新しいパソコンに買い替えた時、以前のOutlookのメールや連絡先をどうやって移行すればいいか悩んだことはありませんか?
そんな時に活躍するのが「PSTファイル」です。PSTファイルは、Outlookのすべてのデータ(メール、連絡先、予定表など)を1つのファイルにまとめて保存できる便利な形式なんです。
本記事では、PSTファイルのインポート方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。バックアップからの復元、パソコン間のデータ移行、複数アカウントの統合など、様々なシーンで役立つ知識が身につきますよ。
画面キャプチャ付きの手順説明や、よくあるトラブルの解決法も紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
PSTファイルとは?基礎知識

PSTファイルの正式名称と役割
PST(ピー・エス・ティー)は「Personal Storage Table」の略です。
このファイルには、Outlookで扱うほぼすべてのデータが含まれます。
PSTファイルに保存される内容
- メール本文と添付ファイル
- 連絡先(アドレス帳)
- 予定表のアポイントメント
- タスク(仕事リスト)
- メモ
- 履歴
- フォルダー構造
つまり、Outlookで日々使っているデータがすべて1つのファイルにまとまっているイメージです。
PSTファイルはどこにある?
Outlookは自動的にPSTファイルを作成し、パソコンの特定の場所に保存します。
Windows 10/11の標準保存場所
C:\Users\ユーザー名\Documents\Outlook Files
または
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Outlook
※「ユーザー名」の部分は、お使いのWindowsアカウント名に置き換えてください。
PSTファイルのファイル名
デフォルトでは以下のような名前が付いています。
Outlook.pst(Outlook 2013以降)archive.pst(アーカイブ用)メールアドレス名.pst(アカウント名が付く場合もあります)
なぜPSTファイルが必要なのか
PSTファイルには、以下のような重要な用途があります。
データのバックアップ
万が一パソコンが壊れても、PSTファイルをバックアップしておけば、すべてのメールや連絡先を復元できます。
パソコン間のデータ移行
古いパソコンから新しいパソコンへ、Outlookのデータをそのまま移せます。
複数アカウントの統合
仕事用とプライベート用など、複数のメールアカウントを1つのOutlookにまとめることができます。
アーカイブとして保管
古いメールを現在のメールボックスから移動し、必要な時だけ開けるようにできます。
PSTファイルをインポートする前の準備
実際のインポート作業に入る前に、いくつか確認しておくべきことがあります。
使用しているOutlookのバージョン確認
Outlookのバージョンによって、操作手順が異なります。
確認方法
手順1:Outlookを起動します。
手順2:画面左上に「ファイル」タブがあるか確認してください。
- 「ファイル」タブがある場合:従来のOutlook(クラシックOutlook)を使用中
- 「ファイル」タブがない場合:新しいOutlook(New Outlook)を使用中
新しいOutlookの制限事項
重要な注意点
2024年12月時点で、新しいOutlook(New Outlook for Windows)では、PSTファイルのインポート機能がまだ実装されていません。
新しいOutlookでPSTファイルをインポートしたい場合は、一時的に従来のOutlookに切り替える必要があります。
従来のOutlookへの切り替え方法
新しいOutlookの画面右上にある「新しいOutlookを試す」というトグルスイッチをオフにすると、従来のOutlookに戻れます。
PSTファイルの場所を確認
インポートするPSTファイルがどこにあるか、事前に確認しておきましょう。
一般的な保存場所
- USBメモリやSDカード
- 外付けハードディスク
- OneDriveやDropboxなどのクラウドストレージ
- ネットワークドライブ
- パソコンのドキュメントフォルダー
注意:ネットワークドライブからの直接インポートは非推奨
PSTファイルがネットワーク上にある場合、まずローカルのハードディスクにコピーしてからインポートすることをお勧めします。ネットワーク経由での操作は、ファイル破損のリスクがあります。
PSTファイルのサイズ確認
