Outlookの返信で元のメッセージを表示・非表示にする方法!引用形式の変更も解説

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「Outlookで返信するとき、元のメールが長々と引用されて見づらい…」

メールの返信時に、元のメッセージが自動的に含まれるのは便利な機能です。しかし、長いやり取りが続くと、メールの大半が過去のメッセージで埋まってしまい、肝心な返信内容が埋もれてしまうことがありますよね。

実は、Outlookには元のメッセージの表示方法を細かく設定できる機能があります。元のメッセージを含めるか含めないか、引用の形式をどうするか、過去のやり取りをどこまで残すかなど、目的に応じて調整できるんです。

この記事では、Outlookで返信時の元のメッセージを管理する方法を、設定変更から実践的な編集テクニックまで詳しく解説します。見やすく分かりやすいメールのやり取りを実現しましょう。

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  1. 元のメッセージとは?基本を理解しよう
    1. 元のメッセージの役割
    2. 元のメッセージの表示形式
    3. 返信と転送の違い
  2. 返信時の元のメッセージの既定設定を変更する
    1. 設定変更の手順
  3. 個別の返信で元のメッセージを編集する
    1. 元のメッセージを削除する
    2. 元のメッセージを折りたたむ
    3. 引用部分に返信を挿入する
  4. 元のメッセージを後から追加する
    1. 方法1:元のメールから手動でコピー
    2. 方法2:引用ボタンを使う
  5. 過去のやり取りをどこまで残すか
    1. 適切な管理方法
    2. やり取りの履歴を残す場合
  6. 元のメッセージの書式を変更する
    1. フォントや色を変更
    2. 罫線や区切りを追加
  7. 転送時の元のメッセージの扱い
    1. 転送時の既定動作
    2. 添付として転送
    3. 転送時の編集
  8. HTMLメールとプレーンテキストでの違い
    1. HTMLメール
    2. プレーンテキストメール
    3. 形式の変更
  9. モバイルアプリでの元のメッセージ
    1. iOS / Android版の動作
    2. 元のメッセージの表示
    3. 編集
  10. トラブルシューティング
    1. 問題1:元のメッセージが含まれない
    2. 問題2:元のメッセージの書式が崩れる
    3. 問題3:元のメッセージが文字化けする
    4. 問題4:引用記号がおかしい
    5. 問題5:過去のメッセージが長すぎる
  11. 元のメッセージのベストプラクティス
    1. 1. 適度に整理する
    2. 2. 引用部分を明確にする
    3. 3. 長文の引用は避ける
    4. 4. 重要な情報は残す
    5. 5. 相手の環境を考慮
    6. 6. 機密情報に注意
  12. よくある質問と回答
    1. 返信の度に元のメッセージを手動で削除するのは面倒
    2. 相手から届いたメールに元のメッセージがない
    3. 引用記号を変更できる?
    4. モバイルアプリで元のメッセージを編集できる?
    5. 元のメッセージの一部だけを引用したい
  13. まとめ:元のメッセージを適切に管理して分かりやすいメールを

元のメッセージとは?基本を理解しよう

まず、返信メールにおける「元のメッセージ」について理解しておきましょう。

元のメッセージの役割

元のメッセージとは、返信や転送をする際に、自動的に含まれる相手からの元のメール内容のことです。

これにより、以下のような利点があります。

  • 会話の流れが分かる
  • 何について返信しているか明確になる
  • 相手が過去のメールを探さなくて済む
  • 長期間のやり取りでも文脈を保てる

ビジネスメールでは、元のメッセージを含めるのが一般的なマナーとされています。

元のメッセージの表示形式

Outlookでは、元のメッセージを以下のような形式で表示できます。

引用形式(インデント)

元のメッセージの各行の先頭に「>」や「|」などの記号を付けたり、インデント(字下げ)して表示する形式です。

山田様

了解いたしました。

> お疲れ様です。
> 明日の会議は10時からです。
> よろしくお願いいたします。

元のメッセージをそのまま含める

区切り線の下に、元のメッセージをそのまま含める形式です。

山田様

了解いたしました。

-----元のメッセージ-----
差出人: 山田太郎
送信日時: 2024年1月15日 10:00
件名: 明日の会議について

お疲れ様です。
明日の会議は10時からです。
よろしくお願いいたします。

添付ファイルとして含める

元のメッセージを本文に含めず、.msgファイルとして添付する形式です。

返信と転送の違い

返信(Reply)

