
- 印刷設定でカラー印刷が選択されているか
- インクやトナーが十分にあるか
印刷プレビューで事前に確認しましょう。
よくある質問
Q1:返信ごとに色を変えたい
会話が長くなる場合、返信ごとに色を変えると分かりやすくなります。
方法:
- 1回目の返信:青
- 2回目の返信:緑
- 3回目の返信:紫
手動で色を選択して、各返信を区別できます。
Q2:元の色に戻すには?
黒に戻す、または自動の色に戻す方法です。
手順:
- 文字を選択
- フォントの色ボタンをクリック
- 「自動」を選択
これで標準の色に戻ります。
Q3:スマートフォンアプリでも色を変えられる?
Outlookモバイルアプリでは、機能が制限されています。
iPhoneの場合:
基本的な色変更は可能ですが、デスクトップ版ほど詳細な設定はできません。
Androidの場合:
同様に、基本機能のみ利用可能です。
細かい色設定が必要な場合は、デスクトップ版やブラウザ版を使いましょう。
Q4:会社で色の使用が制限されている?
企業によっては、メールの書式に関するガイドラインがある場合があります。
確認事項:
- 社内のメールマナーガイドライン
- IT部門のポリシー
- 上司や先輩の使い方
不明な場合は、事前に確認しておくと安心です。
Q5:毎回色がリセットされる
設定が保存されていない可能性があります。
対処法:
- オプション設定を再度確認
- Outlookを管理者権限で起動してみる
- Outlookプロファイルを作り直す
- Office製品を修復する
それでも直らない場合は、IT部門に相談しましょう。
まとめ
Outlookの返信時の文字色は、簡単に変更できます。
この記事のポイント:
- メール作成中に「フォントの色」ボタンで色を変更できる
- オプション設定で返信時のデフォルト色を設定可能
- 新規メールと返信メールで別々の色を設定できる
- HTML形式でないと色は使えない
- ビジネスメールでは落ち着いた色がおすすめ
読みやすい色を選び、相手のことを考えた設定を心がけましょう。
カラフルすぎると逆に読みにくくなるので、シンプルな色使いが基本です。
まずは自分の返信部分を青にするなど、シンプルな設定から試してみてください。メールがぐっと見やすくなるはずです!
色を上手に使って、分かりやすいメールコミュニケーションを実現しましょう。


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