「あれ?メールが来てるのに通知が出なかった…」
「いつの間にか重要なメールを見逃してしまった…」
Outlookを使っていて、新着メールのポップアップ通知が表示されなくて困ったことはありませんか?
ポップアップ通知は、メールが届いたことを知らせてくれる便利な機能ですが、様々な原因で表示されなくなることがあります。
この記事では、Outlookのポップアップ通知が出ない時の原因と、その解決方法を初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
概要

Outlookのポップアップ通知とは、新しいメールが届いた時に画面の右下(または右上)に表示される小さな通知ウィンドウのことです。
デスクトップ通知とも呼ばれ、メールの差出人、件名、本文の一部が表示されます。
ポップアップ通知の役割
ポップアップ通知があることで、Outlookを開いていなくても新着メールにすぐ気づけるんです。
ポップアップ通知でできること
- メールが届いたことをリアルタイムで知る
- 差出人と件名を確認する
- 緊急のメールを見逃さない
- 通知をクリックしてすぐにメールを開く
特にリモートワークや複数の作業を並行している時には、とても便利な機能ですよね。
なぜ表示されなくなるの?
ポップアップ通知が出なくなる原因は、実はたくさんあります。
主な原因
- Outlookの通知設定がオフになっている
- Windowsの通知設定がオフになっている
- 集中モードが有効になっている
- Outlookがバックグラウンドで動作していない
- アドインが干渉している
- プロファイルが破損している
- Windowsの更新が必要
原因が複数考えられるので、一つずつ確認していく必要があります。
どのバージョンで起こるの?
この問題は、様々なバージョンのOutlookで起こる可能性があります。
影響を受けるバージョン
- Outlook for Microsoft 365
- Outlook 2021
- Outlook 2019
- Outlook 2016
- 新しいOutlook for Windows
基本的な解決方法はどのバージョンでも共通していますが、設定画面の場所が少し違うこともあります。
解決方法
それでは、ポップアップ通知が表示されない問題を解決する方法を、順番に見ていきましょう。
【最重要】Outlookの通知設定を確認する
まず最初に確認すべきなのが、Outlook自体の通知設定です。
Outlookの通知設定確認手順
- Outlookを起動する
- 「ファイル」タブをクリック
- 「オプション」を選択
- 左側のメニューから「メール」をクリック
- 「メッセージ受信」セクションまでスクロール
- 以下の項目にチェックが入っているか確認:
- 「デスクトップ通知を表示する」
- 「音で知らせる」(音も鳴らしたい場合)
- 「マウスポインターを変更する」
- チェックが外れていたらチェックを入れる
- 「OK」をクリック
この設定がオフになっていることが、最も多い原因なんです。
Windowsの通知設定を確認する
Outlook側の設定が正しくても、Windows自体の通知設定がオフになっていると表示されません。
Windows 11の通知設定確認手順
- 「スタート」→「設定」を開く
- 「システム」→「通知」をクリック
- 「通知」がオンになっているか確認
- 下にスクロールして「Microsoft Outlook」を探す
- Outlookの通知がオンになっているか確認
- オフになっていたらオンにする
Windows 10の通知設定確認手順
- 「スタート」→「設定」を開く
- 「システム」→「通知とアクション」をクリック
- 「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」がオンか確認
- 下にスクロールして「Microsoft Outlook」を探す
- Outlookの通知がオンになっているか確認
Windowsの通知機能自体がオフになっていると、どのアプリからも通知が来なくなります。
集中モード(おやすみモード)を確認する
Windowsには「集中モード」という機能があり、これが有効だと通知が表示されません。
集中モードの確認方法(Windows 11)
- 画面右下の時計部分をクリック
- クイック設定パネルが開く
- 「集中モード」または「おやすみモード」のアイコンを確認
- 青くなっている場合はオンなので、クリックしてオフにする
集中モードの確認方法(Windows 10)
- 「スタート」→「設定」を開く
- 「システム」→「集中モード」をクリック
- 「オフ」を選択
集中モードは、プレゼン中や作業に集中したい時には便利ですが、オンのままだと通知を見逃してしまいます。
Outlookを再起動する
シンプルですが、意外と効果的な方法です。
再起動の手順
- Outlookを完全に終了する
- タスクバーの通知領域(右下)を確認
- Outlookのアイコンがあれば右クリック→「終了」
- タスクマネージャーを開く(Ctrl + Shift + Esc)
- 「プロセス」タブでOutlookが動作していないか確認
- 残っていれば選択して「タスクの終了」
- 再度Outlookを起動
バックグラウンドでOutlookが正常に動作していないと、通知が出ないことがあります。
アドインを無効化する
Outlookのアドイン(追加機能)が通知機能と干渉している可能性があります。
アドイン無効化の手順
- Outlookで「ファイル」→「オプション」を開く