元の送信者に返事を送る機能。元のメッセージは通常、返信の下に含まれます。

全員に返信(Reply All)

元の送信者とすべての宛先(CCも含む)に返事を送る機能。

転送(Forward)

元のメールを別の人に送る機能。元のメッセージは通常、本文に含まれるか、添付ファイルとして送られます。

それぞれで、元のメッセージの扱いが少し異なります。

返信時の元のメッセージの既定設定を変更する

Outlookの設定で、返信時の元のメッセージの表示方法を変更できます。

設定変更の手順

ステップ1:オプションを開く

「ファイル」タブ→「オプション」をクリックします。

ステップ2:メール設定を開く

左側のメニューから「メール」を選択してください。

ステップ3:返信と転送の設定

「返信と転送」セクションを見つけます。ここに、以下の設定項目があります。

メッセージに返信するとき

ドロップダウンメニューから、以下のいずれかを選択できます。

  • 元のメッセージ テキストを含める:元のメッセージを引用符なしで含める
  • 元のメッセージをインデントする:元のメッセージをインデント(字下げ)して含める
  • 元のメッセージの各行の先頭に記号を追加する:各行の先頭に「>」を付けて引用
  • 元のメッセージを添付する:元のメッセージを.msgファイルとして添付
  • 元のメッセージを含めない:元のメッセージを含めない

推奨設定

一般的なビジネスメールでは、「元のメッセージをインデントする」または「元のメッセージの各行の先頭に記号を追加する」が読みやすいです。

メッセージを転送するとき

転送時の元のメッセージの扱いも、同様のドロップダウンメニューから選択できます。

ステップ4:インデント記号の変更(オプション)

「元のメッセージの各行の先頭に記号を追加する」を選んだ場合、その下の「元のメッセージの各行の先頭に付ける文字列」欄で、記号を変更できます。

既定は「>」ですが、好みに応じて「|」や「>>」などに変更できますよ。

ステップ5:OKをクリック

設定を保存するために、「OK」ボタンをクリックしてください。

これで、次回からの返信では、新しい設定が適用されます。

個別の返信で元のメッセージを編集する

設定に関係なく、返信を作成する際に元のメッセージを編集できます。

元のメッセージを削除する

方法1:すべて削除

返信メールの本文で、元のメッセージ部分(引用部分)をすべて選択して、Deleteキーを押します。

方法2:不要な部分だけ削除

長いやり取りの場合、必要な部分だけ残して、他を削除することもできます。

例えば、直前のメッセージだけ残して、それより古いメッセージは削除する、といった具合です。

元のメッセージを折りたたむ

Outlookでは、返信作成時に元のメッセージが表示されますが、作成中に邪魔な場合は折りたたむことができます。

折りたたみ方法

元のメッセージの上部にある「…」(省略記号)や「元のメッセージ」というリンクをクリックすると、元のメッセージが折りたたまれます。

もう一度クリックすると、展開されますよ。

引用部分に返信を挿入する

相手のメッセージの特定の部分に対して返信したい場合、引用の間に自分のコメントを挿入できます。

手順

  1. 返信メール本文で、コメントを入れたい位置にカーソルを置く
  2. Enterキーで改行して、コメントを入力
  3. 自分のコメントと引用部分を区別するため、色を変えたり、名前を入れたりする

> 明日の会議は10時からです。

了解しました。会議室はA会議室でよろしいでしょうか?