PSTファイルのサイズが非常に大きい場合(数GB以上)、インポートに時間がかかります。
時間に余裕があるときに作業を行いましょう。
バックアップの作成
念のため、現在のOutlookデータのバックアップを取っておくと安心です。
万が一インポートに失敗しても、元の状態に戻せます。
従来のOutlookでPSTファイルをインポートする方法
ここからは、実際のインポート手順を詳しく解説していきます。
基本的なインポート手順
手順1:インポート/エクスポートウィザードを開く
Outlookを起動し、画面左上の「ファイル」タブをクリックします。
左側のメニューから「開く/エクスポート」を選択してください。
右側に表示されるメニューから「インポート/エクスポート」をクリックします。
手順2:インポート方法を選択
「インポート/エクスポートウィザード」というウィンドウが開きます。
「実行する処理を選択してください」というリストから、「他のプログラムまたはファイルからのインポート」を選択し、「次へ」をクリックします。
手順3:ファイルの種類を選択
「インポートするファイルの種類を選択してください」というリストから、「Outlookデータファイル(.pst)」を選択し、「次へ」をクリックします。
手順4:PSTファイルを指定
「参照」ボタンをクリックして、インポートしたいPSTファイルを探します。
ファイルを選択したら「開く」をクリックします。
手順5:重複の処理方法を選択
「オプション」の欄で、重複するアイテムの処理方法を選択します。
- 重複してもインポートする:既存のメールと重複していても、すべてインポート
- 重複したらインポートしない:既存のメールと同じものは除外(推奨)
- 重複したら置き換える:既存のメールを新しいもので上書き
通常は「重複したらインポートしない」を選ぶのがおすすめです。
選択したら「次へ」をクリックします。
手順6:インポート先のフォルダーを選択
インポートするフォルダーを選択します。
- 最上位フォルダー(「個人用フォルダー」や「Outlookデータファイル」など)を選択すると、すべてのデータがインポートされます
- 「サブフォルダーを含む」にチェックを入れると、フォルダー構造ごとインポートされます(推奨)
インポート先として、以下のいずれかを選択します。
- 現在のフォルダーにアイテムをインポートする:選択中のフォルダーに直接インポート
- 次と同じフォルダーにアイテムをインポートする:元の構造を保ったままインポート
通常は「次と同じフォルダーにアイテムをインポートする」を選び、ドロップダウンメニューから自分のメールアカウントを選択します。
手順7:インポート開始
「完了」ボタンをクリックすると、インポートが開始されます。
インポートの進行状況
インポートが始まると、進行状況を示す小さなウィンドウが表示されます。
PSTファイルのサイズによっては、数分から数十分かかる場合があります。
注意点
- インポート中はOutlookを操作しないでください
- パソコンをスリープモードにしないでください
- インターネット接続が一時的に途切れても、再接続後に自動的に続行されます
パスワード保護されたPSTファイルの場合
PSTファイルにパスワードが設定されている場合、インポート時にパスワードの入力を求められます。
正しいパスワードを入力して「OK」をクリックしてください。
パスワードを忘れてしまった場合、そのPSTファイルはインポートできません。
もう一つのインポート方法:PSTファイルを開く

インポートとは別に、PSTファイルを「開く」という方法もあります。
この方法では、PSTファイルを完全にインポートせず、一時的に参照できる状態にします。
PSTファイルを開く手順
手順1:開くメニューにアクセス
Outlookの「ファイル」タブをクリックします。
「開く/エクスポート」を選択し、「Outlookデータファイルを開く」をクリックします。
手順2:ファイルを選択
PSTファイルを探して選択し、「OK」をクリックします。
手順3:確認
Outlookのフォルダーリストに、新しいフォルダーグループが表示されます。
通常は「Outlookデータファイル」または元のアカウント名で表示されます。
インポートと開くの違い
インポート
- 既存のメールボックスにデータが統合される
- ファイルの内容がOutlookに完全にコピーされる
- インポート後、元のPSTファイルは不要
開く
- PSTファイルが別のフォルダーとして追加される
- データはコピーされず、PSTファイルを参照している
- PSTファイルを削除すると、Outlookからも消える
どちらを使うべき?
