iCloudメールをWindowsパソコンのOutlookで使いたい…でも設定方法が分からない。そんな悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。
実は、iCloudメールをOutlookに設定するには、通常のメールアドレスとは少し違った手順が必要なんです。特に「アプリ用パスワード」という特別なパスワードを生成する必要があり、これが分からずに苦労する方が多いようです。
この記事では、OutlookでiCloudメールを設定する方法を、初心者の方でも迷わず実践できるように、画像付きで詳しく解説します。自動設定と手動設定の両方、さらにWindows用iCloudアプリを使う方法まで、あなたに合った方法が必ず見つかります。
iCloudメールとは?Outlookで使うメリット

iCloudメールの基本
iCloudメールは、Appleが提供する無料のメールサービスです。
メールアドレスの形式
- @icloud.com
- @me.com(古いアカウント)
- @mac.com(さらに古いアカウント)
iPhoneやiPadを使っている方は、Apple IDを作成する際に自動的にiCloudメールアドレスが付与されます。
OutlookでiCloudメールを使うメリット
1. 複数のメールを一元管理
Outlookで会社のメール、個人のメール、iCloudメールをまとめて管理できます。
いちいち別のアプリを開く必要がありません。
2. WindowsパソコンでiPhoneのメールをチェック
iPhoneで使っているiCloudメールを、会社や自宅のWindowsパソコンでも確認できます。
3. Outlookの豊富な機能を活用
フォルダ分け、フィルター、予定表との連携など、Outlookの便利な機能をiCloudメールでも使えます。
4. 大画面で快適にメールを作成
スマホの小さな画面ではなく、パソコンの大画面で長いメールも楽に書けます。
【重要】設定前に必ず確認すること
iCloudメールをOutlookに設定する前に、必ず確認・準備しておくことがあります。
確認1:二段階認証(2ファクタ認証)が有効か
iCloudメールをOutlookなどのサードパーティアプリで使うには、二段階認証が必須です。
確認方法
- ブラウザでappleid.apple.comにアクセス
- Apple IDとパスワードでサインイン
- 「サインインとセキュリティ」をクリック
- 「二段階認証」の項目を確認
「オン」と表示されていればOK
すでに有効になっています。次のステップに進んでください。
「オフ」と表示されている場合
二段階認証を有効にする必要があります。
二段階認証を有効にする方法
- 「二段階認証」の横にある「オンにする」をクリック
- 画面の指示に従って設定
- 信頼できる電話番号を登録(SMSまたは音声通話で確認コードを受け取る)
- 確認コードを入力して認証
これで二段階認証が有効になりました。
確認2:iCloudメールアドレスの確認
自分のiCloudメールアドレスを正確に把握しておきましょう。
確認方法
iPhone・iPad
- 「設定」を開く
- 画面上部の自分の名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「iCloud メール」をタップ
- メールアドレスが表示される
パソコン(Web)
- ブラウザでiCloud.comにアクセス
- Apple IDでサインイン
- 「メール」アイコンをクリック
- 画面左上にメールアドレスが表示される
メールアドレスをメモしておいてください。
ステップ1:アプリ用パスワードの生成
iCloudメールをOutlookに設定するには、通常のApple IDのパスワードではなく、「アプリ用パスワード」という特別なパスワードが必要です。
アプリ用パスワードとは
アプリ用パスワードは、サードパーティ製のアプリ(OutlookやGmailアプリなど)がiCloudにアクセスするための、使い捨ての特別なパスワードです。
なぜ必要?