> 資料は当日配布します。

承知いたしました。

この方法は、複数の質問に答える場合などに便利です。

元のメッセージを後から追加する

元のメッセージを含めない設定にしている場合や、削除してしまった場合に、後から追加する方法です。

方法1:元のメールから手動でコピー

ステップ1:元のメールを開く

返信元のメールをダブルクリックして開きます。

ステップ2:内容をコピー

元のメール本文を選択して、Ctrl + C でコピーしてください。

ステップ3:返信メールに貼り付け

返信メールの適切な位置で、Ctrl + V で貼り付けます。

ステップ4:書式を整える

必要に応じて、引用符(>)を追加したり、インデントを設定したりして、引用部分であることが分かるようにしましょう。

方法2:引用ボタンを使う

Outlookの一部のバージョンでは、選択したテキストに引用書式を適用するボタンがあります。

「書式設定」タブ→「段落」グループ→「インデント」ボタンで、選択した部分をインデントできます。

過去のやり取りをどこまで残すか

メールのやり取りが長くなると、元のメッセージも長大になります。

適切な管理方法

方法1:直前のメッセージのみ残す

最新の1〜2件のメッセージだけを残して、それより古いものは削除します。

これにより、メールが読みやすくなります。

方法2:重要な部分だけ引用

元のメッセージ全体ではなく、自分が返信している特定の部分だけを引用します。

> 明日の会議は10時からです。

了解いたしました。参加いたします。

方法3:要約する

長い元のメッセージの内容を、自分の言葉で要約して記載する方法もあります。

先日ご連絡いただいた会議の件、
10時からA会議室で参加いたします。

やり取りの履歴を残す場合

重要なプロジェクトや契約関係のメールでは、やり取りの履歴をすべて残しておく方が良いこともあります。

その場合は、元のメッセージをすべて含めて返信しましょう。後から経緯を確認するときに役立ちますよ。

元のメッセージの書式を変更する

元のメッセージの見た目を調整する方法です。

フォントや色を変更

引用部分のフォントや色を変更して、自分の返信と区別しやすくできます。

ステップ1:引用部分を選択

元のメッセージ部分をドラッグして選択します。

ステップ2:書式を変更

「書式設定」タブまたは「メッセージ」タブから、以下を変更できます。

  • フォントの色(例:グレーにする)
  • フォントサイズ(例:小さくする)
  • フォントの種類

ステップ3:適用

設定を適用すると、引用部分が視覚的に区別しやすくなります。

罫線や区切りを追加

元のメッセージの前に、区切り線を入れると分かりやすくなります。

区切り線の追加方法

カーソルを元のメッセージの前に置いて、「挿入」タブ→「水平線」を選択します。

または、手動で以下のような区切りを入力することもできます。

-----元のメッセージ-----

転送時の元のメッセージの扱い

転送メールでは、元のメッセージの扱いが少し異なります。

転送時の既定動作

転送の場合、通常は元のメッセージ全体が含まれます。

前述の「オプション」→「メール」→「メッセージを転送するとき」の設定で、以下が選べます。

  • 元のメッセージ テキストを含める
  • 元のメッセージをインデントする
  • 元のメッセージを添付する
  • 元のメッセージを含めない

添付として転送

元のメッセージを.msgファイルとして添付する方法もあります。

手順

  1. 転送したいメールを選択
  2. 「ホーム」タブ→「その他」→「添付ファイルとして転送」を選択

これにより、元のメールが添付ファイルになります。受信者は添付ファイルを開いて、元のメールを見られますよ。

転送時の編集

転送メールでは、元のメッセージに対して、自分のコメントを追加するのが一般的です。

鈴木様

山田様からいただいた以下のメールを転送いたします。
ご確認をお願いいたします。

-----元のメッセージ-----
[元のメッセージ内容]

