Outlookの本文フォントを変更する方法|見やすいメール作成のコツ

プログラミング・IT

Outlookでメールを書いていて、「この文字、ちょっと小さいな」「もっと読みやすいフォントにしたいな」と思ったことはありませんか?

実は、Outlookでは本文のフォントを自由に変更することができます。毎回同じフォントで書きたい場合は「デフォルト設定」を変更すればOKですし、そのメールだけ変えたい場合は一時的な変更も可能です。

この記事では、Outlookのフォント変更方法を初心者の方にも分かりやすく解説していきます。画面を見ながら一緒に設定していきましょう!


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Outlookのフォント設定の基本

デフォルトフォントとは?

デフォルトフォントとは、メールを新しく作成する時に最初から設定されているフォントのことです。

Outlookでは通常、以下のフォントが初期設定になっています。

  • Calibri(キャリブリ):11ポイント
  • 日本語用:MS Pゴシック

このデフォルト設定を変更すれば、毎回自分の好きなフォントでメールを書き始められます。

メッセージ形式の違いに注意

Outlookには3つのメッセージ形式があります。

  1. HTML形式:文字の色やサイズ、太字などの装飾ができる
  2. リッチテキスト形式:Outlookユーザー間で装飾ができる
  3. テキスト形式:装飾が一切できない(シンプルなテキストのみ)

重要なポイント:テキスト形式ではフォントの変更ができません。フォントを変更したい場合は、必ずHTML形式またはリッチテキスト形式を使う必要があります。

ビジネスメールではテキスト形式が推奨されることもありますが、フォント変更が必要な場合はHTML形式を選びましょう。


【従来版】デフォルトフォントを変更する手順

従来のOutlook(Outlook 2019/2021/2024など)でデフォルトフォントを変更する方法です。

新しいメールのフォントを変更する

手順1:オプション画面を開く

  1. Outlookを起動します
  2. 画面左上の「ファイル」タブをクリック
  3. 左側のメニューから「オプション」を選択
  4. 「メール」をクリック

手順2:フォント設定を開く

  1. 「メッセージの作成」という項目を探します
  2. 「ひな形およびフォント」ボタンをクリック

手順3:フォントを選択する

  1. 「ひな形」タブが表示されます
  2. 「新しいメッセージ」の欄にある「フォント」ボタンをクリック
  3. 「フォント」ダイアログボックスが開きます

ここで以下の項目を変更できます。

  • 日本語用のフォント:メイリオ、游ゴシック、MS Pゴシックなど
  • 英数字用のフォント:Calibri、Arial、Times New Romanなど
  • フォントサイズ:11ポイント、12ポイントなど
  • スタイル:太字、斜体など
  • 文字の色:黒、青、赤など

手順4:設定を保存する

  1. お好みのフォントを選んだら「OK」をクリック
  2. もう一度「OK」をクリック
  3. さらに「OK」をクリックして、Outlookのオプション画面を閉じます

これで新しいメールを作成する時、設定したフォントが自動的に適用されます。

返信・転送メールのフォントを変更する

返信や転送の時だけ違うフォントを使いたい場合は、以下の手順で設定します。

  1. 上記の手順1〜2と同じ方法で「ひな形およびフォント」画面を開きます
  2. 今度は「返信/転送メッセージ」の欄にある「フォント」ボタンをクリック
  3. お好みのフォントを選択して「OK」で保存

このように、新しいメールと返信メールで別々のフォント設定が可能です。


【新しいOutlook】デフォルトフォントを変更する手順

Windows 11などで使える「新しいOutlook」では、設定方法が少し異なります。

手順1:設定画面を開く

  1. 画面上部の「表示」タブをクリック
  2. 「ビューの設定」(または「設定の表示」)を選択

手順2:メール設定を開く

  1. 左側のメニューから「メール」を選択
  2. 「作成と返信」をクリック

手順3:フォントを選択する

  1. 「メッセージ形式」の項目を探します
  2. フォントフォントサイズのドロップダウンメニューから選択
  3. 自動的に保存されます

新しいOutlookでは設定がシンプルになっており、数クリックで変更が完了します。


メール作成時に一時的にフォントを変える方法

「このメールだけ特別なフォントを使いたい」という場合は、メール作成画面で直接変更できます。

手順1:新規メールを作成

  1. 「新しいメール」ボタンをクリック
  2. メール作成画面が開きます

手順2:フォントを変更する

方法1:リボンから変更

  1. 本文入力欄にカーソルを置きます
  2. 上部の「書式設定」タブをクリック
  3. 「フォント」ドロップダウンから好きなフォントを選択
  4. 「フォントサイズ」で大きさも変更できます