セキュリティ強化のためです。本物のApple IDパスワードを教えることなく、安全にアプリにアクセス権を与えられます。
特徴
- 16文字で構成される(xxxx-xxxx-xxxx-xxxxの形式)
- アプリごとに個別に生成
- いつでも無効化できる
- 大文字・小文字の区別なし(どちらで入力してもOK)
アプリ用パスワードの生成手順
手順1:Apple IDのWebサイトにアクセス
- ブラウザでhttps://appleid.apple.comを開く
- Apple IDとパスワードでサインイン
手順2:二段階認証の確認コードを入力
二段階認証を有効にしている場合、信頼済みのデバイスに6桁の確認コードが表示されます。
- iPhone・iPad・Macに表示される6桁のコードを確認
- Webサイトにコードを入力
手順3:アプリ用パスワードを生成
- 「サインインとセキュリティ」セクションを探す
- 「アプリ用パスワード」をクリック
- 「アプリ用パスワードを生成」または「+」ボタンをクリック
手順4:パスワードにラベルを付ける
- パスワードの用途を入力(例:「Outlook」「Windows メール」など)
- 「作成」をクリック
このラベルは、後で複数のアプリ用パスワードを管理する際に便利です。
手順5:パスワードをコピー
画面に16文字のパスワードが表示されます。
例:abcd-efgh-ijkl-mnop
重要:このパスワードは一度しか表示されません
- パスワード全体を選択
- 右クリック→「コピー」(またはCtrl+C)
- メモ帳などに一時的に貼り付けておく
または、紙に正確に書き写してください。
手順6:完了
「完了」をクリックします。
これでアプリ用パスワードの生成は完了です。このパスワードを使ってOutlookを設定します。
注意点
- ハイフン(-)は入力してもしなくてもOK
- 大文字・小文字は区別されません
- 「完了」をクリックすると、二度と同じパスワードは表示されません
- 紛失した場合は、古いパスワードを削除して新しいものを生成してください
ステップ2:OutlookでiCloudメールを設定(自動設定)
アプリ用パスワードが準備できたら、Outlookにアカウントを追加します。
まずは、最も簡単な自動設定の方法を紹介します。
Outlookの自動設定が使える場合
以下のバージョンで自動設定が利用できます。
- 新しいOutlook for Windows
- Microsoft 365のOutlook
- Outlook 2021
- Outlook 2019
- Outlook 2016
自動設定の手順
手順1:Outlookを起動
Outlookを開きます。
手順2:アカウント追加画面を開く
Outlook 2016、2019、2021、Microsoft 365の場合
- 「ファイル」タブをクリック
- 「アカウントの追加」をクリック
新しいOutlook for Windowsの場合
- 「表示」タブ→「設定の表示」
- 「アカウント」→「アカウント」→「アカウントの追加」
手順3:メールアドレスを入力
- iCloudメールアドレスを入力(例:yourname@icloud.com)
- 「接続」または「続行」をクリック
手順4:パスワードを入力
ここが重要です!
通常のApple IDパスワードは使えません
先ほど生成したアプリ用パスワードを入力してください。
- アプリ用パスワードを貼り付け(または手入力)
- ハイフンは入力してもしなくてもOK
- 「接続」または「サインイン」をクリック
手順5:設定完了を待つ
Outlookが自動的にサーバー設定を検出します。
「成功しました」「アカウントが追加されました」などのメッセージが表示されたら完了です。
手順6:確認
- 「完了」をクリック
- Outlookの受信トレイを確認
- iCloudメールが表示されているか確認
ステップ3:OutlookでiCloudメールを設定(手動設定)
自動設定がうまくいかない場合や、詳細な設定をしたい場合は、手動で設定します。
手動設定が必要な場合
- 自動設定でエラーが出る
- Outlook 2010、2013など古いバージョンを使っている
- サーバー設定を自分で管理したい
手動設定の手順
手順1:アカウント追加を開始
- Outlookを起動
- 「ファイル」→「アカウントの追加」をクリック
手順2:手動設定を選択
- メールアドレス入力画面で「詳細オプション」をクリック
