Outlookを開いたら突然英語表示になっていて困ったことはありませんか?メニューやボタンがすべて英語で、どこをクリックすればいいのかわからなくなってしまいますよね。特に急いでメールを確認したい時に、言語の問題で作業が止まってしまうのはストレスです。
実は、Outlookの表示言語は簡単に変更できるんです。設定方法を知っていれば、数分で日本語表示に戻すことができます。しかも、一度設定すれば今後も日本語で使い続けられるため、安心してOutlookを利用できるようになります。
今回は、Outlookの表示言語を英語から日本語に変更する方法を、デスクトップ版・Web版・モバイルアプリそれぞれについて詳しく解説していきます。これを読めば、言語設定で困ることはもうありませんよ。
Outlookの言語設定の基本

Outlookの表示言語は、ユーザーインターフェース、メニュー、ダイアログボックス、エラーメッセージなど、すべての表示要素に影響します。言語設定により、使い慣れた日本語環境でメール作業を行えるようになるんです。
言語設定が英語になってしまう原因はいくつかあります。最も多いのは、Officeの初期インストール時に英語版がインストールされてしまうケース。また、システムの地域設定や、会社支給のパソコンで英語設定になっている場合もあります。
Outlookの言語設定は、個別に変更可能。WordやExcelとは独立して設定できるため、Outlookだけを日本語に変更することもできるんです。
言語パックのインストール状況も重要な要素。日本語の言語パックがインストールされていない場合は、事前にダウンロードとインストールが必要になります。
デスクトップ版、Web版、モバイルアプリでは、それぞれ設定方法が異なります。また、Microsoft アカウントの言語設定とも連動するため、複数のデバイスで統一した言語環境を構築することも可能です。
設定変更後は、一部の変更については再起動が必要な場合があることも覚えておきましょう。
デスクトップ版での言語変更手順
デスクトップ版Outlookで英語から日本語に変更する詳細な手順をご説明します。英語表示の画面を見ながら操作してください。
まず、Outlookを開いて画面上部の「File」タブをクリックしてください。左側のメニューから「Options」を選択します。これが「オプション」にあたる項目です。
「Outlook Options」ダイアログが開いたら、左側のメニューから「Language」を探してクリック。ここが言語設定を行う場所になります。
「Choose Display and Help Languages」セクションで、現在の設定を確認してください。「English」が選択されている場合は、これを変更する必要があります。
ドロップダウンメニューから「Japanese (Japan)」または「日本語」を選択してください。もしリストに表示されない場合は、日本語の言語パックがインストールされていません。
言語パックがない場合は、「Install additional display languages from Office.com」のリンクをクリック。Microsoftの公式サイトから日本語言語パックをダウンロードしてインストールしてください。
設定を変更したら「Set as Default」ボタンをクリックして、日本語を既定言語に設定します。「OK」ボタンをクリックして設定を保存してください。
変更を有効にするため、Outlookを完全に終了してから再起動してください。再起動後、メニューやダイアログが日本語で表示されることを確認しましょう。
Web版での言語変更方法
Outlook Web版の言語設定変更方法をご紹介します。ブラウザ上で操作するため、デスクトップ版とは手順が少し異なります。
ブラウザでOutlook Web版にログインし、画面右上の歯車アイコン(Settings)をクリックしてください。表示されたメニューから「View all Outlook settings」を選択します。
設定画面が開いたら、左側のメニューから「General」を選択。その下にある「Language and time」をクリックしてください。
「Language」セクションで、現在の言語設定を確認します。「English」が選択されている場合は、ドロップダウンメニューから「日本語」を選択してください。
地域設定も併せて確認しましょう。「Country/region」で「Japan」が選択されていることを確認してください。これにより、日付や時刻の表示形式も日本の標準に合わせられます。
タイムゾーンの設定も重要。「Time zone」で「(UTC+09:00) Osaka, Sapporo, Tokyo」を選択して、日本時間に設定してください。
設定変更後は「Save」ボタンをクリックして保存。Web版では、設定がクラウドに保存されるため、他のデバイスからアクセスしても同じ設定が適用されます。
ブラウザをリフレッシュするか、いったんログアウトしてから再ログインすると、日本語表示に切り替わることを確認できるでしょう。
モバイルアプリでの言語設定
スマートフォンやタブレットのOutlookアプリで言語設定を変更する方法をお教えします。デバイスの設定と連動する部分もあるため、注意が必要です。
iPhone の場合は、まず「設定」アプリを開いてください。下にスクロールして「Outlook」アプリを見つけてタップします。
「言語」または「Language」の項目があるかどうか確認。ある場合は「日本語」を選択してください。ない場合は、デバイス全体の言語設定を確認する必要があります。
デバイス全体の言語設定は、「設定」→「一般」→「言語と地域」で変更できます。「iPhoneの使用言語」で「日本語」が選択されていることを確認してください。
Android の場合は、「設定」アプリから「システム」→「言語と入力」→「言語」を選択。「日本語」が最上位に設定されていることを確認しましょう。
Outlookアプリを開いて、画面下部の「設定」タブをタップ。「全般」または「General」から言語関連の設定を探してください。