- 完全に移行したい場合:インポートを使う
- 一時的に参照したいだけの場合:開くを使う
- 古いメールをアーカイブとして保管したい場合:開くを使う
Microsoft 365メールボックスへのインポート
Microsoft 365(旧Office 365)やExchange Onlineを使用している場合の特別な手順を説明します。
クラウドメールボックスへの移行
手順1:Outlookにアカウントを追加
まず、OutlookにMicrosoft 365のアカウントが設定されていることを確認します。
手順2:通常のインポート手順を実行
前述の基本的なインポート手順に従います。
手順3:インポート先の選択
インポート先を選ぶ画面で、Microsoft 365のメールアドレスを選択します。
これにより、PSTファイルのデータがクラウド上のメールボックスにアップロードされます。
大容量PSTファイルのインポート時の注意
Microsoft 365への大容量ファイルのインポートは時間がかかります。
ポイント
- 安定したインターネット接続を確保してください
- インポート中にパソコンをシャットダウンしないでください
- 一時的な接続断があっても、自動的に再開されます
ドラッグ&ドロップでの移動
PSTファイルを開いた状態で、メールを手動で移動することもできます。
手順
- PSTファイルを開く
- 移動したいフォルダーまたはメールを選択
- Microsoft 365のメールボックスにドラッグ&ドロップ
少量のメールだけを移行したい場合に便利です。
Mac版Outlookでのインポート
Mac版のOutlookでも、PSTファイルをインポートできます。
Mac版での基本手順
手順1:インポート機能を開く
Outlookを起動し、メニューバーから「ファイル」を選択します。
「インポート」をクリックしてください。
手順2:インポートの種類を選択
インポートウィンドウで「Outlook for Windows アーカイブファイル(.pst)」を選択します。
「続行」をクリックします。
手順3:ファイルを選択
PSTファイルが保存されている場所を参照します。
ファイルを選択して「インポート」をクリックします。
手順4:完了を待つ
インポートが完了すると、通知が表示されます。
インポートされたデータは「コンピューター上」というセクションに表示されます。
WindowsとMac間でのデータ移行
Windows版OutlookのPSTファイルを、Mac版Outlookにインポートできます。
移行手順
- Windows版OutlookでPSTファイルをエクスポート
- PSTファイルをUSBメモリやクラウドストレージに保存
- Macにファイルを転送
- Mac版Outlookでインポート
逆方向(MacからWindows)も同様の手順で可能です。
トラブルシューティング
インポート時によくある問題と解決方法をまとめました。
インポートが完了しない・途中で止まる
症状
進行状況バーが動かなくなり、インポートが終わらない。
原因と対処法
原因1:PSTファイルが破損している
対処法:Microsoftの受信トレイ修復ツール(scanpst.exe)を使って、PSTファイルを修復してください。
原因2:ファイルサイズが大きすぎる
対処法:複数の小さなPSTファイルに分割してから、順番にインポートしてください。
原因3:ネットワーク接続の問題
対処法:一度インポートをキャンセルし、安定したネットワーク環境で再実行してください。
「ファイルにアクセスできません」エラー
症状
「指定されたデバイス、ファイル、またはパスにアクセスできません」というエラーが表示される。
原因と対処法
原因1:読み取り専用属性が設定されている
対処法:
- PSTファイルを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「読み取り専用」のチェックを外す
- 「適用」→「OK」をクリック
原因2:ファイルが別のプログラムで使用中
対処法:すべてのOutlookウィンドウを閉じ、数分待ってから再試行してください。
原因3:アクセス許可の問題
対処法:
- PSTファイルを右クリック
- 「プロパティ」→「セキュリティ」タブを選択
- 「編集」をクリック
- 自分のユーザーアカウントを選択
- 「フルコントロール」にチェックを入れる
- 「適用」→「OK」をクリック
連絡先や予定表がインポートされない
症状
メールはインポートされたが、連絡先や予定表が表示されない。
原因と対処法
原因:サブフォルダーを含めなかった
PSTファイルをエクスポートした時、または今回インポートする時に「サブフォルダーを含む」のチェックを外してしまった可能性があります。
対処法:
- インポートを最初からやり直す
- フォルダー選択画面で、必ず「サブフォルダーを含む」にチェックを入れる
別のPSTファイルにエクスポートし直す
元のOutlookが使える場合は、連絡先と予定表を別のPSTファイルとしてエクスポートし直してください。
重複したメールが大量に発生
症状
同じメールが2通、3通と重複して表示される。
原因と対処法
原因:インポートを複数回実行した
または、インポート時に「重複してもインポートする」を選択してしまった。
対処法:
重複メールの削除
Outlookには重複メールを自動削除する機能がないため、手動で削除するか、サードパーティのツールを使用する必要があります。
予防策
次回からは必ず「重複したらインポートしない」を選択してください。