方法2:すでに入力した文字を変更

  1. 変更したい文字をマウスでドラッグして選択
  2. リボンの「フォント」や「フォントサイズ」から変更

この方法なら、文章の一部だけフォントを変えることも可能です。

その他の装飾も可能

フォント変更と一緒に、以下の装飾もできます。

  • 太字:重要な部分を強調
  • 斜体:引用や注釈に使用
  • 下線:キーワードを目立たせる
  • 文字の色:カラフルな表現が可能
  • ハイライト:蛍光ペンのように背景色を付ける

ただし、ビジネスメールでは装飾を控えめにするのがマナーです。相手が読みやすいシンプルな文章を心がけましょう。


受信メールの文字サイズを大きくする方法

「受信したメールの文字が小さくて読みにくい」という悩みもよく聞きます。そんな時はズーム機能を使いましょう。

従来のOutlookでズームを使う

方法1:閲覧ウィンドウのズーム

  1. 受信トレイでメールを選択(クリック)
  2. 画面右側の「閲覧ウィンドウ」に内容が表示されます
  3. 閲覧ウィンドウの右下に「100%」という表示があります
  4. この「100%」をクリック
  5. 「閲覧中のズーム」ダイアログが開きます
  6. 「指定」の数字を変更(例:120%、150%など)
  7. 「この設定を保存する」にチェックを入れる
  8. 「OK」をクリック

この設定をすれば、次回からのメールも同じ倍率で表示されます。

方法2:メールを開いた時のズーム

  1. メールをダブルクリックして別ウィンドウで開きます
  2. 上部の「メッセージ」タブをクリック
  3. 「ズーム」ボタンをクリック
  4. プラス(+)ボタンで拡大、マイナス(−)ボタンで縮小

新しいOutlookでズームを使う

新しいOutlookでは、画面右下のズームバーをドラッグするだけで簡単に拡大・縮小ができます。


フォント変更ができない時の対処法

「フォントを変更しようとしても、ボタンが押せない」「変更できない」という場合は、以下をチェックしてください。

原因1:テキスト形式になっている

最も多い原因がこれです。テキスト形式ではフォントの装飾ができません。

確認方法

メール作成画面の上部を見てください。

  • 「フォント」や「フォントサイズ」のボタンがグレーアウト(灰色で押せない)
  • または、これらのボタン自体が表示されていない

このような状態なら、テキスト形式になっています。

解決方法:HTML形式に変更

  1. メール作成画面の「書式設定」タブをクリック
  2. 「HTML」ボタンをクリック
  3. フォント変更のボタンが使えるようになります

または、デフォルトでHTML形式にする設定も可能です。

新しいOutlookの場合

  1. 右上の歯車アイコン(設定)をクリック
  2. 「メール」を選択
  3. 「作成と返信」をクリック
  4. 「メッセージを◯◯形式で作成する」を「HTML」に変更

従来のOutlookの場合

  1. 「ファイル」→「オプション」→「メール」
  2. 「メッセージ形式」の欄を「HTML形式」に変更

原因2:相手からのメールがテキスト形式

返信する時にフォント変更ができない場合は、受信したメールがテキスト形式で送られてきた可能性があります。

解決方法

返信画面で「書式設定」→「HTML」を選択すれば、返信メールだけHTML形式に変更できます。

ただし、相手がテキスト形式で送ってきた理由(セキュリティポリシーなど)がある場合もあるため、ビジネスメールでは注意が必要です。

原因3:Outlookのバージョンが古い

非常に古いバージョンのOutlookを使っている場合、一部の機能が制限されていることがあります。

Microsoft 365やOutlook 2019以降へのアップデートを検討しましょう。


まとめ

Outlookのフォント変更は、設定画面から簡単にできます。

この記事のポイントをおさらいしましょう。

デフォルトフォント変更(毎回同じフォントを使いたい)

  • 従来版:ファイル→オプション→メール→ひな形およびフォント
  • 新しいOutlook:表示→ビューの設定→メール→作成と返信

一時的なフォント変更(そのメールだけ変えたい)

  • メール作成画面の「書式設定」タブからフォントを選択
  • 文字を選択してから変更すれば、部分的な変更も可能

受信メールが読みにくい時

  • 閲覧ウィンドウ右下の「100%」をクリックしてズーム
  • 設定を保存すれば、次回からも同じ倍率で表示

フォント変更ができない時

  • メッセージ形式を「テキスト形式」から「HTML形式」に変更

HTML形式の注意点も覚えておきましょう。

  • 相手の環境によってはレイアウトが崩れることがある
  • データサイズが大きくなる
  • 迷惑メールと判定されやすい可能性がある

ビジネスシーンでは、読みやすさと相手への配慮のバランスが大切です。フォントや色を派手にしすぎず、シンプルで読みやすいメールを心がけましょう。

自分にとって読みやすく、相手にも見やすいフォント設定を見つけて、快適なメールコミュニケーションを楽しんでください!

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