- 「自分で自分のアカウントを手動で設定」にチェック
- 「接続」をクリック
または(バージョンによって異なる)
- 「手動設定または追加のサーバーの種類」を選択
- 「次へ」をクリック
手順3:アカウントの種類を選択
- 「POP または IMAP」を選択
- 「次へ」をクリック
重要:POPは選択しないでください
iCloudメールはIMAPのみ対応しています。
手順4:アカウント情報を入力
以下の情報を正確に入力してください。
基本情報
- 名前:送信時に表示される名前(例:山田太郎)
- 電子メールアドレス:iCloudメールアドレス(例:yourname@icloud.com)
- アカウントの種類:IMAP
受信メールサーバー
- 受信メールサーバー:imap.mail.me.com
- ポート:993
- 暗号化方法:SSL/TLS
送信メールサーバー(SMTP)
- 送信メールサーバー:smtp.mail.me.com
- ポート:587
- 暗号化方法:STARTTLS または TLS
ログオン情報
- ユーザー名:iCloudメールアドレス全体(例:yourname@icloud.com)
- 注:@より前だけではなく、@icloud.comまで含めた完全なアドレスを入力
- パスワード:生成したアプリ用パスワード(16文字)
手順5:詳細設定を開く
- 「詳細設定」または「その他の設定」ボタンをクリック
- 「送信サーバー」タブをクリック
手順6:送信サーバーの認証を設定
- 「送信サーバー(SMTP)は認証が必要」にチェック
- 「受信メールサーバーと同じ設定を使用する」を選択
手順7:詳細タブを確認
「詳細設定」タブをクリックして、以下を確認:
受信サーバー(IMAP)
- ポート:993
- 暗号化接続の種類:SSL/TLS
送信サーバー(SMTP)
- ポート:587
- 暗号化接続の種類:TLS または STARTTLS
手順8:設定を保存
- 「OK」をクリック
- 「次へ」をクリック
手順9:接続テスト
Outlookが受信サーバーと送信サーバーへの接続をテストします。
両方とも「完了」または成功を示すチェックマークが表示されればOKです。
手順10:完了
「完了」をクリックして設定を終了します。
別の方法:Windows用iCloudアプリを使う

Windows用iCloudアプリをインストールすると、Outlookとの連携が自動的に設定されます。
この方法のメリット
- Outlookでの設定が不要
- メール、連絡先、カレンダーをまとめて同期
- アプリ用パスワードを手動で入力する必要なし
この方法のデメリット
- 別途アプリのインストールが必要
- Outlookのクラシック版のみ対応(新しいOutlook for Windowsでは使えない場合がある)
Windows用iCloudのインストールと設定
手順1:Windows用iCloudをダウンロード
- Microsoftストアを開く
- 「iCloud」で検索
- 「iCloud for Windows」をインストール
または、Apple公式サイトからダウンロード:
https://support.apple.com/ja-jp/105313
手順2:iCloudにサインイン
- インストールしたiCloudアプリを起動
- Apple IDとパスワードでサインイン
- 二段階認証のコードを入力(求められた場合)
手順3:同期するサービスを選択
- 「メール、連絡先、カレンダー、およびタスク」にチェック
- その横の「オプション」をクリック(必要な場合)
- 「iCloudの連絡先とカレンダーをMicrosoft Outlookに自動的に同期する」を確認
- 「完了」をクリック
- メイン画面で「適用」をクリック
手順4:Outlookを再起動
- Outlookを一度閉じる
- もう一度Outlookを開く
- iCloudメールアカウントが自動的に追加される
これで、メール、連絡先、カレンダーがOutlookに同期されます。
トラブルシューティング:よくある問題と解決方法
設定中や設定後に問題が発生した場合の対処法を紹介します。
【問題1】「パスワードが間違っています」と表示される
原因
- 通常のApple IDパスワードを入力している
- アプリ用パスワードの入力ミス
- 古いアプリ用パスワードを使っている
解決方法
方法1:アプリ用パスワードを確認
通常のApple IDパスワードではなく、16文字のアプリ用パスワードを入力していますか?