パスワードが分からない
症状
PSTファイルにパスワードが設定されており、パスワードを忘れてしまった。
対処法
残念ながら、Microsoftの公式な方法ではパスワードをリセットできません。
パスワードを思い出せない場合、そのPSTファイルは使用できなくなります。
予防策
今後PSTファイルをエクスポートする際は、パスワードを設定しないか、忘れないように安全な場所に記録しておきましょう。
インポート後にPSTファイルを削除できない
症状
インポート完了後、元のPSTファイルを削除しようとするとエラーが出る。
原因と対処法
原因:Outlookがファイルを使用中
「開く」方法でPSTファイルを追加した場合、Outlookがファイルを参照し続けています。
対処法:
- Outlookのフォルダーリストで、該当するPSTファイルを右クリック
- 「○○を閉じる」を選択
- Outlookを完全に終了
- ファイルエクスプローラーからPSTファイルを削除
PSTファイルの場所を見つける方法
インポートしたいPSTファイルがどこにあるか分からない場合の探し方を説明します。
Outlook内から確認する方法
手順1:アカウント設定を開く
「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」をクリックします。
手順2:データファイルタブ
「データファイル」タブを選択します。
手順3:場所を確認
使用中のPSTファイルの一覧と、それぞれのファイルパスが表示されます。
手順4:フォルダーを開く
ファイルを選択して「ファイルの場所を開く」をクリックすると、エクスプローラーでそのフォルダーが開きます。
Windows検索機能を使う方法
手順1:エクスプローラーを開く
Windowsキー + Eを押します。
手順2:検索ボックスを使用
右上の検索ボックスに「*.pst」と入力してEnterキーを押します。
手順3:検索範囲を指定
デフォルトでは現在のフォルダー内のみ検索されます。「PC」を選択してから検索すると、パソコン全体を検索できます。
よくあるPSTファイルの保存場所
以下の場所を確認してみてください。
Windows 10/11
C:\Users\ユーザー名\Documents\Outlook Files
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Outlook
Windows 7
C:\Users\ユーザー名\Documents\Outlook Files
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Outlook
外部メディア
- USBメモリ
- 外付けハードディスク
- ネットワークドライブ
インポート後の確認と整理

インポートが完了したら、データが正しく移行されているか確認しましょう。
メールの確認
受信トレイをチェック
受信トレイを開き、以前のメールが表示されているか確認します。
送信済みアイテムをチェック
送信済みアイテムフォルダーも確認してください。
カスタムフォルダーの確認
自分で作成したフォルダーがすべて移行されているか確認します。
連絡先の確認
手順
- 画面下部の「連絡先」アイコンをクリック
- 連絡先の一覧が表示されるか確認
- いくつかの連絡先を開いて、詳細情報が正しいか確認
予定表の確認
手順
- 画面下部の「予定表」アイコンをクリック
- 過去と未来の予定が表示されるか確認
- 定期的な予定も正しくインポートされているか確認
フォルダー構造の確認
自分で作成したフォルダー構造が保たれているか確認します。
必要に応じて、フォルダーの並び替えや整理を行いましょう。
検索機能のテスト
インポート後、検索がうまく機能するかテストします。
手順
- 上部の検索ボックスにキーワードを入力
- インポートしたメールも含めて検索結果が表示されるか確認
検索結果に表示されない場合は、Outlookのインデックスが更新されるまで数分から数時間待つ必要があります。
インポート後の元のPSTファイルの扱い
インポートが成功したら、元のPSTファイルをどうするか決めましょう。
バックアップとして保管
推奨:安全な場所に保管
インポート成功後も、少なくとも数週間は元のPSTファイルを削除せず、バックアップとして保管しておくことをおすすめします。
保管場所の例
- 外付けハードディスク
- クラウドストレージ(OneDrive、Googleドライブなど)
- NAS(ネットワーク接続ストレージ)
PSTファイルの削除
すべてのデータが正しくインポートされたことを確認したら、元のPSTファイルを削除しても問題ありません。
削除前の最終チェック
- メール、連絡先、予定表がすべて確認できた
- 重要な添付ファイルも開ける
- 数週間使用して問題がなかった
上記を確認してから削除してください。
セキュリティ上の注意
PSTファイルには個人情報や機密情報が含まれています。
削除する際は、以下の点に注意してください。
単に削除しただけでは不十分
通常の削除では、ファイルは復元可能です。
完全削除の方法
- ファイル削除専用ソフトウェアを使用
- ディスクのフォーマット
- 物理的な破壊(外付けドライブの場合)
特に会社のデータを含むPSTファイルは、IT部門のポリシーに従って処分してください。
よくある質問と回答
PSTファイルのインポートに関して、よく寄せられる質問をまとめました。
Q1:インポートにはどのくらい時間がかかりますか?
