Outlookで毎日のように使う機能なのに、毎回メニューを開いて探すのが面倒…そんな経験はありませんか?
実は、よく使う機能をボタンとして追加して、ワンクリックで使えるようにできるんです。
「メールに署名を追加」「重要度を設定」「フォルダに移動」など、頻繁に使う操作をボタン化すれば、メール処理が格段に速くなります。
この記事では、Outlookにボタンを追加する方法を、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
概要
Outlookの「ボタン追加」とは、よく使う機能をツールバーやリボンに追加して、すぐにアクセスできるようにすることです。
主に2つの場所にボタンを追加できます。
ボタンを追加できる場所
Outlookでは、2つの場所にボタンを追加できます。
クイックアクセスツールバー
- Outlookの画面上部(タイトルバー)にある小さなツールバー
- 常に表示されている
- どの画面でも使える
- 3~10個程度のボタンを置くのに適している
リボン(カスタムタブ)
- 画面上部の「ホーム」「送信」などのタブがある場所
- 独自のタブを作成できる
- たくさんのボタンをグループ化して配置できる
- より高度なカスタマイズが可能
初心者の方には、クイックアクセスツールバーがおすすめです。
どんなボタンを追加できるの?
Outlookには、たくさんの機能があります。その中から自分がよく使うものを選んでボタン化できます。
追加できる主な機能(ボタン)
- 新しいメール作成
- 返信、全員に返信、転送
- 削除、迷惑メール
- 分類項目の設定
- フラグの設定
- 重要度の設定
- 署名の挿入
- クイック操作
- フォルダへの移動
- 印刷、印刷プレビュー
他にも、100種類以上の機能から選べます。
なぜボタンを追加するの?
ボタン追加のメリットは、作業効率の大幅な向上です。
ボタン追加のメリット
- よく使う機能にワンクリックでアクセスできる
- メニューを探す時間が短縮される
- マウス移動距離が減る
- 作業の流れが中断されない
- ミスが減る
たとえば、「このメールを○○フォルダに移動」という操作を1日に20回やっているなら、ボタン化すれば大幅な時間短縮になります。
追加したボタンは変更できる?
もちろん、いつでも変更できます。
変更できること
- ボタンの追加と削除
- ボタンの並び順の変更
- ボタンのアイコンの変更
- ボタンの名前の変更
自分の作業スタイルに合わせて、何度でも調整できるので安心してください。
標準のボタンとの違い
Outlookには、最初から表示されているボタンと、自分で追加できるボタンがあります。
標準のボタン
- 最初から画面に表示されている
- 多くの人が使う一般的な機能
- 削除できない(非表示にすることは可能)
追加したボタン
- 自分で選んで配置する
- 自分の作業スタイルに合わせられる
- いつでも追加・削除できる
標準のボタンで足りない部分を、追加ボタンで補うイメージです。
ボタンの追加方法
それでは、実際にボタンを追加する方法を見ていきましょう。
【基本】クイックアクセスツールバーにボタンを追加する
最も簡単な方法から始めましょう。
追加手順(方法1:ドロップダウンから選ぶ)
- Outlookの画面上部、クイックアクセスツールバーの右端にある「▼」をクリック
- 「クイックアクセス ツールバーのユーザー設定」メニューが開く
- 追加したい機能にチェックを入れる
- 新規メール
- 返信
- 削除
- 送受信
- 元に戻す
- など
- すぐにボタンが追加される
この方法なら、よく使う基本的な機能を簡単に追加できます。
追加手順(方法2:詳細設定から選ぶ)
- クイックアクセスツールバーの「▼」をクリック
- 「その他のコマンド」を選択
- 「Outlookのオプション」ウィンドウが開く
- 左側の「クイックアクセス ツールバー」を選択(すでに選択されているはず)
- 「コマンドの選択」ドロップダウンから機能を探す
- よく使うコマンド
- すべてのコマンド
- ホーム タブ
- など
- 追加したい機能を選択
- 「追加」ボタンをクリック
- 右側のリストに追加される
- 「OK」をクリック
この方法なら、より多くの機能から選べます。
リボンから直接追加する
リボン上の機能を、クイックアクセスツールバーに追加できます。
追加手順
- リボン上で追加したい機能(ボタン)を見つける
- そのボタンを右クリック
- 「クイックアクセス ツールバーに追加」を選択
- すぐにクイックアクセスツールバーに追加される
この方法が最も直感的で簡単です。
ボタンの並び順を変更する
追加したボタンの順番を変えることができます。
並び替え手順
- クイックアクセスツールバーの「▼」→「その他のコマンド」
- 右側のリストで並び替えたいボタンを選択
- 「上へ」または「下へ」ボタンをクリック
- 希望の位置まで移動
- 「OK」をクリック
よく使うものを左側(最初)に配置すると効率的です。
ボタンを削除する
不要になったボタンは削除できます。
削除手順(方法1)
- クイックアクセスツールバーの削除したいボタンを右クリック
- 「クイックアクセス ツールバーから削除」を選択
削除手順(方法2)
- クイックアクセスツールバーの「▼」→「その他のコマンド」
- 右側のリストで削除したいボタンを選択
- 「削除」ボタンをクリック
- 「OK」をクリック
削除しても、また追加できるので安心してください。
クイックアクセスツールバーの表示位置を変更する
ツールバーの位置も変更できます。
位置変更の手順
- クイックアクセスツールバーの「▼」をクリック
- 「リボンの下に表示」を選択
これで、リボンの下に移動します。元に戻すには「リボンの上に表示」を選択します。
どちらが良い?