方法2:新しいアプリ用パスワードを生成
- appleid.apple.comにアクセス
- 「アプリ用パスワード」セクションで、Outlook用の古いパスワードを削除
- 新しいアプリ用パスワードを生成
- Outlookで新しいパスワードを入力
方法3:コピー&ペーストで入力
手入力ではなく、コピー&ペーストで正確に入力してください。
前後にスペースが入っていないか確認してください。
【問題2】受信はできるが送信ができない
原因
送信サーバー(SMTP)の設定に問題があります。
解決方法
方法1:送信サーバーの認証を確認
- Outlookで「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」
- iCloudアカウントをダブルクリック
- 「詳細設定」→「送信サーバー」タブ
- 「送信サーバー(SMTP)は認証が必要」にチェック
- 「受信メールサーバーと同じ設定を使用する」を選択
- 「OK」→「次へ」→「完了」
方法2:送信サーバーのポートと暗号化を確認
- 「詳細設定」→「詳細」タブ
- 送信サーバー(SMTP)のポート:587
- 暗号化接続の種類:TLS または STARTTLS
- 「OK」をクリック
方法3:ユーザー名を完全なメールアドレスに
送信サーバーのユーザー名が、@より前だけでなく、メールアドレス全体(例:yourname@icloud.com)になっているか確認してください。
【問題3】「サーバーに接続できません」と表示される
原因
- インターネット接続の問題
- ファイアウォールやウイルス対策ソフトがブロック
- サーバーアドレスの入力ミス
- Appleサーバーの障害
解決方法
方法1:インターネット接続を確認
- ブラウザでウェブサイトを開けるか確認
- 他のメールアカウントは正常に動作しているか確認
方法2:サーバーアドレスを再確認
- 受信:imap.mail.me.com
- 送信:smtp.mail.me.com
スペルミスや余計なスペースがないか確認してください。
方法3:ファイアウォールの設定
Windowsファイアウォールやウイルス対策ソフトが、Outlookの通信をブロックしていないか確認してください。
一時的にファイアウォールを無効にして試す(セキュリティに注意)
方法4:Appleのシステム状況を確認
- https://www.apple.com/jp/support/systemstatus/にアクセス
- 「iCloudメール」が緑色(正常)になっているか確認
- 黄色や赤の場合は、Apple側の障害なので復旧を待つ
【問題4】古いメールが表示されない
原因
Outlookは、デフォルトで過去1ヶ月分のメールのみ同期します。
解決方法
同期期間を変更する
- 「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」
- iCloudアカウントをダブルクリック
- 「詳細設定」→「詳細」タブ
- 「メールを残す期間」を「すべて」または「3ヶ月」「6ヶ月」に変更
- 「OK」をクリック
変更後、Outlookが古いメールをダウンロードします。メールの量によっては時間がかかることがあります。
【問題5】二段階認証が有効なのにアプリ用パスワードが生成できない
原因
- 二段階認証が完全に有効になっていない
- Apple IDに問題がある
解決方法
方法1:二段階認証を確認
- appleid.apple.comにサインイン
- 「サインインとセキュリティ」で二段階認証が「オン」になっているか確認
- オフの場合は、有効にする
方法2:デバイスを再起動
iPhone、iPad、または信頼済みのデバイスを再起動してから、もう一度試してください。
方法3:別のブラウザで試す
ChromeからSafariに変える、またはシークレットモードで試してください。
方法4:Appleサポートに連絡
それでも解決しない場合は、Apple IDに問題がある可能性があります。
Appleサポート(0120-277-535)に連絡してください。
【問題6】「アカウント情報が最新ではありません」と繰り返し表示される
原因
- パスワードが変更された
- アプリ用パスワードが無効になった
- Outlookの設定ファイルの破損
解決方法
方法1:新しいアプリ用パスワードを生成
- appleid.apple.comで古いアプリ用パスワードを削除
- 新しいアプリ用パスワードを生成
- Outlookでパスワードを更新
Outlookでパスワードを更新する方法
- 「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」
- iCloudアカウントを選択→「修復」
- 新しいアプリ用パスワードを入力
方法2:アカウントを削除して再追加
- OutlookからiCloudアカウントを削除
- Outlookを再起動
- もう一度アカウントを追加
削除してもiCloud上のメールは消えませんので安心してください。
Macでのoutlook設定(Mac版Outlook)
MacでもOutlookを使っている方向けの設定方法です。
Mac版Outlookでの設定手順
手順1:アプリ用パスワードを生成
Windows版と同じ手順で、appleid.apple.comからアプリ用パスワードを生成してください。
(前述の「ステップ1」を参照)
手順2:Outlookを起動