アプリ個別の言語設定がない場合は、アプリを一度削除して再インストールすることで、デバイスの言語設定が反映される場合があります。
設定変更後は、アプリを完全に終了してから再起動。メニューやボタンが日本語で表示されることを確認してください。
Microsoft アカウントの言語設定
Microsoft アカウント自体の言語設定を変更することで、すべてのMicrosoftサービスで統一した言語環境を構築できます。
ブラウザで「account.microsoft.com」にアクセスし、Microsoftアカウントにサインインしてください。画面上部の「プロフィール」または「Profile」をクリックします。
「言語と地域」または「Language and region」のセクションを見つけてください。現在の設定が表示されているはずです。
「言語」の部分で「編集」または「Edit」ボタンをクリック。言語一覧から「日本語」を選択して、保存してください。
「国/地域」も併せて「日本」に設定することをおすすめします。これにより、サービス内容や表示形式が日本向けに最適化されます。
Officeの言語設定も確認しましょう。「Office.com」にアクセスして、画面右上の設定メニューから言語設定を確認してください。
Microsoft アカウントの言語設定を変更すると、Outlook Web版、OneDrive、Microsoft Teams など、すべてのサービスに反映されます。統一感のある環境を構築できるでしょう。
設定変更後は、各サービスからいったんサインアウトして、再度サインインすることで変更が確実に反映されます。
Office言語パックのインストール
日本語の言語パックがインストールされていない場合の対処方法をご説明します。言語パックは、Outlookを日本語表示するために必要な重要なコンポーネントです。
Microsoft の公式サイト「support.microsoft.com」で「Office 言語パック」を検索してください。使用しているOfficeのバージョンに対応した言語パックを見つけます。
Office 365やMicrosoft 365を使用している場合は、管理画面から言語パックを追加できる場合があります。「admin.microsoft.com」にアクセスして確認してください。
言語パックのダウンロードページで「日本語」を選択し、使用しているOfficeのバージョン(32bit または 64bit)に対応したファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを実行して、インストールを開始。管理者権限が必要な場合があるため、必要に応じて管理者として実行してください。
インストール中は、他のOfficeアプリケーションをすべて終了しておくことが重要。インストールに失敗する原因となる場合があります。
インストール完了後は、パソコンを再起動してからOutlookを開いてください。言語設定画面で「日本語」が選択できるようになっているはずです。
企業環境では、IT部門に言語パックのインストールを依頼する必要がある場合もあります。セキュリティポリシーにより、個人でのインストールが制限されていることがあるためです。
トラブルシューティング
言語設定変更時によく発生する問題と解決方法をご紹介します。スムーズに日本語化するためのポイントです。
「日本語が選択肢に表示されない」場合は、言語パックがインストールされていない可能性があります。前述の方法で言語パックをインストールしてください。
「設定を変更しても英語のまま」の場合は、Outlookの完全な再起動が必要。タスクバーからもOutlookのプロセスが完全に終了していることを確認してください。
「一部のメニューだけ英語のまま」という現象では、キャッシュの問題が考えられます。「Windows + R」キーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「outlook /resetnavpane」と入力して実行してみてください。
「文字化けが発生する」場合は、フォントの設定を確認。「ファイル」→「オプション」→「メール」→「ひな形とフォント」で、日本語対応フォントが選択されているか確認しましょう。
「メール本文は日本語だがメニューが英語」の場合は、表示言語とコンテンツ言語の設定が異なっている可能性があります。両方の設定を日本語に統一してください。
Officeの修復機能も有効。「コントロールパネル」→「プログラムと機能」からOfficeを選択し、「変更」→「クイック修復」を実行すると、言語設定の問題が解決することがあります。
それでも解決しない場合は、Outlookのプロファイルを新規作成してみてください。「コントロールパネル」→「メール」から新しいプロファイルを作成し、アカウントを再設定することで解決する場合があります。
まとめ
Outlookの表示言語を英語から日本語に変更する方法は、使用している環境によって異なりますが、基本的な手順を理解すれば誰でも設定できます。デスクトップ版では言語オプションから、Web版では設定画面から、モバイルアプリではデバイス設定と連動して変更が可能です。
重要なのは、言語パックが正しくインストールされていることと、設定変更後の再起動を確実に行うこと。また、Microsoft アカウント全体の言語設定を統一することで、より一貫した日本語環境を構築できるでしょう。
トラブルが発生した場合も、段階的に対処していけば解決できることがほとんどです。キャッシュのクリアやOfficeの修復機能も有効な手段として覚えておいてください。
この記事で紹介した方法を実践すれば、使い慣れた日本語環境でOutlookを快適に利用できるようになるはずです。ぜひ今日から設定を見直して、ストレスフリーなメール環境を実現してくださいね。
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