A:PSTファイルのサイズによって大きく異なります。
- 1GB以下:数分
- 1-5GB:10-30分
- 5GB以上:1時間以上
非常に大きなファイル(20GB以上)の場合、数時間かかることもあります。
Q2:複数のPSTファイルを一度にインポートできますか?
A:いいえ、インポート/エクスポートウィザードでは、1回につき1つのPSTファイルしかインポートできません。
複数のPSTファイルがある場合は、1つずつ順番にインポートしてください。
Q3:インポート中にパソコンを使っても大丈夫ですか?
A:可能ですが、おすすめしません。
インポート中は大量のデータ処理が行われるため、他の作業をするとパソコンが遅くなります。また、Outlookを操作するとインポートが中断される可能性があります。
Q4:古いバージョンのOutlookで作成したPSTファイルもインポートできますか?
A:はい、基本的には互換性があります。
Outlook 97以降で作成されたPSTファイルであれば、最新のOutlookでもインポートできます。ただし、非常に古い形式の場合、一度変換が必要な場合があります。
Q5:PSTファイルのサイズ制限はありますか?
A:Outlookのバージョンによって異なります。
- Outlook 2002以前:2GB
- Outlook 2003-2007:20GB(デフォルト設定)
- Outlook 2010以降:50GB(デフォルト設定)
設定により、さらに大きなサイズも扱えますが、推奨サイズを超えると動作が不安定になる可能性があります。
Q6:添付ファイルもインポートされますか?
A:はい、添付ファイルもすべてインポートされます。
メールに添付されていたファイルは、そのままの状態で復元されます。
Q7:インポートしたメールの送受信日時は保持されますか?
A:はい、すべてのメタデータ(送受信日時、送信者、受信者など)が保持されます。
Q8:新しいOutlookでPSTファイルが使えないのはなぜですか?
A:新しいOutlook(New Outlook for Windows)は現在開発中の製品で、まだすべての機能が実装されていません。
PSTファイルのインポート機能は、将来的に追加される予定です。現時点では、従来のOutlookを使用する必要があります。
Q9:Google DriveやDropboxに保存したPSTファイルをインポートできますか?
A:はい、可能です。
ただし、クラウドストレージから直接インポートするのではなく、まずローカルのハードディスクにダウンロードしてからインポートすることをおすすめします。
Q10:インポート後、元のフォルダー構造が変わってしまいました
A:インポート時の設定が原因です。
「現在のフォルダーにアイテムをインポートする」を選択すると、すべてのメールが1つのフォルダーに入ってしまいます。フォルダー構造を保持するには、「次と同じフォルダーにアイテムをインポートする」を選択してください。
まとめ
OutlookのPSTファイルインポートについて、基礎から応用まで詳しく解説してきました。
本記事のポイント
- PSTファイルはOutlookのすべてのデータを含む重要なファイル
- インポート/エクスポートウィザードで簡単にインポートできる
- 新しいOutlookでは現時点で非対応(従来版を使用)
- 重複設定とサブフォルダー設定に注意
- インポート後は必ずデータの確認を行う
インポートを成功させるコツ
事前準備をしっかり行う
- Outlookのバージョン確認
- PSTファイルの場所確認
- バックアップの作成
正しい手順で実行
- インポート/エクスポートウィザードを使用
- 「重複したらインポートしない」を選択
- 「サブフォルダーを含む」にチェック
焦らず確実に
- インポート中は他の作業をしない
- 完了後は必ずデータを確認
- 問題があれば最初からやり直す
トラブルが起きたら
- エラーメッセージをよく読む
- 本記事のトラブルシューティングを参照
- 解決しない場合はMicrosoftサポートに相談
データ移行は慎重に
PSTファイルには重要なメールや連絡先が含まれています。特にビジネスで使用している場合、データの損失は大きな問題になります。
時間に余裕を持って、落ち着いて作業を進めてください。不安な場合は、IT部門やパソコンに詳しい人に相談することをおすすめします。
次のステップ
インポートが完了したら、以下の設定も確認しておくと便利です。
- メールアカウントの再設定
- 署名の設定
- 自動仕分けルールの設定
- クイックステップの設定
- 定期的なバックアップの計画
Outlookを快適に使いこなして、効率的なメール管理を実現しましょう!


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