Mac版Outlookを開きます。
手順3:アカウントを追加
- メニューバーの「ツール」→「アカウント」をクリック
- 左下の「+」(プラス)ボタンをクリック
- 「その他のメール」を選択
手順4:メール情報を入力
- iCloudメールアドレスを入力
- 生成したアプリ用パスワードを入力
- 「アカウントの追加」をクリック
Outlookが自動的にサーバー設定を検出します。
手順5:完了
設定が完了すると、iCloudメールがOutlookに表示されます。
Mac版で手動設定が必要な場合
自動設定がうまくいかない場合:
手動設定の手順
- 「アカウント」画面で「+」→「新しいアカウント」
- 「IMAP/POP」を選択
- 以下を入力:
- 電子メールアドレス:yourname@icloud.com
- ユーザー名:yourname@icloud.com(完全なアドレス)
- パスワード:アプリ用パスワード
- 受信サーバー:imap.mail.me.com
- 送信サーバー:smtp.mail.me.com
- 「アカウントの追加」をクリック
iCloudメールの送信制限について
OutlookでiCloudメールを使う際、送信数に制限があることを知っておきましょう。
送信制限の内容
1日あたりの送信数
- 1日最大1,000通まで
1通あたりの受信者数
- 1通のメールに含められる受信者は最大500人
添付ファイルのサイズ
- 1通あたり最大20MB(本文と添付ファイルの合計)
制限を超えた場合
一時的に送信が制限されることがあります。
対処法
- 24時間待ってから再度送信
- 大きなファイルはMail DropやクラウドストレージのリンクForを使う
- 大量のメール送信が必要な場合は、メール配信サービスの利用を検討
Outlookでの便利な使い方
iCloudメールをOutlookに設定したら、以下の便利な機能を活用しましょう。
1. iCloudメールをデフォルトにする
複数のメールアカウントを設定している場合、iCloudメールを既定のアカウントにできます。
設定方法
- 「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」
- iCloudアカウントを選択
- 「既定に設定」をクリック
- 「閉じる」をクリック
これで、新規メール作成時に自動的にiCloudメールから送信されます。
2. フォルダ分けで整理
Outlookのフォルダ機能を活用
- 左側のフォルダ一覧でiCloudアカウントを右クリック
- 「新しいフォルダ」を選択
- フォルダ名を入力(例:「仕事」「プライベート」「重要」)
メールをドラッグ&ドロップで簡単に移動できます。
3. 自動振り分けルールを設定
特定の条件に合ったメールを自動的にフォルダに振り分けられます。
設定方法
- 振り分けたいメールを右クリック
- 「ルール」→「仕分けルールの作成」
- 条件を設定(例:送信者が〇〇の場合)
- アクション設定(例:「仕事」フォルダに移動)
- 「OK」をクリック
4. 連絡先とカレンダーの同期
Windows用iCloudをインストールしている場合、連絡先とカレンダーも自動的にOutlookと同期されます。
iPhoneで追加した予定や連絡先が、Outlookでも確認できます。
よくある質問(FAQ)
Q1. アプリ用パスワードを忘れました。どうすれば良いですか?
アプリ用パスワードは、生成時にしか表示されません。忘れた場合は、新しいパスワードを生成する必要があります。
手順
- appleid.apple.comにサインイン
- 「アプリ用パスワード」セクションで、古いパスワードを削除
- 新しいアプリ用パスワードを生成
- Outlookで新しいパスワードに更新
Q2. iCloudメールをOutlookに設定すると、iPhoneのメールはどうなりますか?
iPhoneのメールアプリには何も影響しません。
iCloudはクラウドベースのサービスなので、OutlookでもiPhoneでも同じメールが表示されます。
片方でメールを読んだり削除したりすると、もう片方にも反映されます。
Q3. 複数のアプリ用パスワードを作成できますか?
はい、複数作成できます。
デバイスやアプリごとに別々のアプリ用パスワードを生成することをおすすめします。
例:
- Outlook用
- Gmailアプリ用
- Thunderbird用
それぞれに分けることで、セキュリティが向上し、問題が起きた時に特定のパスワードだけを無効化できます。
Q4. OutlookでiCloudメールを削除すると、iPhoneからも消えますか?
はい、消えます。
IMAPは複数のデバイスで同期するプロトコルなので、どのデバイスで削除しても、すべてのデバイスから消えます。
誤って削除した場合は、30日以内であれば「ごみ箱」または「削除済みアイテム」から復元できます。
Q5. Windows用iCloudを使う方法と手動設定、どちらが良いですか?
Windows用iCloudがおすすめな人
- 簡単に設定したい
- メール、連絡先、カレンダーをまとめて同期したい
- Outlookのクラシック版を使っている
手動設定がおすすめな人
- 新しいOutlook for Windowsを使っている
- 詳細な設定を自分で管理したい
- メールのみを同期したい(連絡先やカレンダーは不要)
Q6. アプリ用パスワードのセキュリティは大丈夫ですか?