- リボンの上:常に見える、場所を取らない
- リボンの下:ボタンを多く配置できる、押しやすい
好みで選んでOKです。
リボンにカスタムタブを追加する(上級者向け)
独自のタブを作成して、たくさんのボタンを整理できます。
カスタムタブ作成手順
- 「ファイル」→「オプション」を開く
- 「リボンのユーザー設定」を選択
- 右側の「リボンのユーザー設定」リストの下にある「新しいタブ」をクリック
- 「新しいタブ (カスタム)」が追加される
- タブ名を変更する場合は、選択して「名前の変更」
- タブ内に「新しいグループ (カスタム)」が自動作成される
- グループ名も必要に応じて変更
- 左側のリストからコマンドを選択
- 「追加」ボタンでグループに追加
- 「OK」をクリック
これで、独自のタブがリボンに追加されます。
グループにボタンを追加する
カスタムタブ内のグループに機能を追加します。
ボタン追加手順
- 「リボンのユーザー設定」画面で、追加先のグループを選択
- 左側の「コマンドの選択」から機能を探す
- 追加したい機能を選択
- 「追加」ボタンをクリック
- 複数の機能を追加できる
- 「OK」をクリック
グループごとに関連する機能をまとめると使いやすくなります。
アイコンと名前を変更する
ボタンのアイコンや表示名を変更できます。
変更手順
- 「リボンのユーザー設定」画面で、変更したいボタンを選択
- 「名前の変更」ボタンをクリック
- 「名前の変更」ウィンドウが開く
- 表示名を入力
- アイコンを選択(たくさんの種類から選べる)
- 「OK」をクリック
分かりやすいアイコンと名前をつけると、効率が上がります。
おすすめのボタン設定例
実際に便利な組み合わせをご紹介します。
メール処理を効率化する設定
- 新しいメール
- 返信
- 全員に返信
- 転送
- 削除
- フラグの設定
- 分類項目
整理を効率化する設定
- 未読にする
- フォルダへ移動
- 迷惑メールに設定
- 保存用フォルダに移動(クイック操作)
- アーカイブ
作成を効率化する設定
- 署名の挿入
- 重要度:高
- 添付ファイルの追加
- 書式設定
自分の作業パターンに合わせて組み合わせてください。
よくある質問
ボタン追加に関してよくある質問にお答えします。
いくつまでボタンを追加できますか?
クイックアクセスツールバーには、理論上は制限がありませんが、10~15個程度が実用的です。
多すぎると逆に使いにくくなるので、本当によく使うものだけを厳選しましょう。
追加したボタンが表示されません
考えられる原因と対処法です。
確認事項
- クイックアクセスツールバー自体が非表示になっていないか
- リボンが最小化されていないか
- 画面サイズが小さくてボタンが隠れていないか
「▼」をクリックして「クイックアクセス ツールバーを表示」にチェックが入っているか確認してください。
ボタンのアイコンが見つかりません
特定の機能のアイコンが分からない場合です。
探し方
- 「コマンドの選択」で「すべてのコマンド」を選ぶ
- アルファベット順に並んでいるので、機能名で探す
- 分からない場合は、キーワードで検索
リボンから直接追加する方法なら、アイコンを見ながら選べます。
マクロやカスタムコマンドも追加できますか?
はい、できます。
マクロの追加方法
- 「リボンのユーザー設定」画面を開く
- 「コマンドの選択」で「マクロ」を選択
- 作成したマクロが表示される
- 追加したいマクロを選んで「追加」
これで、自分で作成したマクロもボタンで実行できます。
設定は他のパソコンでも使えますか?
基本的には、各パソコンごとに設定が必要です。
ただし、Outlookの設定をエクスポート・インポートすることで、他のパソコンに移行できます。
移行の注意点
- クイックアクセスツールバーの設定は移行可能
- リボンのカスタマイズも移行可能
- ただし、マクロは別途移行が必要
設定を元に戻せますか?
すべてのカスタマイズを初期状態に戻せます。
リセット手順
- 「ファイル」→「オプション」を開く
- 「クイックアクセス ツールバー」または「リボンのユーザー設定」
- 「リセット」ボタンをクリック
- 「クイックアクセス ツールバーのみをリセット」または「すべてのユーザー設定をリセット」を選択
- 確認メッセージで「はい」
これで初期状態に戻ります。
ボタンが反応しません
ボタンをクリックしても動作しない場合です。
対処方法
- Outlookを再起動する
- Officeの更新プログラムを確認
- アドインを無効にしてみる
- Office修復ツールを実行
それでも解決しない場合は、ボタンを一度削除して再度追加してみましょう。
まとめ
Outlookのボタン追加は、日々の作業効率を大きく向上させる便利な機能です。
重要なポイント
- よく使う機能をボタンとして追加できる
- クイックアクセスツールバーとリボンの2か所に追加可能
- リボンのボタンを右クリックすれば簡単に追加できる
- ボタンの並び順や表示名も自由に変更可能
- カスタムタブを作ればより高度なカスタマイズも可能
- 10~15個程度に厳選するのがおすすめ
基本的な追加手順
- クイックアクセスツールバーの「▼」をクリック
- 「その他のコマンド」を選択
- 追加したい機能を選んで「追加」ボタン
- 「OK」で完了
または
- リボン上のボタンを右クリック
- 「クイックアクセス ツールバーに追加」を選択
最初は3~5個の本当によく使う機能だけを追加して、慣れてきたら徐々に増やしていくのがおすすめです。
たとえば、以下のような基本セットから始めるのも良いでしょう:
初心者向けおすすめセット
- 新しいメール
- 返信
- 削除
- 送受信
- フラグの設定
ボタンを上手に活用して、Outlookでのメール処理をもっと快適にしましょう!
自分だけのカスタマイズで、毎日の作業がどれだけ楽になるか、ぜひ試してみてください。

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