HTMLメールとプレーンテキストでの違い

メールの形式によって、元のメッセージの表示が異なります。

HTMLメール

HTMLメールでは、元のメッセージも書式が保持されます。

  • 太字や色などの書式が残る
  • インデントや罫線が視覚的に表示される
  • 画像や表も含まれる

見た目は美しいですが、メールサイズが大きくなりがちです。

プレーンテキストメール

プレーンテキストでは、すべての書式が削除されます。

  • 文字だけの表示
  • 引用は「>」などの記号で表現
  • 画像や表は含まれない

シンプルで、どの環境でも正しく表示される利点があります。

形式の変更

返信作成中に、メール形式を変更できます。

「書式設定」タブ→「書式」グループから、「HTML」「プレーンテキスト」「リッチテキスト」を選択できますよ。

モバイルアプリでの元のメッセージ

スマートフォンやタブレットのOutlookアプリでの扱い方です。

iOS / Android版の動作

モバイルアプリでも、返信時に元のメッセージが含まれます。

ただし、デスクトップ版ほど細かい設定はできません。

元のメッセージの表示

モバイルアプリでは、元のメッセージは折りたたまれた状態で表示されることが多いです。

「…」や「元のメッセージを表示」をタップすると、展開されます。

編集

返信本文に含まれた元のメッセージは、通常のテキストと同じように編集・削除できます。

トラブルシューティング

元のメッセージに関する問題と解決策です。

問題1:元のメッセージが含まれない

原因

「元のメッセージを含めない」設定になっている可能性があります。

対処法

「ファイル」→「オプション」→「メール」→「返信と転送」で、「元のメッセージを含めない」以外の選択肢を選んでください。

問題2:元のメッセージの書式が崩れる

原因

HTMLメールをプレーンテキストで返信すると、書式が失われます。

対処法

返信メールをHTML形式にするか、「ファイル」→「オプション」→「メール」→「次の形式でメッセージを作成する」を「HTML」に設定してください。

問題3:元のメッセージが文字化けする

原因

文字エンコーディングの問題が考えられます。

対処法

  • メールを開いた状態で、「アクション」→「その他のアクション」→「エンコード」から、適切な文字セット(日本語の場合は「日本語(自動選択)」)を選択
  • 相手に再送を依頼する

問題4:引用記号がおかしい

原因

「元のメッセージの各行の先頭に付ける文字列」の設定が意図しないものになっている可能性があります。

対処法

「ファイル」→「オプション」→「メール」→「返信と転送」で、「元のメッセージの各行の先頭に付ける文字列」を確認して、「>」に戻してください。

問題5:過去のメッセージが長すぎる

原因

長期間のやり取りで、元のメッセージが蓄積されています。

対処法

返信作成時に、手動で古いメッセージ部分を削除しましょう。必要な部分だけを残して、他を削除すれば、メールが読みやすくなります。

元のメッセージのベストプラクティス

効果的に元のメッセージを扱うためのヒントです。

1. 適度に整理する

すべての過去のやり取りを残すのではなく、必要な部分だけを残しましょう。

通常は、直前の1〜2件のメッセージで十分です。

2. 引用部分を明確にする

自分の返信と引用部分が混ざらないよう、インデントや色、区切り線などで区別してください。

3. 長文の引用は避ける

相手のメールが長い場合、全文を引用せず、自分が返信している部分だけを引用すると読みやすくなります。

4. 重要な情報は残す

契約内容、納期、金額など、後から確認が必要な情報は、元のメッセージとして残しておきましょう。

5. 相手の環境を考慮

HTMLメールを送る相手が、プレーンテキストしか受け取れない環境かもしれません。その場合は、プレーンテキスト形式を選ぶ配慮も必要ですね。

6. 機密情報に注意

転送する際は、元のメッセージに機密情報が含まれていないか確認してください。必要に応じて、該当部分を削除しましょう。

よくある質問と回答

返信の度に元のメッセージを手動で削除するのは面倒

設定で「元のメッセージを含めない」を選べば、自動的に含まれなくなります。ただし、ビジネスメールでは元のメッセージを含めるのが一般的なので、必要に応じて判断してください。

相手から届いたメールに元のメッセージがない

相手が「元のメッセージを含めない」設定にしているか、手動で削除している可能性があります。必要であれば、過去のメールを参照するか、相手に確認してください。

引用記号を変更できる?

はい、「オプション」→「メール」→「元のメッセージの各行の先頭に付ける文字列」で変更できます。

モバイルアプリで元のメッセージを編集できる?

はい、返信本文内の元のメッセージ部分をタップして、通常のテキストと同じように編集・削除できます。

元のメッセージの一部だけを引用したい

元のメールを開いて、引用したい部分だけをコピーして、返信メールに貼り付けてください。手動で「>」を付けると、引用であることが分かりやすくなります。

まとめ:元のメッセージを適切に管理して分かりやすいメールを

Outlookの返信における元のメッセージの扱い方を解説しました。

重要なポイントをおさらい

  • 元のメッセージの表示方法は設定で変更できる
  • インデントや引用記号で、引用部分を明確にする
  • 長いやり取りでは、不要な部分を削除して整理
  • 重要な情報は元のメッセージとして残す
  • 転送時は、添付ファイルとして送る方法も活用
  • プレーンテキストとHTMLで表示が異なる

元のメッセージを適切に管理することで、メールのやり取りが分かりやすくなり、コミュニケーションがスムーズになります。特にビジネスメールでは、相手が理解しやすいメール構成を心がけることが大切ですね。

この記事を参考に、あなたのメール作業がより効率的になることを願っています!

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