はい、安全です。
アプリ用パスワードは、以下の点で通常のパスワードより安全です。
- 本物のApple IDパスワードを教えなくて済む
- アプリごとに個別のパスワードを設定できる
- いつでも特定のアプリ用パスワードだけを無効化できる
- 定期的に更新できる
Q7. 古いバージョンのOutlook(2010、2007など)でも設定できますか?
はい、設定できます。
ただし、手動設定が必要です。この記事の「ステップ3:手動設定」の手順に従ってください。
Outlook 2007などの非常に古いバージョンでは、TLSの暗号化方式に対応していない場合があります。その場合はOutlookのアップデートを検討してください。
Q8. Outlook.comのWebメールにiCloudメールを追加できますか?
はい、できます。
Outlook.com(Webブラウザ版)にiCloudメールを追加することも可能です。
手順
- Outlook.comにサインイン
- 設定(歯車アイコン)→「メールの同期」
- 「接続済みアカウント」→「その他のメールアカウント」
- iCloudメールアドレスとアプリ用パスワードを入力
ただし、Outlook.comの場合、機能が制限されることがあります。
予防策とベストプラクティス

トラブルなくiCloudメールをOutlookで使い続けるためのコツを紹介します。
1. アプリ用パスワードを安全に管理
保管方法
- パスワードマネージャーに保存(1Password、LastPass、iCloudキーチェーンなど)
- 紙に書いて金庫など安全な場所に保管
- 絶対に他人に教えない
定期的な更新
セキュリティ強化のため、6ヶ月〜1年ごとにアプリ用パスワードを更新することをおすすめします。
2. 不要なアプリ用パスワードは削除
使わなくなったアプリ用パスワードは定期的に削除しましょう。
削除方法
- appleid.apple.comにサインイン
- 「アプリ用パスワード」セクション
- 削除したいパスワードの横にある「削除」または「×」をクリック
3. Outlookとシステムを最新に保つ
Outlookの更新
Microsoft 365版は自動的に更新されますが、定期的に確認しましょう。
Windowsの更新
Windowsアップデートを定期的に実行して、セキュリティを保ちましょう。
4. 定期的なバックアップ
重要なメールは定期的にバックアップしてください。
方法1:ローカルフォルダにコピー
OutlookでローカルのPSTファイルにメールをコピーできます。
方法2:iCloudのデータをエクスポート
iCloud.comから重要なメールをエクスポートして保存できます。
5. メール容量の管理
iCloudの無料プランは5GBまでです。
定期的に不要なメールや大きな添付ファイルを削除して、容量を確保しましょう。
まとめ
OutlookでiCloudメールを設定する方法を詳しく解説しました。
設定の流れ(おさらい)
- 二段階認証を有効にする
- appleid.apple.comでアプリ用パスワードを生成
- Outlookでアカウントを追加(自動設定または手動設定)
- メールアドレスとアプリ用パスワードを入力
- 設定完了を確認
重要なポイント
- 通常のApple IDパスワードは使えない
- 必ず「アプリ用パスワード」を生成して使う
- 受信サーバー:imap.mail.me.com(ポート993、SSL/TLS)
- 送信サーバー:smtp.mail.me.com(ポート587、TLS)
- 送信サーバーの認証を忘れずに有効にする
トラブル時の確認事項
- アプリ用パスワードを正しく入力しているか
- サーバーアドレスに誤りがないか
- ポート番号と暗号化方式が正しいか
- 送信サーバーの認証が有効になっているか
- インターネット接続に問題がないか
3つの設定方法から選べる
- 自動設定:最も簡単、新しいOutlookで推奨
- 手動設定:詳細な制御が可能、古いOutlookでも使える
- Windows用iCloud:メール・連絡先・カレンダーをまとめて同期
どの方法を選んでも、この記事の手順に従えば確実に設定できます。
iCloudメールをOutlookに設定することで、WindowsパソコンでもiPhoneのメールを快適に使えるようになります。複数のメールアドレスを一元管理でき、仕事の効率も上がりますよ。
設定は一度やってしまえば、あとは快適に使い続けられます。この記事を参考に、ぜひチャレンジしてみてください!
もし設定中に問題が発生したら、トラブルシューティングのセクションを参考にするか、Appleサポート(0120-277-535)またはMicrosoftサポートに問い合わせることをおすすめします。


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