- 「アドイン」をクリック
- 下部の「管理」で「COMアドイン」を選択
- 「設定」をクリック
- すべてのアドインのチェックを外す
- 「OK」をクリック
- Outlookを再起動
- 通知が出るようになったか確認
通知が出るようになったら、一つずつアドインを有効にして、どれが原因か特定できます。
プロファイルを修復する
Outlookのプロファイルが破損していると、様々な問題が起こります。
プロファイル修復の手順
- Outlookを終了する
- 「コントロールパネル」を開く
- 「Mail (Microsoft Outlook)」をダブルクリック
- 「プロファイルの表示」をクリック
- 「追加」で新しいプロファイルを作成
- メールアカウントを設定
- 新しいプロファイルを既定に設定
- Outlookを起動して確認
新しいプロファイルで通知が正常に表示されれば、古いプロファイルが原因だったことが分かります。
フォーカスアシスト設定を確認する
Windowsのフォーカスアシスト機能も通知に影響します。
フォーカスアシスト確認手順
- 「スタート」→「設定」を開く
- 「システム」→「フォーカスアシスト」をクリック
- 「オフ」を選択
- または「優先順位のみ」を選択し、Outlookを優先リストに追加
フォーカスアシストは、特定の時間帯やアプリ使用中に自動で有効になることがあります。
セーフモードで起動してみる
Outlookをセーフモードで起動すると、アドインなしで動作します。
セーフモード起動方法
- Windowsキー + R を押す
- 「outlook.exe /safe」と入力
- Enterキーを押す
- Outlookがセーフモードで起動
- 通知が表示されるか確認
セーフモードで通知が出るなら、アドインやカスタマイズが原因である可能性が高いです。
Windowsを最新の状態にする
Windowsが古いバージョンだと、通知機能に不具合がある場合があります。
Windows更新の手順
- 「スタート」→「設定」を開く
- 「Windows Update」をクリック
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新があればインストール
- 必要に応じて再起動
Outlookのバージョンも最新にしておくことをおすすめします。
Office修復ツールを使う
Outlookそのものに問題がある場合は、Office修復ツールが役立ちます。
Office修復手順
- 「コントロールパネル」を開く
- 「プログラムと機能」をクリック
- 「Microsoft Office」または「Microsoft 365」を選択
- 「変更」をクリック
- 「クイック修復」を選択して「修復」
- 改善しない場合は「オンライン修復」を試す
オンライン修復はより徹底的ですが、時間がかかります。
レジストリを確認する(上級者向け)
レジストリの設定が間違っていると、通知が表示されないことがあります。
注意:レジストリの編集は慎重に行ってください。間違えるとシステムに深刻な問題が発生する可能性があります。
レジストリ確認手順
- Windowsキー + R を押す
- 「regedit」と入力してEnter
- 以下のパスに移動:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Preferences - 「NewmailDesktopAlerts」という項目を確認
- 値が「1」になっているか確認(「0」だとオフ)
- ない場合は新規作成(DWORD値)して「1」に設定
レジストリ編集に不安がある場合は、IT管理者に相談することをおすすめします。
新しいWindowsユーザープロファイルを作成する
Windowsのユーザープロファイルが破損している可能性もあります。
新規プロファイル作成手順
- 「スタート」→「設定」を開く
- 「アカウント」→「家族とその他のユーザー」をクリック
- 「その他のユーザーをこのPCに追加」
- 新しいアカウントを作成
- 新しいアカウントでログイン
- Outlookを設定して通知が出るか確認
新しいプロファイルで問題が解決すれば、元のプロファイルが原因です。
まとめ
Outlookのポップアップ通知が出ない問題は、様々な原因が考えられますが、ほとんどの場合は設定を見直すことで解決できます。
重要なポイント
- まずOutlook自体の通知設定を確認する
- Windowsの通知設定もチェックする
- 集中モード(おやすみモード)がオンになっていないか確認
- Outlookの再起動を試す
- アドインが干渉している可能性がある
- プロファイルの破損が原因のこともある
- Windows Updateで最新の状態にする
- Office修復ツールを使う
解決の優先順位
- Outlookの通知設定を確認(最重要)
- Windowsの通知設定を確認
- 集中モードを無効化
- Outlookを再起動
- アドインを無効化
- プロファイルを修復
- Office修復ツールを実行
上から順番に試していけば、ほとんどの場合は解決できるはずです。
それでも解決しない場合は、Microsoftのサポートに問い合わせるか、会社のIT部門に相談してみましょう。
ポップアップ通知が正常に動作すれば、重要なメールを見逃すこともなくなります。快適なメール環境を取り戻してくださいね!


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